櫛木理宇のレビュー一覧

  • 七月の鋭利な破片

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    子供を中心とした社会問題をテーマにした小説という印象。子供時代の14年前と大人の現代を行き来しながら、子供の生きづらさとはなんだろうか?と考えさせられる。内容が結構ヘビーなのに対して作者さんの淡々とした文章のおかげで最後までしんどさを抱えながらも読み終えられたのがすごい。ただミステリーとして読むと伏線っぽいものはあるけど軽いし唐突だし、犯人に対しても「え?貴方だったの?(今まで存在感がない)」なのでいまいち。でもまあ、この本は子供の生きづらさを取り扱った作品だと思うから、それでいいのかな。

    0
    2025年08月12日
  • ふたり腐れ

    Posted by ブクログ

    推し作家、櫛木理宇さんの作品。

    二重人格の殺人者と大人しい女性の殺人逃亡劇と、捜査する警察の捜査劇と二視点から構成される。
    終盤まで、殺人者と主人公のなんともいえない友情の育みに不思議と魅せられ、このまま捕まらなければ良いのに。と思っていた。
    これもストックホルム症候群なのか??
    ただ警察視点で我に返り、いやいや、許されない行為。逮捕されて死刑になるのは致し方ないなと思い、切なくなる。

    終盤には、ハラハラドキドキし過ぎてうまく息が吸えなくなった。
    そこからラストに…ポカーン……。
    となった。
    なんじゃそりゃ。まるで思いつきもしない展開だった。

    櫛木理宇さん作品は、途中どんなにえげつないシ

    0
    2025年08月11日
  • 執着者

    Posted by ブクログ

    流石は櫛木先生の作品。
    色んな人が繋がりあって面白い所にくるとページ
    をめくる手が止まらない、緩急ありの
    作品でした。
    来年の夏になったら読み返して最初に読んだ時と
    感じ方が違うのか検証します!

    その時に読んでた自分の置かれてた環境って読み返すと思い出したりしませんか?
    この本は仕事に行く時にバスを使っててその中で
    読んでた時間が多かったです。
    (朝早すぎて寝落ちもありました)
    次読む時はどんな状況で読むんだろう、、
    そういうのも自分の読んだ本に残っていく事が
    面白くも楽しい、懐かしくなります。

    本の感想と言うよりも自分の話になりましたが
    読書の楽しみ方って色々な視点があって
    良いと思って

    0
    2025年08月11日
  • 七月の鋭利な破片

    Posted by ブクログ

    主人公とその同級生4人の物語。成人してからの時代と小学生の時の殺人事件、更にドロドロした人間関係。読んでいてあまり気分良くないが最後の最後に少しホッとした!

    0
    2025年08月10日
  • ふたり腐れ

    Posted by ブクログ


    犯罪史に上がる歴代の凶悪犯を辿りながら、
    更なる狂気を見せつける物語。

    真に怖い人とは、一見何処にでもいそうで、
    弱く反抗なんて絶対にしない、無力でそうな
    姿に擬態しているだとゾッとさせられました。

    0
    2025年08月09日
  • 氷の致死量

    Posted by ブクログ

    まあまあキツい描写もあったけど、ストレートのわたしにも性的マイノリティ諸々の心情が伝わってきて読みやすかったです

    0
    2025年08月08日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    どこかの山奥村とかで実際に行われてそうな話し。
    有名な作家さんばかりで読みやすかった。
    『かんのさん』はなんとも言えない恐怖を覚えた。

    0
    2025年08月06日
  • ホーンテッド・キャンパス 最後の七不思議

    Posted by ブクログ

    ホーンテッド・キャンパス第17弾です。今回も2つの短編と1つの中編。
    最後の学校の七不思議が怖かった。ホラー的な怖さと人怖が混ざった作品でした。
    森司のリレーの結果が次作に続くで次作も楽しみです。

    0
    2025年08月02日
  • 鵜頭川村事件

    Posted by ブクログ

    岩森は娘を連れて妻のお墓詣りに鵜頭川村に出かけたのだが、豪雨に見舞われ村は孤立した。
    そんな中で若者の死体が発見され、村の青年たちが自警団を結成する。
    村を守るために自警団は結成されたはずだったが、これまでの不満が噴出して暴走。
    いつ、誰が襲われるか分からない状態になってしまった。

    0
    2025年08月01日
  • 殺人依存症

    Posted by ブクログ

    引き込まれた、というより、引き摺り込まれたというべきか。暴行、虐待、殺人など容赦のない描写、展開の連続にしんどさを覚えながらも、徐々に犯人の人物像が浮かび上がる巧みな構成や終盤の怒涛の展開にページを捲る手が止まらなかっのは事実で、その意味では4点付けても良いかもだが、広くお勧め出来ない内容なので3点に。
    浦杉と真千代との因縁のそもそもの始まりが、目が合った程度だったのは、その後の展開からすると少し物足りなかったような。
    3部作は読んでみよう。

    0
    2025年07月30日
  • 死んでもいい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「死んでもいい」
    「ママがこわい」
    「その一言を」
    「彼女は死んだ」がよかった。

    短編はもっとよみたい、その先は?と思ってしまって苦手意識があるが、今回は読みごたえあり。

    0
    2025年07月28日
  • 死刑にいたる病

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3連休にプライムビデオで映画の方を見て、原作が気になって読んだ。
    ばあちゃん死んでないやーん! ってそこは大した違いじゃないんだけどw
    細かいシチュエーションが映画といろいろ違うのが結構気になる
    原作の方が中学から高校、大学への雅也の心情の変化をたくさん語ってて、なぜ映画であんなボソボソ喋りだったのかわかったりした
    綺麗な顔立ち…阿部サダヲ…はて…?笑
    映画と原作で見た目の大和像がだいぶ違うけどw中身は同じ
    事件を調べる過程で原作では大和の生い立ちも詳細に語られてて、そういう意味では魅力的で雅也が惹かれていくのもわかるかも~と思った
    さすがに原作の方が情報量多くて、それぞれのキャラが立ってよか

    0
    2025年07月24日
  • ホーンテッド・キャンパス 夜を視る、星を撒く

    Posted by ブクログ

    ホーンテッド・キャンパスシリーズ第16弾です。毎回書いてるけどいつも通りの面白さです。今回は、霊能力タレント巧くんの話しとブラックバイトの話しは怖かった。
    水餓鬼の話しは悲しかったし、切なかった。

    0
    2025年07月22日
  • ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色

    Posted by ブクログ

    ホーンテッド・キャンパス第15弾です。
    まぁ、いつも通り、最後の話しはちょっと怖かった。恋愛絡みの話はドロドロが深い感じがする。森司の精神にまで影響を及ぼすの怖すぎる。

    0
    2025年07月21日
  • 骨と肉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初の一行から不穏な空気。
    プロローグが終盤で意外な繋がり。

    ぐいぐい読み進めたけど、登場人物が同じ一族でややこしくて、名前が急に出てくると「誰だっけ?」とか「あ、この人はまだ生きてるのか」状態だった。

    0
    2025年07月13日
  • 逃亡犯とゆびきり

    Posted by ブクログ

    最近どはまりしている櫛木理宇さん。かなり残虐な殺人事件の印象が強いから、ちょっと私的にはもの足りたい感じもしたけど、一つ一つの事件の真相というのが、主人公の唯一の親友であり連続殺人犯の逃亡犯の言葉から明らかになっていくところが面白かったな。最後の終わりかたもなんかかっこよかった

    0
    2025年07月12日
  • 残酷依存症

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表現や言葉遣いに違和感がなく読みやすい。
    展開はわりとよくある残酷系の復讐もの。
    SAWシリーズのはじめの方に近いかもしれない。
    もしかしたら登場人物の一部は前作から続いているのかな。

    大学サークルの集団暴行とホモソーシャルに性同一性障害をあわせたことに驚いた。
    シンプルに強姦の被害者が男の子だったということを読者たちが「どんでん返し」と呼んでいるのかと思ったから、その予想はいい意味で裏切られた。

    最期がどうなったのか、もう少し書いてくれていたらなあと思う。
    主犯格の3人は仲良く撲殺、里見瑛介も似たような殺し方をした上で崖から落としたのかな?

    悪くなかったので前作なども読んでみようと思う

    0
    2025年07月12日
  • 逃亡犯とゆびきり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    第一話 一一七人の敵
    第二話 クロゼットの骨
    第三話 シリアルキラーによろしく
    第四話 かわいくない子
    第五話 凍えて眠れ
    第六話 逃亡犯とゆびきり

    ライターとしてチャンスをつかみかけていた世良未散。高校時代の親友・福子からヒントをもらい、未散は事件記事でヒットを飛ばすようになる。どの事件も家庭の歪みが生んだもの。そこまで追い込まれた加害者(1人除く)の痛みがつらい。

    0
    2025年07月09日
  • 骨と肉

    Posted by ブクログ

    殺害された死体は、唇や瞼が切り取られていた。捜査本部の刑事武瑠は20年前の事件との共通点に気がつく。それと同時に彼の周りで不審なことが起こっていく。
    猟奇殺人の刑事もの。登場人物がみんなやばい幼少期を送っていて、それが尾を引いて大変なことになっちゃってる感じ。ちょっと気味が悪い部分もあるが犯人候補が何人かいて、最後まで考えさせる感じで面白く読むことができた。

    0
    2025年07月08日
  • ふたり腐れ

    Posted by ブクログ

    読み始めから中ほどまで、何か今一つ深みがないような感じが続き、うーん、何かいつもの櫛木作品より軽いなぁと思っていた。
    が、終盤はそう来たかと相変わらずのトリハダものだった。

    0
    2025年07月04日