唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【本の内容】
平凡な結婚を控えた公美は、偶然出会った男とのセックスで快楽に目覚め、全てを捨てて彼の元へゆき水商売を始める。
一年後、かつての婚約者と再会するが…(「ただ狂おしく」)。
仕事にも結婚にも答えを見つけられない女たち。
人生という長い旅の幸福な結末を求め、覚悟を決めて歩き出す彼女たちの、孤独と痛みを描ききる、ビターな恋愛小説集。
[ 目次 ]
[ POP ]
愛がなくても生きていける、かもしれない。
けれど、愛することや愛されることを経験すると、愛がないことの寂しさを知り、一人を独りだと感じるようになる。
相互の愛情の割合は、どちらかが重くなったり軽くなったりの繰り返 -
Posted by ブクログ
いつかヤルヤルと思っていたけどついにヤっちまいました。
持ってる本、買っちゃった
一つ目のお話読み始めて「あれ?知ってるぞ」から始まり「まさか~」を通り過ぎ「あ~やっぱり」で終わり。
まぁ、私が選んで買うんだから同じ本買っちゃうのもあると思ってたんだぁ。
さて、気をとりなおしてこの本。
これ、面白いです。短篇集なんですが、どれも面白い。
ちょっと怖いお話もありますが・・・。
スラスラ読めます。
どの作品も男性が主人公で書かれています。
不器用な男性から、情けない男性まで(笑)
私が好きなのは「バス・ストップ」かなぁ。女性の立場からしてスキっとしちゃう。
「分身」は不思議な話だけど何 -
Posted by ブクログ
10人の女性たちの短編集。
本当は☆2だったけど解説が素晴らしすぎて3にした。
著者には失礼だけど、この解説をまた読みたくてぽいにしなかったといってもいい。
「フィクションと実生活の関連づけが読書の本当の目的である」セアラ・フィールディング
小説を読むことで、人は自分でない誰かの人生を生き、そこから俯瞰で世界を見渡して、なにかを吸収することができる。
選択肢の多様化は幸福の多様化となって、現代女性をじわじわ苦しめる。
選択肢が増えたことで、女性の人生も、幸福のあり方も、複雑化しただけに思える。
たぶん本当の不幸は、自分自身の幸福がなんなのか考えもせず、もしくは押し殺して、他人のため -
Posted by ブクログ
「結婚」についての考え方が変わった気がします
好きなだけじゃ駄目って意味が少しわかったような、
永遠子と文彦の周りではありえないぐらい
色んなことが起きて
小説だからこんなに起こるんだろうなあ…
なんて最初は思いながら読んでいたけれど
きっと結婚生活にありえないことや
想像してなかったことなんて
いっぱい起こるんだろうなあ と思います
まだ結婚なんて先の話だと思っている年なので
ふと考えるのは自分の親のことだけど
きっと私の知らないところで色々あったのだと思って
「家族」を大切にしようと思えた本です
あとがきに「最高のテキスト」とあって 少し納得
自分が結婚するとき 子どもを産むとき
時