山本弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ーmuziki ri dawa za binadamu
ームジク リ ダワ ザ゛ ビナダム
スワヒリ語です。
私の友人にケニアの音楽をされておれる素晴らしいミュージシャンがいます
その方が創った「歌」がこのスワヒリ語の「歌」です。
ー音楽は人間の薬だ 。人が悲しみに包まれたとき 、どうしようもない苦しみを抱いたとき、 その心の病を治すもの それが音楽なのだ
そんな内容の「歌」です。
ビブリオ・バトル・シリーズに登場する素敵な「活字中毒者」たちは その「音楽」のところを「本」に入れ替えて読んでいました。
ー読書は人間の薬だ。 と言ってしまえる気がします
今回の「君の知 -
Posted by ブクログ
そもそも本書を手にとったのは、第8回創元SF短編賞(2017年発表)の講評で大森望氏が「間近に迫るシンギュラリティに対する人類側の防衛反応として、まるで魔法のような超常現象が起きる」という作品について「この路線には山本弘『神は沈黙せず』という網羅的な洗礼があるので」と書いていたので、おお、と思って読んだのだった。
ほんとに網羅的(笑)。ある意味、これを越えるのは容易じゃない。
下巻に入るとひたすら超常現象に翻弄されることになって、天敵かと思われたあいつも案外あっさりと……なので、ストーリー的にはちょっと拍子抜けする部分もあった。兄の失踪の原因も、わかったようなわからないようなではあったし。でも -
Posted by ブクログ
進化をシュミレーションしたゲームをつきつめていくうちに、何か(神の存在)に気づいていく科学者。
その妹である主人公は、ライターで、新興宗教の教団にもぐりこみ、何が人々をかりたてているのかをさぐろうとする。
ふたりの根底にあるものは、幼いとき、水害によって理不尽に両親をうばわれ、幸せを打ち砕かれた日のトラウマ。
そこに天才的な頭脳を持ち、ネットの寵児となる男や、主人公の親友で人の感情を読むことに長けた葉月らがからむ。最後にとんでもない超常現象がおこるところで一巻は終了。
あいまあいまに、これまでの実際にあったカルトの事件やUFO目撃談の報告(その多くが嘘や思い込みだという)などの膨大なうん -
Posted by ブクログ
ネタバレ1巻同様に色々な本が乱れ飛ぶように紹介される内容は"本読み"としてもうれしい限りでした。「ビブリア古書堂の事件手帖」が好きな方にはおススメだと思います。
多々印象に残った中で、終戦後に残った戦艦長門が米軍に接収されビキニ環礁で原爆実験の標的艦にされた話の件は知らなかったことといえ、アニメの艦これを見ていたせいかもしれませんが少なからずショックでした。
今回の話のテーマが「戦争」という体験世代が少なくなってきている現代において、どのように展開されるのか興味はありつつも、重い話の内容になるのではという印象がぬぐえず、しばらく積読状態でしたが読み始めれば止まらず杞憂でした -
Posted by ブクログ
ネタバレこれまでと比較すれば バトルの質は
高いとは思えない。緊迫感には乏しい。
でもそれこそが この作品の果たすべき
役どころではないかと思う。
ビブリオバトルで伝えるべきは
発表者の思いではなく 作者の思い。
この作品は ビブリオバトルの
福音書として とても正しいベクトルで
語り始めている。
ストーリー展開はこれまでと変わらず
クライマックスのバトルに向けて
空や武人の視点から いくつもの
エピソードを絡めつつ盛り上げてゆく。
テーマが「戦争」のビブリオバトル。
様々な思想や立場 権益が
複雑に絡み合うテーマ。
それだけに ビブリオバトルの本質に
触れること