櫛木理宇のレビュー一覧

  • 残酷依存症

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    色々な意味で残酷だったが、とても面白かった。二場面が同じ時間軸で進行していくが、その対比の妙がとてもよかった。

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    2026年02月21日
  • 僕とモナミと、春に会う

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    サックリ読めるファンタジー人間ドラマ。

    猫モナミとの出会いから過去のトラウマを乗り越えていく翼。
    続きがあったら読んでみたいと思わせる丁度よい心地良さ。残念ながら続編は無いようです。

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    2026年02月20日
  • ホーンテッド・キャンパス 春でおぼろで桜月

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    どの話も安定して面白かったが、藍さん卒業しても違和感なく登場してくれるのがありがたい。エピローグは次作が気になる終わり方、期待します。

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    2026年02月18日
  • ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と

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    新興宗教や毒親などの社会問題的要素とホラーが組み合わされたストーリーの面白さは流石だけど、今作に限っては2人のデートがメイン。今後の展開に期待

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    2026年02月18日
  • ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり

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    二人の恋路が進むにつれて怪奇との落差も比例して大きくなり、作品が進むにつれて面白くなっているように感じる。どの話も楽しめたけど、三話目のような民俗学絡めた話が好み、次作も期待。

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    2026年02月18日
  • 侵蝕 壊される家族の記録

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    家庭が侵蝕されていく様がとても生々しくて恐怖を感じた。意外な結末は流石で面白かった。人が置かれる環境の大事さを感じた。

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    2026年02月18日
  • 虎を追う

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    しかるべき立場で再捜査を行う気概がすごい。それに付き合う孫とその友達もまたすごい。メディアや各種媒体での連鎖反応は現代ならではの臨場感があった。

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    2026年02月18日
  • 執着者

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    被害者と加害者にまつわる人々の構図が複雑に絡み合う中で、捜査に携わる人にも同様の闇を抱えている点がすごい良かった。狂気っぷりもよく描かれたいい作品だった。

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    2026年02月18日
  • 執着者

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    著者の作品は10冊以上も積読しています
    ずっと読みたいと思ったまま時が経ちすぎました
    想像していたよりもずっとしっかりした警察小説でした
    イメージとしてホラーみが強いのかな、と思っていましたがそうでもありませんでした
    ホラーというよりもミステリーです
    筋が通っていて最後まで面白かったです

    ストーカー描写がリアルで良かったです
    被害者の恐怖が伝わってきました
    生理的に嫌悪感を抱かせる描写がとても上手い作家さんですね

    かなり昔、死刑にいたる病を読みました
    その時もとても面白かった記憶があります
    再読したくなりました
    でもその前に積んでる本たちを読まなくては笑

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    2026年02月16日
  • 骨と肉

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    血は争えないのだろうか?
    人はその成育環境で、生まれ持ったもの以上の人格形成を成して行くのだろうか?
    読んでいて、ずっとゾワゾワとうすら怖い感じが付き纏った。それでも頁を捲る手は止まらなかった。

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    2026年02月04日
  • 侵蝕 壊される家族の記録

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    おぞましい、という言葉がぴったりな本だった。
    読み易いし感情移入もしやすいんだけど、とても精神にくる内容でめちゃくちゃ怖かった。知らない著者だったんだけどこの人「死刑にいたる病」の原作者じゃん...そりゃあおぞましいはずだわ。
    面白かったけど二度と読みたくないなぁ

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    2026年02月03日
  • 鵜頭川村事件

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    櫛木理宇『鵜頭川村事件』角川文庫。

    小さな村を舞台に歪んだ人間関係と人間の欲望が巻き起こした悲惨な事件を描く。

    過去に起きた事件の犯人の呪いが新たな事件を生み出したようなホラー小説っぽい始まりだったが、途中からノンフィクションのようなテイストに変わっていく。


    亡き妻の節子の故郷である鵜頭川村を墓参りに訪れた岩森と6歳の娘愛子は、突然の豪雨で孤立した村の中で足止めを食らう。

    そんな中、1人の若者の他殺体が発見され、村は疑心暗鬼と狂乱の渦に巻き込まれる。不足する物資と次々起きる諍いの中、若者たちが自警団を組織し、やがて村全体を呑み込む内乱事件へと発展していく。

    本体価格880円(古本0円)
    ★★★★

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    2026年02月01日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    ドン底やん!
    別々の環境で、家庭の事情で、家出して、シェアハウスに暮らす事になった10代の少女2人!
    シェアハウスと横文字で、オシャレな言葉になってるけど、西成なんかにある安い宿よりはるかに悪い。
    汚いし、物置いといたら、使われたり、取られたり…
    ここから
     再生していく1人
     堕ちていく1人
    何が、原因で、そういう風に分かれたんやろ?
    紙一重とは言えんけど、これもひとつひとつの選択肢のどこかで、ひとつ間違えるとそこからは、ずっと負の選択しかないような…
    10代で、選択間違えるなんて、あるあるやから、選択というより、運?
    どこの神さんも信仰してる訳やないけど、神も仏もあるものか!って感じ。
    プロローグで、最後はどんなになるかは分かるけど、あえて名前は出していない。
    こっちは、そんな事に巻き込まれないように祈るばかり!
    でも、主人公はともかく…
    もうひとりは…

    プロローグの少女は何度も自問する。「なにかできたのではないか」「もうすこし違ったやり方があったのではないだろうか」と。その問いは、著者がそのまま読者に向けた問いでもあるのだ。
    その答えは、意外と近くにあるような気がする。
    本稿で、想像力という言葉を何度も使ってきた。読書におけるそれは、他者の体験や感情を我が事として受け止める力だと、冒頭にも書いた。読書を好む人々がーあなたが持つ、読書によって培われた力だ。
    他者の気持ちを自分のことのように受け止める力。それを別の言葉で、私たちはこう呼ぶ。
    「優しさ」と。(解説より)

    読書か…
    でも、こんな年齢でツラい…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

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    2026年01月30日
  • 七月の鋭利な破片

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    2009年、林間学校に参加した小学5年生の乃江瑠がペドフィリア(小児性愛者)の須藤に殺害された。

    14年の時を経て乃江瑠と同じ班だった青哉、武丸、凪、若葉の四人が再会。

    そして再び殺人事件が発生。

    物語は2009年と2023年を交互に描きながら展開していく。

    櫛木作品に見られる悍ましさは控えめだが、本作では自己愛性パーソナリティ障害やヤングケアラー問題を絡め、社会派小説としても読み応え十分。

    守られるべき子どもが守られないまま大人の身勝手さに巻き込まれていく。

    大人が責任を放棄した時、子らに深い傷が残る事を痛感する。

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    2026年01月25日
  • 侵蝕 壊される家族の記録

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    怖い女性を描くのがほんとに上手い。
    北九州の監禁がモチーフなのかな
    人間が徐々に蝕まれていく様を生々しく描いた作品で、人間の怖さがありありと伝わってきた。

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    2026年01月23日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    面白かったのは、各作家が描く殺人鬼たちが、それぞれ**自分の信念や“筋”**を持っているところ。
    ただそれは立派な「ルール」というより、自分を正当化するための言い訳にも見えて、その危うさが怖かった。
    怪物になりきれないからこそ、言葉で理屈を作って“人間の形”を保とうとする――でもその理屈が、狂気を長持ちさせてしまう感じがある。
    そして何より、怪物がふと見せる人間性を感じた瞬間に、「これは特別な誰かの話じゃなく、誰でもなり得るのかもしれない」と思ってしまう。その距離の近さがいちばん恐ろしかった。
    改めて、シリアルキラーという題材はアンソロジーとの親和性が高いと思った。怖さの種類が作家ごとに変わるぶん、“闇の食べ比べ”みたいに読めてしまう。
    さらにタイトルの『人殺し日和』がまた怖い。殺人が特別な出来事じゃなく、天気のいい日常にすっと紛れ込むような感触があって、読後にじわじわ効いてくる。
    短編で楽しんだ後、じっくり各作家さんの作品も読んでみたくなる一冊だった。

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    2026年01月21日
  • 残酷依存症

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    前作を読んでから相当時間が経ってしまったので、前作の登場人物についてすっかり忘れてしまってたけれど…

    読み始めた頃は渉太に対して同情する気持ちがあるのに、読み進めるうちに責任転嫁がすごすぎて「こういう目にあって仕方ない」と考えてしまうところが怖い。航平や紗綾のような性格の持ち主がいるところも怖いけど。
    復讐されることに肯定感を持ってしまい、極悪非道な者対してこの残酷な仕打ちもやむなしと思うことも残酷依存症なのかなと考えてしまった。

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    2026年01月20日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    題名に惹かれて購入。
    サイコパスが必ず物語に登場する短編集。どのサイコパスも新たな欲求に目覚めるきっかけだったり数字へのこだわりみたいなのが強く出ていて共感は出来ないがきっかけは突然起こることもあるんだなと思い、誰にでもきっかけはあると思うと怖かった。
    どれもそれぞれの著者の良さがあり良かったが、木爾チレンさんとくわがきあゆさんの短編集が良かった。
    ⭐︎木爾チレンさん 『脳JILL』より
    「欲求というものは、一度、上を知ってしまうと、もうそれ以下では満足できなくなるんです。」
    →本当にそうだなと共感。上を求めればキリがないないし終わりがないなと思った。
    ⭐︎くわがきあゆさん 『私の伴侶』より
    →人を救おうとする老人と人を掬う男性を掛けているのが上手いなと思い良かった。

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    2026年01月17日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    「小説推理」に掲載された4編と結城真一郎氏の書き下ろし。
    人気作家の人殺し(*☻-☻*)

    「シリアルキラー vs 殺し屋」阿津川辰海
    派手な対決ものに見えるのに、
    「技術」と「倫理」の差だったり。
    やっぱりプロはプロ。といったところでしょうか。

    「脳JILL」 木爾 チレン
    チレンさんぽさを安心して味わえる“人殺し”
    という感じがします。
    この文体の軽妙さと心理の深さの
    高低差が魅力。

    「テキストブックキラー」櫛木理宇
    短編なのにハッとしてグッとくるなあと思ったら 櫛木さんでした。
    “殺人”書いたら際立つものがあります。

    「私の伴侶」くわがきあゆ
    自殺の名所の崖の上。
    止められぬなら落としてしまおうか。
    落ちてしまったご遺体を拾うもあり。

    「ご乗車の際は」結城真一郎
    女郎蜘蛛を愛でる男は、殺す条件を常備するタクシードライバーとなる。巣を張ったつもりが同種の人間に乗り込まれる。
    なんとなく 最初の数ページが道尾さんに似ている気がした。

    技術的な殺人、殺人の思考、殺人との関係性
    殺人者の反転と 皆さん殺人へのアプローチを変え楽しませていただきました。

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    2026年01月16日
  • チェインドッグ

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    死刑に至る病と本作との相違が随所で見られた。
    個人的には前者の方が結末の不穏感があって良かったが、後者の方が主人公の心理描写が繊細だった。

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    2026年01月15日