櫛木理宇のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ホラーアンソロジー。どれも短めの話なので、サクサク読めた。
斜線堂有紀さんの「カタリナの美しき車輪」は、今の時代性や話の展開やタイトル、どれもが自分好みでとても良かった。
尾八原ジュージさんの「かんのさん」も、得体の知れないもの、得体の知れないルールに日常が染まっていく感じが読んでいてゾッとした。
皮肉屋文庫さんの「さなぎおに」は情報が断片で、原因となる怪異の正体や何が起こったのかなど、読者の推測に委ねられる割合が大きいと感じた。私は一読ではよく分からず消化不良に感じたが、その実話怪談っぽい読み味が好みの方には刺さる話だと思う。
全体的に満足度の高い本だった。 -
Posted by ブクログ
女児被害の事件をいくつか思い出した。
○新潟少女監禁事件 (1990)
○東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(1988)
○女子高生コンクリート詰め事件(1988)
などなど
監禁
強姦
死体遺棄…
しかも、犯人は親と同居だったとか。
それらを再現したかのようなストーリー。
この村全体を覆っている、嫌悪するほどの男尊女卑。
それ、いいの?なんて、誰も思わない。
だから事件が起こったとか、時代とかいうのは簡単だけど。
男尊女卑だけじゃなく、今の当たり前が、のちの非常識かもしれないと意識していたいと思う。
アート好きには表紙も良かった。
諏訪敦「Sleeper 2014 Ⅱ」
-
Posted by ブクログ
全ての話が不気味過ぎて、想像するのも憚られるほどのホラー作品だった。よくテレビでやっている某ホラー番組に出てきそうなお話が詰まっている。
特にお気に入りのお話は、「かんのさん」で、家族が新居に引っ越すという日常作品なのだが、私は生まれ育った地域から未だに離れて生活をしたことが無いため、新しい地域への引越しのイメージがこの作品によって型取られることで、自分に起きたらどうしようと不安になって、感情移入を他の作品と比べてすることができた。
しかし、不気味すぎるが故に想像したくないこともあってか、誰のセリフか分からない箇所があったので、再読する際は1文1文丁寧に想像しようと思う。。 -
Posted by ブクログ
著者の作品は10冊以上も積読しています
ずっと読みたいと思ったまま時が経ちすぎました
想像していたよりもずっとしっかりした警察小説でした
イメージとしてホラーみが強いのかな、と思っていましたがそうでもありませんでした
ホラーというよりもミステリーです
筋が通っていて最後まで面白かったです
ストーカー描写がリアルで良かったです
被害者の恐怖が伝わってきました
生理的に嫌悪感を抱かせる描写がとても上手い作家さんですね
かなり昔、死刑にいたる病を読みました
その時もとても面白かった記憶があります
再読したくなりました
でもその前に積んでる本たちを読まなくては笑 -
Posted by ブクログ
馬伏町という、周りの町とは方言も違う、いまだに古い因習の残る田舎を舞台にした物語。
美しく賢い小5のサチは、男に誘拐され、約10年もの間監禁され、子供まで産まされる。
ようやく発見された後も、古い価値観の残る町で生きていくのは、非常に困難をともなうことだった。
昭和の頃までは、多くの地方でよく似た空気が流れていたように思う。
解説には、現在もネット上のコミュニティで、同じ価値観を持った「仲間」だけで集い、意に合わない者を排斥している。と書いてあったが、なるほどと思った。
ストーリー自体は興味深く読めたのだが、前に同じような監禁事件があり、どうしてもそちらの事件を連想してしまう。
被害者の