山本弘のレビュー一覧

  • プロジェクトぴあの(下)

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    望みに立ちふさがる様々な壁。根拠のない不安や恐れが多い気がする。新しいものには漠然とした不安を感じるのかもしれない。
    手段は手に入れた。どうやって利用するか、彼女の陰謀は複雑で手強い。
    ぴあのは本当に帰ってくるだろうか、帰って来て欲しいな。新しい理論を持って

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    2020年04月18日
  • プロジェクトぴあの(上)

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    田舎で夜空に光る沢山の星たちを見上げて、吸い込まれそうに感じたことはある。星雲や星団の写真を見て、美しい宇宙を想像したこともある。けれど、そこへ行きたいと熱望したことはない。
    ぴあのは熱望した。その望みを叶えようと努力をした。素晴らしい頭脳の持ち主ではあるけれど、立ちふさがる壁は生半可なものではないだろうに。
    物理法則として確立されているものを乗り越えて新しい物を組み立てる。世界に受け入れられるとは限らないのに進んで行く。

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    2020年04月17日
  • 地球移動作戦(下)

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    地球を移動させてシーヴェルの影響を減らそうとする作戦。経済と人命とどちらをとるのか(どこかのコロナと同じだ)等々の後色々あって、動き始めた作戦。途中もきっと色々あっただろう。いよいよシーヴェルがそこまで来て本格的な移動が始まっても敵対勢力の妨害は続く。
    思わず「やめてよ!」と憤ってしまう。

    命と意思が続きますように

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    2020年04月15日
  • プロジェクトぴあの(上)

    移籍・文庫版ですね

    https://booklive.jp/product/index/title_id/283382/vol_no/001

    こちらの、移籍・文庫版ですね

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    2020年03月18日
  • 怪奇探偵リジー&クリスタル

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    B級映画っぽさがすごくてめっちゃ面白かった!
    SFもののことはあんまりわからないのだけれど、それでも聞いたことある作品名や人名、キャラクターが出てきた時にはわくわくしたし、作者のSFものへの強い愛を感じた。
    リジーとクリスタルのキャラクターが凄すぎる…そんで二人のロマンシスな関係がたまらなく好き。続編、続編をください…!!

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    2020年01月08日
  • アイの物語

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    ネタバレ

    人工知能による調和のとれた『ハーモニー』(著.伊藤計劃)と世界規模の少子化におけるシンギュラリティ。
    人工知能は憎しみも愛も無いから調和された世界を作り出す。
    これはユートピアなのか、人類のポストアポカリプスか。

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    2019年12月11日
  • 怪奇探偵リジー&クリスタル

    購入済み

    紙の本(寺田克也氏の装画の方)で読んで電子版も購入。
    SF・オカルト詰め込み放題のエンタメ小説。推理要素はあまり無い。ヒロイン二人とも愛着が湧くので続編が欲しいけど、難しいかな。

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    2019年11月27日
  • アイの物語

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    いやー本当に久々に興味をそそられた!!この本でのアイとはAIで人工知能の物語。
    普通のSF小説だと思っていたら何とも唸ったです。
    自分の人工知能に対して無知な事と、いかに人間は論理的でないかと思い知らされた。そして人間は感情の生物だと痛感!
    物語は基本的に短編集だけど、主人公達が短編を論じていくので深みにが出てくる。
    特に「詩音が来た日」は名作だと私は思う。人間を論理的説明して、AIはこう考える!というのが至極納得させられる。
    そして主人公の感情移入に全く同感なのだが、詩音に論じられた時の感情は読者として凄く腑に落ちて私は唸った…
    SFだろけど…今までに無い本を読んだ感じで大満足!久しぶりに、

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    2019年06月23日
  • アイの物語

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    アンドロイドの語り部が人間の聞き手に過去の物語を読み聞かせる、未来版『千夜一夜物語』という表現がぴったりな一作。『ターミネーター』しかり『マトリックス』しかり、いつの時代もSF作品内でのロボット、機械、アンドロイドは人間を脅かす存在だった。本作もその例に洩れず、機械の反乱によって荒廃してしまった近未来が舞台となっている。

    何故人間は機械の反乱を恐れるのか?機械と人間の真の共存とは何なのか?という問いかけを巡る7つのストーリーはどれも考えさせられる。「ミラーガール」「ブラックホール・ダイバー」「詩音が来た日」「アイの物語」は特に読み応えがあった。それぞれを独立した短編として楽しむこともできるし

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    2019年05月30日
  • BISビブリオバトル部3 世界が終わる前に

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    インターナショナルスクールのビブリオバトル部を舞台にした青春読書小説で、今回はミステリをテーマにしているから、作中のビブリオバトルではミステリ本の紹介がてんこ盛り。
    とはいえ、主人公の空ちゃんがSF小説ラブな娘だから、もちろんSF作品も多数登場します(でも自分は『電送怪人』を読みたくなってしまったので寿美歌さんに一票)。
    ストーリーもミステリ風の謎解きな筋立てになっているんだけど、メインの謎解きより銀くんのラストのアクションにびっくり。

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    2019年05月26日
  • SF JACK

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    SF短編集。どの話も結構面白かった。おすすめ。
    宮部みゆきさんの「さよならの儀式」とか、ほろっとする。
    個人的には、完全ヴァーチャルの世界で生きる人間たちを描いた山本弘氏の「リアリストたち」が好きかな。それと独特の一人称の形式で書かれた新井素子さんの「あの懐かしい蝉の声は」も良かった。。

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    2019年02月18日
  • BISビブリオバトル部3 世界が終わる前に

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    待ちに待った文庫化、第3弾。
    「なぜ小説というスタイルなんでしょう?」(中略)「小説っていうスタイルだから 背景にストーリーがあるから面白いんです」。
    ただの書評ではなく、小説という形でキャラクターに熱く語らせることで、より一層読んでみたくなる。まさにこのシリーズを的確に表現したセリフだと思います。

    読みたい本が増えて行く一方なのはいつも通りですが、それだけでは終わりません!
    今回のテーマは「ミステリ」ということで、ビブリオバトルで様々なミステリを紹介していますが、それ自体が仕掛けの一部となっていて、実に完成度が高い!
    あれだけ物語を通して教わったはずなのに、あっさり騙されるもんですね・・・

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    2019年02月12日
  • アイの物語

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    小説としては連作効果が良く働いていると思えないし
    作者の好みを上手く見難くしてより良く受ける話にできると思うが
    SFとして最後の大ネタは実に素晴らしかった
    たんに知らないだけだろうけれど今までにない転換で
    サイエンスフィクションでもサイエンスファンタジーでもどちらでも良いが
    物語発想として見たことなかった
    読んで良かった

    追記:『都市と星』とどちらを先に読むかで評価が変わる好例

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    2019年01月09日
  • プラスチックの恋人

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    ネタバレ

    主人公のライターは、オルタマシン=とても出来のよい未成年型のセクサロイドとのコミュニケーションやセックスを通じて、”彼”を”愛する”ようになるが…という、現代的な感覚で忌避感の強いペドフィリアをモチーフにとった考えさせられる本。
    主人公は未来の人だが、愛と性が一体化している2000年代的な考え方の人。
    お金を払えば、他者の肉体を自由にしてよいのか?という問いにはなんとなくNOと思う人が多そうだ。では、愛があればセックスしていいよね?という主人公的な考え方もどうなのかなと思わせる、かえって愛の方が乱暴ではないでしょうか。

    なお、作中でオルタマシンの売春会社を運営する社長が語る過去の経緯の部分で

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    2019年07月21日
  • 詩羽のいる街

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    "小説。ファンタジーだと言いたくなるくらい、素敵な世界が広がっている小説だった。
    この作品は、力強いメッセージにあふれている。今と未来を大切に、前向きに生きること。そして、もうひとつは、現在の貨幣を媒体とした経済のシステムから一歩超えた世界で生きている主人公に共感を覚えるとともに、現実の世界でもこんな人がいてくれたらうれしいと切望する。
    主人公の今後は、私たちに託されたのかも知れない。どんな物語を紡いでいくのかは、心の中で大事に育てていきたい。"

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    2018年10月28日
  • MM9 ─destruction─【文庫版】

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    ネタバレ

    怪獣小説のふりをしたラブコメのふりをした茨城県観光振興作品!?
    宇宙怪獣を止められるのは、気象庁でも自衛隊でも無く、もはや神話世界の住人しかいなかったのだ!?

    もうね、読んでるうちに『神話宇宙フィールド』に入っちゃって、ビッグバン宇宙の方が神話なんじゃ無いかと思えてくるよw

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    2018年10月14日
  • MM9 ─invasion─【文庫版】

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    ネタバレ

    MM9に続編出てた!(しかも二部構成)
    うん。確かにこれは「映像化して欲しい」けど「映像化困難」って奴やね。

    前作から引き続いての多元宇宙論をベースに、「宇宙怪獣」「宇宙怪獣を使役する宇宙人」を存在させることに成功!

    前作同様におもしろかったのだが、青春で甘酸っぱいのは想定外だった(^^;

    さて、後編(MM9―destruction―)も買わなきゃ!

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    2018年10月14日
  • トワイライト・テールズ 夏と少女と怪獣と

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    ネタバレ

    MM9シリーズの番外編。場所(世界各地)も時代設定もバラバラ。怪獣は完全に脇役で、登場する人間たちの意思が熱い。表題作にもなっている第2話は結末がSweet。

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    2018年10月01日
  • プロジェクトぴあの

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    ネタバレ

    「プラスチックの恋人」で言及されていたので読んでみた。
    時系列的には、
    「プロジェクトぴあの」
    「プラスチックの恋人」
    「地球移動作戦」
    という感じ。

    読んでてわくわくする大傑作。SFはこうでなくては。内容的にしょうがないかもしれないが「プラスチックの恋人」にはこの部分が足りない。

    「みらじぇね」は要するにブラウン・ラチェットを魔改造した第二種永久機関らしい。

    ところで、光起電力効果ってなんであるんでしょう。エネルギーから仕事を取り出すには差が必要。高温と低温、高い位置と低い位置みたいな。光起電力効果はどの差を利用しているのかよくわからん。と本筋と関係のない疑問が読んでてふつふつとわく。

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    2018年08月28日
  • 怪奇探偵リジー&クリスタル

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    山本弘『怪奇探偵リジー&クリスタル』角川文庫。

    こんな奇抜な設定の探偵小説にはお目に掛かったことがない。SF、ホラー、ミステリー、ハードボイルドといったあらゆる要素が渾然一体となり、見事に融合された面白ぶっ飛び連作短編小説だった。

    1938年、ロサンゼルスを舞台にグラマーな美人私立探偵リジーとSFオタクの少女助手クリスタルが、血なまぐさい不可思議な事件の数々に挑む。二人には物凄い秘密があるのだが、それは読んでのお楽しみ。

    『まっぷたちの美女』『二千七百秒の牢獄』『ペンドラゴンの瓶』『軽はずみな旅行者』『異空の凶獣』の5話を収録。

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    2018年05月09日