唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
田部井淳子さんについての小説でした。
田部井淳子さんと言う人は 山に興味がなくても
エベレスト登頂を成し遂げたというので
知ってる人も多いと思います。
女性が山に登るって大変だろうなぁ と
思ってはいるけど
女性登山家(田部井さんを含めて)の書いたものは 読んだ事がありません。
なんとなく 山を知らないので 読んでても
わからないと思ったので 近寄りませんでした。
今回は小説って 事で 読んでみました。
ご本人が存命の時に取材してあるので
かなり リアルに描けていると思います。
一人の女性として 妻として 母としてそして 登山家として生き抜いた 田部井さんの小説でした。
彼女が 登山を始めた頃は 男性社会だったし
登山用品も 今のように 軽量でもなかったし
そんな 困難の中 女性だけで チームを組んで
エベレストに登ったのは 凄いと思います。
チームを組んだという事は 色々大変な事もあっただろうけど
最後には みんなの思いを託されるので
頑張れた部分もあったのでしょう。
そこまで 行って 頂上に登れなかったメンバーたちにもどこかで スポットが当たってればいいなぁと 思いました -
Posted by ブクログ
ネタバレ印象に残ったのは2つ
①芳子の愛
芳子の周也への愛は姉として生きることで注ぎ続けられる愛に置き換えている感じがした。
キリスト教的な無償の愛に無理やり置き換えることで
自らの欲望による愛を錯覚させてる感。。
カオルの出現で見え隠れしていたけど。
自分の欲望による愛を相手に見せなければ一生姉という立場で愛することができる選択は何となく分からなくもない。でももどかしい。
②音江の葛藤
20年?近くシスターとして仕えてきた音江でさえ、人間的感情の自分と神様に仕えるシスターとしての自分との間で葛藤している。
時に自分の感情を押し隠すのは神という万物を超越した存在を信じ、従うことで報われたいといった思考からくるものなのか、
重田から見れば自分では何にも考えられない、意志のない人間に見えるし、
神様は人間の罪を受け入れ、罰を与えないのに妹を殺された重田は犯人に罰を与えない神を許せないだとか考えるのも仕方ない。
現世で報われたいと思うかあの世で報われたいと思うかの宗教観の違いはもちろんあるが、
音江が反論できなかったのも所詮は人間で自分の意志を優先してしまう人間っぽさが残ってていい。
芳子は姉、音江はシスターでかけてるのか。
なんとも居た堪れない作品だった。
幸福になってくれ。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすくて一気読みしてしまった。
結婚していない、結婚しているの2通りだけじゃなくて、結婚していても、その先にいくつもの生き方があるっていうところには共感した。
結婚していても仕事が好きな人もいれば、家族のために尽くす人もいて、人それぞれで良い。
離婚した英利子さんの5年後は大人でかっこいいなと思った。あんなふうに元夫に堂々と会えることもかっこいいし、仕事や人生のトラブルにも「さ、行きますか」って感じで対応できるのもすごい。
専業主婦になってからの美月が、友達が子供産んだ後正社員になって復職したことに動揺するけど、自分はこれからも家族のために時間を使うってなるところが良かった。元彼からのデートの誘いを、「チャンスがあったら家族と行きます」って断るところも良かった。