櫛木理宇のレビュー一覧

  • ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり

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    2019年51冊目。今回は中編が3本と割と短め。育児に疲れた女性が自殺して、成仏しきれずにこの世にとどまっていた霊を女子会をしてストレス発散させて成仏させるという解決方法をとる中編が、学生のサークルらしくて良かったなと思う。毎回指摘するようだが、ホントに森司とこよみはじれったい。こよみの方も、森司の高校時代の画像を持っていたりするなんて、あなたたち付き合ってしまいなさいと説教したくなります。ホント読んでいて「うらやまし過ぎる。コンチクショウ」といいたい。次。

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    2019年06月29日
  • ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と

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    2019年49冊目。ついに森司とこよみが初デート。このままラブコメ展開爆発か!と思いきや、こよみの過去にちなんだ話も出てきたりしてオカルトの要素も健在。しかし、エピローグの話は「あーうらやまし過ぎるぞコンチクショウ。」といいたくなりますな。まあ、まだこの2人が付き合うことになるには時間がかかりそうではありますが。感想はこんなところです。

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    2019年06月21日
  • 赤と白

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    多感な時期の思い込みの極致

    雪深い東北のある街で火災事件が起こった。
    遺体は母とその娘だと思われていたが娘ではなく娘の友人だった。
    高校生の弥子と小柚子は仲が良い、しかしお互いの家庭環境に問題があり、それがしこりとなり段々と大きくなっていく。
    思い込みの激しい友だちの苺美
    ずっと昔一緒に遊んでいてこの街に帰ってきた双子の京香
    小柚子の母とその彼氏の大島
    弥子の母と叔父と関口くん
    全ての人間が何かと問題あり。小柚子は嫌になり酒に逃げる。弥子は叔父との関係に嫌気がさす。
    積もり積もった事が爆発すると自分でも思っていない行動を起こす事になる。

    初めて読んだ作家さんでしたが人間のドロドロとした感情

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    2019年06月08日
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに

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    2019年42冊目。今回はオカルト研究会副部長の藍の卒業旅行ということで、旅に出た一行がいわくつきの村に雪のせいで立ち往生し、事件に巻き込まれるという、どこか探偵小説にあるような話のシチュエーション。部長が部室に寝泊まりしている原因となった人物も登場し、色々と物語の理解が深まった巻。あと、もう森司は自覚のない鈍感野郎に認定。ここまで鈍感だといい加減腹が立ってくるな。さっさと映画に誘いなさいよと自分が森司の周りにいる人間だったら言いたくなります。あーもうじれったい。感想はこんなところです。

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    2019年05月24日
  • 赤と白

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    家庭内に問題を抱えている少女たちが出てくる。
    家庭内の問題って、ほかの人からはわかりづらいし、本人も知られたくなかったりする。
    想えば自分など、多少小うるさい母親がいたぐらいで恵まれていたのだなあ、とつくづく思う。
    なぜか引き込まれて一気読みしてしまった本

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    2019年05月19日
  • 赤と白

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    2012年に小説すばる新人賞を受賞した、櫛木理宇の初期作品。
    『キャリー』のように、母親に抑圧されて暮らす少女が、いつ精神を崩壊させるのかと読者をハラハラさせる物語。
    共に母親に抑圧されて暮らす小柚子と弥子、この仲の良い2人の少女に、莓実、京香というもう2人の少女が関わってくることで、閉塞感たっぷりの物語は更に閉塞感を増していきます。
    雪の降り積もる冬の新潟を、暗く描いているのも、母娘の物語の閉塞感を更に重苦しく演出してましたね。
    ヒロインの一人・弥子が夢野久作『少女地獄』を読んでいたり、冒頭が新聞記事だったり、弥子が背が高いことがコンプレックスだったりと、『少女地獄』「火星の女」を思わせると

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    2019年05月15日
  • ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり

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    ゴールデンウィーク直後に読んで、話の季節とぴったりでした。
    だんだん話がすっきり終わらずに怖くなってきています。
    でも主人公の二人のことが気になって途中でやめることができません。

    一話目はエクソシストの話が出てきて、懐かしかった。
    子供の頃はそれほど怖いとは思わなかったが、今初めて見ると怖いかも。

    次作もあんまり怖い話でありませんように。

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    2019年05月14日
  • ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色

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    恋愛模様はかなり進展。動物がひどい目にあうのはフィクションってわかっていても読んでいて辛いものがある。3話はものすごい嫌だな…。結局発見されることはあるんだろうか。

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    2019年05月08日
  • ホーンテッド・キャンパス なくせない鍵

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    2019年38冊目。森司とこよみ、文章を読んでいて、付き合っているんじゃね?と錯覚させるようなことをお互いやっていてヤキモキさせられる。特に森司の方は、あまりにも自分に自信が無さ過ぎ。まあ、奥手の男性は恋愛に関してはこんな感じなのかなとも思うけど。心霊現象よりも、森司とこよみの恋の行方の方がとっても気になりました。感想はこんなところです。

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    2019年05月07日
  • ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色

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    怪異と現実の結びつけ方がとてもスキーです。
    原因?をしっかり書き上げるというかなんというか。
    昔の因縁話なりも詰まるところそこに人間がいて、諸々の関係があって何かが起こりその説明に怪異が現れるというか、そういう古典的な話と現代が見事にマッチングするといか。

    とりあえずあのカップルは早くなんとかしてほしい。

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    2019年05月03日
  • 赤と白

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    第25回小説すばる新人賞受賞作。衝撃作だと思う。
    ”女子高生”というものが、非常に不安定なのは知っていたが、鬱屈が熟成され、飽和し、そして爆発する。そのギリギリなラインを存分に感じられる。
    解説は読まない方が良かった。

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    2019年04月23日
  • ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色

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    これまでと変わらず、プチホラーとだらだらした情けない恋愛話。
    でも、エピソードの最後には毎回ほっこりさせられる。
    今時の大学生かよ!?、と突っ込んでしまうのも毎回恒例の展開ですな。

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    2019年04月15日
  • ホーンテッド・キャンパス 死者の花嫁

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    2019年32冊目。オカルト研究会の部長たちからこよみに関して森司に言われた一言がきっかけで、森司のこよみに対する行動が(森司が自覚していない面がアチャーと思うけど)大胆になっている気がする。森司自身はまだ全然自覚していないけれど、こよみの両親や大叔母に認められたりと外堀は着々と埋まっていると思う。そういう面で進展のあった巻。この内気なシャイボーイはいつこよみをデートに誘うことが出来るのか?。気長に読んでいきたいと思う。

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    2019年04月08日
  • ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色

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    ネタバレ

    ずっと引っ張っていたサボテンの名前の件がついに!
    思っていたより随分後になったなと。
    それだけシリーズが長く続いている証なんでしょうけど。
    互いに敬称つきでネームプレート作ってるのが可愛い。
    ただ本編はそんな可愛さもかすむほどのホラー度いうか、人間の妄執の怖さが増し増しでした。
    猫の話は泣けましたが、座敷牢と殺人事件が絡んだ話はややこしくはあったけど、本当に怖かった。
    しかも解決したかと思いきや、森司がピンチになってるし。
    今回はこよみちゃんがヒーローでしたね。
    これも愛の力か……
    それにしても、何でこの二人、これで両思いになってないんだよと今回も焦らされることになりました。
    進展はしてるんだ

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    2019年03月29日
  • チェインドッグ

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    日本版レクター博士爆誕! - 櫛木理宇「チェインドッグ」 ★★★★☆

    日本版レクター博士爆誕です。
    ありがりな血縁的な話に見せかけて、狂っているぞ。詳しく書けないのが残念ですが、見事です。
    個人的には、エピローグが好きじゃない。
    とにかく読みやすい。グイグイ進みます。
    9件目も榛村が犯人だとした、警察・検察の立証がないのがもったいない。そこがないので、「明らかに違うジャン」ってなっちゃっう。せめて被害者の年齢だけでも合わせればいいのに。

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    2023年10月27日
  • ホーンテッド・キャンパス

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    オカルト・ホラーとロマンスが絶妙にブレンドされた大ヒット怪奇青春小説シリーズの1冊目。ヤマウチシズさんのイラストはきっと読者のハートを掴んで必ずヒットを呼び込むのでしょうね。八神森司はヘタレの意気地なしにしてはイケメン過ぎる気がしますが、不思議美少女の灘こよみはイメージにぴったりですよね。ホラー小説ですが出て来る霊たちが割とあっさりと潔く退場して最後がハッピーエンドなのが好感度の高い理由でしょうね。森司とこよみは互いに心の中では既に結ばれているけれど言葉で愛を語らないシャイで草食的な恋人関係なのでしょうね。

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    2019年03月16日
  • ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり

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    エクソシスト、事故物件、椿。どれも親族に絡んでしんどい話。今回は全体的に恋愛のもつれの話でもありました。周囲の人が悩みを持ち込む中、森司とこよみは、進展しているのか、していないのか。

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    2019年03月05日
  • ホーンテッド・キャンパス 水無月のひとしずく

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    ネタバレ

    ・自転車のひき逃げ事故と地元会の色々
    ・霊感少女と謎の指と同級生
    ・いじめ問題とその教師
    パワハラやらセクハラ。真ん中の話は以前、引越しバイトで遭遇した屋敷が絡んできた。また出てきそうな感じかな。あとの2本はハラスメントに関しての問題。加害者は比較的無自覚に支配欲を満たして満足してたりすると思うので、ここまで酷いのじゃなければ世の中に蔓延してるんだろうなと物凄く嫌な気分になった。森司は怖気づきすぎだけど、結果いい人だと思うのでうまくいってほしい。あと、土鍋でご飯が美味しそうだった。

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    2019年02月28日
  • ホーンテッド・キャンパス 夏と花火と百物語

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    ボツネタ大集結!?と思えるような百物語。そして魔女狩り。尉面の呪い。魔女狩りとモラハラの組み合わせは凄まじくベストマッチだなぁと。そして、そういう人、ちょいちょい居るなぁと嫌な気持ちに。面のそれは、長い時間かけて、面を作った奴の執念が実を結ぶ。いやぁ凄い。自分自身も人より前に行こうとする気持ちが無い人間なので、コーチみたいなやつ、嫌いだなぁ。他人を期待するのも失望して酷く当たるのも身勝手な行為でしかない。

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    2019年01月15日
  • チェインドッグ

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    胸糞だが、おもしろかった。
    最後まで楽しませてくれた。
    筆者は男性なのか女性なのか?
    なんとなく女性だと思って本書を手に取った。
    私と同じ新潟出身ということも、読む前には親近感を持っていた。

    が、しかし。

    こんな怖い話を書ける人には全く親近感を持てない(褒め言葉)。

    榛村(はいむら)大和(やまと)という名前は、ジキルとハイドのハイド(=悪意)を意識した名前なのだろうか。

    表紙の少女は、私は加納灯里だと思ったのだが、ネット検索しても定かでなかった。

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    2018年12月09日