山本弘のレビュー一覧
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移籍・文庫版ですね
https://booklive.jp/product/index/title_id/283382/vol_no/001
こちらの、移籍・文庫版ですね -
購入済み
紙の本(寺田克也氏の装画の方)で読んで電子版も購入。
SF・オカルト詰め込み放題のエンタメ小説。推理要素はあまり無い。ヒロイン二人とも愛着が湧くので続編が欲しいけど、難しいかな。 -
Posted by ブクログ
いやー本当に久々に興味をそそられた!!この本でのアイとはAIで人工知能の物語。
普通のSF小説だと思っていたら何とも唸ったです。
自分の人工知能に対して無知な事と、いかに人間は論理的でないかと思い知らされた。そして人間は感情の生物だと痛感!
物語は基本的に短編集だけど、主人公達が短編を論じていくので深みにが出てくる。
特に「詩音が来た日」は名作だと私は思う。人間を論理的説明して、AIはこう考える!というのが至極納得させられる。
そして主人公の感情移入に全く同感なのだが、詩音に論じられた時の感情は読者として凄く腑に落ちて私は唸った…
SFだろけど…今までに無い本を読んだ感じで大満足!久しぶりに、 -
Posted by ブクログ
アンドロイドの語り部が人間の聞き手に過去の物語を読み聞かせる、未来版『千夜一夜物語』という表現がぴったりな一作。『ターミネーター』しかり『マトリックス』しかり、いつの時代もSF作品内でのロボット、機械、アンドロイドは人間を脅かす存在だった。本作もその例に洩れず、機械の反乱によって荒廃してしまった近未来が舞台となっている。
何故人間は機械の反乱を恐れるのか?機械と人間の真の共存とは何なのか?という問いかけを巡る7つのストーリーはどれも考えさせられる。「ミラーガール」「ブラックホール・ダイバー」「詩音が来た日」「アイの物語」は特に読み応えがあった。それぞれを独立した短編として楽しむこともできるし -
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Posted by ブクログ
待ちに待った文庫化、第3弾。
「なぜ小説というスタイルなんでしょう?」(中略)「小説っていうスタイルだから 背景にストーリーがあるから面白いんです」。
ただの書評ではなく、小説という形でキャラクターに熱く語らせることで、より一層読んでみたくなる。まさにこのシリーズを的確に表現したセリフだと思います。
読みたい本が増えて行く一方なのはいつも通りですが、それだけでは終わりません!
今回のテーマは「ミステリ」ということで、ビブリオバトルで様々なミステリを紹介していますが、それ自体が仕掛けの一部となっていて、実に完成度が高い!
あれだけ物語を通して教わったはずなのに、あっさり騙されるもんですね・・・ -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公のライターは、オルタマシン=とても出来のよい未成年型のセクサロイドとのコミュニケーションやセックスを通じて、”彼”を”愛する”ようになるが…という、現代的な感覚で忌避感の強いペドフィリアをモチーフにとった考えさせられる本。
主人公は未来の人だが、愛と性が一体化している2000年代的な考え方の人。
お金を払えば、他者の肉体を自由にしてよいのか?という問いにはなんとなくNOと思う人が多そうだ。では、愛があればセックスしていいよね?という主人公的な考え方もどうなのかなと思わせる、かえって愛の方が乱暴ではないでしょうか。
なお、作中でオルタマシンの売春会社を運営する社長が語る過去の経緯の部分で -
Posted by ブクログ
ネタバレ「プラスチックの恋人」で言及されていたので読んでみた。
時系列的には、
「プロジェクトぴあの」
「プラスチックの恋人」
「地球移動作戦」
という感じ。
読んでてわくわくする大傑作。SFはこうでなくては。内容的にしょうがないかもしれないが「プラスチックの恋人」にはこの部分が足りない。
「みらじぇね」は要するにブラウン・ラチェットを魔改造した第二種永久機関らしい。
ところで、光起電力効果ってなんであるんでしょう。エネルギーから仕事を取り出すには差が必要。高温と低温、高い位置と低い位置みたいな。光起電力効果はどの差を利用しているのかよくわからん。と本筋と関係のない疑問が読んでてふつふつとわく。