櫛木理宇のレビュー一覧

  • 骨と肉

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    ネタバレ

    面白かったし怖かった。
    親や兄弟のおかしいところを自分も継いでしまってるんじゃないかっていう他にはあまりない怖さ。
    たけるたち世代は呪いを引き継がずに幸せになれそうな最後で良かった。

    祖母がなぜちあきに味方するかはわからなかったし、ちあきは虐待されてないのかとか疑問は残った。
    ヒロや圭一は穴倉で虐待されてたんだろうけど…
    動機もちあきだけはないようなものだなぁと。

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    2024年10月20日
  • 死蝋の匣

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    一人暮らしの家に潜む影。その不気味な謎と次々と露わになる殺人事件。その裏には児童ポルノや虐待児童、愛されなかった子供たちの社会不適応があった。社会派謎解きとして面白かったです。
    また、元家裁調査官白石の現在、主夫の実力に惚れ惚れした。

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    2024年10月09日
  • 少年籠城

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    この作家さんの作品はかなり過激でグロいイメージがある。映像化されたものは何本か観ているが、原作本は初読み。

    こちらはグロさは控えめだが、やはり苦しいシーンはあり。
    親からの児童虐待のエピソードの回想シーンだけでもとても苦しかった。

    そんな中、子ども食堂を営む主人公が立てこもりの人質になってしまった。同じく人質の他の子供を守りながらも犯人と闘う姿に、私も共感、応援、ハラハラの連続。

    籠城の前の、冒頭の主人公の学生時代の切ない話もかなり気になったし、それが解かれていくのもスッキリで、結果的にはかなり面白かった。

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    2024年10月01日
  • 虎を追う

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    今作もゾクゾクしたあ…。
    冤罪で捕まった死刑囚が、獄死するところから、再捜査を進めていく話。
    警察小説かと思ったら、一般市民がSNSを通じて捜査していく展開はかなり新しさを感じました。
    毎度のことながら痛々しい描写が多く、今回は児ポルと、なかなか切り込んだテーマだったので、読む手が止まらず。
    胸糞度はそこまで高くないが最後のエピローグで、匂わせる感じが櫛木先生ぽいなあとニヤニヤしてしまった笑

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    2024年09月29日
  • 執着者

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    櫛木理宇さんらしさ。好きです。
    登場人物多すぎて整理できなかったです…。
    内容は、描写が細かく、犯人たちの動機が明かされていく場面が面白かったです。

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    2024年09月27日
  • 死蝋の匣

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    ワンルームの単身者用アパート。
    家人に気取られず、ヤドカリのようにクローゼットの屋根裏で暮らす”影”。 その奇妙な”影”が暗闇の中、指先でいとおしむ異物。それはビニールに包まれた、胎児の死蝋だった。

    【死(屍)蝋】死体が長時間、水中や地中などに置かれた場合に、脂肪が分解して脂肪酸となり、水中のカルシウムやマグネシウムと結合してチーズおよび石鹸様になったもの。

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    茨城県那珂市の住宅で 、男女二人の遺体が見つかる。遺体には複数の刺傷、県警は殺人事件の可能性があると見て捜査を始める。 被害者の角田は『STエンターテイメント』という小さな芸能事務所の代表取締役だったが、この事務

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    2024年09月25日
  • 死蝋の匣

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    ミステリー的な要素は難解ではないけれど、
    読み進めるのが苦しい場面が多くある
    ベースとなっている問題が現実にもあると思うと更に暗澹たる気持ちになる。
    共鳴する部分も多い

    虜囚の犬での白石さんの恋人は出てこないけれど、どうしたのかな。

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    2024年09月21日
  • 僕とモナミと、春に会う

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    ネタバレ

    2部構成の物語。まずは過去のトラウマを引き摺る高校生の赤草翼が主人公。不思議なペットショップで猫のモナミと出会い、トラウマを克服していく。次はやはりトラウマを持つ三十路の諸橋がアロワナのルーシィとの出会いによりトラウマを克服する、という物語。正直最初はビビってました。だって櫛木理宇先生だもん。ホーンデッドキャンパスは読んでたけど、その後ちょっと疎遠になってたら、すごいホラーな作家さんになってたから

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    2024年09月18日
  • 執着者

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    ネタバレ

    やっと読み終わった!
    面白かった〜!
    主人公最後姉の敵討ちで殺しちゃうのかなぁと思ったけど幸せになれよ

    犯人予想外だったな 寧ろそんな奴いた?くらいの印象
    でも読んだ後ならまぁ確かにそんな悪質なジジイだったわ…納得
    老人出過ぎ 介護か どれが誰??ってなってた

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    2024年09月15日
  • 死蝋の匣

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    親は選べない。
    こんな鬼みたいな悪魔みたいなそんなのが母親やったら
    人としての心が失っていても仕方ないのかな。

    だけど、被害者には関係ない。
    って同情されるような被害者でななかったけど…

    こういう本を読むと
    自分の子育てを振り返る。
    時々「えっ!これもダメなの?」っていうのもあるけど
    今回の母親達は鬼畜過ぎて言葉が出なかった。

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    2024年09月14日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    貧困のループは何たるやがしっかり書かれています。
    ニュースで報道される貧困問題は自分のすぐ側にあること、そしてほんの少しのタイミングで呆気なく貧したり救われたりするのだと思いました。

    同じ家出少女の綾希と眞実の進む道が別れてしまった事とその先に起きたことの対比があまりにも辛すぎる。
    あの時の眞実の未来を決定してしまった一言も。

    あのヴィラに住んでいた人たちはどうなったのだろうか。
    それぞれの思う『神さま』とは何だったのかと考えました。

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    2024年09月10日
  • 少年籠城

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     舞台は地方の温泉街の泥首という地域。そこでは子どもが突然いなくなっても、誰も気に留めない地域だという。

     そんな泥首で、子どもが無惨に殺される事件が起こる。

     問題児である15歳の少年当真と、子分の慶太郎がその現場から立ち去るのを目撃され、警官に職質された2人は警官を切り付け、拳銃を奪って立て籠りを起こす。
     立て篭もりの現場は、親に食べさせてもらえない子たちに食事を提供する『子ども食堂』だ。『子ども食堂』には経営者の司と、その場に居合わせた子どもたちが人質にされてしまう。殺したのは自分たちではないと言い張る2人。解放されたければ、犯人を見つけ、テレビで名前を言うことを条件にしてきた。

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    2024年09月08日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    アンソロジーにしてはどの作品も読み応えがあり著者の特徴が出てる。読んだことない作家ではルームシェアの話が気になった。著作として出ていれば読んでみたい

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    2024年09月07日
  • 死蝋の匣

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    表紙の絵に惹かれて買いました。
    面白く読むの手が止まらなかったです。
    大人の汚いところが子供の成長や人生に影響して、辛いなと思いました。

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    2024年09月01日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    ネタバレ

    舞台は劣悪なシェアハウス。低俗な住人の中で出会う2人の少女。芽生える友情。強い自分の芯を貫き努力する1人と環境に染まっていく1人。仲が良かった2人がどんどん交わらなくなっていく描写が悲しかったです。
    自分軸の大切さ、そして周りの環境は大事で自分で関わる人(友達など)を選ぶことの大切さを再認識しました。
    眞美は自分の頭が良くないことを分かっていたのにそれに甘えているような気がして好きになれませんでした。
    個人的には「明日世界が滅んでも、私は今日も林檎の種を蒔く」という言葉が心に刺さりました。これからも私は本を読み続けたいなと思います。
    終始、物理的そして心理的にグロテスクでした。寝る前に読み進め

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    2024年08月26日
  • 死蝋の匣

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    「虜囚の犬」で事件解決に一役買った茨城県警捜査一課の和井田巡査部長と、その友人で元家裁調査官の白井がまたもタッグを組んで事件を解決に導く。

    冒頭から事件が立て続けに起こり、過去の事件も含めると5つの殺人事件がひとつに繋がっていくという複雑な構図。プロローグの“影”とは誰なのか、常に頭で考えながら読み進める。聞き慣れない“死蝋”という言葉をググって画像を見て「ゲッ」ってなったり、児童ポルノの実態に胸糞わるくなったりと楽しい読書ではないことは櫛木理宇作品だから覚悟の上。

    親になってはいけない人間に育てられ、人間にさえなり損なった子どもの成れの果てに寒々しい思い。その親も同じような育てられ方をし

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    2024年08月25日
  • 虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛

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    ネタバレ

    巧みな描写と、交差する事件
    残酷で残忍な描写の数々に、櫛木理宇という人の頭の中を覗きたくなる(笑)
    登場人物の多さと、絡みに絡んだ人間関係がとても複雑でちょっと混乱しながらも回収はさすが。
    白石&和井田コンビが大変魅力的だったので、続編が楽しみなシリーズものとなった。

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    2024年08月24日
  • 死蝋の匣

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     まず死蝋(しろう)って?って思いますよね!
    『【死屍) 蝋】死体が長時間、水中や地中などに置かれた場合に、脂肪が分解して脂肪酸となり、水中のカルシウムやマグネシウムと結合してチーズおよび石鹸様になったもの。』
     マジか…キモイ!!でもタイトルにまでなってるし、重要な役割をこの作品で果たすんだろうなぁ…と、ドキドキしながらも手にしました。
     
     このお話は「虜囚の犬」の白石元家裁調査官と、その親友で白石の妹と交際中の和井田刑事のコンビが解き明かすものです。正直「虜囚の犬」のストーリーは頭にそう残っていない…ただ、缶入りのドックフードは見たくないと思ったことだけは、しっかり覚えてはいるんだけれど

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    2024年08月22日
  • 死蝋の匣

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    捕虜の犬よりグロさは少なかったかな。なんとなく犯人像が予想ついてて、やっぱりってかんじ。
    環境って大事だなぁ…親になって尚更感じる

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    2024年08月21日
  • 死蝋の匣

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     『死蝋』とは、死体が腐敗せず、ろうそくの蝋のようになったもののことだそうだ。
     このタイトルのインパクトが強くてYouTubeの書籍紹介を観てすぐにポチってしまった(^^)
     「プロローグ」からワンルームの単身者用のアパートの天井裏に潜み、住人が外出すると部屋に降りてきて、気づかれない程度の洗面や盗み食いをしてまた天井裏に戻っていく不気味な人物の描写。グッと物語の中に引き込まれる。
     意外な結末もさることながら、いびつな家族愛が刺さった。
     久々に面白いサスペンス(ホラーというべきか)を堪能させてもらった。この小説はシリーズらしいので他のものもぜひ読んでみたい(^^)v
     

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    2024年08月19日