【感想・ネタバレ】「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年02月23日

某所読書会での課題図書.奥田さんのバイタリティーが凄い.「傷つくことを極端に避ける」傾向のある現代社会.しかし社会は「健全に傷つくための仕組み」だと考えられる.タイガーマスク現象は、「無縁社会」の顕在化では.「絆は傷を含んでいる」「絆は傷から始まる」... 素晴らしい言葉が満載の好著だ.茂木さんの反...続きを読む応も素晴らしい.

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Posted by ブクログ 2014年05月17日

まだ5月ですが、この本は今年読んだ本の中でベスト3に入るはず。勉強になっていろんなことに気付かされて、人として深く、厚くなれた気にさせてくれます。
脳科学者の茂木さんと対談しているのは、NPO法人「北九州ホームレス支援機構」の理事長・奥田知志さん。この対談は本当に読み応えがあります。ホームレスを支援...続きを読むすることについて奥田さんは、それは強い者が弱い者を助けている、という構図ではなく、支援する側も弱い人間で、弱い者同士が支え合っていると捉えることが大事だと話します。
元ホームレスのおじさんが小学校の講座で語った話がとてもよかった。「自分で頑張るしかないと思って生きてきたんだけれど、この世には助けてくれる人はいたんだよ。『助けて』と言えた日が助かった日だったよ」とおじさんが話し、司会の奥田さんが、本当に辛いときは「『助けて』と言いなさい」と語りかけたら泣いていた子もいた、というのを読んで、自分が保護者としてその場にいたら間違いなく泣いたな、と思いました。
宗教に関する話もとても面白かった。宗教の本質は「主語の違い」にある、という奥田さんの言葉には目を開かされる思いがしました。「私」と「神」、どちらを主語にして語るのか、その差は大きい。「私ではなく、”神”が自分に対して何を言おうとしているのかを考えたらよい」、その主語の転換が大事だということです。V.E.フランクルの『夜と霧』の中にある、「人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである」というフランクルの気づき、これが宗教だと奥田さんは言います。なるほどそうか、と深く深く納得。
「一旦誰かに出会ってしまうと、想定通りにはいかなくなる。それが出会うという意味であり、絆を結ぶということなのだ」という奥田さんが繰り返す、傷つくことを恐れず人と出会うことが大事だという主張が胸に残る一冊。とても心を動かされました。

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Posted by ブクログ 2013年11月14日

 「Ministry」第10号の対談「3・11後の宗教界を斬る」で文化人類学者の上田紀行さんと対談したホームレス支援機構の奥田さん。今回の対談相手は、NHK「プロフェッショナル」以来の長いお付き合いとなっている脳科学者の茂木健一郎さん。

 「私自身はクリスチャンではないが、以前から、『自ら傷ついた...続きを読むものこそが叡智を得て、世界を救うことができる』というキリスト教の根本思想に、深い共感と関心を抱いてきた」という茂木さん。信仰に支えられた洞察に基づく奥田さんの支援活動に触れ、「何度も魂がふるえた。精神の美しい火花が散る思いがあった」と述懐している。読者も2人の対談を傍らで「聞き」ながら、牧師と脳科学者による真剣勝負で飛び交う「美しい火花」を体感できるに違いない。

 話題は震災支援やセーフティネットのあり方から、無縁社会における自己責任論、原発と代替エネルギー、バックボーンとしてのキリスト教、ネット活用の可能性、憲法と平和主義に至るまで多岐にわたる。そこに貫かれているのは、「『健全に傷つくことができる』ことを保障するのが社会」「絆とは『傷つくという恵み』である」「人は一人では生きてはいけない」という強い信念である。(松ちゃん)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年09月11日

フォトリ24冊目。「傷み」、「傷つく」ことから世界を読み解く。傷つくことを極端に恐れふみこまない、スルーする感覚が今の日本のベース。「負け組」はその犠牲者。でも、人に手を差し伸べることができるのは「傷み」知るもの。期待すべきは高スペックな人材ではなく、「傷ついたひと」達かも。
奥田牧師のキリストや処...続きを読む女降誕、宗教の意義についての考え方もとても面白い。不登校についての解釈も当事者の立場にたち、ハッとさせられました。

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Posted by ブクログ 2013年09月10日

タイトルはいいものの、新書ということでそこまで期待してなかったのだけど、いい本に出会えました。やさしい対談でした。
奥田知志さんをこの作品ではじめて知ったのですが、おもしろい考え方をしていて、めちゃくちゃ共感した。
ここまでひととのかかわり方において共感したひとははじめてかもしれない。
出会うことは...続きを読む、そのひとを自分の中に住まわせること。そのひとのもたらす責任とか面倒を引き受ける覚悟をすること。
このひとの本を読んで、自分の考えを深めていきたいと思った。

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Posted by ブクログ 2014年01月16日

奥田知志氏のキリスト者をバックボーンとする人間の解釈に心惹かれる。
又ホームレス支援の実践者としての裏打ちがあるので、その言葉にも説得力があり、従ってキリスト教の解釈も新鮮に聞くことができた。
茂木氏についても、マスコミに乗っかった流行の脳科学者といった印象(失礼)だったが、その中身に触れることがで...続きを読むきてよかった。

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Posted by ブクログ 2016年08月06日

奥田愛基くんのお父さん、奥田知志牧師の本。
バプテスト教会の牧師さん。
ホームレスの人のために長年闘ってきた人。
この人は、闘う人だなー。

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Posted by ブクログ 2014年09月03日

元々は農場の手伝いをしてもらいたいと思って男の子を呼んだから、彼らにとって必要な人ではなかった。でも兄のマシュウが、私たちにとって誰が必要かではなくて、私たちが必要な人になれるかと考えればいいじゃないかと言う。それは要するに、自分たちに与えられた運命というものを、そのまま受け入れるということです。
...続きを読むキリスト教の精神の中に、自分に、なんの脈絡もなくいきなり与えられたものを引き受けて育むというものがあると感じます。きっと、その原型がヨセフの態度にあるのかなと思うのです。

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Posted by ブクログ 2013年12月08日

何もできていない自分が申し訳なくなった。支援の仕方、当事者に支援をすることで、私も助けられているということを伝えるべきなのだということが改めてわかった。
本当はいつ自分がホームレスになるか分からない社会なんだってことを考えなければならない。

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Posted by ブクログ 2013年10月29日

奥田さんの考え方が、とても新鮮で心奪われた。傷つき傷つけて生きる、共に生きる。救われるお話をたくさん聞かせていただけた。必読。

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