茂木健一郎のレビュー一覧
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ネタバレ基本的にはBitcoinについて。
茂木さんと堀江さんがやりあってるという印象だけど、堀江さんは強度のリバタリアンだから、茂木さんとたまに衝突する。
基本的にやりたいことはやればいいし、強制や規制を除きたいというのが堀江さんの主張。私はこちらに近い。
公務員の仕事は付加価値を生んでいないという金杉さんの主張にも大いに賛成。自衛隊や警察、消防関係は必要だと思うけどそれ以外の国家公務員や都市区役所での仕事は、もっと人を減らして、法人、個人から税金を巻き上げるのを辞めて、もっと有効にお金というかリソースが回るようにしたほうがいい。
自分なりにBitcoinをもう少し勉強しようと思ったことと、ミル -
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相対性理論の基本の基本が学べた。速度合成の法則は光の速度という特別なケースには適用できないこと、止まっているときと動いているときとでは時間の進み方が違うこと、動いているものは、長さが縮むこと、などの理由が非常にわかりやすく書かれていた。また、E=mc2という有名な法則の意味「物体の質量は、そのエネルギー保有量の尺度である」も理解できた。それにしてもアインシュタインが登場した1900年代前半は、「神の観点の不在」「絶対的な観点の不在」という概念のもと、物理学のみならず美術(ピカソなど)、哲学(フッサールの現象学など)が登場していたことに改めて驚かされた。「相対性」という言葉は当時の時代を語るキー
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子供の伸びしろは親のイマジネーションレベルに依存。一流大学進学を目指してしまうと、それ以上子供は伸びない。いきなり本物に触れさせることが大事。テストで100点取りなさい、などとは言わないこと。苦手なことは、大したことないよと返す。
答えが一つではない問いを一緒に考える。
欲しいものがあればプレゼンさせる。
手紙、日記のやり取りをする。両親としゃべる習慣をつける。
目、耳、手を使う読み聞かせが大事。
失敗した時は何が足りなかったのかを探ることで成長する。
自分のことを他者の視点で客観視することをメタ認知と呼ぶ。親とのふれあいが大事。何をしたら喜び、何をしたら悲しむのか、考えることで自分を客観視で -
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ネタバレ散文形式の文章を読むのは苦手である。構造のない論理を主張として捉えるのが得意でない。一方で、一見して散漫とした文章のなかで、螺旋状に議論を深めて行くことで、近づける領域もあるらしい。
本書は後者で、「挑戦する脳」という主題から想像される(私の場合は)、体系だったサイエンスの本というよりは、挑戦するという思考を主たる手段とした、哲学の本に近かった。
アンチからオルタナティブへ。は非常に胸に刺さった。また、リヴァイアサンとしての国家、社会集団の定義も新しい。
全体を通してあとがきが一番面白い。
やはりクオリアや偶有性と幻想としての自由意志の話、とかになると、格段に筆致が瑞々しい。この本は実践的 -
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すべては音楽から生まれる
音楽とは、音がお互いに結ぶ関係性、
神経細胞の響き合いは内なるシンフォニー、ニューロンは眠らず常に瑞々しいシンフォニーを奏で続ける
旋律と戦慄、 私自身が鳴っている、喜びや美の基準、絶対的な座標軸となる、
予測不可能な穴をあける、生きながらにして生まれ変わるような体験
周波数、倍音から生まれる共鳴現象
自然の営みに芸術家の手によるクオリアが加味されたもの
音楽と数学は心と脳の関係につながる
芸術の一形態を越えるmusikeギリシャ語
音楽解釈とは作曲家の心理を理解すること
客席の聴衆にも表現を要求、
経験→記憶→抽象的だが鮮明な質感として育てることができる