櫛木理宇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の作品は10冊以上も積読しています
ずっと読みたいと思ったまま時が経ちすぎました
想像していたよりもずっとしっかりした警察小説でした
イメージとしてホラーみが強いのかな、と思っていましたがそうでもありませんでした
ホラーというよりもミステリーです
筋が通っていて最後まで面白かったです
ストーカー描写がリアルで良かったです
被害者の恐怖が伝わってきました
生理的に嫌悪感を抱かせる描写がとても上手い作家さんですね
かなり昔、死刑にいたる病を読みました
その時もとても面白かった記憶があります
再読したくなりました
でもその前に積んでる本たちを読まなくては笑 -
Posted by ブクログ
櫛木理宇『鵜頭川村事件』角川文庫。
小さな村を舞台に歪んだ人間関係と人間の欲望が巻き起こした悲惨な事件を描く。
過去に起きた事件の犯人の呪いが新たな事件を生み出したようなホラー小説っぽい始まりだったが、途中からノンフィクションのようなテイストに変わっていく。
亡き妻の節子の故郷である鵜頭川村を墓参りに訪れた岩森と6歳の娘愛子は、突然の豪雨で孤立した村の中で足止めを食らう。
そんな中、1人の若者の他殺体が発見され、村は疑心暗鬼と狂乱の渦に巻き込まれる。不足する物資と次々起きる諍いの中、若者たちが自警団を組織し、やがて村全体を呑み込む内乱事件へと発展していく。
本体価格880円(古本0円)
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Posted by ブクログ
ドン底やん!
別々の環境で、家庭の事情で、家出して、シェアハウスに暮らす事になった10代の少女2人!
シェアハウスと横文字で、オシャレな言葉になってるけど、西成なんかにある安い宿よりはるかに悪い。
汚いし、物置いといたら、使われたり、取られたり…
ここから
再生していく1人
堕ちていく1人
何が、原因で、そういう風に分かれたんやろ?
紙一重とは言えんけど、これもひとつひとつの選択肢のどこかで、ひとつ間違えるとそこからは、ずっと負の選択しかないような…
10代で、選択間違えるなんて、あるあるやから、選択というより、運?
どこの神さんも信仰してる訳やないけど、神も仏もあるものか!って感じ。
プロローグで、最後はどんなになるかは分かるけど、あえて名前は出していない。
こっちは、そんな事に巻き込まれないように祈るばかり!
でも、主人公はともかく…
もうひとりは…
プロローグの少女は何度も自問する。「なにかできたのではないか」「もうすこし違ったやり方があったのではないだろうか」と。その問いは、著者がそのまま読者に向けた問いでもあるのだ。
その答えは、意外と近くにあるような気がする。
本稿で、想像力という言葉を何度も使ってきた。読書におけるそれは、他者の体験や感情を我が事として受け止める力だと、冒頭にも書いた。読書を好む人々がーあなたが持つ、読書によって培われた力だ。
他者の気持ちを自分のことのように受け止める力。それを別の言葉で、私たちはこう呼ぶ。
「優しさ」と。(解説より)
読書か…
でも、こんな年齢でツラい…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
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Posted by ブクログ
面白かったのは、各作家が描く殺人鬼たちが、それぞれ**自分の信念や“筋”**を持っているところ。
ただそれは立派な「ルール」というより、自分を正当化するための言い訳にも見えて、その危うさが怖かった。
怪物になりきれないからこそ、言葉で理屈を作って“人間の形”を保とうとする――でもその理屈が、狂気を長持ちさせてしまう感じがある。
そして何より、怪物がふと見せる人間性を感じた瞬間に、「これは特別な誰かの話じゃなく、誰でもなり得るのかもしれない」と思ってしまう。その距離の近さがいちばん恐ろしかった。
改めて、シリアルキラーという題材はアンソロジーとの親和性が高いと思った。怖さの種類が作家ごとに変わるぶん、“闇の食べ比べ”みたいに読めてしまう。
さらにタイトルの『人殺し日和』がまた怖い。殺人が特別な出来事じゃなく、天気のいい日常にすっと紛れ込むような感触があって、読後にじわじわ効いてくる。
短編で楽しんだ後、じっくり各作家さんの作品も読んでみたくなる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
題名に惹かれて購入。
サイコパスが必ず物語に登場する短編集。どのサイコパスも新たな欲求に目覚めるきっかけだったり数字へのこだわりみたいなのが強く出ていて共感は出来ないがきっかけは突然起こることもあるんだなと思い、誰にでもきっかけはあると思うと怖かった。
どれもそれぞれの著者の良さがあり良かったが、木爾チレンさんとくわがきあゆさんの短編集が良かった。
⭐︎木爾チレンさん 『脳JILL』より
「欲求というものは、一度、上を知ってしまうと、もうそれ以下では満足できなくなるんです。」
→本当にそうだなと共感。上を求めればキリがないないし終わりがないなと思った。
⭐︎くわがきあゆさん 『私の伴侶』より
→人を救おうとする老人と人を掬う男性を掛けているのが上手いなと思い良かった。 -
Posted by ブクログ
「小説推理」に掲載された4編と結城真一郎氏の書き下ろし。
人気作家の人殺し(*☻-☻*)
「シリアルキラー vs 殺し屋」阿津川辰海
派手な対決ものに見えるのに、
「技術」と「倫理」の差だったり。
やっぱりプロはプロ。といったところでしょうか。
「脳JILL」 木爾 チレン
チレンさんぽさを安心して味わえる“人殺し”
という感じがします。
この文体の軽妙さと心理の深さの
高低差が魅力。
「テキストブックキラー」櫛木理宇
短編なのにハッとしてグッとくるなあと思ったら 櫛木さんでした。
“殺人”書いたら際立つものがあります。
「私の伴侶」くわがきあゆ
自殺の名所の崖の上。
止められぬなら落としてしまおうか。
落ちてしまったご遺体を拾うもあり。
「ご乗車の際は」結城真一郎
女郎蜘蛛を愛でる男は、殺す条件を常備するタクシードライバーとなる。巣を張ったつもりが同種の人間に乗り込まれる。
なんとなく 最初の数ページが道尾さんに似ている気がした。
技術的な殺人、殺人の思考、殺人との関係性
殺人者の反転と 皆さん殺人へのアプローチを変え楽しませていただきました。