山本弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
超近未来SFファンタジー。いつも思うが誰がディレクションしてるか不明ですが、山元作品はもうちょい表紙考えた方がイイ。題材はラノベ使ってても、中身はラノベじゃないと思うから。これのせいでかなり読者を逃してると思われ。
現在進行形のテクノロジーや流行を巧みに取り入れちょっとだけ未来はこんなかな?この内のどのくらいが実現するのかなと想像するとわくわくします。
いつも以上にキャラクターに華が無いのに妙におもしろい。
ラノベチックな素材を使いつつ、断然ラノベより面白いのは流石!
上巻あっという間に読み終わりそう。
24年後に地球破滅するかもしれなかったら(バーチャル世界への安楽死、成功するかどうかわからないけど地球移動作戦なる無謀な挑戦に期待)君ならどっち選択する?
もう少しで読み終わります。 -
Posted by ブクログ
先日読んだ「アイの物語」がなかなか良かったので、山本弘さんをもう一冊。これも、なかなかです。
ジャンルとしてはSFに入れたけど、「闇が落ちる前に、もう一度」「時分割の地獄」「審判の日」がSF、「屋上にいるもの」「夜の顔」はホラーでしょう。つまり、SFとホラーが交互に出てくる感じです。
SFは思わぬ視点で引き込まれます。
研究したらこの宇宙がわずか17日前に出来たという証拠しか出てこなかったり、「アイの物語」同様のAIドル(AI=人工知能のアイドル)の殺人劇やら、突然わずかな人類を除いて全生物が消えた世界など、突拍子のない世界(褒め言葉ですよ)です。
ホラーにはさほど興味は無いのですが、それなりに楽しめました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者自らが「私小説SF」という本作。
普段通りの小説家としての日常を送る作者の世界がある日を境に一変する。突如やってきた、9.11テロを未然に防いだ、という未来からのアンドロイド。
彼らは「歴史上起こった災害や事故」を未然に回避させるためにやってきたのだという。
そして作家山本弘は美少女アンドロイドの訪問を受け、未来の自分からのメッセージとこれから書くであろう作品を受け取る。
実名とかもバンバン登場する一風変わったつくりの小説。なるほど。私小説SFか。
SFというと結構ややこしい理論だとか複雑な設定を読み込むまでにちょっと骨みたいな印象が強くてあんまり手を出さずにいたところが大きいんですが、こういう感じだと自分のような人間にも読みやすくていいです。非常に間口が広いというか。
それでいて内容もなかなかに面白いし。後半の暗い展開はそれまでが(それなりに)ほのぼのとした日常めいていたせいか幾分鬱になりましたが・・・ -
Posted by ブクログ
2001年9月11日、ワールドトレードセンターが崩壊する映像の直後に
画面の中に現れたのはガーディアンと名乗る美女だった。
彼らはこれから起こる事故や自然災害、戦争を防ぎ
人間を保護するために24世紀からやって来たと言うのだ。
歴史を1年ごとに遡ってはその時代に10年滞在し、また次の年へ向かう彼らは
その経験から我々の反発を見事に抑え込んだかのように見えた。
さらにSF作家の私の元には広報活動のため
カイラという名のアンドロイドが訪ねてきた。
未来の私のメッセージや小説を持って。
未来の私が書いた物を自分の作品として発表してもよいものか、
悩んだ結果編集者に相談してみるが
考えることは誰も似ているようですでに未来の作品で
出版計画は満杯になってしまい仕事がなくなってしまった。
ただでさえガーディアンの出現でSFのアイディアが限られてしまったというのに。
家計は苦しくなり、カイラと私の仲を疑って夫婦仲も険悪に。
彼らは人間を保護するためにやって来たと言うが、
犠牲となる個人が未来とは変更されただけではないのか。
装丁:多田和博 カバーイラスト:西口司郎
カバー写真:アフロ
著者を主人公としたノンフィクション風SFです。
人間を救うことを生きがいとして未来からやってきたアンドロイドに対して
2001年の人々はどのように行動するのか。
実在の人物や出来事も多く登場するので、
「「そのまんま東が宮崎県知事になる」というのはどうだろう。
ギャグっぽいが微妙にリアルで、判断に困る。」のような
未来の自分が教える出来事を信じられない私、という
ユーモアのあるシーンも多いです。
山本さんのプロフィールや作品を知っていればより楽しめそう。
しかし実際の奥さんと不仲になってしまった場面や
精神を病んだ未来の自分など厳しい描写も多く
よく自分を主人公として客観的に書けたな、と感じます。
パラレルワールドの不毛さと人間の愚かさが浮き彫りになった作品。 -
Posted by ブクログ
「闇が落ちる前に、もう一度」
著者 山本弘
出版 角川文庫
p17より引用
“ある考え方が間違っていることをきちんと示しておくのは、
科学の進歩にとって有益です。”
と学会会長である著者の本領が発揮された、
SF短編集。
全5話収録。
上記の引用は、
表題作に出てくる大学教授の一言。
一歩一歩確実に進むことの大切さと、
間違いを知ることの大切さを教えてくれていると思います。
同じ著者の大作「神は沈黙せず」を読んだ後なので、
この位の長さの短編集は、
一話ごとの長さが非常に読み心地がよかったです。
私の一押しは「夜の顔」。
かなり怖いですので、
ホラーが苦手な方は覚悟を決めて。 -
滅亡の星、来たる ダイノコンチネント
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
「旅客機が白亜紀に漂着して500年後、超能力を獲得した人類が生存していく戦いの話」
とりあえず1巻は、世界内での人類の生態と、恐竜滅亡の原因となる隕石落下が近づいていると警告があったところまで。
久しぶりの若年向けでどうだろうと思ったけれど、やはり山本弘は面白い。
シロウ君は応援したくなります。
が、スーザンは難しい女だね。能力を抑える方法があったとしても、彼女にしても嫁にしても、苦労はしそうだ。それが良い、という向きは、よく、わかるが。
あと、あいかわらず山本さんのは、少女が妙にエロい状況を味わうことになるね。最後までは無いのも、またいつもの。
若いころは良くフェブラリーがフラッシュバックしたものです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ地震や台風などの自然災害に加え、怪獣災害というものがある世界(っていう設定を見た段階でシムシティ2000を思い出した)。世界有数の怪獣大国日本。だが甚大な被害をもたらす可能性がある怪獣に立ち向かうのは、アメコミ的ヒーローでもなく、宇宙から来た正義の使者でもなく、カラフルな五人組戦隊でもなく、怪獣対策のスペシャリスト「気象庁特異生物対策部」通称「気特対」、つまりは国家公務員である。怪獣の早期発見、データ収集・観測、被害規模の予測、警報の発令、そしてその撃退方法のアドバイスが主な任務である。気特対は怪獣を迎撃する攻撃手段を持ち合わせていないので、直接怪獣と戦うのは自衛隊ではあるが。
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怪獣はその規模にあわせてMM0からMM9までで評価される。MMはモンスター・マグニチュードの略だ。
「怪獣の体積が2.5倍になれば、人口密集地に及ぼす最大の被害は四倍になる」とガスリーは唱えた。怪獣の皮膚の厚さは体積の立方根に比例し、厚くなるほど弾丸は貫通しにくくなる。怪獣を殺すのに必要な累積ダメージは体積に比例する。単位断面積あたりの骨や筋肉の強度は体積の三分の二乗に比例し、地上での移動速度は体積の六分の一乗に比例する。建造物に加えられるダメージの大きさは体積の四分の一乗に関係する……といった要素すべて加味すると、怪獣が人口密集地に侵入した場合、軍に倒されるまでに最大どれだけの破壊を繰り広げるかが求められるというのだ。
(中略)現在は同体積の水の重量に換算したトン数を基準にMMが算出されている。MM0は1トンの水に等しい体積の小型怪獣で、MMが1上がるごとに体積は2.5倍になる。
兵器の殺傷能力が100年前よりも増大したこと、堅牢な高層ビルが増えたことなどにより、現在ではガスリーの法則は成り立たなくなっている。それでもMMは怪獣の脅威を予測する目安として使われ続けている。
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数字が一つ上がるにつれ、被害規模は格段に大きくなる、というところは地震のマグニチュードと同じ。怪獣の予想進路等発表しながら警報を出していく様はさながら台風。
数百トンを超える体重の巨大生物は、科学に照らし合わせると己の体重を支えきれないはず。それなのにMM5を超える怪獣達は地上に現れ、二本足で闊歩したりする。怪獣には人類が知っている物理学は通用しない。というのも、怪獣は人間が属する「ビックバン宇宙」とは異なる「神話宇宙」の法則に支配される存在だからである。
そんな人知の及ばない怪獣相手に日々奮戦する気特対。彼らの前に、一糸まとわぬ少女の姿をした怪獣(テレビ中継はモザイク付き)が現れたり、怪獣を使ったテロを企てる組織の存在が明らかになっていったり……。そして観測史上最大、伝説級のMM9怪獣が日本で目覚めてしまう。
怪獣に有効な必殺技を持つわけでもなく、ヒーローのような華々しい活躍をするわけでもなく、愛と勇気だけで人類が救えるわけでもなく。マスコミからの批難にさらされながらも、懸命に仕事をこなす命がけの現場、責任という重圧に耐える本部。SF的理屈付けに人間ドラマをおり混ぜたリアリティあふれる怪獣モノ。災害を扱った作品をエンターテイメント小説と称するのにいささか抵抗はあるが、己らの力の限界を知りつつも、人を助けるため困難に立ち向かう隊員たちの姿には励まされるものがある。そしてラストに示唆されるこの世界のひとつの可能性。なんかもうわくわくが止まらない。