山本弘のレビュー一覧

  • MM9【文庫版】

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    ネタバレ

    MMとはモンスターマグニチュードのこと
    怪獣による被害規模を災害と同じように数値化したもの
    怪獣は「気象庁特異生物対策部」にて命名、予報や警報が出され、退治するのは自衛隊である
    1海老の群生体シークラウド
    2巨大少女ヒメ…このヒメはテロ組織CCIによって飼われていた
    3アフリカのセネガルから卵を取り返しに飛んできたグロウバット
    4気特対の後方宣伝のVTR撮り最中に現れた奇声を発する植物怪獣メガドレイク
    5長い眠りから目覚めた古代の禍つ神クトウリュウ…これもCCIの伊豆野(妖怪)が絡んでいる。ヒメに退治される

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    2012年02月12日
  • MM9【文庫版】

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    本格怪獣小説^^所謂マニア本。但し、日本には『ゴジラ』、『ウルトラQ』以来、脈々と息づく怪獣モノの伝統があり、解説子によると「日本人の人口の半分以上が子供のころから怪獣に親しんできた世代」だそうである。日本人の半分は怪獣ファンか?ハードSFは科学事実の上にたったひとつの大ウソをついてみせるが、この小説は台風の如く定期的に怪獣が襲来するというありえない舞台設定の中で気象庁の職員が大真面目に怪獣に立ち向かう姿を描いた好連作集である。毎週日本に現れる怪獣に手に汗握った幼き日を思い出させてくれる。続刊熱烈希望。

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    2012年02月08日
  • 去年はいい年になるだろう

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    2001/09/11、24世紀の未来から「ガーディアン」と名乗るロボット集団がやってきて圧倒的な技術力の元、本来の歴史では起こっていたはずテロや犯罪を防ぎ始めます。この顛末を著者自らが主人公となって語るという形式が取られており、と学会のメンバーなど実在の人物が実名で登場、「禁則事項です」といったくすぐりをあちこちにちりばめながらも万人に楽しめるエンタテインメント作品になっています。

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    2012年02月03日
  • 神は沈黙せず(上)

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    読み応えがあり、SFとしての「旨味」がギュッと凝縮された本である。

    宗教、超能力、進化論、未確認飛行物体、物理学、人類学、情報工学・・・「神」という存在論を導き出そうと様々な分野で、丁々発止の議論を展開し、しかも読者に専門的知識も要求することなく、とても刺激的にストーリーが展開していく。

    現実の世界でもそうだが、物事を突き詰めて考えていくとどうしても「オカルト」めいた現象にぶつかってしまう。
    「確証バイアス」に惑わされることなく、どんなにばかばかしい現象でも、疑念と理論を持って取り組むことの思考法を教えてくれると同時に、世の中の「不可思議さ」を垣間見せてくれる。

    フィクションの枠を超えた

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    2011年12月31日
  • 去年はいい年になるだろう

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    ネタバレ

    未来から大量のロボットがやってきて、人類を良き方向に導こうとするが、個人や社会に様々な問題も発生するという話。

    タイムパラドックスものは思考実験のようなものになりがちだが、この話の個性的なところは、作者が自分に降り掛かったらどうだろうかという思考実験を公開しているところと言えるかもしれない。
    未来から数百万のロボットが人類を助けるためにやってきて、人類を良き方向に導いていく。山本さんのところには特に親しくやってきて、未来の自分からのメッセージを置いていく。
    しかも、連中は自分のいた時代から1年ごと遡って、10年間滞在するということをもう300年もやっているというのだ。
    のだから、山本さんに関

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    2011年12月30日
  • 詩羽のいる街

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    「親切」を仕事にする若い女性・詩羽(しいは)。お金も住む所も持たず、人にした親切のお返しとして、食事を得、服を貰い、家に泊まらせてもらう生活。詩羽の作ったネットワークは人々を幸せにする。
    SFと思って読み始めたら、全く違っていました。もっとも、山本さんはSFだと主張してますが。まあ、ファンタジーでしょう。
    えらく「まとも」に描かれています。
    若者文化と言うべき漫画・ラノベ・ゲーム・ネットなどを背景にしながら、善意が悪意を滅ぼし、親切が広がっていく。もっとも裏には"親切は愛や思いやりでは無く、論理なのだ"と、ちょっとひねった解説も入れていますが、ある意味、1970年代、SF最

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    2016年07月30日
  • 去年はいい年になるだろう

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    山本弘さんの著作は二冊目ですが、長編を読むのは初めてでした。
    SFを読んでいると、作者がドラマを書きたいのではなく、思いついたアイディアを書くために小説の形式をとっているのだろうなと思うことが多いのです。そのため、途中で理論の説明などを挟まれると辟易して、読む気がそがれてしまうのですが、そこは流石に山本弘。トンデモ本の世界でともすれば気分を害するようなとんでも話を楽しく読ませてくれるリーダビリティに長けています。自分が小説の世界に入り込んでしまったように錯覚するくらい、一気に読ませます。
    というか、これを夫に書いてもらった奥さんは幸せだろうなあ

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    2011年11月24日
  • MM9【文庫版】

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    “怪獣”と戦う「気象庁特異生物対策部」と自衛隊のお話…??

    やっぱり…、ゴジラとウルトラマンの国ですね…。
    違和感なく…みょーにリアルに楽しめました…(笑)

    久しぶりに、有川浩さんの自衛隊シリーズも、読んでみたくなりました…。

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    2011年10月26日
  • 神は沈黙せず(下)

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    好みの宗教テーマのSF。 地球を「神のシュミレーション」だとするアイデアは 奇抜でも何でもないが、 主人公が開発するゲームを伏線とする見せ方が抜群に巧く、 圧倒的に説得力がある。

    ただ残念ながら、最後に明かされる神の真意の部分が弱い。 あと「神の支配」に忍従していまうのも物足りないが、 やっぱりそれは『神狩り』と比較してるからだろうな。

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    2011年10月03日
  • 去年はいい年になるだろう

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     新規開拓の日本SF。いやぁ、面白かった。日本のSFというと堀晃氏しか知らなかった私だが、今回は素直に感激。

     クラーク、フォワード、イーガン、瀬名氏が好き(もちろん私も大好き)だという主人公は、吹田市在住だ。

     ラスト50pの山場では、太陽の塔は言うに及ばず津雲台、千里南公園などわが家の生活圏がどしどし登場する。

     ガーディアンという人間型ロボットとエクスキューショナーという脳髄だけになった人類との戦いがひとつの山場なんだが、この2者の対比は、瀬名氏に近い。


     ちなみに、作者は P・K・ディックには興味はないんだろうか? その色は出てこなかったようだなぁ。

     歴史を改変して人類を

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    2011年09月03日
  • 神は沈黙せず(上)

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    どんどん面白くなってるから、とっても期待の山本作品。

     超自然現象の筆者なりの解釈(うんちく)が半分ほどを占めている。それはそれで面白い。しかし、それらはさくっとスルーして、私は読み進める。

     SFという意味では下敷きとなったのは「フェッセンデンの宇宙(エドモンド・ハミルトン)」らしい。そしてそれを AI とかシミュレーションとかを交えて高度化している。

     AIという意味では「記号着地問題」「チューリングテスト」「サールの中国語の部屋」なんてワクワクするようなワードが紙面を踊るし、宇宙という意味では「アープの橋」「オールトの雲」「ダークマター」「パイオニア減速問題」なんてワードが理科系心

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    2011年09月01日
  • MM9【文庫版】

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    台風や地震と同様に「怪獣」が我々の日常を脅かす「自然災害」ってそりゃこわいわ。MMはモンスターマグニチュードの略。「気象庁特異生物対策部」略して「気特対」は予報・予測をするだけで戦うのは自衛隊(+アルファ)というところがミソ。
    終始明るめに読めて楽しい。
    SF苦手な人でも大丈夫。
    妖怪や怪獣の存在する理由もわかりやすく説明されている。神話宇宙の残存、人間多重原理ーなるほどねぇ。
    最終話、そう来たかって感じで、最後まで笑える。
    次作でもヒメが活躍するんだろうなぁ。楽しみ~♪
    映像化されたらおもしろいだろうなぁと思って調べたら、既に去年MBSでドラマ化されてるんだ!
    見てみたかったなぁ…

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    2011年08月28日
  • 地球移動作戦(下)

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    ネタバレ

    天体衝突を避けるために知恵を絞る大仕掛けなSF

    遊星のニアミスによる大災害を必死で避けて、最後に残るのが地震と津波なので、この時期に出したのは英断かもしれない。
    文庫版の後書きは震災に言及があった。私は、被害者に配慮して話題そのものも避けるという意見にはあまり賛同しない。災害に立ち向かう力強い物語は、読む人を元気づけることもあると思う。
    SF的なガジェットの大きなものは、おおよそ3点。
    夢のタキオン駆動装置、ミラー物質で構成される、見えないけど重力のある遊星。仮想現実に住む人工知能。
    見えない遊星が危機を作り、現代科学ではとても不可能な対策に、タキオン駆動装置を使うことでぎりぎりの答えを導く

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    2011年07月18日
  • 神は沈黙せず(下)

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    地球上で起こったあらゆる超常現象を明快に説明づける論理がおもしろい。神の正体も興味深い。ただ、主人公に魅力が無いのが惜しい。

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    2011年06月19日
  • 地球移動作戦(下)

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    長く書いたが、文章消えたんで、一言。久しぶりに感動した。
    2009年に、太平洋側の津波や群発地震の話が再現されているとは⁉ 正直驚いた。映画にしてもいいくらいです。
    できたら、山本さんの本は、表紙をラノベ的なものから脱却してもいいような。どうも、違うジャンルな気がする。

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    2011年06月02日
  • 地球移動作戦(上)

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    超近未来SFファンタジー。いつも思うが誰がディレクションしてるか不明ですが、山元作品はもうちょい表紙考えた方がイイ。題材はラノベ使ってても、中身はラノベじゃないと思うから。これのせいでかなり読者を逃してると思われ。
    現在進行形のテクノロジーや流行を巧みに取り入れちょっとだけ未来はこんなかな?この内のどのくらいが実現するのかなと想像するとわくわくします。
    いつも以上にキャラクターに華が無いのに妙におもしろい。
    ラノベチックな素材を使いつつ、断然ラノベより面白いのは流石!
    上巻あっという間に読み終わりそう。

    24年後に地球破滅するかもしれなかったら(バーチャル世界への安楽死、成功するかどうかわか

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    2011年05月31日
  • 地球移動作戦(上)

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    ネタバレ

    ハードSFっぽかったので前から読みたかった作品が文庫化された。決して拍子に2次元女子が描かれているからではなかったはずなのに。。。山本弘さんだし仕方がないか(え)
    ストーリーは本編導入までの3章が一番良かったかも。

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    2011年10月30日
  • 闇が落ちる前に、もう一度

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    良い短編集だ!
    とまでは言えないが、それなりに人に勧められる本だと思う。

    表題にもなってる『闇が落ちる前に、もう一度』と、『審判の日』が好き。

    闇が~は、五秒前世界創造説に少し捻りを加えたもので、審判~は、人類がほとんど一瞬のうちに消えてしまった世界の話し。

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    2011年05月12日
  • MM9【文庫版】

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    ドラマを見てから読んだ。
    全く別物としてうまくできたドラマだったんだなぁと感じた。
    ザ・SFという感じで良かった。

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    2011年04月12日
  • 闇が落ちる前に、もう一度

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    先日読んだ「アイの物語」がなかなか良かったので、山本弘さんをもう一冊。これも、なかなかです。
    ジャンルとしてはSFに入れたけど、「闇が落ちる前に、もう一度」「時分割の地獄」「審判の日」がSF、「屋上にいるもの」「夜の顔」はホラーでしょう。つまり、SFとホラーが交互に出てくる感じです。
    SFは思わぬ視点で引き込まれます。
    研究したらこの宇宙がわずか17日前に出来たという証拠しか出てこなかったり、「アイの物語」同様のAIドル(AI=人工知能のアイドル)の殺人劇やら、突然わずかな人類を除いて全生物が消えた世界など、突拍子のない世界(褒め言葉ですよ)です。
    ホラーにはさほど興味は無いのですが、それなり

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    2016年07月30日