櫛木理宇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
櫛木理宇『首なし晩餐 スローライフ刑事の事件簿』文春文庫。
『首なし晩餐』と『スローライフ刑事』という猟奇的なワードとソフトな軽さを感じるワードが同居する不思議なタイトル。
ゆるさを感じる雰囲気の中、主人公のキャリア警視とやはり警察官の兄姉が猟奇連続殺人事件を捜査するストーリーが進行するのだが、犯人の正体とその動機がしっくりと来ない。
巻頭に人物紹介とオタク用語解説が掲載されているが、オタクらしいオタクは登場しない。
28歳のキャリア警視の佐桐眸巳は地元の新崗県に署長として赴任し、週末には同じ警察官の父親違いの兄姉と同居生活を送りながら、山菜採りや料理、キャンブなどスローライフを楽し -
Posted by ブクログ
全体としては読みやすく、ホラーとしてはやや軽めの読後感。
手紙や証言のような断片を整理していく構成が印象的で、短編を挟み込んでいるようなテンポの良さがある。
その分、一つひとつのエピソードはサクッと読めて、流れに乗りやすい。
昨今のモキュメンタリーブームのった印象。
ただ、その“断片を繋いでいく面白さ”に期待して読み進めると、少し肩透かしを食らう部分もある。
呪いの原因が、それまで積み上げてきた要素から導かれるというよりは、やや唐突に提示される印象があって、そこは正直もったいない。
伏線を拾う楽しさを感じる前に終わってしまった感覚が残る。
ラストについては賛否が分かれそうだけど、ホラーとし -
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Posted by ブクログ
人が人じゃなくなる時はいつだろうか。
私の人生において、浮かんだことのない疑問だった。
本作「殺人依存症」はそんな疑問が生まれる作品だ。
無慈悲な方法で子供たちが殺される。
その事件を追う刑事。
その刑事の過去。
残忍な犯行を繰り返す犯人の本当の親玉。
どれをとっても、どこか痛くて苦しい。
境遇が不幸であれば、人を殺していいことにはならない。
でも人にされた消えない傷や憎しみは、人じゃなくなって初めて昇華されていくのかもしれない。
少し引っかかるのは、刑事を陥れるために起こした事件だと分かってたから、親玉はそこまで「殺人」に依存していたわけでは無いというところだ。
親玉が依存して