櫛木理宇のレビュー一覧
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教授から紹介されたバイトは、とある村の一家惨殺事件が起きた家で、怖い話の清書をすること。
惨殺の家、村の物を食べてはいけない、監視とあってなんだか引っかかる事はあるものの、幾つかの違和感のタイミングが主人公と共に集約していくので、この村というものにぼんやりと形を与えていくけれど、最後の胸糞が簡単に凌駕するので、失速したなとは思ったけれど大変楽しめたホラー。
主人公自身と教授の重なり、投稿された怖い話とこの村の重なり、どちらが主であり、どちらが悪なのかと考えていくと途中で足元を掬われるけれど、根元のネタバラシをされれば腑に落ちていく、
というか、見合いの食事シーンがあれなら、お惣菜や出産の言い方 -
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タイトルから連想していたものと違って面白かった。
おどろおどろしい作品が多い櫛木さん。
"首なし"と来たらどんな怖い晩餐か…と思って読み始めたら、初っ端からキャラクターのプロフィールとオタク用語の羅列…。何なんだ?から読み進め、個性的なキャラクターに引き込まれる。
タイトルは微妙だったけど、キャラクターが良かったしスローライフ警視、シリーズ化して欲しいな。
高良と眸巳の今後が気になります。
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●異母、異父のきょうだいで、全員警察官。
一番頼りなさそうな弟が主人公で、見た目とギャップで視覚的能力が優れたハイスペックな警視。
異母の姉は捜 -
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ネタバレ『カエル男』ロスによって生気を失ってしまった私が新たなシリアルキラーとの邂逅を果たすために本書を手に取った。
そこでいま一度考えたのだ。そもそもシリアルキラーの定義ってなんなんだろう?
私個人が思うに、犯人の最終目的が「殺人」ではないことなのかなと。あくまでも結果的に「殺人」になっちゃうだけで。だから殺人に至る論理としては理解できなくもないんだよなー。でも「殺人」のことをなんとも思ってない当たりは全員に共通しておかしなところだから当然常人には理解されないんだけども。
そんなイカれた連中が5名の作家さんによって命を吹き込まれ、多種多様なそれぞれの目的のために殺人を犯す。たまらんね。
いくつか途 -
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ネタバレ社会的弱者を描く点で先日読んだ月村了衛さんの『テロル』と重なるが、本作『氷河期のゴミ』は警察視点で描かれる疾走感あふれる極上サスペンスだった。
当初は自分と異なる世代の話だと感じていたが、同じ時代を生きてきただけに彼らの悲痛な叫びは他人事と思えず胸に刺さる。物語は大手広告代理店でのコネ内定者連続倒伏事件という衝撃的な幕開けから一気に加速。緊迫した捜査線上で二重三重に張り巡らされた伏線と回収の鮮やかさに、手に汗握りながら引き込まれた。事件の背後にある特権階級の構造的搾取や、あの「ヒーロー然」としていた元総理が行っていた悪辣な裏の顔にはただただ唖然とさせられる。
社会から切り捨てられた者たちの怒り -
Posted by ブクログ
櫛木理宇作品4冊目。
序盤は「老人による異様な執着」という不気味さが前面に出ていて、何が目的なのか分からないまま物語に引き込まれた。被害者視点と捜査側の視点が少しずつ重なり、点だった出来事が一つの事件へ収束していく構成も読み応えがある。
中盤以降は登場人物同士の関係性が整理され、終盤でタイトルの意味が見えてくる。読んでいる途中で何度か人物像や事件の見立てを修正させられ、そのたびに印象が変わっていくのも面白かった。
単なる復讐譚ではなく、「執着」が人の理性をどこまで壊してしまうのかを描いた作品。読み終えた後に残るのは犯人への怒りだけではなく、「理性とは何か」を考えさせられる不気味さだった。