山本弘のレビュー一覧

  • MM9 ─destruction─【文庫版】

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    怪獣大戦争。ビッグバン宇宙vs神話宇宙と神話のトンデモ解説はちょっと流し読みしてしまったけれど、終盤の激突はアツかったです。
    一騎がすっかりラブコメ仕様の男子高校生になってしまってそれは不満でした。ベッタベタ。ひかるちゃんも一騎をそんな呼び方せんやろ、女流作家が書く恋愛小説ならラノベチックじゃないやつが多そうだしこんな感覚にはなりそうにない。
    と、怪獣大戦争以外はう~んとなりました。
    怪獣大戦争は、宇宙怪獣も良いし、ヒメ→アマテラス→メドゥサ・アンドロメダや牛頭天王、カガミ様の地球の怪獣というか最早神たちも良かったです。こっちが神話では?
    気特体や自衛隊もアツい。シン・ゴジラ好きなのでお仕事が

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    2024年01月28日
  • MM9 ─invasion─【文庫版】

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    MM9シリーズの続きを久々に読みました。今回は長編で“気象庁特異生物対策部”略して”気特対“のお仕事よりも、なんだかラブコメがメインでした。
    でも、怪獣バトルの首都破壊描写は迫力ありました。皇居東御苑……怪獣退治とはいえミサイル叩き込んで良いところなのかな?
    ヒメの(怪獣が凍って死ぬわけないじゃないですか)に、(シンゴジ〜!)と思ったり、ウルトラマンなところもありました。
    「多重人間原理」はいまいちよくわからないけど、ビックバン宇宙と神話宇宙の違いと「神話宇宙にはわれわれの理論が通用しない」は面白い世界観でした。

    「妖怪」の皆さんも、御星ひかるも気になります。

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    2023年11月11日
  • BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 下

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    上下通して

    本を紹介し合うという本好きによる本好きのための内容。
    学園ものでどっちかというと本来の意味でのオタク的な会話が目立つが、気になった本だけあとで存在を確かめながら読める。

    ストーリーはともかくこの舞台装置で
    星の数ほどある本をひたすら紹介する本を別に作れそう。

    物語として捉えると展開は本を紹介するのを通して
    作者の押し付けがましい教訓に終始している。

    主人公のヒロインが解説するSF
    出てくるのはどれも絶版ばかりなのはいかがなものか。
    というか古典SF以外紹介する余地がないほど進歩がないジャンルとも言えるのでは
    個人的には好きですが

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    2023年07月28日
  • プラスチックの恋人

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    ネタバレ

    山本弘の作品の中でも少し変わっている作品。
    精巧に創られた、少年少女の形をした「オルタマシン」に魅了される大人の話。内容・展開は面白いが、後半の性問題についての会話は根気強く読む必要がある。

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    2022年11月08日
  • アイの物語

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    ネタバレ

    特に「詩音が来た日」が印象に残っています。

    アイビスのようなAIを夢見て、夢見た物語が現実になる日が来るのでしょうか。

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    2022年06月02日
  • プロジェクトぴあの(上)

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    久しぶりのSF。
    ぴあのちゃんの、夢にまっすぐな感じ良き。専門用語のマシンガントークの箇所は眠くなってしまいましたが。。普段の言動はロボット的なのに、箪笥のくだりとか、ライバル出現時の熱さを隠しきれない感じとか、良きでした。
    下巻に向けて、夢の実現とか、すばるとか昴との関係性が気になるところです。

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    2022年05月28日
  • 僕の光輝く世界

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    アントン症候群って実在するんだ。

    主人公は目が見えないので、実際に目の前で行われていることと、想像が一致しないことがある。それを利用したトリックになるので、ずっと叙述トリックに触れているかんじ。一般的なミステリよりも、書かれていることに対して疑いを強く持ってしまう。

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    2022年05月04日
  • プロジェクトぴあの(下)

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    面白く、知的好奇心をくすぐられ物理学好きとしては終始ワクワクさせられたことは確かだが、個人的には好きになれない話だった。若い女性が大学にも行かず、宇宙を目指すためにひたすら自力で研究し、その資金を集めるためアイドル活動をするという夢に満ちた物語で、その過程はすごくワクワクしたが、主人公のキャラクターが好きになれなかった。天才故のコミュ障であっても、いろんな人との関わりで、人間への見方が変わっていくなど、物語を通して心の成長があって欲しかった。もちろん、自分の宇宙への夢は芯として持っていて変わらない部分もあって良いが、主人公は終始利己的で人間を常に見下し、利用して自分の目的を叶えてしまったことが

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    2022年02月24日
  • プロジェクトぴあの(上)

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    ネタバレ

    面白く、知的好奇心をくすぐられ物理学好きとしては終始ワクワクさせられたことは確かだが、個人的には好きになれない話だった。若い女性が大学にも行かず、宇宙を目指すためにひたすら自力で研究し、その資金を集めるためアイドル活動をするという夢に満ちた物語で、その過程はすごくワクワクしたが、主人公のキャラクターが好きになれなかった。天才故のコミュ障であっても、いろんな人との関わりで、人間への見方が変わっていくなど、物語を通して心の成長があって欲しかった。もちろん、自分の宇宙への夢は芯として持っていて変わらない部分もあって良いが、主人公は終始利己的で人間を常に見下し、利用して自分の目的を叶えてしまったことが

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    2022年02月24日
  • プロジェクトぴあの(上)

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    SF。秋葉系といったらいいのだろうか。現在および近未来の科学技術の上に空想を上乗せした世界が構築されていて、そこで物語が展開する。その世界でも、科学技術の最先端として秋葉原やネットカルチャー(ニコニコ動画、ボーカロイドなど)がベースになっている。

    『南極点のピアピア動画』などが好きな人は気に入ると思う。解説も同著者野尻氏。

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    2022年01月09日
  • トワイライト・テールズ 夏と少女と怪獣と

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    怪獣が跋扈するという、少なからず荒唐無稽に思えるストーリーをだな、山本弘という稀代の語り部と、SFが、つまりはSFという手法が、科学的に肉付けされ、理論という鎧を纏い、お伽話のようなレベルから我々の生活のすぐ側の現実に近いところまでにじり寄ってくるというその迫力!

    これぞまさに空想科学小説の醍醐味そのものではないか!

    山本氏の怪獣に対する深い愛情。そして怪獣小説に名を借りながら、実は書きたい、描きたいのはのは人間なのだなあ、などと思うわけで。

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    2021年06月27日
  • 詩羽のいる街

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    ずっと積んでたこの本、やっと読みました。ぼんやりと、ファンタジーチックなほのぼの系かと思ってたら、ある意味正反対。とっても「論理的」な理想。詩羽のような特別な才能は私にはないけど、私自身が少し変わることはできるんじゃないかと思える

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    2021年06月14日
  • 闇が落ちる前に、もう一度

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    何冊か読んだ山本弘氏の作品の中では、よりダークで恐怖感をテーマに描かれている世界、という印象を受けた短編集。

    人の心とは何か、という深いテーマを、AIによってアプローチする氏のいくつかの作品でも見られた手法。
    これは興味深い上に、まだまだ探っていくと面白い予感がするのだけれど、惜しむらくは山本氏が病魔により今後新作を期待できない状況にあることだ。

    SF界にとって大いなる損失であり、いちファンにとってもとてもとても残念。

    回復を祈る。

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    2021年05月10日
  • トワイライト・テールズ 夏と少女と怪獣と

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    『MM9』シリーズの外伝に位置する作品。
    私は怪獣とか巨大ロボットとかの類が苦手なので未読だが、本作はボーイミーツガールなどもあって比較的読みやすいのではないかと思い、まずはこちらから読むことにした。

    「生と死のはざまで」
    ひどい作品なのでネタバレまで書いてしまおう。
    オタクの男の子が怪獣バトルで大活躍なんてありえない展開だと思っていたら、夢オチで少しも楽しめなかった。

    「夏と少女と怪獣と」
    ボーイミーツガールで一番楽しみにしていた作品。
    ロバート・F・ヤングみたいなのを期待したのだが、それと比べると薄味だった。

    「怪獣神様」
    作られた世界観、という感じがして感動はなかった。

    「怪獣無

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    2020年10月07日
  • 君の知らない方程式 BISビブリオバトル部

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    私は優しくない世界で優しくあろうとする物語が読みたい。
    優しくあるために残酷な選択をすることになったとしても、それは美しいと思う。

    本作のテーマは「モラル」、そして「作品が読者に与える影響」について。
    物語の主軸は空をめぐる銀と武人の三角関係で、空はどちらを選ぶか思い悩む。
    しかし、空は途中で「どうしても一対一の関係でないといけないのかな?」という考えが浮かぶ。
    それは、LGBTに対する偏見のような古いモラルと同じなのではないかと。

    「それはダメだろう」と私は反射的に思いつつも、「なぜならモラルに反するから」という決めつけで考えていたことに気付いた。
    だから、どうしてだめなのか少し整理して

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    2020年10月07日
  • 神は沈黙せず(上)

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    と学会会長の作者ならではと言える超常現象の百科事典としてはおもしろいが、テーマはそれこそ大審問官やツァラトゥストラと近く、一神教を語るには100年古いと思ってしまう。

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    2020年07月16日
  • プロジェクトぴあの(下)

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    下巻にまとめて感想。
    大天才ぴあのがすばらしいシステムを開発して宇宙に行く夢をかなえるまで。
    アイドルから始まり突き進むその姿はすごい。いろいろな要素が詰め込まれて成功譚として心地よいが、ぴあのとともに歩む主人公の存在感がやや薄いか。

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    2020年06月25日
  • BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない

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    第2弾のテーマは「恐怖」と「戦争」。今回もビブリオバトルを通して作者の博識ぶりが発揮される。ストーリー性は前作より薄まった感じ。でもほとんど書評だけで最後まで引っ張る力業はさすが。紹介された筒井康隆作品が懐かしくて久しぶりに読み返したくなった。

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    2020年03月01日
  • プラスチックの恋人

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    ネタバレ

    タイトルでなんとなく手に取ったものの、ものすごく重いというか、倫理観を問われる本だなぁと思いました。

    あと文系人間にはキャッスルの仕組みのあたりが難解でちょっと大変でした…。

    登場人物たちにはなかなか感情移入出来なかったけど、「これから起こりうるかも」と思いながら読むと怖い話だなぁと思いました。

    でも何もかもを規制すればいいってものではないと思います。個人的にはね。

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    2020年02月23日
  • ソード・ワールド短編集 サーラの冒険Extra 死者の村の少女

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     <サーラの冒険>シリーズの外伝。いずれも本編の隙間を埋める3本の短編からなる。なんか、本編よりも出来がいいような気がする。

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    2020年01月17日