【感想・ネタバレ】BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くないのレビュー

あらすじ

ビブリオバトルとは、本を通して人をつなぎ、人と知識をつなぐ知的ゲーム。夏休みに入った美心国際学園(BIS)ビブリオバトル部は、造り酒屋を営む武人の家で夏合宿を開催する。夜、武人の両親や祖母を招待して行われたビブリオバトルのテーマは〈恐怖〉。部員たちはロウソク一本の明かりを頼りに、とっておきの怖い本を紹介するが、投票段階にとある不思議な事件が。さらに、公共図書館で行う〈戦争〉をテーマにしたビブリオバトル実演会の発表本決めで、武人と部長の聡が言い争いになり……。本格的ビブリオバトル青春小説シリーズ第2弾!/解説=福田和代

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Posted by ブクログ

これだけの情報量をテンポ良く読ませる作者の文章力に拍手。心に残ったのは“戦争”をテーマにしたバトルで朝日奈先生の「現実の戦争で、兵士が殺した敵のために泣くなんて、あると思いますか」という質問に、考えた末に空が答えた「(略)フィクションだからこそ、事実にとらわれずに、“正解”が描けるんだと思います。(略)」という言葉。ラストではまたキャラの濃そうな新キャラ登場で益々次巻が楽しみになった。

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2021年09月10日

Posted by ブクログ

テンポよく、面白く、一気の読めます。さすが山本弘。

そんな中で、今回のテーマは「戦争」。
「あの戦争」を知る人が殆どいなくなった今の時代、私たちは戦争をどのように捉えるれば良いのか?
「戦争」を考える上で所詮は絵空事である「フィクション」は有効なのか?いわゆる「萌えミリ」は不謹慎なのか?
そういった、私も感じているアレコレに、作者なりに応えてくれています。きっと、この本の対象にもなる、今の若い人にも考えてほしいんだろうな、戦争のこと。

作中で紹介される本の多くは、毎度のことながらすごく読みたくなる。
もう一回読もう。

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2018年12月25日

Posted by ブクログ

前作『翼を持つ少女』に続き、山本作品三作目。やっぱり面白い!今回のテーマは「恐怖」と「戦争」。空とある人の出会いが両テーマを上手〜く橋渡ししており、とても良かった^^ 戦争はなくなって欲しいけれど、絶対なくならない!!早く次巻も文庫化されないかなぁ。

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2017年09月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1巻同様に色々な本が乱れ飛ぶように紹介される内容は"本読み"としてもうれしい限りでした。「ビブリア古書堂の事件手帖」が好きな方にはおススメだと思います。


多々印象に残った中で、終戦後に残った戦艦長門が米軍に接収されビキニ環礁で原爆実験の標的艦にされた話の件は知らなかったことといえ、アニメの艦これを見ていたせいかもしれませんが少なからずショックでした。


今回の話のテーマが「戦争」という体験世代が少なくなってきている現代において、どのように展開されるのか興味はありつつも、重い話の内容になるのではという印象がぬぐえず、しばらく積読状態でしたが読み始めれば止まらず杞憂でした。今後も読み続けたいシリーズとして自分の中で"確定"になりましたね。3巻の親本は発売されてますが文庫化を楽しみに待ちたいと思います。

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2017年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これまでと比較すれば バトルの質は
高いとは思えない。緊迫感には乏しい。

でもそれこそが この作品の果たすべき
役どころではないかと思う。

ビブリオバトルで伝えるべきは
発表者の思いではなく 作者の思い。

この作品は ビブリオバトルの
福音書として とても正しいベクトルで
語り始めている。

ストーリー展開はこれまでと変わらず
クライマックスのバトルに向けて
空や武人の視点から いくつもの
エピソードを絡めつつ盛り上げてゆく。

テーマが「戦争」のビブリオバトル。
様々な思想や立場 権益が
複雑に絡み合うテーマ。
それだけに ビブリオバトルの本質に
触れることができたのではないか。

ビブリオバトルというネーミングは
この試みの本質を表してはいない。
バトルという表現を用いることで
多くの人を巻き込むことに成功したが
闘うことが目的ではない。

勝ち負けは関係ないのだ。

自分が大好きな本を たくさんの人に
読んでほしくて 力いっぱい勧める。

誰がどんな本を読んでも自由。
どんな感想や思想を抱くのも自由。
バトルが人の読書傾向や思いを
ひとつのベクトルに収束させようとする
誘導行為であってはならない。

ビブリオバトルは バトルではない。
相手を言い負かそうとする態度も
間違っている。

ともすれば 勝敗にばかり
注目されてしまうネーミングだが
この作品は ちゃんと本質を踏まえた
気品に満ちている。

ビブリオバトルに興味を持った若者
すべてが まずこの作品に
触れてほしいと願う。

もちろん強制はしない。
それが本を愛する者の
高潔なマナーだから。

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2017年05月07日

Posted by ブクログ

第2弾のテーマは「恐怖」と「戦争」。今回もビブリオバトルを通して作者の博識ぶりが発揮される。ストーリー性は前作より薄まった感じ。でもほとんど書評だけで最後まで引っ張る力業はさすが。紹介された筒井康隆作品が懐かしくて久しぶりに読み返したくなった。

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2020年03月01日

Posted by ブクログ

たぶんSFじゃないんだけどSF者の血が騒ぐのでこのカテゴリに決定。
昔過ぎて思い出せないけど高校生ってこんなに純粋なのか。かわいいぞ。

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2017年08月28日

Posted by ブクログ

今回のビブリオバトルのテーマは「恐怖」&「戦争」。
やっぱりSFが読みたくなるシリーズだ。
どうしても埋火くんに物申したい気持ちになるので、空を応援したくなることが多いのだけど、今回は部長がやってくれたぜ。しかしまさかMMD動画を「読む」ことになるとは…
フィクションの力は偉大なのだ。

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2017年05月03日

Posted by ブクログ

前作よりも本の紹介が減って、物語色が強くなった印象。
ジャンル問わず、面白い本を紹介してくれるので、新しい発見が出来て良いですね!
真鶴高校とのビブリオバトルも楽しみ。

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2017年03月04日

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