櫛木理宇のレビュー一覧
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購入済み
解りたくないのに…
善人だけでなく悪人にまで、天使だけでなく悪魔にまでも、共感してしまう自分がいることをここに告白する。
もちろんそれは本の中に生きる人々限定の話だが。
それを顕著に感じるのが櫛木理宇さんの作品。
登場人物の哀しみや苦しみ、怒りがおぞましい事件の網目からこぼれ落ちてくるものだから否も応もなく「ああ」と納得せざるを得ない。
恐ろしい作家さんを知ってしまったものだ。 -
Posted by ブクログ
登場人物がなんだか厄介で嫌な人ばかり! 読めば読むほど嫌な気分になってくる、だけれど読む手を止められないミステリ短編集。毒がたっぷりなのだけれど、なんだか読後感はすっきりするような気がしなくもありません。
お気に入りは「その一言を」。一番嫌な話だと思うのですが、一番結末が収まるべきところに収まったように感じました。傍目には恐ろしい惨劇であり悲劇としかいいようのない事件なのですが。普通ならば到底理解できないであろうと思えた最後の一文がすとんと腑に落ちてしまったところが凄いです。
「ママがこわい」も本当に怖い。ここまで極端でないにしろ、こういう人っていそうだもの。そしてその裏に隠された作為と、それ -
購入済み
代償
「瑕疵物件」…不動産売買ではこのような表記になるそうだが、本作は『瑕死物件』。
この題名の本当の意味に気付いたのは本作の終盤であった。
一見すると短編集のような様相の本作。
だが、一遍一遍読み進める毎に、毎回のように登場する人物の人となりや、その章での主人公らしき人物達が、それぞれどのような立ち位置であるのかが次第に明らかになってくる。
推理小説を読んでも推理は名探偵にお任せ。
「ほーほーなるほど!」とまるで我が推理が真実に到達したかのような陶酔感を味わうのが常なのだが、本作に限っては先の見えないモヤモヤ感が随分読み進めるまで私の頭を覆っていた。
なかなか明らかにならない真相は、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1.自転車事故の備えられている花を持ってくる。。。
2.指が足を這う、、下の名前を呼び合う関係って。
3.友達を倉庫に閉じ込めたら、、、
疑似恋人でちょっぴりぎくしゃくしている二人。
下の名前を呼び合おうとして、、、でもこれが謎を解くカギになり。
むずきゅんシーンを上手く使ってるな。
<むずきゅん>
今回、このみちゃんと恋人に、、、、ストーカー対策のための疑似だけど。
腕を組んだり、下の名前で呼び合おうとしたり、、、
森司くんは、気づかなかったけど、実はこのみちゃん
「意外な特典というか、役得というか」って言ってる。
この時点で、このみちゃんも森司くんのこと、想ってるんだな。
ストー -
Posted by ブクログ
6篇からなる短編集。
1話目から、思ってたのと全然違う展開にびっくり!!
え〜!と予想の上を行きました!
どの話も毒々しくて不穏。
でもこういうの嫌いじゃない笑
櫛木さん、長編しか読んだ事なかったけど、短編もハズレなしで面白かったです!
「ママが怖い」と「その一言を」が特に面白かった。
最後の「タイトル未定」は、なんと作家の櫛木理宇さん登場!!
ほんとの話なのか、創作なのか頭ごちゃごちゃしたけど、こういう自分を作品に登場させるのって、サプライズ的で私は好きです。
そして1番驚いたのが櫛木さんの性別!!
てっきり男性かと思ってましたー
名前にミスリードされてた笑笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらず進展が遅い!(主役二人の恋模様の)
今回まさか肝心のシーン前で終わってしまうとは思いもしなかった。
彼らのクリスマスは長いのである。
……次の巻でさらっとクリスマス終わってそうな気がしないでもない。
今回はどの話も虐げるもの・虐げられるものの話だったなと。
問題を解決しても救いがあるパターンとないパターン(というか解決しても甲斐がない)があるのが、また世知辛い。
特に2話目の彼女は助けたところで、ああいうオチだとねえ……でも、ああいうタイプ程長生きする。
ずるいけども。
学校の七不思議の話は今回の話の中でも折り紙付きの怖さ。
かなり昔からの連鎖と謎解きになっていて、読み応えも凄か