櫛木理宇のレビュー一覧

  • 首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿

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    面白かった。文章がすごくさっぱりしていて、余計なものが削ぎ落とされてるのにゆるい感じがクセになる。キャラも良いし、ミステリとしても面白かった。

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    2026年06月27日
  • 死刑にいたる病

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    妙な中毒性があり何度も読んでしまってる。
    つまり私も榛村に魅了されている…。

    いろんな人から見た榛村。
    相手によっては別人のように思える榛村。
    榛村のことを調べれば調べるほどわかるはずの正体がわからなくなっていくような感覚。

    そして気付けば自分もそちら側にいきかけてる雅也。
    その変わりようが自然すぎて不気味なのがよかった。

    父親〜のくだりは素直に、そうだったのか…と思って読んでしまった。
    現実で榛村がそばに居たら簡単に無意識に影響を受けるだろうな…と思いつつ、むしろ現実にも榛村のような人はいて、既に無意識のうちに影響を受けているかもしれない、と考えてしまう。それもいい。


    何よりもオチ

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    2026年06月27日
  • 鬼門の村

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    民族学ホラー、山ホラー、村ホラー、実話怪談風など色々な要素が入ったゴリゴリのホラー。
    櫛木理宇さんてこんなのも書くんだ、と思ったら日本ホラー小説大賞の出身だった。
    ラストが清々しいようでいて恐ろしい。

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    2026年06月27日
  • 氷河期のゴミ

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    「自己責任、自己責任ってよく聞くけど、この世代に生まれたことも自己責任なんですかね」

    人は生まれる時代も、生まれる家も選べない。だからこそ、時代と運の巡り合わせで転落するしかなかった人生もある。それを“自己責任”と切り捨てていいのか。
    私だって、あと10年遅く生まれていたら、今のような生活は送れていなかったかもしれないと、ゾッとすることがある。だからこそ、今の自分は運に恵まれた面もあるという謙虚さを忘れてはいけないと思う。
    ネットに溢れる他者への容赦ない攻撃。“自己責任”と弱者を切り捨てる者は、自分の今いる位置を全部自分の努力で勝ち取ったと思っている。運がよかっただけかもしれないのに。

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    2026年06月26日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    ネタバレ

    11歳で誘拐された少女。誘拐先で監禁、出産を経験し、解放された元の世界・・・
    昔の田舎社会のありようが映し出された作品。確かに、自分の子供のころはここまでではないにしろ、似た雰囲気があった気がする。長男以外の子供の扱い。男社会の冠婚葬祭、家族の中での女性のあり方、ヤンキーへのあこがれ・・・間違いなく昔の日本にあった世界観。

    今では理解できない世界でも間違いなくあった世界。
    サチは思い通りではないにしろ、最後は浮かばれたが、ミユキさんはかわいそうでしかなかった。
    そして、ミユキさんのキャバ仲間の女性の言葉とスナックのママのセリフが一番共感できた。

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    2026年06月26日
  • 氷河期のゴミ

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    この作者の他作品によくある後味の悪さが、ほどよくマイルドになっており、人に勧めることはできる作品。

    主人公をはじめ、登場人物たちは皆、時代に翻弄されている。自分の力ではどうにもならない環境のなかで、それでももがいていた人たちがいたのだと感じた。ブラック企業でのパワハラ、親の介護、事故や災害、テクノロジーの変化——こうした境遇には、誰もが同じように陥る可能性がある。

    作中で触れられていた、京都で実際に起きた尊属殺人の話。当事者の立場に身を置いて想像すると、虚しさと悲しさで涙がこみ上げてくる。

    作中でも語られているとおり、ネット上で支持されがちな「自己責任論」は、当事者の立場を思いやる想像力

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    2026年06月25日
  • 氷河期のゴミ

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    事件発生中の現場の緊張感、臨場感がテンポよく書かれており、あっという間に引き込まれる作品でした。

    みんな普通の暮らしがしたいだけなのに、時代、生まれのせいで、色々な苦労をしてしまう、、ということを改めて痛感させられる話でした。

    ただ、ラストが怒涛の展開なようで、尻すぼみ?拍子抜け感が少しあったので満点はつけてません。

    主犯のイメージを膨らませる描写が多かったので、その反動か、はてまたまさかの展開要素が詰め込まれすぎていたせいなのか、逆に息切れ感を終盤少し感じました。

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    2026年06月24日
  • 氷河期のゴミ

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    大手広告代理店の就職面接で起きた毒殺と同時刻に電力会社で起きた立てこもり事件。
    二つの事件に関連はあるのか…。

    衝撃的な場面から徐々に明らかになってくる犯人像。
    彼ら⁈は、1973年代に生まれた氷河期世代であり、ロスジェネとも言われる、そして団塊の世代が生んだ子どもたちである。


    理不尽な社会に鉄槌を下すべく起こした事件は、社会の理不尽に苦しみながら負け組だった者同士が、個人では太刀打ちできない叫びをネットで共有して起こした。
    腐った社会を変えようとしたのだが、果たしてその声は届いたのだろうか…。
    そんな事件もあったよ、とそれだけで済まされるものでは決っしてあってはならないと思う。



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    2026年06月22日
  • 鬼門の村

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    ネタバレ

    どんな陰惨ホラーを読まされるのかとドキドキしていた。
    まさか怖くて不気味でむごいのに面白いなんて…しかも読後には妙な爽快感さえある。
    ラジオ番組に投稿された実話怪談にゾワゾワしながらも「でもこれ今回の依頼内容と関係あるよね?どう繋がるんだ??」と読む手が止まらなかった。
    少しずつピースを集めて、ロジックを組み立てて、相手の意図と自分の役目を理解する。
    もうこの過程が面白すぎるんよね。
    ホント櫛木さんの本、面白いわー。

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    2026年06月22日
  • 七月の鋭利な破片

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    櫛木理宇作品では残酷な描写が少なく読みやすいと思いました。

    登場人物のそれぞれに事情があって、そこに対峙することを躊躇った結果の事件なのかなと思いました。

    とはいえノエルと六角の性格が終わりすぎであまり同情できませんでした…。

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    2026年06月21日
  • 鬼門の村

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    ネタバレ

    教授の動機、それに最終的にのっかる主人公、ある意味爽快なラスト。
    投稿された怪談話も絶妙に気味の悪いものが多く、人間の嫌なところを煮詰めたような村のお話も胸糞で、でもノンストップで読んでしまった。

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    2026年06月20日
  • 鬼門の村

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    2026.06.17

    教授が募集する高額バイトに参加することになった大学生が、閉鎖的な村の因習に巻き込まれる物語。

    今もどこかにあるかもしれないと思えるような業の深い話。「食べることで命を濃くする」こともあれば「飢えることで恨みを濃くする」こともあるのかと、妙に納得。「末代まで呪う」「未来永劫祟る」とよく聞くが、そうやって濃く生きることで我が身を守り抜いてきた村人には気持ち悪さしか感じない。また、主人公の大学生もたまたまそこに放り込まれたわけではないことが分かり、教授という人間のいやらしさも感じた。

    とにかく「村ホラー」という名のヒトコワな話で、終始気持ち悪い。最後の最後、若者2人が出口

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    2026年06月20日
  • 死刑にいたる病

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    映画→原作の流れで。
    原作は、榛村本人と対峙するよりも、インタビューしていって関係者から榛村を構築していっているようなところが面白かったです。
    でもそれも、榛村さんの掌の上。こわい。

    反社会性パーソナリティ障害も、遺伝だけでも環境だけでもなく。「遺伝✕生育環境」がダブルで影響していくところまでいってしまった、というのが伝わってきました。
    榛村さんに影響され、翻弄される雅也の心理描写に息が詰まります。
    金山くんは映画と結構違うんだなと思いました。呪縛から逃れきってはいないとはいえ、弱くもない。
    関係者たち、特に榛村さんと接してきた子どもたちや、金山くんの同級生たちがよく見てるんだなと思いました

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    2026年06月19日
  • 氷河期のゴミ

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    就職氷河期世代(1973〜74年生まれあたり)の社会に対しての復讐の話

    大手企業で同時発生した毒殺と籠城
    テロ事件をつなぐのは、氷河期世代の悲痛な叫び

    社会の理不尽さに苦しむ人たちが、やり場のない怒りを積み上げていき、社会への恨みを晴らそうとする

    「親世代は、何の取り柄もなくても、ごく凡庸でも生きていけた。結婚して子どもを作れて自分の稼ぎで家を買えた。なのに、自分たちはだめなのか、贅沢なんか言ってない、普通に暮らしたいだけだ。それを、何で自己責任だの努力不足だの言われなきゃなんないんだ、自己責任なんていう、くだらない言葉がはびこる前の社会に戻せ!おれたち世代から奪ったもの、全部返せ!これ

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    2026年06月19日
  • 鬼門の村

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    まさかの!穢れた聖地巡礼〜と同じ民話出てきてデジャヴかと思った!
    やっぱ村ホラー系は面白い。
    なんか日常にないホラーだから、そこまで現実味のある怖さはないし読みやすい。
    どっちかと言えば人怖系でもあるのかな?

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    2026年06月18日
  • 骨と肉

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    連続して起こる猟奇殺人、被害者は瞼と唇と耳が切り取られている。過去の類似事件、その犯人が主人公の従兄弟であると手記を渡されて、とミステリー。
    主人公の刑事と従兄弟の2組の兄弟、そして少女ら三組の親とその親。一族という遺伝、双子という血か、生活環境という肉か、どちらがその人を形創り、その人をサイコキラーたらしめるのか。主人公自身もそれを想像し、恐れ、目を逸らして解決に進んでいく。
    形はあるものの、中身が無理矢理動かされている家族はその時もそれ以降も地獄なのだとこの作品では終始ある。主人公自身も壊れかけているし、ラストも運が良かったかご都合主義のようにしか見えない。
    一番気になったのは主人公の従兄

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    2026年06月17日
  • 首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿

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    櫛木理宇にしては読みやすく爽やか(凄惨な変死体はある)
    主人公のキャラクターが絶対に存在しないキャリア警視ではあるが、フィクションなのでまあいいや。
    残りページ的にこれちゃんと終わるのか…?と心配しながら読んだ。ちゃんと畳まれて安心した。

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    2026年06月15日
  • 首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿

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    初の櫛木 理宇作品

    数ある作品の中でポップな表紙とちょっと気になるタイトルに惹かれて手に取りました

    事件の内容は結構凄惨で、少し気が滅入る感じもありますが、登場するキャラクターと美味しそうな料理が、それを中和してくれます❗️

    終わりは続きがありそうな感じで、続編を気長に待ちたいと思います

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    2026年06月14日
  • 氷河期のゴミ

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    ミステリー要素を期待しすぎると少し残念な部分もあるけど就職氷河期を中心に話が進んでいって、終わりも「なるほどな」と思うところがありました。
    就職氷河期の苦悩がよく描かれ綴られているように思いました。

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    2026年06月13日
  • 鬼門の村

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    櫛木理宇さんのホラー。

    大学生の友部清玄が、教授の依頼バイトで、夏休みにある村の家に住み込みでラジオ番組に投稿された怪談話の整理を任される・・・というお話。

    章ごとに出てくる怪談話も面白かった・・・けれど、私の読解力が低いので、完全には解明できていない感じがしています。

    第三章最後、「縦棒日本は”リ”」とありますが、縦棒二本ですよね。突然縦棒日本って何?ってなりました。

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    2026年06月11日