唯川恵のレビュー一覧

  • シフォンの風

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    何ヶ月か振りにまともに本を読みました。
    OLさんともあろう登場人物たちが、家庭の固定電話で恋人と話すなど、少々内容に古めかしさを感じましたが、ベースとなる恋愛心理に古いも新しいも無いと思える世界を堪能させてもらいました。
    誰もが問題を抱えているのに、最後は皆乗り越えて行っている、爽やかなエンディングでホッとしました。
    でも、23歳で結婚を焦るっていうのは、やっぱり、現代にはそぐわないかも。
    現代版のケータイ小説で読む高校生の恋愛にイラつくのと同じように、昔の23歳に対してもイラつく。
    つまりはオバサン視点は時代を超えるのが難しいということらしいです。

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    2015年12月01日
  • めまい

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    ネタバレ

    相変わらず女性の感情を描くのが上手な唯川先生の作品。

    ただ、今回はちょっとホラー……というか、お化けより人間の方が怖いよね、という感じでした。

    不倫をしている容子の恋人が突然失踪した。
    どうしてそんな関係を持ってしまったのか容子にもよくわからないし、その相手を本当に愛しているのかどうかもわからない。
    けれど、ずるずるとした関係は続いていた。
    いなくなった恋人を探すために、容子は恋人の妻の下を訪れる……という話や。

    「私、きれいになりたいの」
    と、美容外科クリニックを開業した庸子の下に現れたのは、庸子が高校時代に苛め抜いた吉江だった……という話でした。

    いやあ、どちらもいい予感はまったく

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    2015年10月28日
  • 瑠璃でもなく、玻璃でもなく

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    ネタバレ

    なにかの雑誌でたまーに読むことがあった小説。
    もともと雑誌や新聞で連載されている小説は読まないので(次を待つのが嫌なので)、これも偶然目についたときに読む程度だったのだけど、文体が読みやすく、感情移入がしやすくて、小説が出るのを待って買うという私にしてはめずらしいタイプの買い方でした。

    内容はまー、不倫を中心したその関係者のいろいろ。
    なんとなく、不倫をしている女の子の気持ちになりつつ、でも本妻である女性の気持ちにも同調でき・・
    どうしようもないのは男性なんだろうな。

    今更不倫がいいか悪いかなんて意味がないので、それは別として、みんな逃げ場を求めているんだよね。
    ここではないどこか、誰かと

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    2015年10月26日
  • ナナイロノコイ

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    韓国映画「愛してる、愛してない」の原作が、
    井上荒野の「帰れない猫」ということで読んでみたくて購入。
    7人の女流作家が集う恋愛アンソロジー。
    どれも読みやすくはあるけれど、
    強烈に印象に残るような話ではなかった。
    電車の中とかでの暇つぶしにはいいかな。

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    2015年10月20日
  • 息がとまるほど

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    いろんなタイプのしたたかな女たちが登場する。
    仲いい振りをして陥れるなんて…あーイヤだ。
    楽しめた話とそうでない話の半々だった。

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    2015年10月13日
  • 永遠の途中

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    同じ職場の薫と乃梨子、2人の視点で物語は進む。
    薫は自分で専業主婦の道を選び、乃梨子は仕事だけの人生を選んだ訳じゃないけど、結局キャリアウーマンの道を歩くことになる。
    自分が選ばなかった道を選んだ人に対しての優越感とか、嫉妬とか、もう少し描ききって欲しかったけど、2人の20代後半から60歳になるまでの話に対して頁数が約290頁と少ないせいか、駆け足の記述が多く心理的な描写が浅く感じた。
    あっさり風味で展開も早いのでリーダビリティはよく、さくさく読めました。

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    2015年10月13日
  • セシルのもくろみ

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    ネタバレ

    タイトルと内容が思い描いていたものとは少し違っていた。平凡な主婦がうまく階段を登っていくその様はとても羨ましいなと。
    特に引っ掛かる点もないまま、スッと読み終えた。世の中にはこういう人たちがいるんだと違う世界を知ったような感じだった。

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    2015年09月27日
  • 彼女の嫌いな彼女

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    ちょうど二人の年齢の間ぐらいだから、どちらの気持ちもわからなくはない。
    でも今の自分は完全に千絵だな…。
    年齢で勝手にくくっていた自分に反省。
    まだまだ自分は考えが甘いと痛感した。
    最後はスカッとしつつ、二人のエピローグもよかった。

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    2015年09月16日
  • 夜明け前に会いたい

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    シンプルだけど綺麗なラブストーリー。
    いい意味で唯川らしくなくて、まったり読めた。
    冬の金沢の情景描写が丁寧で、温度感や風景が伝わってきた。
    地味に素敵な瀬尾は、向井理のイメージ。

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    2015年09月16日
  • 夜明け前に会いたい

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    ネタバレ

    古都・金沢で、友禅染のあでやかさとともに
    繰り広げられる恋愛模様。

    凛々しいヒロインが、恋をして、悩んで、苦しんで
    じっくりと答えを見つけていく姿に共感。

    金沢の美しい街並が鮮やかに描かれていて、
    いきいきと思い出した。

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    2015年08月23日
  • 天に堕ちる

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    10人の女性が出てくる短編集。駄目な方へ流れてしまう話が多いなか、共働きの女性の話がしっくりきた。男性が読むとどん引きしてしまうのだろうか。

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    2015年08月19日
  • 天に堕ちる

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    10人の様々な恋愛を描く短編集。
    ホストに嵌まったり、男への依存、遠慮、欲情…誰もがふと考えたり経験したりしたことがあるような場面。
    だから、余計に面白いのかもしれない。

    2015.8.16

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    2015年08月16日
  • キスよりもせつなく

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    ラスト近くの令子の発言が、それまでの彼女のキャラからすると唐突過ぎる気がする。
    脇役だけどもう少し伏線が欲しい。

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    2015年08月08日
  • シフォンの風

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    古きよきOLの話。いまのOLも果たしてこういう感じなんだろうか。結婚をそこまで急がなくなった今でも回りは25,26でちらほらと結婚しだして、子供も生みますよっていう人が多い。私、大丈夫かな?女の子にとっての結婚って本当に大事だと思う。物心ついたときから「結婚」って言う言葉にあこがれて生きてる気がする。私も最近結婚について考えてしまうことが多いなあ。それより仕事も頑張らないといけないんだけど・・・

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    2015年08月08日
  • 泣かないで、パーティはこれから

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    姉の愛読書である、唯川さん。会社が倒産して、おまけに恋人にも振られる主人公。仕事がだめなら結婚!と思ってしまう女性って多いと思うけど、そういうときに限って彼氏ともうまくいかなくなることってあるなあ。さらりと読めていい。キャリアと結婚の両立ってやっぱりむずかしいんでしょうかね。26歳独身。

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    2015年08月08日
  • 彼女の嫌いな彼女

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    35歳の独身キャリアウーマンと23歳の事務職OLが反目しあう部署へ、エリート男性がやってきて…
    この本自体割と古いけど、女性は年齢のことをとやかく言われたり、自分で考えたりするっていうのは今もあまり変わってないんじゃないかなーと思う。読んでいて違和感はあんまり感じなかったわけだし。
    エリート男性が甘い言葉を巧みに使って2人をはめて行くわけですが、まあ〜なんでこんなのに引っかかってしまうのか!って思っちゃった笑
    結局2人とも、元々ダメンズに引っかかっていたから、どうりで…と、納得できるところだったけど。
    テンポも良くて読みやすかったです。

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    2015年08月04日
  • 永遠の途中

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    自分と違った人生を歩む同世代が身近にいれば、ついつい比べたくなるのはよくわかる。
    相手をうらやましがったり、あるいは自分の方が勝っているという優越感に浸ったり。
    内心ではそう思っていても、口には出さずに見栄を張る。
    でも結局はないものねだりをしながら生きている女性が大半なんだろうなと感じた。
    やっぱり唯川は女性の心理を描くのがうまい!!

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    2015年06月13日
  • 天に堕ちる

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    唯川さんは本当に、壊れた(又は壊れていく)女性を描くのが上手いなぁ。「りつ子」「茉莉」「黎子」は特に怖かったです。
    でも、私が一番良いと思ったのは「汐里」。彼女が覚醒して、夫に「今すぐ出て行って」という場面にはスカッとしました。

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    2015年06月18日
  • 永遠の途中

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    結婚かキャリアか人それぞれですね。
    でも、二者択一しかないのかぁ?
    結婚するときは、幸せな家庭を想像するけど、子供を含めて実際は、こんなはずじゃなかったって後悔し、離婚を選ぶ人も多いしね。
    ただ、独身でも仕事も華やかな人は、一握り。
    キャリアウーマンで居続けるのも大変だし、孤独も感じるだろうし。
    死ぬ時、結果がでるかな。幸せな人生だったか、選んだ道は、後悔しないか。
    ただ私は、欲張りだから、幸せな家庭とバリバリ働く仕事人、両方手にしたいなあ。
    みんな永遠の途中なんですね。

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    2015年05月18日
  • めまい

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    「青の使者」
    不倫相手の森岡が消えて一月。
    容子は貸した金を返してもらうため妻・芙美の元に行くが、やはり森岡はいないという。
    そしてもう一人の女、ユリの元に行き、容子が取った行動とはーー?

    →ゾッとする話。蠱毒を連想した。芙美がしたことと容子がしたことは同じだが、本当の青い鯉はどっちなのかな?

    「きれい」
    美容整形外科医の女の元に、昔いじめた同級生が整形をして欲しいとやってくる。

    →女の復讐。百田尚樹「モンスター」と題材は同じだが、こちらの方が女のおどろおどろしさというか、女の嫌なところが出てる。

    「耳鳴りにも似て」
    小学生の時から自分を家来のように扱ってきた小夜子が宏美の前に現れた。

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    2015年05月13日