【感想・ネタバレ】神は沈黙せず(下)のレビュー

あらすじ

遺伝的アルゴリズムを研究するうち、「神」の意図に理論的に到達してしまった人工生命進化の研究者・和久良輔。「サールの悪魔」という言葉を残し失踪した良輔を追う妹・優歌。彼女がたどり着いた「神」の正体とは!

※本書は二〇〇三年十月、小社より刊行された単行本を分冊し、文庫化したものです。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

神がいるなら、なぜ人間にもっと直接的な接触してこないのか?についての納得がいくような話。神(高次元の存在)にとって人間はみんなサールの悪魔。心を持っているか判別できない。これは人間がAIに心を持たせることができたことを判別できないのと同様、ってあたりが面白かった。
記号着地問題についても面白い。果たして記号着地問題を解決できる未来は実際に来るのか…。

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2017年02月19日

Posted by ブクログ

凄いタイトルだけど、それに負けない内容を持ち合わせた一冊。
読後には、違う世界にひとっ飛びしてきた錯覚を覚える程。

SFって夢物語でしょ?とか思ってた自分を、
一挙にSF好きに変えてくれた一冊でもある。

諸々の研究から得られた結果を組み合わせた思考実験のようなもので、
そのいくつかは、世の中の真理に迫っていくものなのかもしれない。

本著は神やら宇宙といった壮大なテーマの基に繰り広げられるけど、
リサーチやロジックがしっかりしており、
こんな現実もありだよね?と感じて安心して読めるし、
その中で読者一人一人が色んなものを感じ、そこから考えるハズ。

SFと聞いてウキウキしちゃう人、
昔の自分みたく拒否反応を示しちゃう人、
とにかくどんな人にもお勧めしたい大作♪

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2013年07月29日

Posted by ブクログ

「神は沈黙せず(上)(下)」

著者 山本弘
出版 角川文庫

p447より引用
“自分が間違っている可能性を探すこと。
それが道を誤らない為の唯一の方法です。」”

SF作家で、
と学会会長である著者による長編大作。
子供の頃の災害により、
神に疑問を抱いた兄妹を主人公とした物語。
世界の不条理な出来事を元に、
神の存在について精密な論理が展開されます。

この作品をよむまでは、
著者の事をと学会会長としてしか知りませんでした。
小説家としてまったく触れた事が無かったのですが、
しかしこの作品は読んで本当に良かったと思います。
上記の引用は、
登場人物の一人が安易に確信を抱く事に対しての、
警告の一言。
トンデモ本シリーズで見聞きしたネタが満載なので、
ファンのかたはより一層楽しめると思います。
この作品は読んで良かったと、
心のそこから思います。

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2010年09月13日

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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2008/2/20~2/21
上巻から一気に読み上げる。いやあ、こういう結末かぁ。過去の例証と巧みなフィクションの織り交ぜで、読者を作品世界に引き釣り込む筆力は見事であった。こういう世界が好きな人(盲信者ではなく)は必読本であろう。

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2010年03月30日

Posted by ブクログ

「神」の正体が明かされます。その衝撃の正体は・・・?宇宙の真実もまた明かされます。確かな知識に裏打ちされた展開と構成は、最高級のエンターテイメントです。長い物語ですが、一気に読みました。

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2009年10月04日

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 様々な超常現象の紹介(と学会会長の面目躍如!)や、事件の紹介が最終的に上記三つのポイントに集束していくため、読み始めるとなかなかとまらない。ネット社会の描写も面白いですしね。日本のSFってあまり読んだことはないのですが、これは非常に面白く、かつ読みやすいSFで好感がもてました。ストンと胸におちる結末も良い感じです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

下巻になると超常現象も大量に起きてずっとテンションがピークになりますね。このお話での結論は丁寧によんできたら納得できるけど、エンターテイメントとして物足りない部分がありますが、それを超えて読ませる力がありました。
今読むとどうしても生成AIと結びつけてしまいますね。理論としてはむちゃくちゃ昔からあった生成AIですが、実現したのはここ数年。それが2003年発刊なのにここまで現実的に書かれているとは驚いた。内容が古びれてないのが素晴らしい。ビットコイン(=AVP)が日本の通貨になる未来もあり得るのでしょうかね。
山本弘さんの小説は全部読んでみようと思えました。

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2025年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

神とは何か?というテーマの小説。一神教の信者からしたらこの内容だけで冒涜なんだろうなぁ。

筋書き自体は単純なことで、AI研究してたら、実は神さまってのは人間育成ゲームをしてるんじゃないかって気づく人が出てきて、じゃぁプレイヤーたる神となんとかコミュニケーション取れないか?と考える人が出てきて、その四苦八苦の過程でオカルト現象やら、社会動乱やらが起こって、世界の常識が覆っていく…みたいなデストピア系の近未来SF。

ただこの小説が凄いのは、解説資料の膨大さ。確信犯だと思うのだが、ストーリーほったらかしで、超常現象やら宗教観やらに関するウンチク話が玉石混交で多量に挿入されていく。

作者自体が「と学会」という、その手のウソ臭い本を研究する団体の主催者だったんで、その手の話を入れ出すともう止まらん感が凄く、みっちり上下巻のボリュームのうち半分以上はストーリー本体から離れたウンチクで少々やり過ぎ感もあるようにも思うが、裏返すとそこを楽しめるかどうかで、本作の好悪が決まるんやろうなという感じ。

それにしても山本弘、今年の初めになくなってたんや…。病気で長らく小説創作も出来てなかったらしい。この人が熟してきたら、どんな小説を書くんだろうと期待していたのだが、非常に残念で哀しいなぁ。遅ればせながらご冥福をお祈りいたします。

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2024年10月03日

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複数巻を同時に読破。いつぶり?

オカルト研究家の大和田氏との対談から、神の意図を探る主人公兄妹。世界中で起こった脈絡のない超常現象の数々に、そもそも意図などというものが有るのか?その帰り、空から子供が降ってくるという現象に遭遇する…。

案の定、上巻を忘れてしまっていたうえ、「私」という一人称で、数々の超常現象の解説が続くため、あれ?評論だっけ?と思ったが、そういえば上巻からそういうノリだったな。大和田氏の名前が出てきたところでようやくわかるようになってきた。

その後は急展開ということなのだろうが、割とあっさりと人がいなくなったり、とんでもないことが起こっても、あれれ?と思うほど読み飛ばすレベルで書かれているので、月に顔が出てきたあたりも一瞬なんだっけ?と戻って読み返した。

下巻の早々に、終盤であり結論に収束していくのだが、多少息切れというか、終わりたいという意図を感じざるを得ないような、同じような内容を畳み掛けるような記述が続く。逆に言うと「神の意図」という一番書きたい内容を繰り返して解説してくれるわけなので、こういう話が苦手な人にも読みやすいであろう。

社会問題やシミュレーションなどを交え、卑近な内容でわかりやすく展開。ヘブライ語から脳神経学(心理学?)まで、相変わらず良く調べてあるなーと感心する。

その割には、神と遭った人が聖書からのみ解説されているのは、ここまでやったのなら他の宗教や神話からも有ってよかったかなと思う。

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2020年09月18日

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情報の洪水に最後まで圧倒されっ放し。自分の鈍い頭では消化し切れなかったのが残念だが、とにかく何でもありの本格SFを堪能させてもらった。

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2018年01月27日

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そもそも本書を手にとったのは、第8回創元SF短編賞(2017年発表)の講評で大森望氏が「間近に迫るシンギュラリティに対する人類側の防衛反応として、まるで魔法のような超常現象が起きる」という作品について「この路線には山本弘『神は沈黙せず』という網羅的な洗礼があるので」と書いていたので、おお、と思って読んだのだった。
ほんとに網羅的(笑)。ある意味、これを越えるのは容易じゃない。
下巻に入るとひたすら超常現象に翻弄されることになって、天敵かと思われたあいつも案外あっさりと……なので、ストーリー的にはちょっと拍子抜けする部分もあった。兄の失踪の原因も、わかったようなわからないようなではあったし。でも、山本弘氏の作品はいつもそうなんだけど、ついひっぱられてぐいぐい読んじゃうのね。相性がいいのかな。つぎは「フェンデッセンの宇宙」を読まねば。(「ビブリオバトル」シリーズでもたびたび触れられているので、ほんとに著書のなかでは大切な作品なのだということがよくわかる。)

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2017年08月22日

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メンテが弱い方はお勧めできないね、SFと言うより論文に近いような気がする。…上手く言えないが、まさに今色んなミームが私の中に“受精”した、ちょっぴり感動、微かに怖い

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2015年08月02日

Posted by ブクログ

新旧の宗教、超常現象、死後の世界、霊魂、
これらを論理的に解釈
というと否定しているようにとられるかもしれないが
そうではなく、怪しげで想像力に乏しく、合理性に欠けた
穴だらけ、突っ込みどころ満載の解釈に飛びつくな。
国民・愛国心、人間であることについても同じ。
人は信じたいことだけ信じ、理解を超えたことに目をつむる
それが知性のある人類のすることか。
神を人間のサイズで考え、理解するな。
そういうことを言っているのだろうか。
とても、考えさせられる。
また、理屈、理屈というと堅苦しく、血が通わない印象を
持たれるかもしれないが「詩羽のいる街」と同様
人が自分に/他人に対して善であることは
範囲に個人の限度はあっても、人類にとって
合理的であり、それは幸せで、善きことを生む
という風に読んだ。

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2014年05月20日

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読み終わった〜!
上巻は一ケ月かかったけど、下巻は最初から最後までクライマックスで、半月で読み終わりました。
私にしては、これでもかなり早い方です。

難しい用語ばかりですが面白い!
「神は本当に慈悲深いのか」という視点がまず斬新。
それと、宗派の教典なんて案外適当に、都合よく書かれているんだなっと…。

この本は日本でしか受け入れられないっとも感じました。
クリスマスは楽しい恋人同士の日。バレンタインは好きな人にチョコを渡す日。
お盆の迎え火と送り火は…マンションだからやらなくてもいいね。
二礼二拍手一礼ってお寺だっけ?神社だっけ?
「宗教の自由」過ぎる日本。
神を信じてないわけではなく、宗教という概念が生活から薄れてしまった。
神を信じるのは、自分の都合のいいときだけ。
いろいろ書きましたが、私がそうです…。

まだ神様を見たことない方には、とても面白い本だと思います(笑)

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2014年01月14日

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ネタバレ

ううーん。
上巻と比べると下巻はちょっとがっかりかなー。
ネトウヨ批判はヨソでやってほしかった。

とは言え、オチが気になって一気に読んでしまったことは事実。
超常現象の意味、神の意図。
きれいに説明もついてる。

でもなー・・・

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2013年07月13日

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好みの宗教テーマのSF。 地球を「神のシュミレーション」だとするアイデアは 奇抜でも何でもないが、 主人公が開発するゲームを伏線とする見せ方が抜群に巧く、 圧倒的に説得力がある。

ただ残念ながら、最後に明かされる神の真意の部分が弱い。 あと「神の支配」に忍従していまうのも物足りないが、 やっぱりそれは『神狩り』と比較してるからだろうな。

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2011年10月03日

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地球上で起こったあらゆる超常現象を明快に説明づける論理がおもしろい。神の正体も興味深い。ただ、主人公に魅力が無いのが惜しい。

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2011年06月19日

Posted by ブクログ

上巻同様、蘊蓄部分が多すぎて読み辛い。
ともあれ、作中の神という存在に対する答えは非常に面白く、超常現象、シュミレーションゲーム、新興宗教etcと広げた風呂敷を鮮やかに畳んでくれた。

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2010年06月30日

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死後の世界があるのかどうか、という実験で思わず涙。
永遠にパスワードは分からなくて、永遠に中にあるものは、分からないままになってしまった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

作者自身が膨大な数の資料をもとに書いているのでとにかく
読み応えはある作品だと思う。

まぁ山田悠介氏などに比べれば雲泥の差なのだが、世の中何故か
彼のような単純明快な内容の薄いモノのほうがウケるようである。

内容としては、いろんな超常現象について検証し
科学的合理的に存在しうる神の姿を考えてみるというSF小説。

この地球自体が神によるシュミレーションなのではないか?という
ちょっとアリエナイ大胆な発想で物語が展開していくわけだけど
読んでいくうちに、私達が実際にユビキタス社会に向かっているわけだが
そのことに関して少し考えさせられる場面もあった。

たとえば通貨自体が電子化されてしまえばどうなるだろう?
そのシュミレーションを見ているような錯覚を覚えた。
もうすでに、エディーなど電子マネーが浸透しているわけだけど
紙幣が意味を失くす時代がもし来るとすればコワイ話だ。

あと、地球全体が巨大な脳として、私達人間がその巨大な脳の
神経細胞だと考える場面もあったが、それ自体突飛な発想のように思えるが
私達ひとりひとりの考え方や価値観がすべて違うから争うこともあるが
それゆえに成り立っていると思う。
ひとつひとつが複雑に違う信号を出すから、複雑なことも処理できる。

だが人間は一つの権力や力の強いものにすがりたいという
集団心理というものがあるのも確かで、それが宗教につながり
人間はそうすることによって進化して発展してきたのは確かである。
それが巨大になると危険であり、そこに戦争が起こり混沌とした時代があったことも事実。

だがしかし、私のように無宗教のものも多々居るわけで、
もしかしたら私のような存在も危険な方向に皆が皆向かうことへの
抑止力になっているのかもしれないw

モンパチの唄に、「平和願い叫ぶ前に、これ以上自然を壊さないで」
という台詞があるが、まさにその通りかなぁとも思う。

旧約聖書について、私達日本人(一部覗く)が違和感や抵抗を感じるように
神というのはその土地に住む人々の心なのだろう。

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2009年10月04日

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こういうラストを書く人なんだ。山本弘って。と学会の人という認識しかなかったけど、これから小説も読むぞー。ここまで大きな話ってSFでないと書けないでしょ。やっぱりSFっていいなあ。

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2011年08月06日

Posted by ブクログ

下巻読みました。月に神の顔が浮かび、日本政府は崩壊する……神の真意に気づいた主人公の兄は恐怖と絶望に襲われ、失踪するのだが……ちょっとここが弱いかな。ここの怖さというのは非常に理知的なものなので、そういう感覚が理解できない人には何が怖いのかよく判らないで終わってしまうと思う。でも「SF」(カギ括弧付き)が好きな人には是非読んでいただきたい。

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2009年10月04日

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 結末をみると、予測の範囲内といえますが、それに至る過程はなかなか見せるものがあります。読後感はなかなか良く、続編も期待したい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

下巻に突入し、物語は大きく動いていく。

世界は神のシュミレーションだったという説を色々な事例や説明で読んでいるこちらを納得させようというもの。

つまらなくはないが、そんなに面白くないなぁ。

トンデモ理論が中心で、ワクワクしない。

上下巻からなる長編だった割には満足度はそんなに高くない。
つまらなくはないが、星は3つ。3.5といったところ。

『アイの物語』の方が断然良い。

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2025年04月10日

Posted by ブクログ

壮大すぎて、果たして自分かどれだけ理解出来たか…。
世の中や神様についてこんな角度から見る人もいるのだなぁ、とただただ感心するのみ。
しかし何とも恐ろしい。
宗教観が物凄く揺さぶられた作品でした。

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2017年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻で論じられている、ファフロツキーズ、ダーウィンズ・ガーデン、ドーキンズ・ガーデン、アーフとミーム、フェッセンデンの宇宙、中国語の部屋などについて、膨大な情報を蓄えれば蓄えるほど、下巻をより楽しめると思われる。

上巻は情報量が膨大で学術論文を読んでいるように感じたが、下巻は上巻より物語主体だったので楽しめた。

月に現れた「神の顔」はどんな顔なんだろう、ありとあらゆる超常現象が頻繁に発生する世界に入り込んで見てみたい、「怖い物見たさ」の興味をそそられた。

「正しく生きたいから、正しく生きる」という優歌の思想には共感できた。

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2016年03月01日

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 神は存在せず、死後の世界はなく死すればすべて無になるのであれば人間存在意味はない。人間は人間に都合のよい神を創作し、有はしない死後の世界を語る。ならばこの世界の存在理由とはなんなのだろう。てなことを考えてみて眠れぬ夜を幾夜過ごしたことだろう。この症状を世の中では中二病発症という。本書は真っ向から中二病に立ち向かった内容となっている。これはこれなりに評価は高い(笑

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2015年07月21日

Posted by ブクログ

上・下巻と神が人間世界とどのように関わっているかを議論している本作品。
考えたこともない視点から描かれていて、
とても興味深い本となりました。
そして、気になる結論は、私の好きな感じで終えておりました。
この本を読んだ方々と自分の考えを議論したくなる作品でした。

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2015年07月08日

Posted by ブクログ

上下巻なんとか読破。いやぁ、長かった。

前半では、それこそ大量の「オカルト」めいた怪しい話から、「学術的」な話まで幅広い分野を網羅しながら「神」の正体に迫っていくというスリリングな息もつけない展開だったので、その核心に触れる後半ではどんな結果が待っているのかわくわくドキドキしながら読み進めていったが、ちょっと肩透かしをくらった感は否めない。

「未来予測」的な世界観を構築しすぎたせいで、登場人物が単なる「説明係」に終始し、それぞれ人間らしい感情を吐露する場面もあったはあったが、あまり感情移入できず、小説としてちょっと機能不全な部分が目立つ。
おそらく著者の「いいたいこと」が全面に出過ぎたせいかと。

政治や宗教や情勢やネットの未来の行く末を、豊富な知識量から予測する力は「なるほど、納得」できる箇所もあるし感心できるが、登場人物を「代弁者」として扱うと、フィクションとノンフィクションの「ほどよい」バランスが崩壊してしまう。

でも期待できるSF作家。

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2012年01月03日

Posted by ブクログ

神がこの世界を創造した目的が明らかにされています。
「ああ、成程ねえ」とは思いましたが、特にビックリ仰天するという程のこともありませんでした。上巻を読み終えた時点では、神の正体やその目的について、とてもワクワクしていたのですが、少し肩透かしにあった気分。
話が長すぎて最後の方はちょっと飽きてきたっていうのもありますし、前半の盛り上げ方に対して後半の収束の仕方がちょっと雑な感じがしてしまいました。分量的にこの半分で丁度良かったような気がします。

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2011年11月09日

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