唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「肩ごしの恋人」がとても面白かったので唯川恵さんの他の作品も読んでみたいと思い、手にとった次第。妊娠中から読んでたけど出産したらなかなか時間とれなくてやっと読み終えた。
95年の作品なのでトレンディさ( )を感じる部分もあるが、恋愛の切なさや女のめんどくさい絶妙な感情などの普遍的な「さよなら」に向けた心の動きが本当に上手に綴られている。唯川恵さんは女臭さを書かせたらピカイチね!共感度高い短編5話。
「さよなら」を昇華した女の清々しさよ。
「広志が好きだった。好きだったから傷ついた。
彼を憎んだ。そして憎んだだけ、広志は深く心に刻み込まれた。」
◆内容(BOOK データベースより)
まるで -
Posted by ブクログ
ひたすらに共感。
30前の独身女あるある、「これでいいのか」病。
結婚するわけでもなく、仕事が面白いわけでもなく、やりがいや目標が何もなく、ただ毎日が漠然と過ぎてゆく、そのことへのたまらない不安と焦燥。
文庫版あとがきには、ダブルでもブルーってね。
不安や焦りがあるのはきっと結婚しても同じで、
仕事が面白くなってもきっとそう。
考える時間があれば悩みこんでしまうけれど、
それは今しか見えてないからだよって思わせてくれた〜
ブルーなのはシングルだからじゃなくて。
ダブルでもきっとブルーはブルー。
ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー的な!笑
ブルーはブルーでも、書影みたく鮮やかで清々し -
購入済み
唯川恵さんの作品は読みやすいです。
女の怖さ、生まれ持ったものなのか、それとも女の世界で生きていくうちに
いろいろ学んでそうなるのか。
金沢が舞台ですが、女の強さみたいなものは地域性もあるのかなと感じました。
『病む』がタイトルにあるようにハッピーエンドではなく、ミステリーというか
ホラー部分もある小説です。
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購入済み
唯川恵さんの作品は沢山読みましたが、これはちょっとサラッとしすぎているという感じでした。
しかし、読みやすく爽やかではありました。
高校3年生からの6年間、誰もが大きく変化する時期、自分の過去と重ね合わせながら読みました。
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Posted by ブクログ
先に読んだ本が年代的にしっくりしなかったので、これはどうだろうと選んできた。
唯川恵さんという作家について知らなかったが直木賞や柴田錬三郎賞を受けている。実力があって読み外れないだろう。
初めて読む作家は好みにあってほしいと祈るような気持ちと、少しの好奇心が道連れで、読んできた。
女の気持ちをテーマにした8編の短編だった。どれも女(に限った事はないが)の心の奥底の思いだ。どうしようもない日常に蝕まれていったり、気がついていても引き返さない思いが詰まっている、真実に近ければ近いほど、距離を置いて、静視しないでいれば(結婚生活はそのような部分も多いので)出来ないことでもないだろうと言う程度で -
Posted by ブクログ
帯より「セックスしなくても一緒にいたい。それは幸せか、絶望か」
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女性の心を描き続けてきた名手が今だからこそ描けた究極の恋愛小説。
解説 瀧 晴巳(裏表紙)より
「怖い小説だ、と思う。容赦ない小説だ。(中略)
いくら体を重ねたからって、それがなんだというんだ。男と女の関係は儚い。どんな恋もいつかわ終わる。終わることのない愛が欲しい。これが野望でなくて何だろう。野望の正体がわかれば、それはすべての女の見果てぬ夢でもあるとわかる」
読み終わったとき、母性本能だといえば言えるし異性愛ともいえるこの不思議な物語はなぜ書かれたのか考えてみた。
養護施設に弟分になる周也がき -
購入済み
さよならのかたち
読んでいるといろんなさよならを知りました。女の子はみんな強くなっていきますね。その成長が見られて良かったです
私はまだこのような気持ちになったことはありませんが、自信がない気持ちがあります。憂うつになりますね。でも一歩一歩歩く事で自信がついて前向きになるのかもしれません。この本はそのヒントになるかもしれないと感じました。