唯川恵のレビュー一覧

  • ヴァニティ

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    きっと、私は私に対して恥ずかしいのだ。鏡に映る私の姿に、鏡に映らない私がちゃんと追いついている自信が持てないのだ。

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    2021年02月01日
  • 孤独で優しい夜

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    同じ会社での三角関係。
    邪魔をした親友が最低かと言えば、なんとも難しい。
    彼女もまた自分の恋に必死だったということ。
    フェアではないとは思いますが。

    盲目な恋をしているとき、人は冷静さを欠いてますね。
    序盤と終盤では主人公がだいぶ変わったなと。
    悔しい気持ちも腹立たしい気持ちも共感できます。
    客観的に見れるのは読者だからですが…自分が同じ立場になったら、どうするかなぁ。

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    2020年12月21日
  • 彼女の嫌いな彼女

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    中学生の時に、唯川恵さんの少女小説を読んでいたので懐かしく手に取りました。
    いつのまにか直木賞作家になっていて、小説の内容も大人っぽく。

    手に取ったきっかけは、帰任する駐在員からのお下がりの中にあった一冊で、駐在員本人のものと、奥様の読んでいたものと、タイトルを見るだけではっきりとどちらのものだったのかわかるのが面白いな、と思いました。
    読むものは人を表す。

    企業が舞台なものの、ライトな感じで読みやすく、女性が共感しやすい内容だと思います。
    ただ、私はここで年増として描かれるヒロインよりも、さらにずっと年上で、かわいいなぁと思いながら読みました。

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    2020年12月06日
  • OL10年やりました

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    金沢で短大を卒業後、銀行員(情報処理でコンピュータの仕事のOL)を10年勤めた唯川恵さん「OL10年やりました」、1996.3発行です。経験に基づく教訓が丁寧にユーモアたっぷりに描かれています。先輩OLのいじめや上司のセクハラ、不倫・・・。そして章立てのタイトルが素晴らしいと思いました。何が何だか一年目、慣れそうで慣れない二年目、三年目の憂鬱、五年目の宙ぶらりん、これでいいのか七年目、花も実もある十年目。解説は、酒井順子さん。「はっきり言って、OLに勝てる上司などいないのです」(^-^)

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    2020年09月21日
  • さよならをするために

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    「肩ごしの恋人」がとても面白かったので唯川恵さんの他の作品も読んでみたいと思い、手にとった次第。妊娠中から読んでたけど出産したらなかなか時間とれなくてやっと読み終えた。

    95年の作品なのでトレンディさ( )を感じる部分もあるが、恋愛の切なさや女のめんどくさい絶妙な感情などの普遍的な「さよなら」に向けた心の動きが本当に上手に綴られている。唯川恵さんは女臭さを書かせたらピカイチね!共感度高い短編5話。
    「さよなら」を昇華した女の清々しさよ。

    「広志が好きだった。好きだったから傷ついた。
    彼を憎んだ。そして憎んだだけ、広志は深く心に刻み込まれた。」

    ◆内容(BOOK データベースより)
    まるで「さよなら」をするために恋をするような…ちょっとせつなくて、心に痛い五つのラブ・ストーリー。―約束の時間から一時間。彼はきっと来ない、来るわけがない。恋はいつしか壊れていくもの―終わった恋にエンド・マークを打つために勇気をふるって、一歩を踏みだした女の子たち。そして、それは新しい恋の始まり…五つの恋が壊れていくありさまを描く恋愛小説集。

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    2020年10月01日
  • シングル・ブルー

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    ひたすらに共感。

    30前の独身女あるある、「これでいいのか」病。
    結婚するわけでもなく、仕事が面白いわけでもなく、やりがいや目標が何もなく、ただ毎日が漠然と過ぎてゆく、そのことへのたまらない不安と焦燥。

    文庫版あとがきには、ダブルでもブルーってね。
    不安や焦りがあるのはきっと結婚しても同じで、
    仕事が面白くなってもきっとそう。
    考える時間があれば悩みこんでしまうけれど、
    それは今しか見えてないからだよって思わせてくれた〜

    ブルーなのはシングルだからじゃなくて。
    ダブルでもきっとブルーはブルー。
    ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー的な!笑
    ブルーはブルーでも、書影みたく鮮やかで清々しいブルーでいたいなあって

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    2020年08月23日
  • バッグをザックに持ち替えて

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    202007/楽しい面だけを見聞きして登山やってみたいと安易に思う私のような人間にも、山の怖さもわかりやすく、読んだだけなのに体験したかのように感じられる描写でとても面白かった。

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    2020年08月02日
  • セシルのもくろみ

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    サラサラと読みやすい文体で、あっという間に読めてしまった。もう少し感情のドロドロした部分があるかと思ったが、思っていたよりはさっぱりしていた。

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    2020年07月13日
  • 息がとまるほど

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    スラスラと読めました。
    30代女性の、微妙なドロドロ感。

    若さを羨むのは、いくつになっても、終わらないと思います。

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    2020年07月11日
  • 病む月

    購入済み

    唯川恵さんの作品は読みやすいです。
    女の怖さ、生まれ持ったものなのか、それとも女の世界で生きていくうちに
    いろいろ学んでそうなるのか。
    金沢が舞台ですが、女の強さみたいなものは地域性もあるのかなと感じました。
    『病む』がタイトルにあるようにハッピーエンドではなく、ミステリーというか
    ホラー部分もある小説です。


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    2020年07月11日
  • ためらいがちのシーズン

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    30代の自分が、なんか懐かしくなるような感情が沢山ありました。
    甘酸っぱいですね。
    普段不倫などどろどろ系の本ばかり読んでいるので、すごくさっぱり読めました。

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    2020年06月23日
  • サマー・バレンタイン

    購入済み

    唯川恵さんの作品は沢山読みましたが、これはちょっとサラッとしすぎているという感じでした。
    しかし、読みやすく爽やかではありました。
    高校3年生からの6年間、誰もが大きく変化する時期、自分の過去と重ね合わせながら読みました。

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    2020年07月11日
  • 雨心中

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    共依存のダメ兄弟。
    ダメンズ製造機の姉と人に騙されやすく仕事も続かない弟。
    相性よすぎ。
    どちらもクズofクズでイラッとした。
    犯罪者を庇うし、姉は愛よりも自分がかわいそうでつなぎ止めときたいだけでは。
    くまのぬいぐるみじゃなくて、人間だからね。
    こんなのが愛なわけがない。
    周りを不幸にするので二人で誰とも関わらず生きていくべき。
    あと、逃げる場所近すぎで、やっぱり兄弟揃ってアホなんだなと思った。

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    2020年05月28日
  • めまい

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    短編集、さらさらと読みやすかった。
    どっぷりとしたオチが付いてくると知ってからはそれを身構えてる自分がいて、物語に入り込むというより、結末当てクイズをしているようでした。

    10篇ある最後の「月光の果て」は美しく、余韻あるストーリーで一番好きです。

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    2020年04月17日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

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    読んでいて疲れる作品。タイプの違った毒親を持つ2人の娘が主人公だが、本人たちの意思なんてとうの昔に失くしたのではないかと思うぐらい束縛されてて可哀想に思ってしまった。色々な家族の形があれど、ここまで悲観的に見える家庭もそうそう無い…と思いたい。物語の中では側から見た時は普通の家族に見えているのもまた恐ろしい。

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    2020年02月20日
  • 愛に似たもの

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    唯川恵さんという作家について知らなかったが直木賞や柴田錬三郎賞を受けている。実力があって読み外れはないだろう。初めて読む作家は好みにあってほしいと祈るような気持ちと、少しの好奇心が道連れで、読んでみた。

    女の気持ちをテーマにした8編の短編だった。どれも女(に限った事はないが)の心の奥底の思いだ。どうしようもない日常に蝕まれていったり、気がついていても引き返せない思いが詰まっている。
    真実に近ければ近いほど、距離を置いて、直視しないでいれば愛も恋も維持出来るだろう。結婚生活はそのような部分も多い。


     真珠の雫
    男運のない母が、二度目に整った顔立ちの男を選んで、サチはそれを受け継いで生まれた。次の男は保険金のいくばくかの母の金を目当てにして近づき、金がなくなったので消えた、その娘(妹)は不器量だったが、サチがやっと持った店で手伝わせていた。そして気にも留めないほどに見下していた妹にしてやられた。

     つまずく
    離婚してもフラワーアレンジメントで食べていけた。懇意にしていた花屋の店員が配達の折には、細々した男仕事をこなしてくれたので重宝して可愛がっていた。彼に恋人ができたのも気にならなかったので祝福した。だが彼に頼みたい仕事もまだあったのに、周りの女たちの興味本位の噂が広がった。

     ロールモデル
    少女の頃から何でも良く出来た藍子は親友だった。理美は憧れをこめてなんでも藍子に尋ねて従ってきた。結婚も子供も。
    藍子の夫が亡くなった、藍子がこんな不幸に合うなんて……。
    やっと理美が自立し始めたのは優越感か。そのごの理美の変化が怖い。

     選択
    選択を間違えた。優秀で非の打ち所のない私が……、夫の選択を間違えて、今では実家のものを当てにしたりしている。友人たちより不幸になってしまった。かっての恋人の方が良かった。
    男を看板にしたプライドで身を滅ぼす。

     教訓
    とり得もない、目立ちもしない、別に結婚願望もない、だがまわりが婚約だの結婚だ、妊娠だ、子供が出来たと言って来る、フト考えた、祝うだけの人生か。全てを取り戻すのだ!
    今付き合っている男と是が非にも結婚したい。
    経験を生かして、それからの男とは何度か付き合ったがなぜかそのたびに破局してきた。今回はそのときに言われた言葉を教訓にした。こまごまと、あれもこれも。
    だが、遠まわしでは埒があかないと思った今度の男はついに言った「ごめん、ほうっておいてくれ。うんざりだ」

     約束
    編集プロダクションに勤めて居る幾子は、友人の葉月に得意先の機関紙の表紙のためにイラストを頼んだら、評判がいい。だが葉月は余命宣告を受けて入院してしまった。「頑張る」といって書き続けているのに。
    葉月の夫は何もかも幾子とぴったり会う理想的な男だ。葉月がなくなりその夫と結婚したが、約束どおり葉月の書いた絵を見ることになってしまった。

     ライムがしみる
    久し振りに馴染みのバーに行った。ママは相変わらず気さくで身の上話などをした。
    私は猫好きの男とは別れた。
    最近ママの機嫌がよく猫の子を抱いてきた。男が出来たらしい。

     帰郷
    母を見舞いに帰郷した。いい思い出のない故郷、離れるために、母のように生きないために、顔を変えた。自己啓発セミナーにのめりこみ、今はその会の会長の愛人になっている。希望通り母とは違った生き方だ、結婚などはしない。
    夫の横暴に耐え、親を介護し、今は入院している母。しかし母のところにいつも誰かが付き添っている、これは幸せなんだろうか.


    ちょっとした女の日常、勝手な生き方の典型を切り取ったものだった。切羽詰まったものもそうでないものも確かに思い当たる部分も多い。

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    2020年01月21日
  • 雨心中

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    ネタバレ

    帯より「セックスしなくても一緒にいたい。それは幸せか、絶望か」……女性の心を描き続けてきた名手が今だからこそ描けた究極の恋愛小説。 究極の恋愛小説ナノカ⁉
    読み終わったとき、母性愛だといえば言えるし異性愛には違いない不思議な物語はなぜ書かれたのか考えてみたがよくわからなかった。

    養護施設に弟分になる周也がきたとき芳子は孤独感と分かれることが出来た。周也を可愛がり、施設を出てからも一緒に住み、姉弟として、頼りない無責任な周也をかばい続ける。女が出来ると女のところに行かせ、短期間しか続かないで止めてしまう仕事も容認して、男としての責任を全うさせることを教えない。

    そのうち周也にも心から好きな女が出来て、五島列島に行ってしまう。そこで地道に暮らしはじめた。暫くして妻のカオルが外から来た男の羽振りのよさに、一緒に島を出てしまった。

    芳子は一人になってから養護施設を手伝い始めたが、施設が廃止されて、また元の独り暮らしに戻ったとき、芳子を訪ねてふらりと周也が現れる。カオルが殺されていた。

    周也は復讐したが、芳子は出所を待ち一緒に暮らせるものと思っていた。周也はカオルを弔いに五島列島に行くと言う。快く承知してみたが、ついに芳子は周也を追って駅に走る。

    帯も解説も特に惹かれるものではなかった、時間を割いて読んでみたのは、二冊目だけれど、唯川さんの小説を解りたいと思った。だが残念ながら、帯に対しては、そういうことも多々あるでしょう、恋愛は夫々違う形なのだと思い、えてして自分の信じているもの、本能的などうしようもない感情は、図る尺度がないのではないかということだけだった。

    こういった甘えたもたれあいの生活がなんになろう、当人同士がそれでいいなら、とやかく言う筋ではないのではないか。最後がハッピーエンドでほっとしたといいたいが、この話に明るい未来はない、どこに堕ちていっても、どんな過酷な運命であっても自分たちが引き寄せたものに従って生きていくしかない。
    形は変わってもありきたりの人生の一端にしか過ぎないと思われた。これで一旦唯川さんを読み終える。

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    2020年01月21日
  • 海色の午後

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     年下の恋人と仲良く過ごしていた遥子。
     3つの出来事が起こり、遥子の心をざわめかせる。
     ①万里の結婚
     ②頼子の駆け落ち
     ③若林との見合い
     なんとなくこのままでもいいような気がしていたけど、しっかり自分と向き合うキッカケがもたらされたことで、何かが違う、と気付いてしまう。だいたいそのキッカケは外部からやってくる。
     深く考えず先延ばしにしていた結論が出てしまうと、恋愛→結婚→幸福、という、それまでそういうもんだろうと思っていた単純な構図が崩れる。
     世の中が少し複雑になる。
     うら若き女性に訪れる「分別がつく瞬間」って感じ。

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    2019年12月14日
  • さよならをするために

    購入済み

    さよならのかたち

    読んでいるといろんなさよならを知りました。女の子はみんな強くなっていきますね。その成長が見られて良かったです
    私はまだこのような気持ちになったことはありませんが、自信がない気持ちがあります。憂うつになりますね。でも一歩一歩歩く事で自信がついて前向きになるのかもしれません。この本はそのヒントになるかもしれないと感じました。

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    2019年11月25日
  • 雨心中

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    恋愛小説とあるけど、恋愛なのかどうかは最後まで私には分からなかった。愛はあるけど、恋ではないと思う。

    よくここまでというぐらいの不運な運命。幸せになる資格は誰にでもあるはずなのに、そのチャンスを自ら棒に振ってしまうなんてって言うのは簡単だけど、当事者は違うのだろうか。

    人の弱さが伝わりすぎて少し読むのがしんどくなった作品。もう少しポジティブさが欲しい。

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    2019年10月14日