山本弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
未知の天体が地球に直撃(正確には甚大な影響を及ぼすまでに接近)することがわかり、もしそのまま放置したら24年後の大接近で地球は確実に滅んでしまう。それに対して人類が行う策が地球を移動するという壮大なプロジェクトである。
何故その天体の直撃を他の方法、例えばアルマゲドン風に、で回避することが出来ないのかといった設定から、地球を移動するのに伴う弊害、そもそもそれ以前に計画を実行する前に存在する様々な障害などが巧みに描かれている。
そして、忘れてはならないのが山本弘得意のいつものAI(作中ではACOMと呼ばれる)と人間の関係性。何冊読んでも改めて心を動かされる。毎度のことながら人物・感情の描写がとて -
Posted by ブクログ
未知の天体が地球に直撃(正確には甚大な影響を及ぼすまでに接近)することがわかり、もしそのまま放置したら24年後の大接近で地球は確実に滅んでしまう。それに対して人類が行う策が地球を移動するという壮大なプロジェクトである。
何故その天体の直撃を他の方法、例えばアルマゲドン風に、で回避することが出来ないのかといった設定から、地球を移動するのに伴う弊害、そもそもそれ以前に計画を実行する前に存在する様々な障害などが巧みに描かれている。
そして、忘れてはならないのが山本弘得意のいつものAI(作中ではACOMと呼ばれる)と人間の関係性。何冊読んでも改めて心を動かされる。毎度のことながら人物・感情の描写がとて -
Posted by ブクログ
読み終わった〜!
上巻は一ケ月かかったけど、下巻は最初から最後までクライマックスで、半月で読み終わりました。
私にしては、これでもかなり早い方です。
難しい用語ばかりですが面白い!
「神は本当に慈悲深いのか」という視点がまず斬新。
それと、宗派の教典なんて案外適当に、都合よく書かれているんだなっと…。
この本は日本でしか受け入れられないっとも感じました。
クリスマスは楽しい恋人同士の日。バレンタインは好きな人にチョコを渡す日。
お盆の迎え火と送り火は…マンションだからやらなくてもいいね。
二礼二拍手一礼ってお寺だっけ?神社だっけ?
「宗教の自由」過ぎる日本。
神を信じてないわけではなく、宗 -
Posted by ブクログ
著者の「アイの物語」を読みたかったのですが、本作品が時代背景として先とのレビューがあったため、こちらを読みました。
私にとって「上/下巻」という大作。読み切れるのか…(笑)
SF作品は初めて読みます。
題名から「神の逆鱗にふれて〜人間が試される」みたいなSFファンタジーをイメージしてましたが、全く違った!
あるサイトで「永遠と報告書を読んでいるようだ」とレビューがありましたが、上巻はだいたいそんな感じです。
レポートに私情を入れた様な内容で、私は面白いと思いました。
「神が人間にコンタクトを求めてきてる」
なんて斬新な考え方だろう!「人間が神に〜」じゃないんだ!
題材として素晴らしい視点だと -
Posted by ブクログ
書評で進められていたのを見つけつつ、
重々しいタイトルになんじゃこりゃ?と思い読み始めたら...
面白い面白い!
UFOとかの超常現象から、我々の進化から、世界の成り立ちから、
果てにはタイトル通り宗教や神を扱い始めてしまう。
その一つ一つが広く浅く、ぐちゃぐちゃでなく、
ちゃんとした知識の上で、ロジカルに編まれていく。
そういうと難しそうなのに、
なぜかストーリーが面白くて、
ぐいぐい物語に引き込まれ、パラパラページを手繰ってしまう。
そんな不思議な中毒性を持っている。
下巻も早く読み進めたい><
あ、オススメだけど、夜にページを開くのは避けてくださいね、
きっと朝になっちゃうのでw -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近SF成分が欠けていたので補給してみた。
山本弘の小説を読むのは実は初めて。
(トンデモ本は何冊か読んだ)
冗長という噂もあったので、ちょっと心配したけど、いやいや面白いじゃないですか-。
UFO、ポルターガイスト、超能力などのオカルト系の蘊蓄を延々と続けるのは確かに冗長かもしれないけれど、トンデモ会会長の山本弘にしかできない芸当で、ここはその膨大な蘊蓄を楽しむべきでしょう。
嘘もほんともオカルトも科学もみんなぶち込み、1つの理論で一気に片付ける。
SFならではの爽快感。
良輔と優歌の神を巡る問答は読んでて楽しかった。
お兄さんの理論も完璧ではないようで、後半どうなるのか楽しみ~♪ -
Posted by 読むコレ
03年の作品「神は沈黙せず」を読んだ記憶が
蘇ってきた。相当面白く読んだ記憶が。
それ以降作者の他の作品を一切読んでなかったですが
自分の好きな作家さんなのかもしれません。
一般的に分かりにくくて敬遠されがちなSFですが
凄く丁寧に、伝えるんだという熱と意思がヒシヒシと
感じられる凄く人間味のある文章と、このSFド直球な
内容のギャップが堪らなく面白いです。
もう今年も4月になっていてビックリですが、個人的な
2010年のベスト3当確でしょうねー。
作家さんの人柄、そしてアィデア、ストーリー展開、
台詞まわし...とても自分の好みです。
丁寧に書かれてるのでSF -
Posted by ブクログ
面白いねん。
山本さんの本はどれも(大体)面白くて好きなんだけど、どれも物凄く痛い。
同人仲間の本を読んでるみたいな。
読者のことを考えてないわけではないし読みやすいのだけど、とことん作者の頭の中から出て来てない感じがするのかもしれない。
どこまでも現実感が無いからか、どこまでも「作者」を見せられるからか。あー、原作者が自分の映画に、それもせりふ付で出てるのを見るような感じか。
この本は、まさに本人やその周辺の人たちが出てくるのだが、出て来なくても同じ。
条件設定した上で、その条件から派生するものをストーリー展開しているだけの作品。
だけど面白いよ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初の数ページを読んで、あれっっておもった。
おいおい、これって著者自身がモチーフかよ。ってツッコミを心の中で入れたが、認識が甘かった。主人公が山本弘だと名乗ってしまった。
自分自身が主人公のある意味自伝で、著書の解説書だ。
それほど本を読んでいないため、この手法がどれほど一般的なのかわからないが、びっくりした。自分を自分のままSFの主人公にするなんてね。
ただ、これを読む前に山本弘の作品を概ね読んでおいた方がいい。
読んでいるから感じるのかもしれないが、ネタバレも含まれている。神は沈黙せずなんかは、特に、結構大きなネタバレだとおもう。 -
Posted by ブクログ
長編好きにも嬉しい、充分な読み応え。
しかも、さらっと書かれたようなよくある『とりあえず近未来』『とりあえず滅亡』のような安易なSFではない。
物語を深めていく情報量が半端でない。
つい本当にそんな説があるのか、実際にあった話なのか気になってwikiってしまうほど(実在の説だった)で、そしたらwikiのページからさらに知りたくなってしまって脱線・・・と楽しませてくれた。
こうゆう、読んでいて興味をそそられる・調べてみたくなる魅力のある本は素敵だと思う。
その情報量と、忍耐強く丁寧な考察があるおかげで、超SF的な展開も安易な『トンデモ』に感じられず、自然とストーリーにのめりこんで楽しめた。
途中