あらすじ
金沢で生まれ育ち、もと芸者の母と二人暮らしの希和子二十四歳。
新進の友禅作家・瀬尾との穏やかな恋が始まったかに思えた東京出張の夜、思いがけない事実に打ちのめされた希和子は最終の新幹線に飛び乗った――。
純粋な恋がもたらす歓びと哀しみ、親子の情愛が雪の古都を舞台に美しく描かれる長編恋愛小説。
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いいね!つけるね、これは。だって概ね全てがドロドロな世界にも関わらず、なんとまぁキレイに描き切っているのかって。まさに物は言いよう、馬鹿と鋏は使いよう、ああ言えば上祐、という。
ともあれここでドロドロポイントをあげてみるならば。
・田舎である。まさに。この地方都市感
・日本といえば寿司芸者
・愛人である
この昼ドラで使わずにはいられないような設定の中、ともかくラッピングはすこぶるキレイなので、なんか読み終わったら微妙に感動してるし。いや、ちょっと待てと心の中で誰かが叫んでいるけども。でもここは童心に戻って騙されてみるのも良いじゃない。
しかしなー、この男、絶対後で浮気するよな。フラグ立ちすぎ。
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金沢を舞台にした恋愛物語。金沢の街並みや加賀友禅の艶やかな着物が丁寧に描写されていて、金沢に行きたくなりました。希和子も俊市も自然体で、すごく温かな気持ちにさせてくれました。
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ザ・恋愛小説で、展開もなんとなく予想できるけど、金沢の情景がそうさせるのか、なんだか心が澄んで穏やかな気持ちになる本だった。芸妓や着物といった古き良きトピックも、読んでいてなんだか背筋がすっと伸びる感じ。雰囲気が好きな本。
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「自分の惚れた男が幸せになれば、自然と自分も幸せになる。すべては自分に返ってくるんだよ。そのこと、忘れるんじゃないよ」美しいけれども厳しい冬を迎えた金沢が舞台。着物と金沢が好きな私にとってはにやにやが止まらない。加賀友禅を身につけ、凛とした強さとたおやかさを持つ女性に憧れる。金沢がよく似合う女になろう。
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描写が綺麗だった。着物友禅というテーマもあってか会話から情景から全てがどこか上品で儚い感じ。気持ちはしっかり共感できるような熱さを持ちつつもどこか浮世離れしているような不思議な雰囲気を持つ作品。名前も希和子であったり、ちょっと独特。あ、いい女だなあって思った笑
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金沢の東町に母親と住む銀行勤めの女性の恋愛物語。どうしようもなく惹かれてしまってる感情の表現がうまい。
金沢出身の作者で金沢の方言や季節の表現がとてもリアル。
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なんだろ、この人、小池真理子の路線っぽいけど、なりきれない感。
奥深さがないというか、先が読めるんだよね。
金沢、着物、幼な馴染み…。ありがち。
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金沢旅行をするにあたって、金沢が舞台の小説を読んでおきたい、と思ってチョイス。
なんというか、とても先が読みやすい予定調和な小説。盛り上がりがないわけではないけれど。
金沢の落ち着いた空気感は伝わってきた。
Posted by ブクログ
シンプルだけど綺麗なラブストーリー。
いい意味で唯川らしくなくて、まったり読めた。
冬の金沢の情景描写が丁寧で、温度感や風景が伝わってきた。
地味に素敵な瀬尾は、向井理のイメージ。