あらすじ
人工知能(AI)が再び注目を集めています。
ディープラーニングという技術によって新たなブレークスルーが起こり、2045年頃には「コンピューターが人間の知能を超える境目」=シンギュラリティ(技術的特異点)を迎えて、人工知能が私たちの生活を脅かすようになる、と警鐘を鳴らす学者や専門家も出てきました。
しかし、われらが茂木先生は、人工知能の進化は私たちにとってむしろ新しいチャンスである、と言います。人工知能の得意な分野は人工知能に任せ、私たち人間は、人工知能の力も上手に利用しながら、人工知能の不得意な分野、もっと人間らしさが活かせる分野に活路を見出せばいい、というのです。
では、人工知能とはどういうものなのか、人工知能の得意・不得意な分野とは何なのか、そして私たち人間は、これから先、どのように働き、生きていくべきか、そしてそのためにはどんなスキルを磨いていけばいいのか?
専門の学術分野にとどまらず、テレビ、ラジオ、ソーシャルメディア、と大活躍の著者が、最新の脳科学の知見をもとに、「人間らしい働き方、自由な生き方」を提唱します。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人工知能が勝るところあるかも
しれないけど。
やっぱ人じゃないと
無理なこと、できないことってあるよね、
雑談はできないし、話してたら
イライラしそう。
感性、感覚、イメージ、想い、
雰囲気、気配りなどなど。
やっぱ磨きたいのは自分の感受性かしら。
Posted by ブクログ
直近一年で一番ハマった、
2045年人工知能が人間の脳を超える。
人工知能に仕事を奪われない為には、今何をすべきか。
コミュニケーション、イノベーション、、、
人工知能と人間の能力を合わせたときに、新しいことが生まれる。
新しいテクノロジーをいかに効果的に利用して、人工知能にできないことをするか。
人間にしかできないことを考えていこう。
Posted by ブクログ
人工知能に全てがとって変わられるという話しも多々聞くけど、実はそのなかにこそ、人間の知性や独特の感覚があるんだというのがよくわかった。
自分の行き方のヒントをくれた気がする。
再読しよ。
Posted by ブクログ
サブタイトルが「人間らしく働き続ける5つのスキル」だ。今話題になっている人工知能。人工知能が ホワイトカラーの職域(例えば士業)にまで進出してきて、人工知能が人間の雇用を奪う可能性が出てきている。とはいってもすべてが人工知能に代わるとは限らない。
著者は、人間が人工知能に勝る働き方として、次の5つの点を説いている。
1.コミュニケーション
2.身体性
3.発送・アイデア
4.直感・センス
5.イノベーション
数百年たったらどうなるか分からないが、5つのスキルは人工知能に負けない。人工知能は、人間が情報を与えないと一から自分で情報を処理できるわけではないのだから。
直感は人間の専売特許なのでそう簡単には身につかないだろう。進化すればあのペッパー君が直感で答えてみましたなんて言う時代も来るかもしれないが。まだ、大丈夫なようだ。
Posted by ブクログ
・感情の世界で人間が人工知能に追いつかれる心配はない。不安やコンプレックスの感情は、脳の活動にマイナスの作用をします。
・人間の脳が得意なことは、欲望や目標を持ったり、意思決定すること
・日本人の大きな弱点として、あらゆる情報を無批判に受け入れ、批判的思考が欠如した状態にある人が多い
・前の発言者のいったこととは全く違うことを発言する
・3手先を読んだコミュニケーションを心がける。3手先とは、自分がこう出れば相手はこう出る、ならば自分はこうするということを先読みすること
・負荷のプレッシャーを楽しめるようになるということが、人生最大の成功の方程式
・ToDoリストの優先順位を頭の中でしっかりとイメージする
・できる理由を見つけ出すためには、一般常識や固定観念の前提をしっかり明示していく
・直感を信じれば、センスも同時に磨かれる
・とにかく自分の気持ちに正直に好き嫌いを大事にしてみる
・人間の脳のリスクのひとつに「飽きる」ということがある。常に上機嫌でいること
・我慢の美学は捨てて、不便さの改善に目を向ける
・これからの時代は学びと遊びの境界がだんだんなくなってくる
Posted by ブクログ
人工知能とどう共存していくか、をベースに書かれています。書いてある内容は頷けることばかりなので、新鮮さというよりかは「そうだよな」と再認識する事の方が多いかも。
Posted by ブクログ
脳学者らしく人間の脳と人工知能の違いをとても分かり易く説明、特に人工知能をサヴァン症候群に例えたところはとても納得感があり、それで、人工知能に負けない脳としてコミュニケーション、創造性(発想・アイディア、直感・センス、イノベーション)そして、身体性を挙げてその理由などを説明する。コミュニケーションと創造性の話はいささか食傷気味、一方、身体性はとても新鮮、体を動かすことは脳にも良いようです。それから、人工知能を相手に脳のスパーリングを行うところはとても興味深い、呆け防止に使えそうです。