茂木健一郎のレビュー一覧
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正直半信半疑だったのですが、思っていたよりも、よいフレーズや気づきがありました。
P25 探求学習の堀川高校
P29 大人が実際に仕事でやっていることを
こどもの内からやってみることも探求学習。
P83 親と子の会話量=1:2親は傾聴。
P90 2016年の世界経済フォーラムにおける
2020年に必要となるスキル。
1. 複雑な問題解決力
2. クリティカルシンキング
3. 創造力
4. マネジメント力
5. 人間関係調整力
これに必要なのが、プロジェクト形式の探求学習
P153 セレンピティ(偶然の幸運に出会う能力)
「行動」「気づき」「受容」の順で現れるので
まずは、行動ありき。
P158 グリット(続けるちから)の鍛え方
成功に必要なのは、
情熱をもって何かを継続する力があるかどうか。
P168 他人からの指示待ちでは、「支配する私」は育たない。
P171 完璧主義は不要
「今」の自分に最善の選択を。
p174 喜びの基準
喜びの基準を、自分の中に作るには、
試験などの他者の基準を突破することを
目指すのではなく、自分の基準を大事にして
自分に対して細かく報酬を与えていけばよい。 -
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脳科学者による勉強法の本。見出しについては、「本当に頭のいい子を育てる世界基準の」とついてるが、子供だけにかかるものでなく、大人でも参考になる勉強の仕方がある。
確かにAIの発達により、記憶だけの勉強と、記憶がメインの試験は変化していかざるを得ないであろうと納得でき、ではどうすべきかということを分かりやすく説明している。
言われれば、ついカッとなって子供には「○○しなさい」など、よく言っている自分としては、子供の未知なる能力をある意味潰しているのかもしれないと、反省すべきなのかもしれない・・・
気長に見守る、興味を助長させるという姿勢が大切であるとも教えられた。 -
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「グローバリズム」「無限」「アカデミズム」「多世界解釈」「音楽」など、20のテーマについてのエッセイです。
われわれを取り巻く世界は、たえまなく変化しつづけており、無限の多様性に満ちています。われわれの脳は、こうした世界からやってくる情報の海のなかを泳ぎわたっており、こうした世界のかぎりない豊饒性をあじわうことが大きな喜びであることはたしかでしょう。本書で著者が説いているのは、固定したものの見かたにとらわれることなく、豊饒な世界を駆け抜ける「疾走する精神」のありようです。
ただし、たえず変化しつづける世界のなかで、どこまでも自己を拡散させて自己を見うしなってしまってもいけないと著者は考えます。贅沢な「源泉かけ流しの温泉」のような情報の海のなかで出会われるさまざまな知の萌芽を凝縮し、あたらしいものを生み出すことに努めなければなりません。そうした経験のありようを教えてくれるのが、優れた芸術だと著者はいいます。優れた芸術に触れることは「絶対」的なものを経験することであり、そうした経験はたえず新しいものへと移っていく宇宙のなかで結晶化された「奇跡」のようなものだと述べられています。
こうした著者の議論に対して、脳や宇宙についての恣意的なイメージを振り撒いているだけだと批判する向きもあるかもしれません。ただ個人的には、人間の精神のポジティヴなイメージをえがき出すエッセイとしておもしろく読みました。 -
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脳科学者であり、さまざまなメディアで八面六臂の活躍をしている著者のSF小説です。
大学で科学史・科学哲学を学んだ高田軍司は、想いを寄せていた高木千佳という女性の死をきっかけに、それまでも彼の心のなかに渦巻いていた、「私」とは何かという根源的な問いにとりつかれていきます。その後彼は、金融オペレーションと政治的なプロセスの連関を明らかにした「スペラティヴ」という理論を考案して莫大な利益を上げ、その資金をもとに世界から一流の科学者を集めた「クオリア研究所」を創設します。
一方、天才的な脳科学者として注目を集めていた川端武志は、意識の謎を解き明かす「プロセス・アイ」理論を発表するための会議を、ウィーンで開催します。ところが、彼の発表の途中でコンピュータの不具合が生じ、けっきょく「プロセス・アイ」の内容についてなにも語られることのないまま、川端は人びとの前から姿を消してしまいます。
その後、脳の活動状態から心の動きを明らかにする「マインド計測」を考案したジャン・トマールがクオリア研究所に招聘されることになります。そこで彼は、高田の協力で川端が意識の謎を解明するための研究を推し進めていることを知ることになります。
小説としては、ストーリーにも衒学的な科学上の論議にも、もうすこし読者が想像力を遊ばせることのできる余裕がほしかったように思います。 -
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ひらめき(「アハ!体験」)と脳の関係について、さまざまな角度からわかりやすく解説している。
あとがきからもわかるように、一般の人向けに、茂木氏の考えをわかりやすくまとめた一冊。テレビ番組(「世界一受けたい授業」など)での茂木氏の話をそのまま本にしたような内容。脳科学の難しい話は置いておいて、「ひらめき」とはどういうものか、脳の中では何が起こっているのか、日常生活との関連などを説明している。
ちなみに、私は3枚目の「アハ!ピクチャー」だけは答えを見てからも暫くわからなかった。やっとわかったときでさえ、スッキリ感はなく、「えーっ、これかよー」という感じ… -
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脳科学者の茂木健一郎と、禅僧の南直哉が、3回にわたっておこなった対談を収録しています。
南の語る内容は、彼のこれまでの著作と同様、彼自身の解する仏教の立場からまっすぐに届けられてきますが、これにたいする茂木の発言は、脳科学者の立場からなされているものとはいいがたいように感じます。ある意味では、南のことばをうまく引き出す役割をはたしているともいえるのでしょうが、「脳科学者と禅僧の問答」というサブタイトルを裏切ってしまっています。
あるいは、もはや科学者ではない、ひとりの人間としての茂木を見ることができるところにおもしろさを感じる読者もいるかもしれません。