山本弘のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレp.310
愛そのものに力なんかないんです。それは単なる衝動であり、動機であり、願望にすぎないんですから。
愛は地球を救うのか?
いつやるの?今でしょ!
皮肉を感じつつも、なんだかんだ詩羽の過去が気になったり…。
最近の漫画に多い回想編でキャラクターにどんな暗い過去があったとかどうとか…。
そんなことを求めてしまっている自分がいますね。
行動を正当化する理由を無意識のうちに探しているんでしょうか?
言い訳作りのような気もします。
お話は爽快で面白かったです。
それでいて、自分の内面を考えさせてくれる場面も多かったように思います。 -
Posted by ブクログ
いじめられっこの光輝はある日橋から突き落とされ、アントン症候群という不思議な障害を負ってしまう。
失明しているにもかかわらず、本人には周りのものが見えているという。
触覚、嗅覚、聴覚によって、視覚を構成しているらしいのだ。
そもそも、視覚というのは脳が合成したイメージに過ぎないため、目が見えなくても視覚イメージが存在する可能性があるという。
実在する症状だそう。
そんな少年が絶世の美少女(といっても少年が作り出したイメージの姿)と出会う。
彼の障害は「想像力」という一つの能力であるとも言え、その力を使って少女と二人で数々の謎を解いていく。
それにしても、文章がうまい。
500ページ近いのに -
Posted by ブクログ
複数巻を同時に読破。いつぶり?
オカルト研究家の大和田氏との対談から、神の意図を探る主人公兄妹。世界中で起こった脈絡のない超常現象の数々に、そもそも意図などというものが有るのか?その帰り、空から子供が降ってくるという現象に遭遇する…。
案の定、上巻を忘れてしまっていたうえ、「私」という一人称で、数々の超常現象の解説が続くため、あれ?評論だっけ?と思ったが、そういえば上巻からそういうノリだったな。大和田氏の名前が出てきたところでようやくわかるようになってきた。
その後は急展開ということなのだろうが、割とあっさりと人がいなくなったり、とんでもないことが起こっても、あれれ?と思うほど読み飛ばす -
Posted by ブクログ
賀来野市に暮らす人びとのつながりを生み出していく不思議な魅力をもつ詩羽(しいは)という少女と、彼女にみちびかれて人生の方向を変えていく勇気をもつことになった四人の登場人物をえがいた連作短編形式の作品です。
マンガ家志望の青年・飯塚陽生(いいづか・はるお)、自殺することを決意していた中学生の田神沙世(たがみ・さよ)、大学教授で人びとを困らせることに喜びをおぼえる長船紘一郎(おさふね・こういちろう)、詩羽のうわさをたしかめようと賀来野市へやってきた梶島早紀(かじしま・さき)という四人の人物が、それぞれ主人公となって、彼らの視点から詩羽の信念とその生きざまがえがかれるとともに、彼ら自身が詩羽との交 -
Posted by ブクログ
山本弘さんの趣味が炸裂する、MM9の第二部となる作品です。
個人的なイメージでは前回は『ゴジラ』的な怪獣対策組織の活躍の物語だったと思うのですが、今回は『ウルトラマン』最近のアニメだと『グリッドマン』を思わせるような、怪獣対ヒーローの対決がメイン。それにボーイミーツガール的な要素が加わります。
ボーイミーツガール的な部分は、一昔前のラノベ的というか、どこか牧歌的な印象があります。この手の作品でお約束といえる要素もふんだんに取り込まれていて、ある意味吉本新喜劇を観てるような安心感(笑)
エンジンがかかってきたのは後半からかなあ。宇宙から怪獣が飛来し、スカイツリーに突っ込んでくるとい -
Posted by ブクログ
ネタバレAIとVRとロボット技術が発達したら、そりゃ性風俗産業に流用転用することも考えるよなぁ…って世界の物語。
他の山本作品(プロジェクトピアノなど)とも世界観を共有しているあたり、辻村っぽいというかMCUっぽく、こういう物語のつながりは好き。
最先端技術の性風俗転用は善か悪か?という部分を論じているところは好き。
どんでん返しの黒マカロンの理屈「私が不快だから、世の道徳観とか人の意見はどうでもいい」あたりの議論も大いに考えさせられて良かった。
ただ、やっぱり俺はセクサロイドには、欲情(あくまで自慰的な)するかも知れんけど恋愛感情は持てないなぁ。と再確認できた。
価値観の多様化、それを認めること