唯川恵のレビュー一覧
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ネタバレ印象に残ったのは2つ
①芳子の愛
芳子の周也への愛は姉として生きることで注ぎ続けられる愛に置き換えている感じがした。
キリスト教的な無償の愛に無理やり置き換えることで
自らの欲望による愛を錯覚させてる感。。
カオルの出現で見え隠れしていたけど。
自分の欲望による愛を相手に見せなければ一生姉という立場で愛することができる選択は何となく分からなくもない。でももどかしい。
②音江の葛藤
20年?近くシスターとして仕えてきた音江でさえ、人間的感情の自分と神様に仕えるシスターとしての自分との間で葛藤している。
時に自分の感情を押し隠すのは神という万物を超越した存在を信じ、従うことで報われたいといった -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすくて一気読みしてしまった。
結婚していない、結婚しているの2通りだけじゃなくて、結婚していても、その先にいくつもの生き方があるっていうところには共感した。
結婚していても仕事が好きな人もいれば、家族のために尽くす人もいて、人それぞれで良い。
離婚した英利子さんの5年後は大人でかっこいいなと思った。あんなふうに元夫に堂々と会えることもかっこいいし、仕事や人生のトラブルにも「さ、行きますか」って感じで対応できるのもすごい。
専業主婦になってからの美月が、友達が子供産んだ後正社員になって復職したことに動揺するけど、自分はこれからも家族のために時間を使うってなるところが良かった。元彼か -
Posted by ブクログ
みずみずしいエッセイを、さらりと読みました。
「始まらない恋、終わらない恋」に悩んでいるうちが花なのよ。
いいなー、うらやましいいなー、と。
若いっていうことにじゃなく、みずみずしいという感覚にです。
まあ、感性はあると思っているから、いいでしょうかね。
上品な優しい気持ちになる恋愛論です。
女性の側からの切ない想いがよく書いてあります。
男性の側からの気持ちも知りたいですね。あるかしら?
男の想いっていうのもきっとある。
そういえばそういう風なの読んだことないですねー。
このエッセイを読んで、結婚は別れても「終わらない恋」と似ているなーと思われました。
結婚と恋とが一致しないとしたら -
Posted by ブクログ
結婚は逃げられない罠なのか?
それはちょっと哀しい。
唯川恵さんの作品はこれで4冊目。
私が感じる作風、20代30代の女性の行動心理にはとても深いが、その他の世代の女性にはちょっと辛口。
また結婚という制度にも辛辣。若い女性のせつない恋愛心理描写は抜群。
あらすじをすこし。
結婚式当日、ウエディングドレス姿の花嫁控え室で夫になる人の元彼女が、手首を切って騒動が始まる。
こんなことがあっても結婚式は止めない。こだわった豪華なせっかくの結婚式だものと。
当然新婚旅行もギクシャク。成田離婚かと思うと、皮肉な事情で結婚生活が始まってしまう。
詳しくは書かないが離婚の危機の数々をくぐりぬけ、そし