櫛木理宇のレビュー一覧

  • 七月の鋭利な破片

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    いやいやいや、なかなかに、なかなかでしたなー。
    前半は小5の林間学校の時に遭遇した凄惨な事件‥‥クラスメイトが変質者と呼ばれていた男に拉致され殺害され、犯人も自殺‥‥それから14年たった今でもその忌まわしい記憶から逃れられない元同級生の4人の苦しい心の内が綴られている。
    子ども達はいかに大人(家族、教師)に支配されているか、大人の責任は思った以上に大きいものなのだな、と痛感させられる。
    しかし、事件の真相たるや!
    大人は酷すぎるって話です。想像以上に酷すぎる!
    酷すぎて気持ちが一気に冷める自分がいました。
    けれど、そんな大人達を見て育った主人公は教師になっていて、自分はきちんとした大人になろう

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    2025年11月11日
  • 殺人依存症

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    冒頭からグロくて食傷気味になったが、結局最後までそんな感じが続いた。救いようのない結末。
    この作者はお気に入りだったが、こういう方向に進んでいったのはちょっと残念。

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    2025年11月10日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    ネタバレ

    犯人が悪いのは当たり前に犯人が生まれる土壌がある、文化がある。
    そんな中で誰も犯人に気づかない、被害者の悲鳴に気づかない…そう言う歪さを描いた物語でした。

    暗いし重たいけれど、展開も早く想像していたよりも綺麗に終わったので読みやすいかな、と思います。

    私はやはり昭和以前の価値観は受け入れられない点が多いなぁ、と改めて思っちゃいましたね…

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    2025年11月08日
  • 拷問依存症

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    依存症シリーズ3部作からの新作である4作目!!!

    今作もグロすぎました
    けど、散りばめられた伏線とか流石でした。
    前作からの繋がりも見えて、5作目もありそう

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    2025年11月07日
  • 骨と肉

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    真犯人のミスリードが多く、ハラハラしっぱなしでかなり楽しめた。
    エピローグは夫婦の歩み寄りが見受けられ、今後の希望に満ちてる一方で、おぞましい事件の発端となる例の音が度々出現することで不穏感を残しており、かなり小気味悪くなっている。

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    2025年11月07日
  • 拷問依存症

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    ネタバレ

    2025/09/26予約2
    殺人→残酷→監禁のシリーズ第四弾。ほかを読んでいないため今から追いかける。映像では多分無理、文字なら…プロローグのSNSがスッキリ最後に回収される。
    善行が裏切られることのない幸せな人生の高比良が善意で教えたことでDVを受け逃亡中の母子は結果的に亡くなる。バッキー事件は実在の事件だったのか。海砂が哀れで最期までとばっちりの人生で気の毒すぎる。
    普段読む本とジャンルが違うので気分転換になった。

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    2025年11月07日
  • 死刑にいたる病

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    心理的な描写の伏線が最後に雪崩のように回収されて行って気持ち良かった。主人公が丁寧に積み上げていったものの末路がゾッとした。面白かった〜キャラクターの作り上げ方が秀逸だったと思う。

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    2025年11月05日
  • 死刑にいたる病

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    連続殺人鬼・榛村大和は大学生の筧井雅也宛に一通の手紙を「一件だけは冤罪だ」
    榛村の生い立ちなど、切なる訴えに耳を傾ける筧井
    しかし読み手も榛村に飲み込まれそうな展開に背筋も凍る展開に悔しいが騙されていく。

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    2025年11月04日
  • 拷問依存症

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    ネタバレ

    高比良刑事の物語がこれで終わってしまうのか、今後も続くのか楽しみです

    途中の「ミサ」は奥さんの方だったのですね
    ネタバレした最初はよくわからなかったですが、読み進めるうちに、「いじめる側にまわれた」ミサさんの正体がわかりました

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    2025年11月04日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    面白かった。だけどもう一回読みたいとは思わない。ただただ主人公が可哀想であった。女性という性別で生まれただけなのにこんな目に遭うのは本当に可哀想。私の祖母の地域でも女は台所、男は飲み食いするだけという場面が多々あった。田舎であればあるほど、閉鎖的であればあるほど、人に執着し注目し噂をする。最悪である。

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    2025年11月04日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    小学5年のサチは美しく利発な少女で、みんなの憧れの存在だった。
    だが彼女は誘拐され、11年間も見知らぬ中年男に監禁された。
    土蔵に閉じ込められ教育も青春も奪われ、挙げ句の果てに子どもを産まされた。

    だが出産する頃になり男の母に気づかれ…数年後、事件は発覚し、生還を果たすのだが。

    古い価値観のまま動いている住人の嫌がらせなのか、白骨死体が送りつけられて、これが本物のサチだと…。


    昭和の時代の名残りなのか、この町が昭和以前のようで怖気すら感じる。

    長男だけが優遇される考え方、風習や因習もまだ残っていることにも令和の現代では考えられない。
    女は男より先に風呂に入らない、必ず残り湯であること

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    2025年11月04日
  • 瑕死物件 209号室のアオイ

    匿名

    購入済み

    同作者の依存症シリーズが夢中になるほど面白かったので読みました。それぞれ登場人物ごとの短編ですが、最終的にひとつになっていくという話し。まとまっていて良かったですが夢中になるほどではなかったです。

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    2025年11月03日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    この物語の何が嫌かって、まるっきりの創作じゃないところよね。
    そういう時代や社会は確かにあったし当時はそれが普通だった。
    それでも頁を引きちぎりたい衝動に駆られてしまう。
    閉鎖空間では外界の常識は通用しない。
    理屈として分かっていても、やっぱり「おかしい、ふざけんな、許せん」って思う。
    でもまあ、こんなに不愉快なのに読まずにはいられない時点で作品としては高評価ですわ。
    犯罪を犯すのは人間なのに、その人の性質だけが原因じゃないから本当に厄介だ。

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    2025年11月02日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    古い風習である馬伏町。
    その町で小学生の少女が行方不明にかなり、結果十一年もの間監禁された。
    古い考えや習わしに抗えずそれぞれが悩みを持ちながらも町を出ることができない。
    そんな町で発生した事件。
    読み進めるのが辛かった。
    唯一救わられたと思ったのは、いつも一緒だった友人がいたことだったかもしれません。

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    2025年11月02日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    これまで読んだ本の中でも10本の指に入るくらい嫌な話であった(いい意味で)。最後は良かったけれど。
    おじろくおばさの話やダキニ様の話とか、ローカルの嫌な習慣が話にうまく交えられていた点が面白かった。

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    2025年11月02日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    さまざま作品は知っていたけど、初読み作家さんでした。解説を読む限り、閉鎖社会の作品を多く書いているらしい。

    今回も馬伏町という昭和の価値観で止まっている男尊女卑社会で起きた誘拐監禁事件。11才から22才まで監禁され最悪な人生を過ごすサチ。
    やっとの思いで帰宅できた生家には自分の居場所などなく、母親にも腫れ物扱いされる。

    みんな、うらやましがられる自分でいたい。
    "かわいそう"になんか落ちとうない。

    狭いコミュニティの世界で除け者にならないよう、正しいことを考えるのをやめた人たち。
    無知無学、共感能力の低さ、想像力の乏しさ…

    昭和の昔話や田舎町の話ではなく、身近な現

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    2025年11月02日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    かなり政情が揺れる日本でも、世界的に見ればまだまだ安全で安心の安定的な国だと思われている。
    そして、それは多くの国民が享受している事でもあるだろう。
    物価高に加え、上がるばかりの税金に苦しみはしても、未だ外食に行けば混み合っていたり、子供の習いごとをいくつもしたり、ペットに保険やエステなど手を掛ける人も少なくないのがその証拠。

    とはいえ、苦しい生活というのは実際に存在していて、生まれた場所によって人生を左右される事があるのも事実。
    『悲鳴』には、櫛木さんの『少年籠城』のような、息苦しさと怖さを感じた。 

    結局は、その苦しい場所から逃げ出すしか方法がないんだな、というラストに、救われたような

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    2025年11月01日
  • 拷問依存症

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    ネタバレ

    んー個人的には今回もバッドエンド…
    高比良さんまで折られてしまうなんて打つ手なしじゃないか。いつか来るハッピーエンドを待って頑張る。パパの再起に期待したい。

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    2025年11月01日
  • 監禁依存症

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    ネタバレ

    なんというまさかの復讐方法...。
    殺してないから命までは取らないとは言いつつそこまで手を出せるのは流石としか言わざるを得ない...。
    架乃がなぜ真千代と共にいるのか理解出来たし大満足。

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    2025年11月01日
  • 監禁依存症

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    シリーズ3作目。娘にフォーカスし今回も胸糞な犯罪が渦巻く。今作ではこの作品のコアな部分にグッと踏み込んでいたので嬉しい。真犯人、あなたは恐ろしい、これは正義なのではと錯覚に陥るほどに…これから娘はどうなって行くんだろうか。4作目はすでに手元にある。ここまでのシリーズもので読むスピードが衰えることのない作品は初めて。

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    2025年11月01日