櫛木理宇のレビュー一覧
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ネタバレ1 さよならカサブランカ シネマバー「天井桟敷」にデートで訪れた森司とこよみ、なぜかオカ研の部長と泉水が現れる。2階の怪現象の解明の時間つぶしだった。映画カサブランカが流れる中、出口がなくなりローズマリーの赤ちゃんに変わっていた。
2 さえずりとドライブ 姉の音羽と彼氏の樹が亡くなった車に久々に乗った弦太、車とオウムの桃助から「コロスゾ」と聞こえてくる。
3 狼は月に吠えるか 鼓実は妹の小笛が幼馴染の馬場大海(ひろうみ)と近づくのことを警戒していた。ひろうみには狼憑きの噂があったからだ。そしてある時、小笛とひろうみはストーカーに刺され、そこに狼が目撃されたのだ。そして浦安のフェアリーズガーデンに初めてのお泊りデートで訪れた森司とこよみが巻き込まれる。 -
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常識ってなんだろう?
11歳で誘拐され、11年間もの自由を奪われた少女。ようやく生還した彼女を待ち受けていたのは、さらに理不尽な現実だった。
櫛木理宇作品だからある程度の覚悟はしていたし、異常者の描写にもそれなりに慣れているつもりだった。しかし、今回は犯罪者だけでなく、周囲の人間たちがあまりにも救いようがない。
田舎特有の濃密な人間関係、男尊女卑、古い因習、無責任な噂話。「女の幸せ」を勝手に決めつけ、他人の人生に口を出しながら、その苦しみには無関心。
ここでの常識は、他所での非常識。
けれど、それは昔の田舎だけの問題なのだろうか。マスコミやネットで好き勝手なことを言う人々と、何が違うのか。
読み進めるほど、被害者たちの悲鳴よりも、それを聞こうとしない異常な人間たちの存在が際立ってしまう。そのこと自体が恐ろしい。
理不尽にもほどがある。それでも、これほどまでに人間の醜さと社会の歪みを描き切る筆力には引き込まれた。
こいつらは、救えねぇ。
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Posted by ブクログ
「弱さは罪じゃないっていうけれど、そんなの嘘よ。馬鹿は罪、弱いのも罪」
地獄のようなプロローグから始まる貧困の中で生きる2人の家出少女の物語
1人は善良な人たちと出会い、シェアハウスから抜け出すことができ、もう1人は悪党に囲まれ、あまりにも悲惨な最期を遂げる対比をそこまでに至る過程を通して描かれる。
死ぬことになった少女は自分は頭が悪いからと深く考えることをせず、流されるだけ流され、逃げ出さなかった。
死ぬことになった結果はこの少女だけでなく、もしかしたらもう一方の少女にも起こり得たかもしれない、運の要素を大きかったかも。けど、やっぱり自分の身は守るためにも考えて決めなければならないときもあると思う。倫理観がおかしい人たちに囲まれているなならばなおさら、と思った。