櫛木理宇のレビュー一覧
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飲み会で高校の時の同級生と再会するが
それがどたばたの始まり。
ストーカーがいるから、という理由で引き受けたけれど
周囲に誤解を広げてどうするか、という話。
最終的に文句を言っていた人は黙っていてくれたのか
本人が騙されてくれたのか、謎だな…と思っていたら。
ここに片鱗が! という、にやにや感。
良かったね、と言いたいところですが、どちらも動かず
右往左往しているばかり。
まぁ、今までがありますから、仕方がないのですが。
そんな誤解だらけの1話と、勘違い女の2話。
育てられた年月がありますから仕方がないですが
甘やかした人、一体何考えて育てたのか。
いや、育ててない??
ちらっと1話に出ていた実行委員会の人、が3話。
人の事よりも自分を考えてしまうのは、仕方がない頃。
それを懺悔するのも、自覚するのも大事です。
姥捨て山は本当にあったのか、な4話。
食べ物がなければ、切り捨てるのが普通の時代。
あったのかなかったのか…それとも直接?
まさかここに繋がるとは思いもしませんでしたが
気が付かない方がよかったのか、気が付いて
自分に気が付いたのが良かったのか。
がんじがらめにされたものがありますから
人から言われなければ決断できないものがあります。 -
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私なんかは容易に複数の映画館に行ける立地の町でなければ住めないと思うのですが、それでも田舎暮らしにはある種の憧れがあります。町の誰しもが顔見知りでまるで大きな家族のよう、あったかくて、困ったときは何の見返りも求めずに助け合う。田舎とはそういうものだと思っているし、そうであってほしいと思っている。そんな思いが見事にぶった斬られるのが、坂東眞砂子の『くちぬい』であり、この櫛木理宇の『避雷針の夏』であり。
地元の人間であれば、たとえ殺人犯であっても赦されるどころか英雄視。よそものならば目立たず慎ましやかに暮らしていても難癖をつけられる。そんな町に越してくるはめになった家庭の娘ふたりは何を企てようというのか。
娘のうちのひとりの父親には虫酸が走る。実母の介護を妻に押しつけ、自分は家にも帰らずに好き勝手。悪いのは俺じゃないとひたすら言い訳する奴に限って「業腹だ」と言うんだわ。そんなあなたに業腹です。
これを読んで田舎暮らしなんてまっぴらごめんと思ったあとは、乃南アサ原作の映画『しゃぼん玉』(2016)を観て、やっぱり田舎もいいなぁと感じることをお勧めします。 -
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今日も今日とて、依頼がやってきた…のだが
ここにきて、ライバル出現!?
話すのさえ緊張して固まってしまう、という
ライバルが登場、の今回。
最初の依頼の付き添いできたライバル。
そちらの依頼内容は、子供の頃の事故が実は…という
消えていた記憶まで呼び覚ます始末。
閉鎖空間である村なんかでは、ありそうな話ですが
それを子供が…というのは異常です。
お山の大将だったのと、そう思えるほど
言われ続けていたのが現況かも?
依頼者も案外すごいというか…それほど『彼』の
積もり積もったものがあったのか。
2話目は、自分に起こったら怖すぎです。
一部分だけ、というのも怖いですが
逆恨みでは? と言いたくなる内容。
何か噂、みたいなものはなかったのでしょうか?
いやでも全員新規の知り合いで固めてしまえば
それも難しい?
3話目は楽しい生活、幸せだった思い出、のはずが…。
確かに、知らずにそのまま、となった場合
知ってしまった時が恐ろしいです。
が、それもこれも…ですけど。
これが子供の時に気が付いたら、それはそれで
今以上に辛い気もします。
飲み込める歳で良かった?
4話目は、きれいに騙されました。
そりゃ仕返しもしたくなる、という教授ですが
語り手に騙されました。
最後まで読んでもう一度読むと、確かに、なのですが。
ライバルが頑張ってデートに誘った5話。
おかげで事件が発生して、おかげで自殺が~ですが
立て板に水、状態で語る部長の情報量が凄い。
事件終了後、ようやくライバルに告げるわけですが
進み具合が…。 -
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ホラーテイスト・ラブコメ第2弾。(勝手につくりましたが方向性は間違っていない自信あり)
この回では、舞台となる雪越大学の地方が明かされます。
名前から想像できる所と思っていましたが、作者の出身地辺りなのでしょうか。
前作の登場人物が再び登場したりするので、ぜひ前作から読んで欲しいですね。
前作に続いて晩秋から冬のチョコレートの時期といえば、ラブコメ度は否が応でも上がります。ホラーのテイストも場面を想像するとちょっと怖くなってきています。
前作でもそうでしたが、作者のホラー・オカルト作品に対する造形の深さを垣間見る場面が多いです。その意味でも参考になります。