山本弘のレビュー一覧

  • プロジェクトぴあの(下)

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    安定の面白さ。
    物理学のある程度の知識程度ではどこまでフィクションかわからないとこも良い。
    もうこの作者のこういったSFは読めなくなる可能性が高いのは悲しいなあ。

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    2020年07月24日
  • アイの物語

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    AI元年と呼ばれていた2015年が既に過ぎ、さてこれからどうゆう進化が進むのか、ブレイクスルーと言われる時点がいつくるのか、色々興味は尽きないわけだけれど、SFというものの魅力、物語の持つ力、というものを改めて深く感じる作品だった。

    ゲドシールドを築きあげてしまうと、もはや「自分の信じたい」ことを真実と疑わないわけで、コレは怖いよなぁ、と。
    現代人の抱える様々な問題も、このゲドシールドが根本であるのは間違いない。
    ヒトとはかくも愚かで、頼りないあやふやな存在なのか。

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    2020年07月20日
  • アイの物語

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    作者の美少女趣味が全開だが、内容は至って真面目。AI=人工知能を持つマシーンと人間の交流がテーマ。本筋の物語はもちろん、“作中作”も粒ぞろいで飽きさせない。特に介護用アンドロイドの話が秀逸。最後の「アイの物語」では、AI同士の会話が意味不明なのがかえってリアルっぽい。山本弘らしい、読み易いのに奥深いSF。「詩羽のいる街」も読みたくなった。

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    2020年06月20日
  • 地球移動作戦(上)

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    深宇宙探査船<ファルケ>で新しい天体の観測に向かったメンバーが発見したことは恐ろしい未来。
    立ち向かうのか諦めるのか

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    2020年04月13日
  • BISビブリオバトル部3 世界が終わる前に

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    バトルのテーマに合わせてストーリーもミステリ仕立てで楽しめる。〇〇トリックによるまさかの展開にはやられた。紹介される本だけでなく、恋の行方も気になるシリーズ。次作にも期待。

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    2020年03月05日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 下

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    深刻な社会問題への言及も語り口のせいであまり重くならず、テンポ良く話は進む。差別批判がいささかくどい感はあるが、それも“らしさ”。最後H.G.ウェルズに着地させるところは巧い。続編も読んでみたいと思った。

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    2020年02月06日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 上

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    例によって蘊蓄満載。平易な文章ながら示唆に富み、キャラも明確。山本氏らしさ全開の学園もので、思ったより読み易かった。

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    2020年03月01日
  • アイの物語

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    AIの世界、言語すごく難しかった。根気強く最後まで読み切ってやっとこの本の良さが分かった!私も無意識のうちに自分で作った物語の中に生きているんだろうなぁ。。
    限りなく現実に近い世界観!良かった☺️

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    2019年11月07日
  • 詩羽のいる街

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    賀来野市に暮らす人びとのつながりを生み出していく不思議な魅力をもつ詩羽(しいは)という少女と、彼女にみちびかれて人生の方向を変えていく勇気をもつことになった四人の登場人物をえがいた連作短編形式の作品です。

    マンガ家志望の青年・飯塚陽生(いいづか・はるお)、自殺することを決意していた中学生の田神沙世(たがみ・さよ)、大学教授で人びとを困らせることに喜びをおぼえる長船紘一郎(おさふね・こういちろう)、詩羽のうわさをたしかめようと賀来野市へやってきた梶島早紀(かじしま・さき)という四人の人物が、それぞれ主人公となって、彼らの視点から詩羽の信念とその生きざまがえがかれるとともに、彼ら自身が詩羽との交

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    2019年10月14日
  • MM9 ─invasion─【文庫版】

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     山本弘さんの趣味が炸裂する、MM9の第二部となる作品です。

     個人的なイメージでは前回は『ゴジラ』的な怪獣対策組織の活躍の物語だったと思うのですが、今回は『ウルトラマン』最近のアニメだと『グリッドマン』を思わせるような、怪獣対ヒーローの対決がメイン。それにボーイミーツガール的な要素が加わります。

     ボーイミーツガール的な部分は、一昔前のラノベ的というか、どこか牧歌的な印象があります。この手の作品でお約束といえる要素もふんだんに取り込まれていて、ある意味吉本新喜劇を観てるような安心感(笑)

     エンジンがかかってきたのは後半からかなあ。宇宙から怪獣が飛来し、スカイツリーに突っ込んでくるとい

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    2019年10月14日
  • プラスチックの恋人

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    ネタバレ

    AIとVRとロボット技術が発達したら、そりゃ性風俗産業に流用転用することも考えるよなぁ…って世界の物語。
    他の山本作品(プロジェクトピアノなど)とも世界観を共有しているあたり、辻村っぽいというかMCUっぽく、こういう物語のつながりは好き。

    最先端技術の性風俗転用は善か悪か?という部分を論じているところは好き。
    どんでん返しの黒マカロンの理屈「私が不快だから、世の道徳観とか人の意見はどうでもいい」あたりの議論も大いに考えさせられて良かった。

    ただ、やっぱり俺はセクサロイドには、欲情(あくまで自慰的な)するかも知れんけど恋愛感情は持てないなぁ。と再確認できた。
    価値観の多様化、それを認めること

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    2019年07月26日
  • 詩羽のいる街

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    山本弘は、ロバート・F・ヤングのような青春SFとは違う独自の青臭さを持ったSF作家だと思う。現代に生きる人間(日本人)が直面している問題点をどこまでも青臭く、それでも自分の著書を通して誰かの意識を変えられると信じているのが伝わってくる。

    今作も読んでいて思わずおいおいおい…と突っ込みたくなってくる箇所が無いわけではないが、読後の爽快感が素晴らしい。詩羽という謎の女性が1つの街の在り方を少しずつ変えていく様子が独立した4章の中で綺麗に収まっている。バラバラに読んでも話は通じるが、別章の人物との絡みや伏線が散りばめられているのがニクい。好きな人はとことんハマる構成だと思う。読んだ後は、人に親切を

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    2019年06月29日
  • 闇が落ちる前に、もう一度

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    代表作『アイの物語』で心温まる短編を惜しげもなく披露してくれた作者だけに同傾向の話が多いのかなと思って読んでみたが、引き出しの多さに驚かされた。「屋上にいるもの」は完全にホラー小説の類だけど、怖さにステータス全振りしていない所が良い意味で作者の味だと思う。

    「夜の顔」や「審判の日」みたいに、普段通り過ごしていたはずの日常が異世界へと姿を変えてしまう描写は、ディックの作品を連想させる。

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    2019年06月05日
  • SF JACK

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    計11作収監。どれもコンパクトながら、難しくて・・・。だけど、どの作品にも流れているのは、”人はどう在るべきか”という問いなのだと思う。難しかったが、面白かった。

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    2019年05月07日
  • BISビブリオバトル部3 世界が終わる前に

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    本編で語り手が変わってると気づいたのは、一人称が変わってる事にあれっと思ったから。

    そうね、そうとも言えるね、えっ?そうだったの、それもありか。げっ、気付かなかった!!う~んやられた。と時々につぶやきながら読み終わる。

    何て沢山の本たち。読んだことの無い本たちの方が多いねやっぱり。

    読み終わった本たちのことを誰にも説明できなくて、ちょっとした感想をこうやって記録しているだけの私です、はい。

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    2019年04月08日
  • BISビブリオバトル部3 世界が終わる前に

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    ネタバレ

    作者の本に対する愛情は共感できるなあ。
    倒述トリック仕立ても面白かった。
    空の思考は一部違和感あり。

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    2019年03月23日
  • プラスチックの恋人

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    『アイの物語』や『去年はいい年になるだろう』に継ぐAIと人間の境界というテーマに加え、さらに倫理観を問う。
    日本の文化、不文律に切り込んだ作品だと思います。
    帯の煽りだったり、テーマそのものだったり、中々買ったり、人前で読んだり、人に勧めにくい本ですが、是非読んでみて欲しい。

    こんな世の中がすぐそこまで来ているような気がします。その時各国はどのように対応するのだろう?自分はどうするだろう?
    ヒトとAIの尊厳。もう、先延ばしに出来ないところまで来ているのかもしれない。

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    2019年02月18日
  • BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない

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    テンポよく、面白く、一気の読めます。さすが山本弘。

    そんな中で、今回のテーマは「戦争」。
    「あの戦争」を知る人が殆どいなくなった今の時代、私たちは戦争をどのように捉えるれば良いのか?
    「戦争」を考える上で所詮は絵空事である「フィクション」は有効なのか?いわゆる「萌えミリ」は不謹慎なのか?
    そういった、私も感じているアレコレに、作者なりに応えてくれています。きっと、この本の対象にもなる、今の若い人にも考えてほしいんだろうな、戦争のこと。

    作中で紹介される本の多くは、毎度のことながらすごく読みたくなる。
    もう一回読もう。

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    2018年12月25日
  • 神は沈黙せず(上)

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    下巻と合わせて感想を。
    超常現象とはなにか、神はいるのか、意外な視点で解明していく。
    ただ、最後の結論はわかりにくかった。

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    2018年12月19日
  • 神は沈黙せず(上)

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    左翼=インテリ、右翼=バカ、って書き分けがテンプレで山本弘は大嫌いになるが作品は嫌いになれないくらい面白い、幽霊なんていないと思わせてくれる、中島らも?ガダラの豚?と近い時期に読むといい、サールの悪魔だよ

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    2018年10月08日