山本弘のレビュー一覧

  • 詩羽のいる街

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    山本弘は、ロバート・F・ヤングのような青春SFとは違う独自の青臭さを持ったSF作家だと思う。現代に生きる人間(日本人)が直面している問題点をどこまでも青臭く、それでも自分の著書を通して誰かの意識を変えられると信じているのが伝わってくる。

    今作も読んでいて思わずおいおいおい…と突っ込みたくなってくる箇所が無いわけではないが、読後の爽快感が素晴らしい。詩羽という謎の女性が1つの街の在り方を少しずつ変えていく様子が独立した4章の中で綺麗に収まっている。バラバラに読んでも話は通じるが、別章の人物との絡みや伏線が散りばめられているのがニクい。好きな人はとことんハマる構成だと思う。読んだ後は、人に親切を

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    2019年06月29日
  • 闇が落ちる前に、もう一度

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    代表作『アイの物語』で心温まる短編を惜しげもなく披露してくれた作者だけに同傾向の話が多いのかなと思って読んでみたが、引き出しの多さに驚かされた。「屋上にいるもの」は完全にホラー小説の類だけど、怖さにステータス全振りしていない所が良い意味で作者の味だと思う。

    「夜の顔」や「審判の日」みたいに、普段通り過ごしていたはずの日常が異世界へと姿を変えてしまう描写は、ディックの作品を連想させる。

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    2019年06月05日
  • SF JACK

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    計11作収監。どれもコンパクトながら、難しくて・・・。だけど、どの作品にも流れているのは、”人はどう在るべきか”という問いなのだと思う。難しかったが、面白かった。

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    2019年05月07日
  • BISビブリオバトル部3 世界が終わる前に

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    本編で語り手が変わってると気づいたのは、一人称が変わってる事にあれっと思ったから。

    そうね、そうとも言えるね、えっ?そうだったの、それもありか。げっ、気付かなかった!!う~んやられた。と時々につぶやきながら読み終わる。

    何て沢山の本たち。読んだことの無い本たちの方が多いねやっぱり。

    読み終わった本たちのことを誰にも説明できなくて、ちょっとした感想をこうやって記録しているだけの私です、はい。

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    2019年04月08日
  • BISビブリオバトル部3 世界が終わる前に

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    ネタバレ

    作者の本に対する愛情は共感できるなあ。
    倒述トリック仕立ても面白かった。
    空の思考は一部違和感あり。

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    2019年03月23日
  • プラスチックの恋人

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    『アイの物語』や『去年はいい年になるだろう』に継ぐAIと人間の境界というテーマに加え、さらに倫理観を問う。
    日本の文化、不文律に切り込んだ作品だと思います。
    帯の煽りだったり、テーマそのものだったり、中々買ったり、人前で読んだり、人に勧めにくい本ですが、是非読んでみて欲しい。

    こんな世の中がすぐそこまで来ているような気がします。その時各国はどのように対応するのだろう?自分はどうするだろう?
    ヒトとAIの尊厳。もう、先延ばしに出来ないところまで来ているのかもしれない。

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    2019年02月18日
  • BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない

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    テンポよく、面白く、一気の読めます。さすが山本弘。

    そんな中で、今回のテーマは「戦争」。
    「あの戦争」を知る人が殆どいなくなった今の時代、私たちは戦争をどのように捉えるれば良いのか?
    「戦争」を考える上で所詮は絵空事である「フィクション」は有効なのか?いわゆる「萌えミリ」は不謹慎なのか?
    そういった、私も感じているアレコレに、作者なりに応えてくれています。きっと、この本の対象にもなる、今の若い人にも考えてほしいんだろうな、戦争のこと。

    作中で紹介される本の多くは、毎度のことながらすごく読みたくなる。
    もう一回読もう。

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    2018年12月25日
  • 神は沈黙せず(上)

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    下巻と合わせて感想を。
    超常現象とはなにか、神はいるのか、意外な視点で解明していく。
    ただ、最後の結論はわかりにくかった。

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    2018年12月19日
  • MM9 ─invasion─【文庫版】

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    シリーズ第二作。前回は気特対の活躍がメインだったが、本作は女子型怪獣ヒメと高校生一騎が主人公。二人が敵を探すと言いながらデートのような雰囲気になるなど、全体的にラノベの設定だが、時間制限の超巨大化など、最後は完全にウルトラマンの世界。派手に暴れて東京をめちゃめちゃにしてくれます。よく頑張りました。次巻もこの延長線上らしいので楽しみです。

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    2026年01月12日
  • 神は沈黙せず(上)

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    左翼=インテリ、右翼=バカ、って書き分けがテンプレで山本弘は大嫌いになるが作品は嫌いになれないくらい面白い、幽霊なんていないと思わせてくれる、中島らも?ガダラの豚?と近い時期に読むといい、サールの悪魔だよ

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    2018年10月08日
  • 君の知らない方程式 BISビブリオバトル部

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    空を巡っての三角関係は、とんでもない着地点に落ち着きました。落ち着いたのか?
    価値観の違いとかの前に、あの結果は個人的感情として受け入れがたいんですけど。
    好きな相手を一人占めしたくて何が悪いの?という。行き過ぎるとダメですが。

    自分の彼女が空みたいなこと言いだしたら、カンベンしてくれよ、ってなりますよ。
    よくもまあ、納得してくれたものだ。

    さてさて、物語はSFというジャンルにおいての空のライバルであろう存在が現れたところで、次巻へ続く。
    知識を誇る以前に、読書を楽しみましょう。という展開になるのかな?

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    2018年09月22日
  • プラスチックの恋人

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    アンドロイド(作中ではオルタマシン)が相手の風俗店を取材することになった女性ライターが主人公。特に小児型のオルタマシンの使用をめぐる問題。非実在青少年問題など、盛りだくさんなテーマを、少々理屈っぽくなりながらも、うまくまとめて小説にしていると思う。テーマに沿って過激な描写が多いので、電車の中で読むには向かない。

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    2018年08月23日
  • プロジェクトぴあの

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    この濃さ。全然わからない科学、物理用語を連発されても読めてしまう。最後はそう来たか、というあっさり煙に巻く印象。

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    2018年08月15日
  • 怪奇探偵リジー&クリスタル

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    浮世奉行と交互に読んだミステリ短編。UMA繋がりw
    存在そのものが怪奇なコンビが不可思議事件に挑む♪

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    2018年07月23日
  • 怪奇探偵リジー&クリスタル

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    ネタバレ

    なんて小説なんだろう。基本は探偵ものかと思いきや、いろんなものが合わさったハイブリッドなミステリー短編集だ。
    不老不死の体を持つ女探偵と、透明人間の助手って設定からしてとんでもない。SF、ホラー、怪奇映画、タイムトラベル、モンスター…、それぞれの短編ごとに色が全く違う。マニマックすぎてついていけない部分もあったが、全体を通して楽しみながら読み切ってしまった。後半の2編が個人的に気に入ったので、評価は後半に怒涛の追い上げを見せた感じだ。
    読み手を選ぶかもしれないが、ハマる人にはとてつもなくハマる!

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    2018年06月11日
  • プラスチックの恋人

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    セックス用アンドロイド「オルタ」が定着した未来。しかし、未成年型オルタは道義的に禁止されるべきものではないか?
    取材者、オルタ、反対派活動家、製作者、さまざまな立場から問題を見つめていく。
    この話を読む限りは、反対派の主張の方に切実性があり、肩入れしたくなってしまった。
    18禁的なシーンがあるので、苦手な人は注意。

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    2018年06月09日
  • プロジェクトぴあの

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    難しい用語や難解な公式が乱立したのにも関わらずここまで熱中出来るお話はすごい。斬新な視点であるのに、置いてきぼり感が全くなく続きが気になる。それなりに読み応えのある分厚い内容だったのにすごいひきこまれようだった。
    ラストまでぴあのちゃんらしさがでていて、昴くんの一途な気持ちにも激しく共感。がっかりすることなく納得の終わり方だった。

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    2018年06月04日
  • MM9【文庫版】

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    ネタバレ

    予想していたより面白かった。
    さくらのキャラクターいいですね。
    難しい理論もあったけど純粋に楽しく読みました。シリーズがあるようなのでまた読みたいです。

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    2018年02月12日
  • 神は沈黙せず(下)

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    情報の洪水に最後まで圧倒されっ放し。自分の鈍い頭では消化し切れなかったのが残念だが、とにかく何でもありの本格SFを堪能させてもらった。

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    2018年01月27日
  • 君の知らない方程式 BISビブリオバトル部

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    モラルが人を不幸にするならモラルの方を変えてしまえば良い。より幸せになるためにルールそのものを変えてしまおう。

    ↑この思考って案外難しのだけど、なるほど多くの世界を知る本好き、物語好きなら、比較的発想しやすいのかも。

    本好きのための小説と言っていいシリーズ4作目のテーマはマンガとラノベ。BB部内恋愛では三角関係が発動し、人間模様の変化と本の紹介が入り混じりワクドキ楽しい展開になっている。そしてまた読みたい本が30冊くらい増えた。

    恋愛模様の決断は、キャラ的な意外性はあれど複数愛肯定派としては有り。

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    2018年01月15日