茂木健一郎のレビュー一覧

  • マネーと国家と僕らの未来

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    とんがった3人により繰り広げられるマネーと国家に関するトークがテンポ良く繰り広げられます。
    語句に関する脚注が多いですので、この手の話を始めて読む人にとってもよみやすいと思います。
    「国家は一種の社会保障」(p.124)のご意見をはじめとして、ダメダメな現状への痛烈な批判が随所に花開いています。
    おっしゃっているご意見のうちで同意できるものも多数ありますが、この現状を変えることと言うのがなんともいやはや・・・
    衆議院議員総選挙の投票日に読み終えたというのもまた興味深い読書となりました。
    付箋は21枚付きました。

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    2014年12月14日
  • マネーと国家と僕らの未来

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    ネタバレ

    基本的にはBitcoinについて。

    茂木さんと堀江さんがやりあってるという印象だけど、堀江さんは強度のリバタリアンだから、茂木さんとたまに衝突する。
    基本的にやりたいことはやればいいし、強制や規制を除きたいというのが堀江さんの主張。私はこちらに近い。
    公務員の仕事は付加価値を生んでいないという金杉さんの主張にも大いに賛成。自衛隊や警察、消防関係は必要だと思うけどそれ以外の国家公務員や都市区役所での仕事は、もっと人を減らして、法人、個人から税金を巻き上げるのを辞めて、もっと有効にお金というかリソースが回るようにしたほうがいい。

    自分なりにBitcoinをもう少し勉強しようと思ったことと、ミル

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    2014年12月14日
  • マネーと国家と僕らの未来

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    ビットコインの話メインというより…
    貨幣・国家・ネットと科学が発達したこれからの世界に関する、ざっくばらんなトークという感じ。

    特に珍しい議論でもないし刺激になるような本ではないけど、「ビットコインなにそれ聞いたことない」て人は一読の価値アリかも。

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    2014年12月06日
  • あなたにもわかる相対性理論

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    相対性理論の基本の基本が学べた。速度合成の法則は光の速度という特別なケースには適用できないこと、止まっているときと動いているときとでは時間の進み方が違うこと、動いているものは、長さが縮むこと、などの理由が非常にわかりやすく書かれていた。また、E=mc2という有名な法則の意味「物体の質量は、そのエネルギー保有量の尺度である」も理解できた。それにしてもアインシュタインが登場した1900年代前半は、「神の観点の不在」「絶対的な観点の不在」という概念のもと、物理学のみならず美術(ピカソなど)、哲学(フッサールの現象学など)が登場していたことに改めて驚かされた。「相対性」という言葉は当時の時代を語るキー

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    2014年11月03日
  • 茂木健一郎の脳科学講義

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    茂木健一郎が、13回に渡っておこなった脳科学講義の記録です。雑誌『ユリイカ』の編集長を務めた歌田明弘が、聞き手を務めています。

    局所機能説的な脳科学研究ではクオリアの問題に踏み込むことはできないということが、脳科学研究の歴史を簡単に振り返りながら、分かりやすく語られている前半は、おもしろく読みました。ただ、後半に入って、茂木の独断的な教育論や文化論が展開されていて、科学の領分を越え出てしまっています。

    とはいえ、茂木の脳科学の本の中では格段に分かりやすい本で、楽しんで読めました。

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    2014年10月29日
  • 生きて死ぬ私

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    著名な脳科学者の著者が、「生と死」や「自己」といった哲学的なテーマについて語ったエッセイ集です。

    本書を刊行したとき、著者がまだ33歳の若さだったと知って驚きました。科学者が本書のようなテーマに手を出すのは、すでに老境に差しかかった証拠なのではないかという、漠然とした印象を持っていたのですが、まだ若手の研究者だった著者が、自分の取り組んでいる問題を哲学的な思索と絡めて見なおそうとしていたというのは、やはり著者の抜きん出た資質を示しているのではないかという気がします。

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    2014年10月29日
  • 挑戦する脳

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    集英社「青春と読書」に20回にわたって連載されたものを加筆、修正してまとめたもの。
    章ごとに扱う内容もさまざまで、何より章のタイトルが非常におもしろく、引き込まれる。
    さすが連載なだけある。
    書き方も非常にわかりやすく、すらすら引き込まれるように読めてしまう。
    「化粧する脳」「欲望する脳」も拝読したが、その中で1番易しい日本語で書いてあると思われる。
    特に読んでほしいのが
    12 アンチからオルタナティブへ
    19 できない
    あとがきも面白い。

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    2014年10月02日
  • それでも脳はたくらむ

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    カテゴリーが正しいかどうか不明だが、書名から思っていたような少なくとも科学の本では無さそうだ。
    茂木先生雑誌に連載していたエッセイを本にしたモノである。脳に関するエトセトラで脳を魚にうんちくを語るという感じで、これは斬新な見方だなあと思うようなところは感じなかった。残念本であるが人によっては読まれるとためになるかと思います。

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    2014年09月17日
  • 人は死ぬから生きられる―脳科学者と禅僧の問答―

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    私には難しい本だった。そもそも「クオリア」という言葉の意味もよく分からなくて‥。Wikipediaによると、”
    心的生活のうち、内観によって知られうる現象的側面のこと、とりわけそれを構成する個々の質、感覚のこと”。やっぱり分からない。
    でも科学者と仏教者の対話という観点ではとても面白かったです。

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    2014年09月13日
  • 脳を活かす子育て術 0歳からの宝探し

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    子供の伸びしろは親のイマジネーションレベルに依存。一流大学進学を目指してしまうと、それ以上子供は伸びない。いきなり本物に触れさせることが大事。テストで100点取りなさい、などとは言わないこと。苦手なことは、大したことないよと返す。
    答えが一つではない問いを一緒に考える。
    欲しいものがあればプレゼンさせる。
    手紙、日記のやり取りをする。両親としゃべる習慣をつける。
    目、耳、手を使う読み聞かせが大事。
    失敗した時は何が足りなかったのかを探ることで成長する。
    自分のことを他者の視点で客観視することをメタ認知と呼ぶ。親とのふれあいが大事。何をしたら喜び、何をしたら悲しむのか、考えることで自分を客観視で

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    2014年09月12日
  • 挑戦する脳

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    ネタバレ

    散文形式の文章を読むのは苦手である。構造のない論理を主張として捉えるのが得意でない。一方で、一見して散漫とした文章のなかで、螺旋状に議論を深めて行くことで、近づける領域もあるらしい。
    本書は後者で、「挑戦する脳」という主題から想像される(私の場合は)、体系だったサイエンスの本というよりは、挑戦するという思考を主たる手段とした、哲学の本に近かった。

    アンチからオルタナティブへ。は非常に胸に刺さった。また、リヴァイアサンとしての国家、社会集団の定義も新しい。
    全体を通してあとがきが一番面白い。

    やはりクオリアや偶有性と幻想としての自由意志の話、とかになると、格段に筆致が瑞々しい。この本は実践的

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    2014年09月09日
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ

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    元々は農場の手伝いをしてもらいたいと思って男の子を呼んだから、彼らにとって必要な人ではなかった。でも兄のマシュウが、私たちにとって誰が必要かではなくて、私たちが必要な人になれるかと考えればいいじゃないかと言う。それは要するに、自分たちに与えられた運命というものを、そのまま受け入れるということです。
    キリスト教の精神の中に、自分に、なんの脈絡もなくいきなり与えられたものを引き受けて育むというものがあると感じます。きっと、その原型がヨセフの態度にあるのかなと思うのです。

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    2014年09月03日
  • 意識とはなにか ――〈私〉を生成する脳

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    クオリアの解説。感覚の説明を言葉で分かりやすく。
    <あるもの>が<あるもの>であること。なぞなぞのようだが、最も適した表現である。言葉とクオリア、言葉は共有できるが、クオリアは感覚であるので、共鳴か?共振か?
    感覚の揺らぎ=ファジーであること。
    「ふり」をする能力、感じでは振り、降り、
    ミラーニューロンとは、クオリアを伝える、行動である。同一の機能である。

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    2014年08月28日
  • 人生何が起こるか分かんない。 偶有性幸福論。

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    講演会がベースになっているので、会場の雰囲気やスピーカーのテンションに着いていけないところが多少ある。が、私が期待していた茂木さんの偶有性についての話はもちろん興味深かったし、そこから展開する江原さんの執着心についての話は、思いがけず今の私の問題点を指摘されたようで、刺激的だった。

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    2014年08月03日
  • すべては音楽から生まれる

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    すべては音楽から生まれる


    音楽とは、音がお互いに結ぶ関係性、
    神経細胞の響き合いは内なるシンフォニー、ニューロンは眠らず常に瑞々しいシンフォニーを奏で続ける
    旋律と戦慄、 私自身が鳴っている、喜びや美の基準、絶対的な座標軸となる、
    予測不可能な穴をあける、生きながらにして生まれ変わるような体験
    周波数、倍音から生まれる共鳴現象
    自然の営みに芸術家の手によるクオリアが加味されたもの
    音楽と数学は心と脳の関係につながる
    芸術の一形態を越えるmusikeギリシャ語



    音楽解釈とは作曲家の心理を理解すること
    客席の聴衆にも表現を要求、
    経験→記憶→抽象的だが鮮明な質感として育てることができる

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    2014年06月19日
  • 人は死ぬから生きられる―脳科学者と禅僧の問答―

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    茂木さんは,もう脳科学者の看板を下ろして,ちゃんとフリーライターとして自由にすればいいと思う.面白いけど,胡散臭く感じる.フリーライターがその人となりで南さんの思いをうまく引き出している.面白かった.

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    2015年02月13日
  • 幸福になる「脳の使い方」

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    同じ内容なら、中野信子さんの本のほうが私にとっては取っ付きやすいかも・・・。
    茂木さんの若い頃の話は興味深く読めました。

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    2014年06月10日
  • 脳を活かす生活術

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    「生活術」というタイトルから具体的な方法が載っているのかと思っていたら、考え方・心構えの仕方やなぜそうするのが良いのかの理由が書かれていた。
    思っていた内容とは違ったけれど、とりあえず、毎日楽しく過ごせばいいんだな、と、心に刻むことにする。

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    2014年04月27日
  • 脳を活かす勉強法

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    要は脳に負荷をかけて、苦しい、辛いことも頑張っていけっていうことね
    もう一歩勉強法に踏み込んで欲しかったなあ

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    2014年03月15日
  • 復興の精神

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    震災について、様々な方が綴ったものを一冊にまとめた本。

    人生は答え。
    問いではない。


    今、変わらないで、
    いつ変わるのだろうか。

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    2014年02月17日