山本弘のレビュー一覧
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ネタバレ最初の数ページを読んで、あれっっておもった。
おいおい、これって著者自身がモチーフかよ。ってツッコミを心の中で入れたが、認識が甘かった。主人公が山本弘だと名乗ってしまった。
自分自身が主人公のある意味自伝で、著書の解説書だ。
それほど本を読んでいないため、この手法がどれほど一般的なのかわからないが、びっくりした。自分を自分のままSFの主人公にするなんてね。
ただ、これを読む前に山本弘の作品を概ね読んでおいた方がいい。
読んでいるから感じるのかもしれないが、ネタバレも含まれている。神は沈黙せずなんかは、特に、結構大きなネタバレだとおもう。 -
Posted by ブクログ
長編好きにも嬉しい、充分な読み応え。
しかも、さらっと書かれたようなよくある『とりあえず近未来』『とりあえず滅亡』のような安易なSFではない。
物語を深めていく情報量が半端でない。
つい本当にそんな説があるのか、実際にあった話なのか気になってwikiってしまうほど(実在の説だった)で、そしたらwikiのページからさらに知りたくなってしまって脱線・・・と楽しませてくれた。
こうゆう、読んでいて興味をそそられる・調べてみたくなる魅力のある本は素敵だと思う。
その情報量と、忍耐強く丁寧な考察があるおかげで、超SF的な展開も安易な『トンデモ』に感じられず、自然とストーリーにのめりこんで楽しめた。
途中 -
Posted by ブクログ
多分、この本が、1番最初に読んだTRPGのリプレイ集だと思います。
わたしは実は、ここからRPGに入ったはずです。10年ぐらい前のことだと思います。*1
わたしの印象では、このスチャラカパーティの人たちは、よくわからない田舎町での冒険だったと思っていたのですが、今読むと、けっこう街のこととか、しっかりした設定がありますね。
なんか、楽しそうで、きれをきっかけに、RPG遊んでみたい熱が出たんですよね。遊ぶのは、それから5年ぐらいたってからの話になるのですが……。
そういう、わたしにとっては原点な1冊です。
キャラクターも、素直な爽やかさんが多いですよね。とても、わかりやすいです。
最近は -
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「闇が落ちる前に」☆4
ストーリー:
宇宙物理学を学ぶ学生を主人公に、「極大エントロピー宇宙モデル」の証明実験が導き出した恐るべき世界の真実が明らかに・・・
感想:
読んでいて「小林泰三」を髣髴とさせる専門用語、そして未知なる分野へのロマンを感じずにはいられない内容でした。科学でありながらホラーのような寒気を含んだストーリーが非常に良かったです。
「屋上にいるもの」☆3.5
ストーリー:
マンションの最上階に住む男性が、ある雨の夜に、屋上からまるで太鼓をたたくような音を聞く。いったい屋上には何がいるというのか・・・
感想:
冒頭から露骨なぐらいホラーの雰囲気を醸し出しているのに中々進まない話 -
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2001年9月11日、突如上空に現れた球体は、瞬く間に全世界の軍事力を無力化した。
ガーディアンと自称する彼らは未来からやってきたアンドロイドであった。
彼らの目的は、世界征服ではなく、人を不幸から守ることらしい。
彼らのおかげであの米国同時多発テロは起こらなかった!
彼らのもたらした情報によって、本来の歴史で起こった自然災害、テロ、戦争、大事故などが防げるようになった一方で、未来の自分からのメッセージに翻弄され、人生が大きく変わってしまう人も多くいた。
主人公のSF小説家山本弘も突然の非現実的な出来事と未来の自分からのメッセージに翻弄されていく・・・
私小説というだけあって自伝的要素も多く -
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タイムトラベルSF。ある日、未来からアンドロイドがやって来る。目的は「人間を守る事」。テロリストや犯罪者、独裁者を逮捕し、現代の医学では治せない病を治療する。本当に善意なのだろうか?
アンドロイドを神様と置き換えれば、宗教になる。それ位、何でも出来る事に違和感があるけど、非常に面白く引き込まれた。ただ、未来の人類が戦争せずに共存しているとは思えない。その前に滅んでる気がする。それと過去の自分宛のメッセージなんてナンセンス。その時点で歴史は変わっちゃうし、ほっといて欲しい。
オチは作中で登場人物が言うとおり「SFにハッピーエンドはない。ただ物語は続く。」 -
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本書は1962年公開の東宝特撮映画『妖星ゴラス』制作陣に捧げられている。大枠は映画と同じだが、地球とニアミスする放浪惑星が何故?Xデ―の24年前まで発見されなかったかの謎解きと、地球を安全圏に移動させるという大ネタが読み処。カバーイラストにはちょっと引くが内容はハードSF。ミラー物質からなる「見えない星」は作者のでっち上げだと思ったが一応そういう学説があるようだ。実は温暖化対策として地球を移動させようと考えている学者までNASAにはいると聞く。「動かすことになりました」といきなり言われても困るが… +_+
未読だが『「見えない星」を追え!―今世紀最大の宇宙の謎“ミラーマター”の秘密に迫る』 -
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読み応えがあり、SFとしての「旨味」がギュッと凝縮された本である。
宗教、超能力、進化論、未確認飛行物体、物理学、人類学、情報工学・・・「神」という存在論を導き出そうと様々な分野で、丁々発止の議論を展開し、しかも読者に専門的知識も要求することなく、とても刺激的にストーリーが展開していく。
現実の世界でもそうだが、物事を突き詰めて考えていくとどうしても「オカルト」めいた現象にぶつかってしまう。
「確証バイアス」に惑わされることなく、どんなにばかばかしい現象でも、疑念と理論を持って取り組むことの思考法を教えてくれると同時に、世の中の「不可思議さ」を垣間見せてくれる。
フィクションの枠を超えた -
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ネタバレ未来から大量のロボットがやってきて、人類を良き方向に導こうとするが、個人や社会に様々な問題も発生するという話。
タイムパラドックスものは思考実験のようなものになりがちだが、この話の個性的なところは、作者が自分に降り掛かったらどうだろうかという思考実験を公開しているところと言えるかもしれない。
未来から数百万のロボットが人類を助けるためにやってきて、人類を良き方向に導いていく。山本さんのところには特に親しくやってきて、未来の自分からのメッセージを置いていく。
しかも、連中は自分のいた時代から1年ごと遡って、10年間滞在するということをもう300年もやっているというのだ。
のだから、山本さんに関 -
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「親切」を仕事にする若い女性・詩羽(しいは)。お金も住む所も持たず、人にした親切のお返しとして、食事を得、服を貰い、家に泊まらせてもらう生活。詩羽の作ったネットワークは人々を幸せにする。
SFと思って読み始めたら、全く違っていました。もっとも、山本さんはSFだと主張してますが。まあ、ファンタジーでしょう。
えらく「まとも」に描かれています。
若者文化と言うべき漫画・ラノベ・ゲーム・ネットなどを背景にしながら、善意が悪意を滅ぼし、親切が広がっていく。もっとも裏には"親切は愛や思いやりでは無く、論理なのだ"と、ちょっとひねった解説も入れていますが、ある意味、1970年代、SF最 -
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山本弘さんの著作は二冊目ですが、長編を読むのは初めてでした。
SFを読んでいると、作者がドラマを書きたいのではなく、思いついたアイディアを書くために小説の形式をとっているのだろうなと思うことが多いのです。そのため、途中で理論の説明などを挟まれると辟易して、読む気がそがれてしまうのですが、そこは流石に山本弘。トンデモ本の世界でともすれば気分を害するようなとんでも話を楽しく読ませてくれるリーダビリティに長けています。自分が小説の世界に入り込んでしまったように錯覚するくらい、一気に読ませます。
というか、これを夫に書いてもらった奥さんは幸せだろうなあ -
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新規開拓の日本SF。いやぁ、面白かった。日本のSFというと堀晃氏しか知らなかった私だが、今回は素直に感激。
クラーク、フォワード、イーガン、瀬名氏が好き(もちろん私も大好き)だという主人公は、吹田市在住だ。
ラスト50pの山場では、太陽の塔は言うに及ばず津雲台、千里南公園などわが家の生活圏がどしどし登場する。
ガーディアンという人間型ロボットとエクスキューショナーという脳髄だけになった人類との戦いがひとつの山場なんだが、この2者の対比は、瀬名氏に近い。
ちなみに、作者は P・K・ディックには興味はないんだろうか? その色は出てこなかったようだなぁ。
歴史を改変して人類を