茂木健一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりの新書本。今回はTVでもお馴染みの、茂木健一郎先生執筆『続ける脳~最新科学でわかった!必ず結果を出す方法』を読みました。
本書では、結果を出す人や偉業を成し遂げる人は、よく「成功している人たちは、生まれつき頭がいい」「持って生まれたセンスが違う」と言われますが、本当にそうなのか?
否、結果を出す人は「困難があっても続ける力」「情熱をもって取り組む粘り強さ」がある人だと、語られています。
そして、それらの人たちには共通して『グリッド』と呼ばれる理論が当てはまるというのが、本書のメインテーマです。
グリッドは知能指数ではなく、あくまで継続力を表す指数で、以下の5つの項目からなります。
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Posted by ブクログ
アンジェラダックワースのグリットという概念。IQや才能以上に必要な、続ける力。続ける力の根源は何か。評価を報酬にするのではなく、行為自体に楽しみを感じる事。承認欲求に突き動かされる行動原理も分からなくはないが、もっと素直に、楽しいからやりたい。そんな楽しみ方を自らが否定してしまっているのかも知れない。
チクセントミハイのフロー概念図。フローに入るには、スキルと課題の難易度が釣り合っている事、言い換えると、不安と退屈の狭間にある事が重要。程よい緊張感が達成感を生むという事だろう。絶対的安全圏にいて、冒険、挑戦をしない人生ならば、いずれ刺激がなくなり楽しみも低下する。
あなたが情熱を持って一生 -
Posted by ブクログ
人の行動の約9割は無意識で行われると言われている。
今私たちに必要なのは無意識との対話無意識を意識し、それを耕すことで日々の意思決定は確実に変わり始める。それは創造性を高め、日常を豊かにする。
ポジティブ思考、ネガティブ思考は無意識が決める。
抑えきれない感情はコントロール出来る。
マインドフルネス中は、脳内で情報の整理を行い、自分自身を振り返ったりしている。これにより頭がスッキリし創造性が高まる。雑談も脳を刺激する。
無意識力を高めるには、有酸素運動、物事のルーチン化、メモと一緒に落書きをする、読書(集中力を養う)が良い。
基本的に脳は安定性を求めるので、例えば行動パターンを変えようとす -
Posted by ブクログ
日本で最も著名な脳科学者、茂木健一郎の著者。この本のテーマは「感動」で、これが人間の感情や創造性にどのように影響を与えているかが説明される。
「人間らしさ」は知性(大脳皮質)だけではなくて、感情(大脳辺縁系)にも関係がある。この2者を総合した判断力こそが人間としての証明になる。
そして直感と判断力を磨くものが「感動」である。
感動とは謂わば意外性である。事前の予測や期待と異なる事象が起こった時、人間の感情は昂る。そして感動は人間の創造性にも関係している。
創造性とは「体験×意欲」の相乗効果である。しかしこの2つはある種トレードオフである。つまり、体験が増えれば増えるほど既知が増えることにな -
Posted by ブクログ
ー私たちの脳というのは本来、「安定した毎日」や「ラクをして生きる」ことに喜びを感じず、そうした状態を続けると、脳は停滞し、衰退する。脳が最も喜びを感じるのは、リミットを外し、ギリギリに挑戦している時。
コロナの自粛が続いて外部からの刺激も行動としての新たな発見もなくなった時、その閉鎖空間でストレスを感じた人も多いだろう。私にも茂木さんの言う、挑戦が無ければ脳が喜ばないという感覚は実感として分かる気がする。想像の擬似体験で脳をバカす読書を代替策としながらも、体験が圧倒的に刺激的である事は否定しない。
このリミットの外し方を具体的に示すのが本著。脳の強化学習機能や、安定志向からの脱抑制など。行 -
Posted by ブクログ
本著で用いられる動的教養という言葉は、所謂、スマホなどのツールを使えば知識の詰め込みは不要であって、収入化できるような近代的な知恵という事だが、私の理解力のせいだろうか、こうした換言には、やや違和感があった。道具の使い方は、リベラルアーツではなくメカニカルアーツであり、奴隷職工の分野のはずだ。メカニカルを自由に用いて思索する、近代的なハイブリッド型教養として動的教養を定義するなら良いのだが、収入に直結する教養と言う文章に、そもそもの矛盾があるのではないか。まあ、私の感覚論である。
それより、脳科学的な見地から、美人とは、脳の紡錘状回に蓄えられたビッグデータから導き出された平均。脳の統計メタ分