山本弘のレビュー一覧

  • 地球移動作戦(下)

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    ネタバレ

    天体衝突を避けるために知恵を絞る大仕掛けなSF

    遊星のニアミスによる大災害を必死で避けて、最後に残るのが地震と津波なので、この時期に出したのは英断かもしれない。
    文庫版の後書きは震災に言及があった。私は、被害者に配慮して話題そのものも避けるという意見にはあまり賛同しない。災害に立ち向かう力強い物語は、読む人を元気づけることもあると思う。
    SF的なガジェットの大きなものは、おおよそ3点。
    夢のタキオン駆動装置、ミラー物質で構成される、見えないけど重力のある遊星。仮想現実に住む人工知能。
    見えない遊星が危機を作り、現代科学ではとても不可能な対策に、タキオン駆動装置を使うことでぎりぎりの答えを導く

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    2011年07月18日
  • 神は沈黙せず(下)

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    地球上で起こったあらゆる超常現象を明快に説明づける論理がおもしろい。神の正体も興味深い。ただ、主人公に魅力が無いのが惜しい。

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    2011年06月19日
  • 地球移動作戦(下)

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    長く書いたが、文章消えたんで、一言。久しぶりに感動した。
    2009年に、太平洋側の津波や群発地震の話が再現されているとは⁉ 正直驚いた。映画にしてもいいくらいです。
    できたら、山本さんの本は、表紙をラノベ的なものから脱却してもいいような。どうも、違うジャンルな気がする。

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    2011年06月02日
  • 地球移動作戦(上)

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    超近未来SFファンタジー。いつも思うが誰がディレクションしてるか不明ですが、山元作品はもうちょい表紙考えた方がイイ。題材はラノベ使ってても、中身はラノベじゃないと思うから。これのせいでかなり読者を逃してると思われ。
    現在進行形のテクノロジーや流行を巧みに取り入れちょっとだけ未来はこんなかな?この内のどのくらいが実現するのかなと想像するとわくわくします。
    いつも以上にキャラクターに華が無いのに妙におもしろい。
    ラノベチックな素材を使いつつ、断然ラノベより面白いのは流石!
    上巻あっという間に読み終わりそう。

    24年後に地球破滅するかもしれなかったら(バーチャル世界への安楽死、成功するかどうかわか

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    2011年05月31日
  • 地球移動作戦(上)

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    ネタバレ

    ハードSFっぽかったので前から読みたかった作品が文庫化された。決して拍子に2次元女子が描かれているからではなかったはずなのに。。。山本弘さんだし仕方がないか(え)
    ストーリーは本編導入までの3章が一番良かったかも。

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    2011年10月30日
  • 闇が落ちる前に、もう一度

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    良い短編集だ!
    とまでは言えないが、それなりに人に勧められる本だと思う。

    表題にもなってる『闇が落ちる前に、もう一度』と、『審判の日』が好き。

    闇が~は、五秒前世界創造説に少し捻りを加えたもので、審判~は、人類がほとんど一瞬のうちに消えてしまった世界の話し。

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    2011年05月12日
  • MM9【文庫版】

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    ドラマを見てから読んだ。
    全く別物としてうまくできたドラマだったんだなぁと感じた。
    ザ・SFという感じで良かった。

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    2011年04月12日
  • 闇が落ちる前に、もう一度

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    先日読んだ「アイの物語」がなかなか良かったので、山本弘さんをもう一冊。これも、なかなかです。
    ジャンルとしてはSFに入れたけど、「闇が落ちる前に、もう一度」「時分割の地獄」「審判の日」がSF、「屋上にいるもの」「夜の顔」はホラーでしょう。つまり、SFとホラーが交互に出てくる感じです。
    SFは思わぬ視点で引き込まれます。
    研究したらこの宇宙がわずか17日前に出来たという証拠しか出てこなかったり、「アイの物語」同様のAIドル(AI=人工知能のアイドル)の殺人劇やら、突然わずかな人類を除いて全生物が消えた世界など、突拍子のない世界(褒め言葉ですよ)です。
    ホラーにはさほど興味は無いのですが、それなり

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    2016年07月30日
  • 去年はいい年になるだろう

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    ネタバレ

    作者自らが「私小説SF」という本作。

    普段通りの小説家としての日常を送る作者の世界がある日を境に一変する。突如やってきた、9.11テロを未然に防いだ、という未来からのアンドロイド。
    彼らは「歴史上起こった災害や事故」を未然に回避させるためにやってきたのだという。
    そして作家山本弘は美少女アンドロイドの訪問を受け、未来の自分からのメッセージとこれから書くであろう作品を受け取る。

    実名とかもバンバン登場する一風変わったつくりの小説。なるほど。私小説SFか。
    SFというと結構ややこしい理論だとか複雑な設定を読み込むまでにちょっと骨みたいな印象が強くてあんまり手を出さずにいたところが大きいんですが

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    2011年02月01日
  • 去年はいい年になるだろう

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    2001年9月11日、ワールドトレードセンターが崩壊する映像の直後に
    画面の中に現れたのはガーディアンと名乗る美女だった。
    彼らはこれから起こる事故や自然災害、戦争を防ぎ
    人間を保護するために24世紀からやって来たと言うのだ。
    歴史を1年ごとに遡ってはその時代に10年滞在し、また次の年へ向かう彼らは
    その経験から我々の反発を見事に抑え込んだかのように見えた。
    さらにSF作家の私の元には広報活動のため
    カイラという名のアンドロイドが訪ねてきた。
    未来の私のメッセージや小説を持って。
    未来の私が書いた物を自分の作品として発表してもよいものか、
    悩んだ結果編集者に相談してみるが
    考えることは誰も似て

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    2010年12月26日
  • MM9【文庫版】

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    爬虫類型、魚型、鳥型、芋虫型、牛型、人型、そして竜型と多種多様な怪獣が日本を襲う世界。対怪獣災害用に設けられた気象庁特異生物対策部、通称「気特対」の活躍を描いた作品。怪獣小説という滅多に出会えないジャンルに思わず食指が反応した。あいかわらず小説としての完成度はそこまで高くはないものの、山本弘さんの創造する独自世界にはやっぱり惹きこまれる。「なるほど、そう落としますか」というオチもまた好き。

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    2010年10月11日
  • 闇が落ちる前に、もう一度

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    当たり前に思っているこの世界が偽りの世界だったら?現実が突如崩壊したら?といったモチーフで編まれた短編集。SFありホラーありで飽きさせない。粒揃いだが、大傑作「アイの物語」に繋がるテーマを持つ「時分割の地獄」が特に良かった。

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    2010年10月10日
  • 闇が落ちる前に、もう一度

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    世界の危うさと不確かさが如実に。
    SFなんだけど否定しきれないのが怖い。
    表題作が一番好き。

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    2010年08月24日
  • MM9【文庫版】

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    自然災害の一種として怪獣が存在する世界での「気象庁特異生物対策部」、通称「気特対」の活躍を描いた怪獣愛にあふれたSF連作短編集。怪獣の“科学的根拠”として設けられた多重人間原理が秀逸。ぜひとも週イチでの実写映像化を。

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    2010年08月03日
  • 神は沈黙せず(下)

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    上巻同様、蘊蓄部分が多すぎて読み辛い。
    ともあれ、作中の神という存在に対する答えは非常に面白く、超常現象、シュミレーションゲーム、新興宗教etcと広げた風呂敷を鮮やかに畳んでくれた。

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    2010年06月30日
  • 闇が落ちる前に、もう一度

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    「闇が落ちる前に、もう一度」

    著者 山本弘
    出版 角川文庫

    p17より引用
    “ある考え方が間違っていることをきちんと示しておくのは、
    科学の進歩にとって有益です。”

    と学会会長である著者の本領が発揮された、
    SF短編集。
    全5話収録。

    上記の引用は、
    表題作に出てくる大学教授の一言。
    一歩一歩確実に進むことの大切さと、
    間違いを知ることの大切さを教えてくれていると思います。
    同じ著者の大作「神は沈黙せず」を読んだ後なので、
    この位の長さの短編集は、
    一話ごとの長さが非常に読み心地がよかったです。
    私の一押しは「夜の顔」。
    かなり怖いですので、
    ホラーが苦手な方は覚悟を決めて。

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    2010年09月13日
  • 滅亡の星、来たる ダイノコンチネント

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    「旅客機が白亜紀に漂着して500年後、超能力を獲得した人類が生存していく戦いの話」

    とりあえず1巻は、世界内での人類の生態と、恐竜滅亡の原因となる隕石落下が近づいていると警告があったところまで。
    久しぶりの若年向けでどうだろうと思ったけれど、やはり山本弘は面白い。
    シロウ君は応援したくなります。
    が、スーザンは難しい女だね。能力を抑える方法があったとしても、彼女にしても嫁にしても、苦労はしそうだ。それが良い、という向きは、よく、わかるが。
    あと、あいかわらず山本さんのは、少女が妙にエロい状況を味わうことになるね。最後までは無いのも、またいつもの。
    若いころは良くフェブラリーがフラッシュバック

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    2010年01月04日
  • 闇が落ちる前に、もう一度

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    SF感の強いホラー短編集のような感じ。私はホラーが苦手なので多少の不快感を覚える話もあったが、タイトルにもなっている一話目と最終話である「審判の日」の二つを読むだけでも価値があるように感じる。
    この手の・・ディラックやフェッセンデンっぽいとでもいうのかな?実のところ宇宙は誰のものなんだっていう話が個人的に好きなこともあり、ジャンル的には苦手な部類にも関わらず高評価になっている。この系統の話が好きな人には楽しめる一冊じゃないだろうか。
    これを読んでワクワクしたのなら同著者の「神は沈黙せず」を読まれることを是非オススメしたい。

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    2010年03月21日
  • MM9【文庫版】

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    ネタバレ

    地震や台風などの自然災害に加え、怪獣災害というものがある世界(っていう設定を見た段階でシムシティ2000を思い出した)。世界有数の怪獣大国日本。だが甚大な被害をもたらす可能性がある怪獣に立ち向かうのは、アメコミ的ヒーローでもなく、宇宙から来た正義の使者でもなく、カラフルな五人組戦隊でもなく、怪獣対策のスペシャリスト「気象庁特異生物対策部」通称「気特対」、つまりは国家公務員である。怪獣の早期発見、データ収集・観測、被害規模の予測、警報の発令、そしてその撃退方法のアドバイスが主な任務である。気特対は怪獣を迎撃する攻撃手段を持ち合わせていないので、直接怪獣と戦うのは自衛隊ではあるが。

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    2023年03月08日
  • ソード・ワールドRPGリプレイ集スチャラカ編3 終わりなき即興曲

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    スチャラカ編、最終話です。

    伝説の英雄ではなくて、等身大の冒険者たちの日常の冒険。
    今にしても、コレと「ぺっぽこ」は、名作だなぁと思います。

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    2012年09月24日