山本弘のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
樋口真嗣『怪獣二十六号』(25年前に書いた)怪獣映画の企画書。建設技師や自衛隊員が協力して土木機械で怪獣に立ち向かったり、インテリ美人が出てくるあたり…、いや、表紙の「怪獣は常に人間にとって恐怖の存在でなくてはならない」とか「この映画は人間の前に怪獣が現われ、人間は自らの身を守る為に智慧と勇気で闘う、ただそれだけの映画」「我々がこだわりたいのは、「ただそれだけ」にする事なのです。」とか…うん、シン・ゴジラを思い出す。
大倉崇裕『怪獣チェイサー』怪獣対策が進んだ日本。ヒロインの怪獣省の怪獣予報官・岩戸正美は、封鎖区域で怪獣の動画を撮影する違法行為を行う「怪獣チェイサー」と予期せず協力することにな -
Posted by ブクログ
おもしろかった。
SFはもちろんのこと、ラノベもちょこちょこ登場するのでうれしい。タイトルだけではあるけど、桜庭一樹や乙一、野﨑まどの著作からそれぞれ選ばれている一冊が握手をしたいレベル。あと「愛の伝道師」の紹介もっと見たい。
ただ、個人的には、ビブリオバトル部で一番波長が合わないのが埋火だったので困った。本はフィクションでこそあれ!ラノベ愛してる!という立場の私としては、フィクション(娯楽作品)を堂々と軽視する態度が実に腹立たしい。まあ今後きっと変わるであろう…。しかし元々「まっすぐな正義タイプの人」、というのが苦手なので難しいかもしれない。
おもしろかったしビブリオバトルの紹介としてもとて -
-
Posted by ブクログ
「MM9」の番外編の短編集。
4つのお話の内最初の3つは、アニメ化のために書かれたプロット案がベースになっているという。
なるほど、オチのつけ方(第1話)やミステリーっぽい構成(第2話)や戦争反対の語り口(第3話)は、初期のウルトラQやウルトラマンを思い出させる。
そう思って読んでいたら、第4話の舞台設定はまんまキングコングかターザンといった趣。
そこに東西冷戦をまぶして、文明社会に警鐘を響かせ、宇宙生物の侵略を描くとなれば、これはまたウルトラQ長編版みたいな世界。そんで最後はジャミラじゃないか!
2011年の作品ながら全く昭和のテイストで、私の年代には入り込み易く読み易かった。 -
Posted by ブクログ
MM9、3冊目。
前作のエピローグで示された謎の巫女の下に集められた一騎らとヒメ。
ここでもまた美少女?が登場し、この前から続くラブコメ調に拍車がかかり更に恥ずかしい感じになった上、これでもかと語られる神話が改竄されるお話は、後になれば大事なことが語られているのが分かるのだけど、多少げんなり。
この本、467頁もあって税込み1,058円もするんだけど、この辺りをもう少し刈り込めばもっとテンポ良く、またお安くなったんじゃない、と思いながら読み進む。
多重人間原理をベースに、神話宇宙とビッグバン宇宙が鬩ぎ合う基本スキームは既にお馴染み。
地上に顕現している唯一の女神たるヒメを倒して地球制圧を企む宇 -
Posted by ブクログ
手を付けていなかった前作を東京出張に持って出たけど、行きの新幹線の中でかなり読み進み、そのまま読み終えそうだったので、帰りの新幹線のために有楽町の三省堂で続編となるこの本を購入。今度の表紙はエレキングっぽい怪獣ね。
前作から6年が経過し、クリプトビオシス状態となってつくばから北海道へ運ばれることになったヒメを乗せたヘリに正体不明の火球が衝突し、いきなりヒメ対宇宙怪獣の闘いが繰り広げられる…、という幕開け。
ヒメには地球を守ろうとする宇宙人が憑依しており、一方で、宇宙怪獣を導き地球を脅かそうとする宇宙人&妖怪の存在も示唆される。
ここでもまた“多重人間原理”が語られ、ビッグバン宇宙と神話宇宙のせ -
Posted by ブクログ
ランキングから物色し、皆さんの評価も良さげだったし、また、“ビブリオバトル”の存在は薄~く聞いたことはあったけど、細かな内容については全く知らなかったので、何よりそれに惹かれて買ってみた。
それにしても、本の紹介をする“バトル”を題材に、殆ど中身を本の紹介に費やしながら、物語を組み立てていくって、なかなか凄い。
導入のSF本の紹介は、これでもかというくらいでかなりくどく、そこは気になりつつも、しかし、紹介される本はそれぞれなかなかに興味深く、あれもこれも読んでみたくなる。
これに続く、学校でのバトルもジャンルを広げて引き続き、個性豊かに延々と紹介される内容に圧倒される。
確かに、世に出る本の量 -
-
Posted by ブクログ
少し前に、高校生版のビブリオバトルの記事が載っていた。
優勝作品は、筒井康隆の『残像に口紅を』。
作品の面白い部分を上手く掴んだ内容で、実際に声として聞いていたら、きっともっと魅力的だったんじゃないかと思う。
そういう意味で、この作品は、本であるがゆえに、ビブリオバトルの本当の魅力までは伝えられない制限がある。
加えて、空の知識量の凄まじさをタイトルで列挙していくわけだけど、一つ一つをていねいに取り上げるのではないので、面白みに欠ける。
そんな中で、部員たちが一冊にかける気持ちを厚くしていって欲しいなーとも思う。
ビブリオバトルというものの大枠を知るのには良いかも。 -
-
Posted by ブクログ
山本弘の小説で鼻白むのは人物造形。何だかアニメみたいで、読んでいる方が気恥ずかしくなってしまう。と思いながら、「アニメみたい」ということの内実をきちんと論ずるのが難しいことに気づく。なぜアニメみたいと思うのかうまく言語化できないのだ。登場人物たちの会話がアニメに出てきそうな感じだからというのもあるだろうが、人物造形そのものにアニメ臭さがあるようにも思う。だからといって人物に葛藤がない、というわけでもない。だが、何だか人物が複雑じゃない。
そこまで考えて、こんなことを思いついた。アニメの登場人物はまずは絵として演出されたものが作られ、その後に、声優が声で演ずる。アフレコである。極言すれば作画