山本弘のレビュー一覧

  • 創作講座 料理を作るように小説を書こう

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    SF作家が自身の経験を踏まえて小説を書くことを勧めるもの。作品創作に対する深い思いが大切だと知った。

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    2024年09月22日
  • プロジェクトぴあの(下)

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     結城ぴあのは、「アイドル」であり、「科学の歌姫」、そして宇宙へ行くことを切望する「孤高の天才」である。これは、彼女が如何にして宇宙へ旅立ったのかを描いた物語である。

     文庫版の「あとがき」に、作者の山本弘氏はこう書いている。

    「(前略)

     多くの方がすでにご存じでしょうが、僕は二年前に脳梗塞を患いました。本当に突然の発病でした。現在、いくらかは回復してはいますが、依然として計算能力や論理的思考力は低いままです。

     (中略)

     リハビリを受けてもいっこうに良くなる気配はなく、二桁の足し算すらろくにできない。『プロジェクトぴあの』のような高度な数学を駆使する作品は二度と書けないのです。

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    2024年09月12日
  • アイの物語

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    ネタバレ

    この本のここがお気に入り

    「僕は彼らにこっそりと新しい物語を伝える。ヒトを不幸にするだけの自虐的な歴史ではない、ヒトが誇りを持てる物語を。たとえマシンには勝てなくても、ヒトには誇るべき点があるということを。それは夢見ること。理想を追うこと。物語ること。」

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    2024年06月08日
  • UFOはもう来ない

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    亡くなった山本弘氏の小説は初めて読んだ
    つーか作家さんとは認識してなかった 
    新井素子氏と同期だったとは

    UFOに関するうんちくが随所にありさすがと学科会長

    とてもワクワクしながら読めた
    特に悪役の龍彫が実に味のあるいいキャラで気に入った

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    2024年04月10日
  • アイの物語

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    ネタバレ

     人類が衰退し、マシンが闊歩する時代。食料を盗み、捕らえられた僕はアイビスと名乗るアンドロイドによって人工知能やロボットを題材としたいくつかの物語を聞かされます。なぜマシンが地球を支配するようになったのか?
     私たちの暮らすこの社会でも、AIの普及や、ロボットの活躍を目にする機会が増えています。便利になること私たちの生活を豊かにするかもしれません。ですがその分人間が本来持つ能力を衰退させてしまうことにも繋がるのではないでしょうか。

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    2024年01月06日
  • 創作講座 料理を作るように小説を書こう

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    趣味で一次創作をするための参考になればと思い読ませて頂きました。
    失礼ながら山本さんの作品を読んだことがなく、SF作家さんなのかー、くらいの認識だったのですが
    最近見返した「魔法少女まどか⭐︎マギカ」のwikiにSF作家の山本弘も絶賛したみたいな記述があってこの方か!……となりました(笑)

    山本さん自身が試行錯誤して作品を生み出してきた方なのでアドバイスもかなり実用的です。
    印象に残ったアドバイスはキャラクターの性格を箇条書きで書かない、細かい設定を作って満足するのではなくまず本文を書いてみる、大好きな作家の作品を何度も読み返し分析する、とかかな。
    日々意識して少しずつでも成長していきたいで

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    2023年10月18日
  • アイの物語

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    自律した被造物のアレする世界、は作品の底で通底してゐる。
     松田聖子が偉大であると知れる。
     ロボの進化と言ふのはどう言ふものかが突き付けられる。
     いい感じ。

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    2023年09月16日
  • プロジェクトぴあの(下)

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    ネタバレ

    巻末の小林オニキスさんの楽曲「サイハテ」の歌詞を読んだ時自然と涙が出た。ぴあのを見送った後のすばるの気持ちだと思った。それとあらすじの箪笥を“うすのろ"と書くのはすごくかっこいい。

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    2023年06月20日
  • アイの物語

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    長年積んでいた1冊。
    個々で自我を持つようになったAIと人間とは共存できるのか。
    一昔前から沢山のアニメや映画、小説などで使われてきたテーマ。
    とても読みやすいのでSFに馴染みがない人でもすんなりと読めることが出来る作品だと思う。

    人間の手から生み出されたアンドロイド達だが
    なんと言うか…あぁ待っていてくれたのね、ずっと。
    人間の本質というものを改めて考えたくなった。
    優しさもあるが、良くよく考えると薄ら寒くもなる。

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    2022年10月28日
  • アイの物語

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    人間こそデジタルってのは言い得てる。AIとは議論したくないなぁ。最後のAI語は読めなくて参ったけど、他は隅々まで面白くて満足でした。

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    2022年06月06日
  • アイの物語

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    「人類は全員認知症である」
    「人の倫理観は麻痺している」
    「理解出来ない物を退けるのではなく許容する事、それだけで争いは無くなる、それがiだ」

    SFって面白い!ってなった小説。

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    2022年05月23日
  • 地球移動作戦(上)

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    とにかく詰め込まれたアイディアが知的好奇心くすぐられるネタばかりで、ピアノドライブ、タキオンを利用した過去への通信、AR、人工意識、仮想現実、抗老化技術、クレイトロニクス(ナノマシン)、ミラー物質などなど聞いただけでワクワクする。またSF的未来予測も非常にありそうだなと納得できるものが多く、個人動画P、カルト宗教、小惑星の資源利用、地殻変動などがリアリティをもって膨大な知識と共に詰め込まれている。人間ドラマとしてもAIと人間、家族など多種多様なものが描かれて、深み厚み共に申し分がなかった!

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    2022年02月06日
  • 地球移動作戦(下)

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    とにかく詰め込まれたアイディアが知的好奇心くすぐられるネタばかりで、ピアノドライブ、タキオンを利用した過去への通信、AR、人工意識、仮想現実、抗老化技術、クレイトロニクス(ナノマシン)、ミラー物質などなど聞いただけでワクワクする。またSF的未来予測も非常にありそうだなと納得できるものが多く、個人動画P、カルト宗教、小惑星の資源利用、地殻変動などがリアリティをもって膨大な知識と共に詰め込まれている。人間ドラマとしてもAIと人間、家族など多種多様なものが描かれて、深み厚み共に申し分がなかった!

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    2022年02月06日
  • 僕の光輝く世界

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    山本弘さん久しぶり。
    オタク系に触れてるとかイジメとかまたクドいかなと最初は思ったけれど、まあミステリーでした。
    他の作品は違って新鮮に読めました。
    シリーズ化できそう。
    たけど、映像化は難しいのでは。
    彼女の容姿が良くないって、どうするのか。

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    2021年12月25日
  • BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない

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    これだけの情報量をテンポ良く読ませる作者の文章力に拍手。心に残ったのは“戦争”をテーマにしたバトルで朝日奈先生の「現実の戦争で、兵士が殺した敵のために泣くなんて、あると思いますか」という質問に、考えた末に空が答えた「(略)フィクションだからこそ、事実にとらわれずに、“正解”が描けるんだと思います。(略)」という言葉。ラストではまたキャラの濃そうな新キャラ登場で益々次巻が楽しみになった。

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    2021年09月10日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 上

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    一冊にぎゅっと込められた情報量の多さに圧倒された。その割に読み易くて一気に読み終えてしまった。[集団の中の孤独]過去に何やら訳ありげな“フシギちゃん”はBB部に居場所を見つけることが出来るのか?下巻が楽しみ!

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    2021年09月04日
  • 詩羽のいる街

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    ネタバレ

    p.310
    愛そのものに力なんかないんです。それは単なる衝動であり、動機であり、願望にすぎないんですから。

    愛は地球を救うのか?
    いつやるの?今でしょ!
    皮肉を感じつつも、なんだかんだ詩羽の過去が気になったり…。
    最近の漫画に多い回想編でキャラクターにどんな暗い過去があったとかどうとか…。
    そんなことを求めてしまっている自分がいますね。
    行動を正当化する理由を無意識のうちに探しているんでしょうか?
    言い訳作りのような気もします。
    お話は爽快で面白かったです。
    それでいて、自分の内面を考えさせてくれる場面も多かったように思います。

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    2021年08月01日
  • 僕の光輝く世界

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    いじめられっこの光輝はある日橋から突き落とされ、アントン症候群という不思議な障害を負ってしまう。
    失明しているにもかかわらず、本人には周りのものが見えているという。
    触覚、嗅覚、聴覚によって、視覚を構成しているらしいのだ。
    そもそも、視覚というのは脳が合成したイメージに過ぎないため、目が見えなくても視覚イメージが存在する可能性があるという。
    実在する症状だそう。

    そんな少年が絶世の美少女(といっても少年が作り出したイメージの姿)と出会う。
    彼の障害は「想像力」という一つの能力であるとも言え、その力を使って少女と二人で数々の謎を解いていく。

    それにしても、文章がうまい。
    500ページ近いのに

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    2020年10月07日
  • 詩羽のいる街

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    『アイの物語』のレビューでも書いたが、山本弘は物語で世界を変えようとしている作家だ。
    『詩羽のいる街』のヒロイン詩羽は、その意思が強く反映されたキャラクターだ。
    「世界を変える」というと大げさかもしれないが、日常の中でああすればいいのに、こうすればいいのにというということから変えていけばいい。
    その積み重ねが世界をよりよい方向に変えていくかもしれない。

    作品では登場人物たちが詩羽から前向きに生きる力をもらって、自分と世界を変えようとしている。
    私も身近なところから変化を起こせないかと考えさせられた。

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    2020年10月07日
  • 神は沈黙せず(下)

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    複数巻を同時に読破。いつぶり?

    オカルト研究家の大和田氏との対談から、神の意図を探る主人公兄妹。世界中で起こった脈絡のない超常現象の数々に、そもそも意図などというものが有るのか?その帰り、空から子供が降ってくるという現象に遭遇する…。

    案の定、上巻を忘れてしまっていたうえ、「私」という一人称で、数々の超常現象の解説が続くため、あれ?評論だっけ?と思ったが、そういえば上巻からそういうノリだったな。大和田氏の名前が出てきたところでようやくわかるようになってきた。

    その後は急展開ということなのだろうが、割とあっさりと人がいなくなったり、とんでもないことが起こっても、あれれ?と思うほど読み飛ばす

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    2020年09月18日