櫛木理宇のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
イッキ読みしてしまった
あまりにも面白くて惹き込まれて止められなかった
面白いという表現には語弊があるかもしれない
本作のテーマは少女をゴミのように扱う性犯罪であるから
最近はもっぱら著者の作品を優先的に読み進めている
性犯罪絶対許さないマンの信念を強く感じられるので個人的に推している作家の1人だ
女性作家だからこそ真に迫る問題提起をリアルに表現できる作風だと思う
本作も例に漏れず、少女に対する性犯罪がテーマであった
しかし本作はもうひとつ大きなテーマがあった
それは冤罪事件である
その冤罪事件を追っていく元警察官とその孫たちの物語である
登場人物たちは大変魅力的だった
無条件で応援したくなるし感情移入もしやすかった
とても読みやすく分かりやすい文体なのでスラスラ読める
それでいて内容はかなりハードなので読む人を選ぶストーリーではある
読後感はとても良い……のだが、エピローグでしっかり釘を刺してくるのが流石だと感じた笑
様々なことを考えさせられる1冊だった -
Posted by ブクログ
めっちゃ良かった…!
いじめとその報復がテーマなので内容は激重です
しかし、その中で描かれる少年同士の絆と少しずつ芽生えていく友情がすごくすごーーーく良かったです
前半は凄惨ないじめ被害と取り返しのつかない心身の傷があまりにも惨すぎて心を痛めながら読みました
中盤は報復を望む少年2人が少しずつ心を通わせていく様に温かみと切なさを感じました
終盤では…もう何を言ってもネタバレになりそう……とにかくすごく良かったです(号泣)
理不尽ないじめ、家庭内の問題、親子の在り方
様々なものを考えさせる内容です
爽やかな青春小説とは真逆にあります笑
それでも主人公の少年2人が共に歩んだ数ヶ月を描いた本作は間違いなくジュブナイルでした
人を殺すには自分も殺されても良いという覚悟が必要
その通りだな、と思いました -
Posted by ブクログ
こっわ………!
めっちゃ怖かったです、びっくりした…
平凡な家庭の中にいつの間にか異質な存在が入り込むヒトコワ系のホラーでした
幽霊の類は一切出てきません
人間の底知れぬ絶望と悪夢が広がっています
様々な要因から家族仲は決して良いとは言えないながらも、大きな諍いはなく静かに暮らしていた一家
そこへ近づいてきた3人の人物が気づいたら家族の一員として家の中に住み着いていた、というお話です
満足な食事も睡眠もとれず、鈍っていく思考の中で繰り返される虐待行為によって判断力を失った家族たちはどんどん洗脳されていきます
その描写がめっちゃリアル笑
学校の友達と上手く付き合えなくなっていく姿は見ていて胸が痛みました…
誰を信じれば良いのか疑心暗鬼になるのも分かる……
ラストで明かされる真実には大変驚きました
ミステリーとしても読み応え抜群です
とても面白かったです! -
Posted by ブクログ
シリーズ4巻目も期待以上の素晴らしさでした
主要な登場人物たちが大活躍(という表現が合うかわかりませんが笑)しています
彼らの物語も大きく動きました
これから先、彼らはどうなってしまうのでしょう
本作は性産業で使い捨てにされる女性たちにスポットライトをあてた内容になっています
相変わらずの胸糞ですが、ただの胸糞では終わりません
何度も問題提起され、それについて深く考えさせられます
なんて惨いんでしょうね
この惨さに気付かないまま女性を性的に搾取し続ける男性を心の底から軽蔑します
この作品に低評価つける男性はミソジニストなのでは…?
わざわざ4巻目まで読んだ上で、この世界観を理解しているはずなのに低評価をつける意味がわかりません
女性軽視の思想の持ち主以外に低評価をつける人なんていないのでは…?
グロい描写が苦手な人はそもそも4巻目まで読みませんよね、1巻目で挫折するはずです
高評価をつけろという話をしているのではありません
わざわざ4巻目まで読んだ上で低評価をつける意味がわかりません、と話しています笑 -
Posted by ブクログ
依存症シリーズ第3巻
第1巻ではあんなに鬼のように思えた真千代が今ではダークヒーローのように感じてしまいます
性犯罪者へ正義の鉄槌を下す勇者のように思えます
日本の法律で裁けないのであれば真千代に縋るしかなくなってしまいます……
本作はこれまでの主要な登場人物たちの行く末を暗示させる内容になっています
なので1巻から2巻まで読んでから手に取ることをお勧めします
事件については最後まで全くわかりませんでした
結末を見てなるほど、そうきたか、と………
性犯罪者にも人権があり弁護人が付くのは法治国家では当然の権利なのだと理解していますが、本当の意味で納得はできませんよね
だって生きてる価値ありますか?ないですよね……
目には目を歯には歯を
本作を読むと、性犯罪者もそれを庇う者も同じ苦しみを受けるべきだと思ってしまいます -
Posted by ブクログ
殺人依存症を読み終わったその日のうちに本作も読み終わってしまいました
ページを捲る手が止まらないとはまさにこの事ですね
とんでもない物語でした………
殺人依存症とまた違う視点で考えさせられました
そしてめちゃくちゃ泣きました
性犯罪がいかに残酷で無慈悲なものなのかを改めて実感させるお話でした
1人の人間の尊厳を奪い死と同義になる人生を歩ませるのが性犯罪です
絶対に許されない犯罪なのに、日本の法律では罪の軽い刑罰しか与えられなくて…………
もちろん法治国家において私刑は許されないことでしょう
それでも私は終盤では犯人側の気持ちに同化しました
こんな奴らは生きる価値無しだと思い、彼らの死を願ってしまいました
恐ろしい物語です
私の中にも鬼が住んでいます
それに気付かされました -
Posted by ブクログ
タイトルからして、もう不穏。
「鬼門の村」という名前だけで、何か普通ではないものが待ち受けていそうな感じがする。
単純に「何か怖いものが出てくる」という恐怖だけじゃなくて、
村という閉ざされた場所そのものが持つ不気味さ。
外から見れば明らかにおかしいことなのに、そこに暮らす人たちにとっては、それが当たり前。
そんな“村の常識”が少しずつ見えてくるたびに、じわじわ嫌な気持ちにさせられる。
どこかに逃げれば助かる、という単純な話ではなく、
その場所にいる人たちが長い時間をかけて作り上げてきたものだからこそ、簡単には外から壊せない。
そして怖いのは、そこにいる人たちが必ずしも「怖いことをしている」という自覚を持っているわけではないところ。
「昔からこうだから」
「みんなそうしているから」
そんな言葉で異常なものが日常になってしまうことの怖さ。
読み進めるほど、村に漂う空気が重くなっていくようで、ページをめくる手が止まらなかった。
派手な恐怖というより、じわじわと精神を削ってくるタイプの怖さ。
「閉ざされた村」
「奇妙な風習」
「村に隠された秘密」
こういう要素が好きな人には刺さると思う。