櫛木理宇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これまで読んだことのある櫛木理宇作品の中では、わりと王道ミステリーだったように感じました
テーマは重いものを扱っているのはいつもと同じですが、ミステリーとしてのストーリー運びでした
社会派なテーマなのでずっしりとした読み応えはあります
しかしラストは救いのあるものでした
ペドフィリアに生理的嫌悪感を抱いているので、本作のテーマはおぞましさを感じながら読んでいました
そしてクラスに馴染めない【個性】の強すぎる子…こういう子ってたしかにいたような気がします
私はそういう子のお守り役を命じられたことがないのですが、もし本作のように担任教師から面倒を見るように言われたら子どもとしてはかなりきつかったろうな、と…
大人が発達障害児の面倒を見るのと子どもがその世話をするのとでは意味合いが違いますからね……
大人のエゴに振り回される子どもの辛さもリアルに描かれていました
大変面白かったです -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作がシリーズ最後かと
勘違いしてたわ
これが本当にラストなんかな?
まだ続きそうな終わり方やったけど…
今作は殺されても仕方ないわと
思えるような偏った性癖の男性陣やったなぁ
確かにたいして経験なく
アダルトビデオとかの映像のみで
性的な事を学んでしまうと
女はみんな嫌と言いながら快楽堕ちする
などという間違った感覚になるんやろなぁ
女性は芝居しがちやしなぁ
変に説得力があった
そして、肝心の真知代さん
なかなか出てこなかったなぁ
やっと出てきた思ったら
「ダークヒーローではない」と
言い切ってたなぁ
かなりダークなダークヒーローやと思ってたわ
ひたすらミサが可哀想やった
そして高比良の過去には驚いた
架乃は今後どうなるんやろ?
なんせ毎回、そういうことかぁと
思わせてくれる話の展開が
すんばらしい -
Posted by ブクログ
久々に小説を読んだ。朝井リョウの死にがいを求めて生きているの以来だと思う。 就職氷河期の人が非常に最近注目されている。私も最も過酷な氷河期世代の一人だ。 大学受験者数は過去最多、就職難、いろいろと世間では言われていた。その問題を 作者がどうとらえているのかにも興味がわいたので読んでみた。
最近の小説は、断片的な場面描写をパズルのピースのようにスピード感をもって配置し、 最後はきれいにそのピースの表現、意味が確定してひとつの絵ができあがるかのような完成形を持っている。星座のコンステレーションが、はじめは全く何座なのかわからないけど、最後のほうになると一気にそれがわかるように見えてくるというイメージだ。とても読み応えがある。
就職氷河期の人たちは、運が悪かったのに自己責任で押し付けられた。人質になった人を正社員か非正規、バイトかで選別されて正社員は殺しても文句言うな、といった犯人に同情や共感をする人もいる。あー、それなら私やられてるな。同情はするし社会が悪いというのも共感できる。ただ自己責任で努力したか否かを運の良しあしで片付けられそうな雰囲気があったので、そこははっきり私は異を唱えたいと思う。確かに運や環境の要素もあるだろう。社会的な問題もあると思う。損をしている世代だとも思う。実際、高校入試、大学入試は第一志望には入れなかったし、就職できた中でも思うように結果が出せずつらいと感じることもあった。私の父は、働きながら夜間の大学を卒業し、私が生まれてからも奨学金返済しながらも育ててくれて、大学院で修士が終わるまで支援し続けてくれた。それは親も運任せにせず努力をしたからだろう。もちろん会社のサポートもあったらしいのでそこは運がよかったと思う。
私も大学では比較的良い成績をとることができたし、大学院修了後に大手に就職できた。就職後も心療内科にかかることもあったが、それでも私は生活に困窮するほどの状況にならない程度の努力はしたし、社会人大学院で博士を取得する多少なりとも努力はしたわけで、そこまで含めて自己責任ではなく全てが運が悪い、社会が悪いからだとされてしまうのはちょっと悲しいな。これって単なる努力に対する承認欲求だといわれて片付けられてしまうのだろうか?だから、他の読者の感想にある犯人への共感に関しては「同情はするが、犯罪を犯していいと思うことに全く共感はできない。」が、私の率直な感想だ。
ここまではちょっとシリアスな感想だけど、登場人物の雑談は「あぁそうだった、そうだった」ととても懐かしく共感できる。漫画や出来事の話とか同時の時代背景の話はふわっと心が安らぐ共感話だった。まぁ今の時代の環境や状況と自分の生き方の折り合いをつけることにせいぜい頑張れとしか言いようがないんだよな、と諦めと希望をうまくもって一生懸命生きよう!と思わせてくれる作品だった。 -
Posted by ブクログ
初めての依存症シリーズ、一気読みでした。
始めの方の様々な性犯罪の詳細を読むのがとても辛くて、そして犯人の弁護をする弁護士がほんっっっとうに腹が立つったらもう。
また、世の中の性犯罪に対するSNSでの反応とか、女性が男性に対して感じる恐怖とか、がっつり書かれていました。
本当に悪いのは誰なんだろう。犯人はもちろんだけど、その他の警察、検察、裁判官、弁護士、SNSで被害者を叩く人たち。
そして、正義には感情は邪魔なものなの?
警察官やかのちゃん、あやちゃんの葛藤に心底同意します。
現実でも被害者でなく、加害者に寄り添った判断が多いように感じる日々。
あの腹の立つ弁護士があんな目にあって、私は…私はなんて悪い子何だろう!?こんなこと思っちゃだめなのに!!と少し感じつつも、真千代さん!ありがとう!よくやってくれた!!と思ってしまった。
犯人たちもどうか、同じようにして子供たちがやられたことをやられてほしい。
シリーズ第一作から読みたいです。