山本弘のレビュー一覧

  • 詩羽のいる街

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    心温まるストーリーの裏で痛烈な社会批判。マンガ文化前面なところや説教臭さは好みが分かれそうだが、自分は気にならない。悪意との対峙や叙述トリックなどミステリー的な要素もあり、伏線がしっかり回収されるラストまで飽きずに楽しめた。

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    2019年03月22日
  • アイの物語

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    SF。
    7作の中短編を、プロローグ、インターミッション、エピローグで繋いで長編とする構成。
    それぞれの短編は、ライトノベル的な軽いノリと、ゲーム的な設定。
    そのなかで「詩音の来た日」が素晴らしかった。個人的には本多孝好『MOMENT』の「FIREFLY」に似た読後感。
    表題作はアクションシーンが好きではない。ただ、最後のインターミッションとエピローグで挽回。
    読みやすく、読み応えがある、人に勧めやすいSF。良作。☆3.5。

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    2024年05月25日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 下

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    ビブリオバトルというものを知ったのは、比較的最近のことである。
    その時は「なんて面白いバトルがあるのだ!」と興奮した。
    しかし、いまだそのバトルを生でみるチャンスなし。いつかみてみたい。

    さて、本書は高校のビブリオバトル部で起こる物語。

    何よりこの舞台であるBISという高校が素晴らしい。
    校則もなく、服装も自由。授業も選択制で、生徒たちの出身国もいろいろ。
    あぁ、こんな高校で学生生活を過ごしたかった!

    ビブリオバトルではきちんと本の紹介もされている。
    私も10代のころはSFが大好きだったことを思い出し、読んだはずの本もすっかり忘れている今、また読んでみたくなった。

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    2016年12月14日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 下

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    上巻を読んだら古いSFを読み返したくなった。
    下巻を読むと古いアニメの主題歌が聞きたくなる。
    結局、YouTubeで探して聞き、懐かしすぎてちょっと泣いた…。

    巻末の参考資料リストが素晴らしい。

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    2016年11月13日
  • プロジェクトぴあの

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    本当にありそうな話。ハードSFに当たるのかな?
    でも、ノリは軽いです。
    アイドルっておバカなイメージがやはり強いのだろうか。
    知的で、実はマッドサイエンティストという設定は面白いと思う。

    宇宙への憧れは募るばかりですね。

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    2016年09月10日
  • MM9 ─invasion─【文庫版】

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     映画『シン・ゴジラ』を観て読みたくなって積んでいたこの本を手に取る。
     MM9シリーズの第2巻であり、新シリーズの前編ではあるが、この本の中でも一区切りは付いている。
     某ウルトラマンを彷彿とさせるニヤリあり。  怪獣が自然災害として扱われる世界。
     行動パターンや、その他の情報から、怪獣の性質弱点を推理してやっつける系の、濃い理論飛び交うハードSF。
     今回の敵は、宇宙怪獣。
     秋葉原のヲの字全開のシーンは、ライトノベルでやってほしかった気もする。
     ノンケ(非ヲタの意)置いてけぼりの暴走。

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    2016年08月28日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 下

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     こうきたか!という下巻。
     あとがきでビブリオバトルの考案者に許諾を得るくだりがあるのだけれども、フィクションに徹してよいというのはすごいなぁと。
     好きを延々と語るっていうのはそれだけで面白い。
     機械があったらビブリオバトル参加してみたい。
     そして続刊も読みたいところ。

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    2016年07月05日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 上

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     ビブリオバトルというものを聞いたことはあれど参加したことはなく、本にて先に知ることとなる。面白そう。
     作者さんSF大好きですよね! キラキラしてる。
     山本弘氏がこういうジュブナイルを書くというだけでわくわくするーって思ったら、やっぱり作者は作者だった。安心した。
     そして面白そうな本が次々出てくるから危ない。

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    2016年07月05日
  • トワイライト・テールズ 夏と少女と怪獣と

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    短編4つ収録されていますが、どれもそれぞれの味があって面白いです。
    共通点は怪獣と女の子が出てくることぐらいで、同じヒロイックな話しでも、こうも違うものが書けるのかと関心しました。
    超越的な存在と、それに抗う者、従う者。怪獣を含めたそれぞそれの人間模様が絶品です。
    どれもこれも映画化して欲しい。描写が秀逸で、そのまんま脚本に使えそう。
    きっと素晴らしい怪獣映画になると思います。

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    2016年06月23日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 上

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    ネタバレ

    「ビブリア古書堂の事件手帖」とはまた違った本の魅力を"まさに"紹介する一冊でした。物語を読みながら、新たな作品を知る、知らない読書の世界が垣間見えます。


    本の中で紹介されるSF作品群は、敬愛する藤子・F・不二雄先生の創作の影響を与えたのではと思いました。
    (ドラえもんの大長編だってスペース・オペラでしょ?)


    自分が感銘を受けた本を語りたい、でも語ることの難しさを感じているなら、それを少し和らげてくれる1冊だと思います。下巻も楽しみです。

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    2016年05月27日
  • MM9 ─destruction─【文庫版】

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    侵略を企む宇宙人らしき影も見えてワクワク。宇宙怪獣と地球怪獣の戦いにはドキドキ。一騎が伴野英世作『ヤマトタケルは女だった』を読むくだりは‥‥二度読んでもこんがらかってしまいすいません、流して読んでしまいました。
    一騎君は ❛男❜ の子だねぇ うん、よく頑張ったと思います。

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    2016年05月26日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 下

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    上下巻を一気読み。
    ビブリオバトルのシーンがやっぱり面白い。紹介されている本がどれも興味深くて、読んでみたい本がどんどん増えていきます。
    ただ、上巻に比べてちょっと内容が重かったかも。

    ところで、私は文庫化でこの本を知ったんですが、すでに続編が3部まで出ていて、4部も連載中なんだそう。先を読むのが楽しみです。

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    2016年05月18日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 上

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    以前BSフジでやっていた『原宿ブックカフェ』にビブリオバトルのコーナーがあって、全然興味がなかったジャンルの本が紹介されるのが面白かったんだけど、まさか“本格的ビブリオバトル青春小説”なんてものが登場するとは!
    そしてSFオタクで不思議ちゃん扱いされているヒロイン・伏木空ちゃんの読書傾向が、何故か私のドストライクという(笑)
    E・E・スミス、E・R・バローズ、エドモンド・ハミルトンが列挙された最初の数ページでどっぷりハマッちゃいましたよ。
    私が読んだのも『レンズの子ら』だったよ、とか、『火星シリーズ』の表紙のデジャー・ソリスにドキドキしたなぁ、とか、ちょくちょく投げ込まれる小ネタにいちいち反応

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    2016年05月18日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 下

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    下巻に入り、バトルの様子が少し端折られるようになり、その分、物語が動き出す。
    とは言え、空と武人の関係の描き方などベタでどうなることかと思っていたが、他校から申し込まれたバトルを巡って不穏な動きに。
    しかしそれとて、敵役がはっきりしており、結末は見えたようなものと思って読み進むと、いやぁ、きちんと捻りが効かせてあった。
    平和を語るのにH.G.ウェルズを持ちだしたり(憲法9条のルーツがウェルズの思想だとする説があるなんて!)、「アンネの日記」の赤裸々な部分について論議させたり、締めは『世の中で最も危険な思想は、悪じゃなく、正義だ』なんて、一筋縄じゃない。
    なんていうことないお話だけど、作者の博覧

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    2016年05月15日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 上

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    ビブリオバトル 好きな本があって、人に薦めたい気持ちがあって、それを言葉にできて5分間で話す技術も必要‥‥なんて高度な技術。参加して発表者の発言を聞き、読みたくなった本を選ぶことなら出来ると思う。発表者には到底なれないのでビブリオバトル部の皆さんのこだわりをじっくり読ませてもらいました ♪♪

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    2016年05月14日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 上

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    ネタバレ

    2016/5/1 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2017/11/29〜12/2

    先日の10年ぶりの渡辺容子作品に次ぐ、9年ぶりの山本作品。前回は、名作「神々に告ぐ」であった。
    最近よく耳にするビブリオバトルを主題に据えた作品。登場人物たちのキャラクターも良く、バトルの雰囲気も良く伝わってくる。最後どう締めるのかな。下巻へ。

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    2017年12月02日
  • SF JACK

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    11人の作家によるSF短編集。それぞれの世界が変わっていて面白い。未来の世界がどれかに近かったら‥‥

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    2016年03月27日
  • 地球移動作戦(上)

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     1962年の東宝映画『妖星ゴラス』の名前は知っていても、子どもの頃に見たかどうか記憶にない。こんな話である。巨大な質量を持った星ゴラスが発見され、地球と衝突することが判明する。この災厄を避けるために南極に巨大ロケットを設置して地球の軌道をずらす「地球移動計画」が敢行される。
     この映画にオマージュを捧げる『地球移動作戦』はまさにそういう話を現代の科学的知見でもってリファインしたものである。

     地球に迫ってくる天体シーヴェルは、理論的に仮定されるが現状では発見されていない物質、ミラー物質でできた巨大天体である。ミラー物質は通常の素粒子とスピンが対称な素粒子により構成された物質だが、通常物質と

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    2016年02月07日
  • 詩羽のいる街

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    初山本。○○で『感動系』とリクエストしてオススメしていただいた作品。詩羽という“出会った人全てを幸せにする”というちょっと変わった才能を持った(私のイメージでは)少女と女性のちょうど中間くらいのキャラクタを主人公にした全四話からなる連作中短編集。三話まで読んで、四話にていきなり趣が変わったぞ!?何故だ!!・・と、あ〜あるほど。全てフリだったのね。とても良い読後感で良かった^^ 最後にタイトルを見て「この作品を読み終えた貴方が新たな詩羽になったんだよ」と作者が言っているような気がした・・

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    2016年03月09日
  • トワイライト・テールズ 夏と少女と怪獣と

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    色々なパターンの怪獣ストーリーが納められていて、MM9の世界観がよりいっそう広がった気がします。ストーリーもいいけど、やっぱり設定のうまさが光ります。MM9というバックボーンがあるとはいえ、怪獣がいる世界をごく自然に描いていて違和感がない。これはすごいと思う。

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    2015年12月18日