櫛木理宇のレビュー一覧
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大物議員や財閥系の子息女たち9人のみで行われる大手広告代理店の就職面接会場で、コネ入社を確約された彼ら9人中7人が毒殺された。同時刻、電力会社にも男が侵入。ビル全体を人質にとり、立てこもり事件を起こした。要求は、「おれたちに、人生を返せ」。刑事の名森は、捜査を進めるうちに匿名掲示板の書き込みに辿り着く。浮かび上がったのは、時代にすべてを奪われてきた者たち、就職氷河期世代の悲しい半生だった。
私はまさに、ここに出てくる人たちと同世代。就職氷河期ど真ん中。世間からは団塊ジュニア世代と呼ばれ、大学入試は苦労し、就職活動も中堅私大の文系女子は全くと言っていいほど相手にされず、苦労して入った会社はパワ -
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ネタバレ面白かった!櫛木さんの作品本当に大好き。
氷河期世代、それを生きた人たちの解像度が高すぎる。
私は20代なので「氷河期」は歴史というか言葉でしか聞いたことないけど、大学卒業しても仕事がない、何十、何百のお祈りメール、派遣社員、国鉄、郵政民営化、、、地獄のような時代があったんだなぁ、、、
冷笑界隈が、そんな背景で生まれていたとは。
団塊世代がもうすぐ高齢者になるのか。老老介護、少子化が問題になっているのに日本はどうなってしまうのか。
最後は衝撃で、「あぁ〜、そっかぁ、、、」という気持ちになった。辛い人生を歩んだ中に、恋に落ちたりその人を助けようっていう気持ちがあったり、それで亡くなったエピソ -
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ネットの仲間たちとの犯罪。氷河期世代の生きづらさを訴える犯人たち。しかし読後感は良かった。読み応えあり、オススメ。
「白櫻企画」のコネ入社面接会場にジュースが置かれた。面接官に新製品アピールを自分の言葉でと言われてオレンジジュースをみんなが飲む。が、すごく変な味がした。次々と学生たちが倒れる。
「東都電力エージェンシー」では、正社員のネックストラップは赤、派遣が青、委託がオレンジで、来客はグリーン。清水はトイレの洗面台に社員証を置くと、歯磨きして個室に入った。戻ると社員証がない。廊下に出てふと見ると、面接会場の控え室に社員証を下げた男が入っていくところだった。「それ、俺の社員証だろ!」と声 -
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ある中学に着任した主人公の教師 鹿原十和子が、自分に似ているといわれている14年前に殺害された教師 戸川更紗に興味を持つ
彼女は自分と同じアセクシャル(無性愛者)ではないか?
主人公と更紗に執着する、残虐な殺人を繰り返す八木沼武史の過去と現在とが交錯する
性的マイノリティが沢山挙げられていて知らないことが多かった
アセクシャル、アロマンティック、リスロマンティック、ズーフィリア⋯
そして薄ら寒い思いがしたのは、慕われすぎたせいで、逆に不幸を望まれるという、
先生が好きすぎるから、僕らだけのものでいてほしい、妊娠といった誰かのものになるのは許せないという心理
自分のものにならなくてもいい -
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お兄ちゃんとお姉ちゃんがいい。みんなに甘やかされる署長も可愛い。
第1話 眸巳は新しく署長に配属された。兄が清臣、姉が那青。3人で山菜取りを楽しんできた。国枝というカウンセラーが刺殺され、知久というストーカー規制法で執行猶予中で行方不明が犯人と目星をつけられる。
第2話 千賀湖女性首切り事件の頭部が発見された。下着泥棒は続いているが、逮捕された。しかし娘が2階から突き落とされた事件には関わっていなかった。
第3話 眸巳は電話魔の相手をしている。那青が泊まり込みのため、清臣と眸巳はキャンプに来た。首なし死体の身元が判明する。今はバットで殴られた傷害事件を担当している。電話魔さんと甘味のお店 -
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夜道には気をつけなければ、誰にも優しくすることは危険と紙一重。
ストーカーの話だと大体若い男女が登場するものの、まさかの付きまとうのは老人。一見弱者に見えて油断しているととんでもない。
弱い人には優しくね、人に迷惑をかけないようにね、普通に聞けばとてもいいことなのにこの話に限ってはそんな優しさが危険な扉を開けるきっかけになりかねない、危機感を警告してきました。
そして、その老人がなんなのか、なぜ自分なのか、これがビタッと分かってハマった時にはミステリーの解き方としては気持ちよかったです。
執着という言葉のねばっこさが随所に表われるサスペンスでした。 -
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殺人事件を追うライターが主役の話で、彼女が遭遇する殺人事件はどれも鳥肌が立つようだった。寒気がする。それなのに作品は熱を帯びたように熱かった。読み出したら止まらないどころではなかった。止められないのだ。
出てくる男がいずれもため息が出るほどのクズなのはどうしてだろうか。全て彼ら自身の弱さから来ているはずなのに、それが直視できないのだろうか。あるいは妄想の世界に逃げ込んでさらに弱い者を叩く事で強くなったと錯覚しているのか。怖いのはこういった輩が現実には山ほどいて、彼らはモデルでしかない、その事実だ。
サスペンスだがシスターフッドの一つとして、圧倒的な熱量があった。悲しみが、苦しみが、それでも生き