櫛木理宇のレビュー一覧

  • 少女葬(新潮文庫)

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    貧困、シェアハウス、痛ましいリンチ。こんなのに未成年の子供たちが関わる話を、櫛木節で見事に震え上がらせてくる。精神的に幼い少女たちの友情や事件につながる喧嘩も生々しくて読んでて辛い。がしかし!

    どうも自分は転落系というか、読んでて鬱になる小説が好きらしい。この本を読んでて確信した。もしかしたら自分も転落してしまうかもしれない身近なストーリー。でもって幸せな立ち位置から見下ろすかのように読書する。そうやってハラハラしながらも安心しているのだ。

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    2025年05月07日
  • 死蝋の匣

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    白石&和井田コンビ良いね。白石が元家裁調査官っていうだけあって、子どもがしんどい話なんだけれど、テンポが良くてするする読める。1作目の飛んでる時間の間に2作目が入るのも好き。

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    2025年04月29日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    面白かった。
    赤羽 最低。(本筋には関係ないけれど)
    福子 あんなに頭いいのに本当に残念。
    家庭環境の悪さって、人の一生を左右する。辛かったね。高校時代を共に過ごしても、なかなかその後まで一緒に過ごせないんだよね、寂しいけれど。

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    2025年04月26日
  • ぬるくゆるやかに流れる黒い川

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    一家惨殺どころか、そのままもう一軒にも侵入し連続で殺人。何も語らず拘置所で自殺。女性蔑視、インセル、犯人だけの思想でなくとりまく環境まで広がっていく根深いものは、どう受け止めれば良いものか。それを、ぬるくゆるやかに流れる黒い川とタイトル付けるセンスはさすが。

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    2025年04月25日
  • ホーンテッド・キャンパス 幽霊たちとチョコレート

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    シリーズ2作目。
    超自然的な現象を上手く利用した人間の業。
    こういう展開はやはり一番好きだ。
    特殊能力を持たない人間でも、
    特殊な力を頼る事はできる。
    一番好きだった「人形花嫁」のストーリーにおいて、あれはある意味正しい人形の使い方だったように思う。
    スカッとまでは行かずとも、
    正に因果応報な結末は思わず北叟笑んでしまった。

    森司とこよみの関係がすこーしずつ動き始めているのもまた一興。

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    2025年04月20日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    丁寧に見ていけば、新たな事実が浮かび上がるのかも。世間の意見に惑わされずコツコツ調べ上げるってなかなかできないだろうな。友人からの電話があったから?

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    2025年04月20日
  • 氷の致死量

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    珍しくAセク女性が主人公の小説。
    他にも色んなセクシャルの人が出てきて、知らない世界がいっぱいあった。
    この表現には覚えがあるなぁという表現もあったりして、単純に読んでいて勉強になる&面白かった。

    スリラー?サイコホラー?サスペンス?ミステリ?
    ただ犯人だけが何だか納得いかないなぁ。
    シンプルに旦那が犯人かと思ってた。うーん。
    八木沼は結構好きだよ。

    樹里のオチは凄く良いんだけどな。
    妊娠しない為には生理を止めなきゃいけない。その為に摂食障害になる。っていうの自分も経験してるし、何だか読んでいて無力感があった。

    毎回櫛木理宇の表現力の適切さに驚く。
    様々なセクシャルの人が出て来て面白いの

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    2025年04月14日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    一つ一つの事件が、それぞれ一冊の小説にできそうなくらいの肉厚な小説でした。古沢福子という連続殺人犯のキャラクターが、とても魅力的です。サイコパスでも怪物でもなく、周りにいた人によって作り上げられた殺人鬼。

    話は終始重いですが、後味は爽やかでした。

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    2025年04月13日
  • 残酷依存症

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    これまた刺激の強い小説である。わかりやすくいうなら、SAWみたいなシチュエーション。そこに、遊び盛りの大学生3人。彼らはなぜ監禁されているのか。それが徐々に明らかになっていくとき、またしても男の本能の嫌〜な部分がゴリゴリと文章という形で俺を威嚇してくる。前作同様読み出したら止まらない。良作から傑作の部類にいまんとこ入るのだが、気分が滅入る…

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    2025年04月12日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    3冊の中で1番心踊るラインナップのアンソロジーだった。
    様々なタイプのホラーがぎゅっと詰まっていて面白かった。
    またこのシリーズが出て欲しい。

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    2025年04月11日
  • 骨と肉

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    女性死体遺棄事件が複数発生。遺体には強姦の跡と体の一部が切り取られ持ち去られていた。警察官の武瑠はどこか既視感を感じながら捜査を続ける。
    祖父母、親、兄弟、親戚がフル絡みの結末。
    「この親にしてこの子あり」って言葉について改めて考えちゃう…

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    2025年04月09日
  • 侵蝕 壊される家族の記録

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    途中途中気分が悪くなりながら読み終えた。山口葉月が何故住み着くのか。最後怖って思ったけど、一応ハッピーエンドでいいのかな?…

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    2025年04月07日
  • 監禁依存症

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    性犯罪者の弁護ばかりする小諸の1人息子が誘かいされた事件で、調べを進めていくと、実は息子はさらわれてはおらず、別に犯人がいて指示されて狂言で動いでた。ラストでは実は小諸本人が性転換手術を強制的に受けさせられた上で集団レイプされることを家族が隠そうとして起きた事件だったことが半り明した。今回も浜真千代による犯行。別軸で、浦杉の娘のその後も描かれている。

    最後まで誘かい事件の真相が分からないので気になって読み進められた。

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    2025年04月06日
  • 氷の致死量

    匿名

    購入済み

    母性に満ちていて、周りから好かれてしまう女性。
    彼女は自ら望んでないのにだ。気持ち悪いぐらい執着され、沢山の悪意に苦しむ。これほどまでに沢山のマイノリティがあるのだと驚いた。

    #怖い #ドロドロ

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    2025年04月04日
  • 鵜頭川村事件

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    『エイキチ』が想像していたものとは違いました。
    ドラマは酷評されてましたが、この当時の物語としてはなかなか面白かったと思います。
    結局、怖いのは人間…

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    2025年03月29日
  • 虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛

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    元家裁調査員が主人公の話。
    ある事件をきっかけに仕事続けられなくなった主人公・白石は、妹と同居しながら専業主夫をやっていた。
    ある日、自分が昔担当した少年が殺される事件が起こる。白石は自主的にニュースの類をシャットアウトしていた為事件を知らなかったが、彼の友人である刑事の和井田に「薩摩治郎を知っているか」と尋ねられる。
    彼は白石が昔担当した少年だ。だが、自分はもう関係ない、そう言うが、和井田は言う。
    「薩摩治郎はただの被害者じゃない」
    そして再度問う。
    「薩摩治郎はどんな奴だったか」と。

    薩摩治郎は自宅の地下室に女性を監禁し、まるで犬のように飼っていた。素っ裸で首輪をつけ、床に置いた皿でドッ

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    2025年03月27日
  • 氷の致死量

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    エンタメ要素が強いが性的マイノリティの描写もあり、他者に危害や強要しない限り誰のことも異常としないというフレーズがすごく印象に残った。
    文体がすごく読みやすくてストーリーも面白くて映像化して欲しいけどグロシーンが強烈すぎなので無理かな。

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    2025年03月26日
  • 氷の致死量

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    端正に積み上げられてるお話。矛盾なく矛盾している人物ばかりなのは仕方がないのかもだけど、もう少し他の視点の厚みがある方が好みかも。

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    2025年03月25日
  • ホーンテッド・キャンパス 狼は月に吠えるか

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    短編集。表題作の「狼は月に吠えるか」は狼憑きや人狼話で。をメインに置きつつミステリとしても面白かった。

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    2025年03月24日
  • 残酷依存症

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    ネタバレ

    おもしろかった。今まで幼い女の子、男の子だったターゲットがついに大学生になった。やっぱり前作の刑事は察しが良く1番まちよに近付けた人なんだと思い知る。グロさも程よく楽しめた。3作品のなかで1番スッキリして好きかも

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    2025年03月24日