櫛木理宇のレビュー一覧

  • 少年籠城

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    終始緊迫感があった。
    行き場のない人達が集まるとこにある、食堂で起こった籠城。
    貧困や、住所がない子供たちが読んでいてつらくなる。
    とてもいい、1冊でした。

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    2023年11月25日
  • 侵蝕 壊される家族の記録

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    怖い
    壊れたヒトに壊されていく家庭
    壊れたヒトは壊れたヒトをつくる連鎖
    自分にも起こるかもしれない恐怖
    ヒトの壊れた怖さがゾクゾクする

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    2023年11月19日
  • 鵜頭川村事件

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    亡き妻の墓参りのため、妻の故郷の鵜頭川村にやってきた岩森とその娘。鵜頭川村は昔ながらの慣習を残す田舎の村。男尊女卑など当たり前。村の権力は矢萩吉朗を代表とする矢萩家に握られている。余所者はいじめられる、と言った村だった。そこで急な豪雨にみまわれ村は孤立する。そこに若者の死体が発見された。殺したのは矢萩家の乱暴者大助か?そして若者を中心に自警団が結成される。リーダーは皆の憧れだった矢萩工業で働く降谷辰樹。岩森親子はそんな暴動と狂乱に陥った村でどうするのか?櫛木さんらしい血と恐怖の戦慄のパニックサスペンス。

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    2023年10月25日
  • 少年籠城

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    少年の貧困問題を余すところなく描く必読の大傑作小説、と言い切ってしまおう。被疑者少年が困窮する子供を支援する食堂に籠城してから事件解決までの、籠城と事件捜査、生安課の腐敗、そして育児放棄された子供たちの精神性と思考回路を確り描きながらも、エンターテインメント性を忘れず、とても読み易いながら重厚感たっぷりのミステリー小説に昇華している。後味の良さも好感触。「死刑にいたる病」よりもこちらの方が映画化に向いている気がする。遡って櫛木作品を読んでみたくなった。

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    2023年10月24日
  • 虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛

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    予想できない展開!

    最後まで、誰が犯人なのか全く予想がつきませんでした。
    事件の真相が分かると更に驚きました!これを予想出来る人はいないんじゃないでしょうか。
    誰もかれもが被害者であり加害者である複雑すぎる人間関係・・・。ドロドロ残酷シーンだけでなく、心休まるシーンもちゃんとあったのであまり辛くなり過ぎずに読み切ることができました。
    シリーズになったら、美味しいご飯パートがまた読みたいです。

    #怖い #ドロドロ #ダーク

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    2023年10月12日
  • 少年籠城

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    すごい本に出会った印象です
    徐々に引き込まれていきました
    3時間ほどでかかりましたが
    一気に最後まで読んでしまいました
    読みながら胸が苦しくなりましたが
    考えさせられました
    確かに、自分の地域にも子供食堂が増えております
    小説の中の、子供がお腹いっぱいご飯を
    食べたいと言った言葉が印象的でした
    色々考えさせられました


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    2023年09月30日
  • 少年籠城

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    「この世にはキリストだのアッラーだのいろんな神様がいて、神様が違うごとに常識や正義も変わる。だが子どもを飢えさせないってのは、世界共通の、唯一絶対の正義なんだ」この言葉を聞いて、心理学を学んでいた「やぎら食堂」の店長柳楽司は親の店を継いだ。
    その店で起きた少年二人の籠城事件。
    疑われる小児わいせつ殺人事件の犯人は彼らなのか⁈行き詰まるサスペンスの中で、少しづつ真相が暴かれていく。
    子どもを飢えさせないために店に立つ司。
    食事にも愛にも飢えた子どもたち。
    自分の欲望のために子供達を見殺しにする大人たち。
    親の本当の愛とはなんなのか?
    殺された子供達に描写には目を背けたくなったが、籠城事件の解決に

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    2023年09月27日
  • 少年籠城

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     櫛木理宇さんの作品、今回も重~い、考えさせる作品でした。結構、厚みのある本なのですが、ほぼ一気読みです。

     地方の温泉街の河原で、子どもの惨殺遺体が発見され、警察は15歳の少年に嫌疑をかける…。15歳の少年は友達とともに、この地で子ども食堂を経営する司の家に立てこもる…。その少年は無実を主張し、嫌疑が晴れるまではここから出ないと訴える…。この地では様々な事情を抱えた子どもたちがいて、常に親からの愛情と食べるものにも満足にありつけない子どももいる…。警察は、少年の嫌疑を晴らすことができるのか…そして真犯人は…?

     借金、DV、虐待、ネグレクト、小児性愛…様々な要素を盛り込み、また警察の不祥

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    2023年09月19日
  • 少年籠城

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    表題からも内容が推察されて、ある程度はお話を予測していたけれどその何層も上をいく凄まじさだった。子ども食堂を中心に展開される籠城劇には背筋が凍る思いだった。小さな子どもに理不尽な仕打ちをする周囲にも、貧困な社会にもやるせなさばかりが募ったが、司さんの心意気には救われた思いだった。警察と少年のやりとりやラストにかけての壮絶な捕り物にも手に汗握る展開。一行一行から目が離せなかった。今の時代にこんなにも貧困な世界があるのかと、それがとても心に残った。

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    2023年09月11日
  • 虎を追う

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    これはすごい。櫛木というとシリアルキラーを登場させたり、オカルト系を執筆したりと様々なジャンルに手を伸ばしてきたが本作はその中でも新たな地平、さらに言ってしまえば最高傑作のラインを超えたのではないか。
    冤罪を疑ってきた死刑囚の死、それが元刑事を動かす。彼は孫と共にネットを駆使して世論を動かす。そんな中、真犯人を名乗る人物から新聞社に一通の証拠が送られてくる。
    実際にあった事件を基にしながら、登場人物全員に焦点が当てられた展開は完全に娯楽小説のそれだ。真犯人に迫る展開はサスペンス小説のそれだし、ロジカルに謎が解かれていく点はミステリ小説のよう。様々なジャンルを飲み込み、結末にひた走る様に息を飲め

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    2023年08月31日
  • ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる

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    ネタバレ

    あまりにも純粋すぎる2人ww
    中学生かと思うほどだけど、それでもカタツムリ並みに進んでる?
    絆はかなり深いけどね
    それにしてもホラーとしては凄い怖い
    1話目、女性が被害に遭った経緯があって、その上での事件なのだけど、酷い事した男性は地獄に行けばいい
    2話目、こよみちゃんみたいな霊に憑かれるタイプの人が登場
    これは夫婦の愛かなぁ
    3話目は酷い話だと思ったけど、最後はね・・
    これがあって森司達の気持ちが強まったんですね

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    2023年08月11日
  • 侵蝕 壊される家族の記録

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    ネタバレ

    知らず知らずのうちにシロアリに家が喰われていくように、家庭が壊れていく様を描いていてただ、怖かった。
    「死刑にいたる病」もそうだったけど、苦しんでいる描写が読んでていて苦しくなった。

    落ちは少し意外だった。
    1回読んだ後だと、また違う感じで読めそう。

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    2023年08月06日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    「神様って、いねぇんだな」
    主人公の櫂のこの台詞が非常に印象的です。

    未成年保護法については度々議論されている問題ですが、櫂と文稀、学校では全く接点の無かった2人が復讐劇を通じて友情を育んでいく姿に、苦しい、というか悲しいというか、とにかく全編を通して胸が締め付けられます。

    実際にあった事件も例に挙がっているので、大切な人間を傷つけられた櫂の怒りも手に取るように伝わって来ます。
    非常に友達思いで気持ちの良い性格をしているので、余計に彼の苦しむ姿に感情移入してしまい、また文稀も友情という感情すら理解出来ないまま中学生になってしまったのに、櫂に対して徐々に初めての気持ちを抱いて行く様子に、どう

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    2023年08月01日
  • ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる

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    相変わらず安定の楽しさ&怖さです。ラブコメの進展にはあまり期待しない、と思いつつも、けっこう進展は……してるよね? だけど小指か……なんだかなあ、この純粋さが逆に羨ましくなってきます。そして戻ってしまった例の記憶のシーンでは、抱腹絶倒でした。藍さんお疲れさまです。
    そしてホラーの部分。第一話からいきなり怖い。真相がわかっても怖いしラストの展開も怖い。だけれど一番怖かったのは、あんな目に遭わされてもなお思いを絶ちきれずに、あんな屑に執着せざるをえない彼女の悲しさでした。取り憑かれた方よりも取り憑く方が悲劇に思えましたよ。その点では第三話も怖かったのだけれど、あちらの方がましだったかも。

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    2023年07月30日
  • 死んでもいい

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    本屋にてふいに目が合い、なぜかとても惹かれて購入した一冊。期待通りとても面白くて一気読みしてしまいひた。
    犯人や真相は読みながら想像がつくものもありましたが、なによりも表現と描写が滑らかで、読みやすいのに独特な不気味さを含んでいて最後はしっかりゾッとさせられました。
    書き下ろしの「タイトル未定」は、読んでいて頭がおかしくなりそうでクラクラしました。(最上級の褒め言葉)

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    2023年06月28日
  • 虎を追う

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    くるたんさんに「櫛木理宇さんならこの作品」と教えていただいた一冊です。ありがとうございます!面白かったです。


    1987年『北簑辺郡連続幼女殺人事件』が起き死刑判決を受けていた容疑者の一人、亀井戸建が獄中で病死します。
    当時、栃木県警の捜査一課の刑事だった星野誠司は冤罪の疑いを持ち、孫の旭とその幼なじみの晢の協力を得て、再調査を始めます。
    SNSを使って世論を動かしていこうとすると、真犯人(タイガー)と名乗る人物が新聞社に証拠の品を送ってきます。
    そしてついに真犯人は3人目の幼女を監禁している画像を送ってきますが…。


    著者の櫛木さんがエッセイの中で、この作品は「後味の悪くない、ザッツ・エ

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    2023年03月04日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    ネタバレ

    カイとフミキの鮮やかなアオハル復讐譚。
    ブログの意図が分かった時「やめろ、立ち止まれ」って願ったけど、カイも止められなかったんだから蚊帳の外にいる自分が止められるはずもない。少しずつわかっていくフミキの邪眼やお兄ちゃん、お祖父ちゃんの話は悲しくなった。
    最後の最後、ハッピーエンドじゃなくても二人にとって少しでも良いことがありますようにと願ってしまう。
    後久しぶりにアルバート・フィッシュの名前見て変な気分になっちゃった。

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    2023年02月12日
  • 死刑にいたる病

    購入済み

    次々驚かされる

    読みすすめていくなかで、何度もおどろきました。長篇とは思えないほど没頭し、一日で読み終えてしまいました。

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    2023年02月03日
  • ホーンテッド・キャンパス オシラサマの里【電子特典付き】

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    三十三年に一度の儀式に呼ばれた黒沼従兄弟コンビ。一方でサイコメトリーの能力を発現して行方を絶った父を探してほしいという依頼がオカ研に寄せられる。過去の幼女連続殺人事件、行方不明の指名手配犯、そしてオシラサマ伝説。さまざまな要素が絡み合い、怖気を震わせるホラーミステリ。もちろん少ししか進展のないラブコメも健在……。
    今回森司と鈴木が陥った状況には、読んでいても驚かされました。今までにも彼らが何者かと共鳴することはあったにせよ、今回のこれは本当に恐ろしくて心配になりました。しかし森司の想い垂れ流し状態にはもうひたすらに笑わされていたので、程よくバランスは取れていたのだと思います(笑)。
    白葉家の儀

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    2022年12月31日
  • ホーンテッド・キャンパス オシラサマの里【電子特典付き】

    購入済み

    シリーズ久しぶりの長編はとても面白かったです!
    過去に起こった連続幼女殺人事件と部長が向かった村に伝わる三十三年に一度の儀式
    様々な謎と思惑、そしてオカ研メンバーも導かれるように村へと向かい全ての要素が揃った時……
    Jホラーというか、「和」というよりは「日本的」という感じの怖さ雰囲気がとても好みでした

    #怖い #胸キュン #ダーク

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    2022年12月11日