櫛木理宇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
めっちゃ良かった…!
いじめとその報復がテーマなので内容は激重です
しかし、その中で描かれる少年同士の絆と少しずつ芽生えていく友情がすごくすごーーーく良かったです
前半は凄惨ないじめ被害と取り返しのつかない心身の傷があまりにも惨すぎて心を痛めながら読みました
中盤は報復を望む少年2人が少しずつ心を通わせていく様に温かみと切なさを感じました
終盤では…もう何を言ってもネタバレになりそう……とにかくすごく良かったです(号泣)
理不尽ないじめ、家庭内の問題、親子の在り方
様々なものを考えさせる内容です
爽やかな青春小説とは真逆にあります笑
それでも主人公の少年2人が共に歩んだ数ヶ月を描いた本作は間違いなくジュブナイルでした
人を殺すには自分も殺されても良いという覚悟が必要
その通りだな、と思いました -
Posted by ブクログ
こっわ………!
めっちゃ怖かったです、びっくりした…
平凡な家庭の中にいつの間にか異質な存在が入り込むヒトコワ系のホラーでした
幽霊の類は一切出てきません
人間の底知れぬ絶望と悪夢が広がっています
様々な要因から家族仲は決して良いとは言えないながらも、大きな諍いはなく静かに暮らしていた一家
そこへ近づいてきた3人の人物が気づいたら家族の一員として家の中に住み着いていた、というお話です
満足な食事も睡眠もとれず、鈍っていく思考の中で繰り返される虐待行為によって判断力を失った家族たちはどんどん洗脳されていきます
その描写がめっちゃリアル笑
学校の友達と上手く付き合えなくなっていく姿は見ていて胸が痛みました…
誰を信じれば良いのか疑心暗鬼になるのも分かる……
ラストで明かされる真実には大変驚きました
ミステリーとしても読み応え抜群です
とても面白かったです! -
Posted by ブクログ
シリーズ4巻目も期待以上の素晴らしさでした
主要な登場人物たちが大活躍(という表現が合うかわかりませんが笑)しています
彼らの物語も大きく動きました
これから先、彼らはどうなってしまうのでしょう
本作は性産業で使い捨てにされる女性たちにスポットライトをあてた内容になっています
相変わらずの胸糞ですが、ただの胸糞では終わりません
何度も問題提起され、それについて深く考えさせられます
なんて惨いんでしょうね
この惨さに気付かないまま女性を性的に搾取し続ける男性を心の底から軽蔑します
この作品に低評価つける男性はミソジニストなのでは…?
わざわざ4巻目まで読んだ上で、この世界観を理解しているはずなのに低評価をつける意味がわかりません
女性軽視の思想の持ち主以外に低評価をつける人なんていないのでは…?
グロい描写が苦手な人はそもそも4巻目まで読みませんよね、1巻目で挫折するはずです
高評価をつけろという話をしているのではありません
わざわざ4巻目まで読んだ上で低評価をつける意味がわかりません、と話しています笑 -
Posted by ブクログ
依存症シリーズ第3巻
第1巻ではあんなに鬼のように思えた真千代が今ではダークヒーローのように感じてしまいます
性犯罪者へ正義の鉄槌を下す勇者のように思えます
日本の法律で裁けないのであれば真千代に縋るしかなくなってしまいます……
本作はこれまでの主要な登場人物たちの行く末を暗示させる内容になっています
なので1巻から2巻まで読んでから手に取ることをお勧めします
事件については最後まで全くわかりませんでした
結末を見てなるほど、そうきたか、と………
性犯罪者にも人権があり弁護人が付くのは法治国家では当然の権利なのだと理解していますが、本当の意味で納得はできませんよね
だって生きてる価値ありますか?ないですよね……
目には目を歯には歯を
本作を読むと、性犯罪者もそれを庇う者も同じ苦しみを受けるべきだと思ってしまいます -
Posted by ブクログ
殺人依存症を読み終わったその日のうちに本作も読み終わってしまいました
ページを捲る手が止まらないとはまさにこの事ですね
とんでもない物語でした………
殺人依存症とまた違う視点で考えさせられました
そしてめちゃくちゃ泣きました
性犯罪がいかに残酷で無慈悲なものなのかを改めて実感させるお話でした
1人の人間の尊厳を奪い死と同義になる人生を歩ませるのが性犯罪です
絶対に許されない犯罪なのに、日本の法律では罪の軽い刑罰しか与えられなくて…………
もちろん法治国家において私刑は許されないことでしょう
それでも私は終盤では犯人側の気持ちに同化しました
こんな奴らは生きる価値無しだと思い、彼らの死を願ってしまいました
恐ろしい物語です
私の中にも鬼が住んでいます
それに気付かされました -
Posted by ブクログ
タイトルからして、もう不穏。
「鬼門の村」という名前だけで、何か普通ではないものが待ち受けていそうな感じがする。
単純に「何か怖いものが出てくる」という恐怖だけじゃなくて、
村という閉ざされた場所そのものが持つ不気味さ。
外から見れば明らかにおかしいことなのに、そこに暮らす人たちにとっては、それが当たり前。
そんな“村の常識”が少しずつ見えてくるたびに、じわじわ嫌な気持ちにさせられる。
どこかに逃げれば助かる、という単純な話ではなく、
その場所にいる人たちが長い時間をかけて作り上げてきたものだからこそ、簡単には外から壊せない。
そして怖いのは、そこにいる人たちが必ずしも「怖いことをしている」という自覚を持っているわけではないところ。
「昔からこうだから」
「みんなそうしているから」
そんな言葉で異常なものが日常になってしまうことの怖さ。
読み進めるほど、村に漂う空気が重くなっていくようで、ページをめくる手が止まらなかった。
派手な恐怖というより、じわじわと精神を削ってくるタイプの怖さ。
「閉ざされた村」
「奇妙な風習」
「村に隠された秘密」
こういう要素が好きな人には刺さると思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近日本では、自然災害のニュースをよく目にする。行政機関、とりわけ政府が、災害発生中にもかかわらず赤坂あたりでどんちゃん騒ぎをして、あまつさえその様子をSNSに投稿までしてしまう我が国においては、公共の援助を期待できる可能性は薄い。必然的に日ごろから自分たちで対応できる力を備える以外に、生き延びる道はないと言ってもいいのではないだろうか。
さて、本作では豪雨により孤立した限界集落に近いへき地で、たまたま墓参りに訪れていた男が孤立した村に閉じ込められ、そこで旧因によって引き起こされる騒動と事件に巻き込まれる。こうした村で、本作に描かれているような旧弊がどの程度のこっているものなのかは判然としない。しかし、高齢者が構成員の大半を占める集落では、旧弊に囚われて生きている人たちも多いのではないか。
豪雨は今やいつでも起きる。場所によっては雨ではなく、雪のこともあるかもしれないが、いずれにせよ自然災害によって地理的な孤立が発生することは、いつだって我がことと捉えておく必要があるだろう。そして、このような状況に遭遇すると、人はパニックを起こすこともまた覚えておかなくてはならない。
この小説は、豪雨により自分が住む場所が孤立状態に陥ったとき、どのような状況が発生するかということのシミュレーションになっている。物語はフィクションだが、さもあろうというリアリティを備えている。災害は豪雨にとどまらず、豪雪や震災、それにともなって発生する津波など、多様な災害に応用できる。
パニックに陥った集団の中でおこる悲劇。人がパニックによって少しずつ狂気にさいなまれていく。
人々が少しずつ狂っていく過程を、作者は丁寧に描き出し、しかもリアリティは最後まで失われることはなかった。恐ろしい物語であるが、昨今の日替わりで災害が発生する我が国において、本作はいわば読む災害マニュアルとしての役割も果たしてくれるのではないだろうか。 -
Posted by ブクログ
著者とは同郷なので地元が舞台だとすぐにわかります
そして地元だからこそリアルに想像できました
本作は昭和50年代の村社会を描いたパニックホラーです
田舎の閉塞感、暴力を振りかざして自分の思い通りに動こうとする男、理不尽に虐げられる女と子どもたち、ここから抜け出したいと願う若者の苦悩と焦燥…
痛々しいほどの村社会がそこにありました
そんな山奥にある村が突然の豪雨で近隣から孤立してしまい、普段から鬱積していた不満が爆発し暴動が起きるお話です
昨日までは笑顔で挨拶を交わしていた隣人が、ひとたび暴力の魔力に取りつかれるとおぞましいほどの残酷さを覗かせる姿
めちゃくちゃリアルです笑
極限状態にあると人間の本性が見えるとはよく言いますが、もし自分だったらどうなるだろうと想像せずにはいられませんでした
私も暴力に酔いしれ武器を手にして殺戮にふけるのでしょうか
それとも虐げられる側に立ち、尊厳を捨ててでも地面に額をこすりつけて命乞いをするのでしょうか
性別が女性であるが故に、死んだほうがましだと思わされるような性暴力にさらされるのかもしれません
その時、私は相手を殺さずにいられるとは思えません
様々なことを考えさせるお話です
主人公は小さな少女の父親です
愛娘を守るために村から逃げ出せるのか、最後までハラハラしながら読み進めました
大変面白かったです -
Posted by ブクログ
読み終わった時、もう一度最初のページを開きたくなった
なんて重苦しく辛い物語なんだ…
でもものすごく勉強になった
絶対に知っておいた方がいい、学校では決して学ぶことの出来ない日本の仄暗く罪深い歴史を見せつけられた
グロテスクすぎる
人の欲望と愚かしさの骨頂を見せられた
終章のラストがあまりにも辛くて胸が痛い
どんな思いでこんなことを………泣けてしまう……………
女性として生まれた者にしかわからない地獄がある
どんな男性にも少なからずあろう女性軽視の思想、それに翻弄させられる私たち女という生き物の悲しさよ
男社会の中で虐げられた男性は、なぜ自分を虐げる男性を憎まずに無関係の女性に対して「なんで助けてくれなかった!」といって憎むのだろう
どういう教育をすれば真っ当な精神の持ち主となれるのだろう
生まれた土地にもよるのだろうか
これからの時代が女性にとって生きやすい世の中になることを祈って止まない -
Posted by ブクログ
ネタバレオカルトな事件に邪魔されず、こよみちゃんと平和なデートをしたいというのが森司の願いであり、それは読者も同じ気持ちだと思う。
こっちだって、何の憂いなくキャッキャウフフする二人を見たいんだよ。
ただ作品の性質上、それは叶わぬ願いなのである。
ホワイトデーも、そのリベンジも、散々だった二人に涙を禁じ得ない。
でも、予想していたよりは、いちゃついてくれたので、案外満足できたことに自分でもびっくりしたり。
今回は「生霊」がテーマかな。
ここに「親子」も入ってくると思っていたのだが、最後の話がこれに該当しなかったので「生霊」の括りで。
ホワイトデーの話は、意図せず二人のデートの野次馬をすることになっちゃった黒沼コンビを巻き込んでの脱出ものに。
映画の蘊蓄がいろいろ出てきて興味深い話ではあったけれども、森司たちのことを思うと気の毒でならない。
初見の第三者からみた二人が、やっぱりむず痒くなるほどじれったいのが知れたのもよい。
二話目の真実は、もう余命いくばくもない人にとっては致命傷になりかねない残酷な真実に。
それでも、部長はある意味容赦がない。
でも、この部長の行動が、最後の話で活きてくるのが胸熱展開だった。
ラストの話は、ホワイトデーのリベンジデートの筈が、これまたとんでもないネタに巻き込まれる二人の話。
そんな最中でも、ちゃっかりいちゃついてくれたのは前述通り。
テーマパークの占い師に「あんたら付き合って二年は経ってるよ」(要約)と看過されたのには爆笑。
その占い師にちゃんと言葉にしろと言われたのに、やっぱり決定的な言葉を口にしない二人のもどかしさもあり。
でもスキンシップはするのです、そうなのです。
でも一番胸にぐんっと来たのは、部長が直接的にはいない中、部長の役割を森司とこよみちゃんが分担して務めていた点。
蘊蓄の解説は(途中部長にバトンタッチはしたものの)こよみちゃん。
そして、オカルト現象に対しての説得は森司が。
この「説得」する姿に、森司の成長を見て、不覚にも泣きそうになってしまった。
前二つの話で、いや、これまでずっと部長のそんな姿を見てきたからこそできた芸当。
成長と世代交代を感じた、心に残るシーンだった。
こよみちゃんも、さぞかし惚れ直したに違いあるまい。
ここで明かされた真実もまた、決して明るいものではなかったけれども。
寧ろ反転してしんどい展開だったけれども。
にしても、もう20作品超えてなお、正式な恋人にならないお二人。
占い師だけならいざしらず、初見の人にももどかしさを覚えられているお二人、さっさと引っ付け。
寧ろ今の状況、楽しんでいる節すらないかと思えてきた今日この頃である(特にこよみちゃん)