櫛木理宇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書録「ホーンテッド・キャンパス死者の花
嫁」4
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p69より引用
“「もちろん、すべて一次審査落ちでした。
小柳は『既定の賞なんかではおれの才能は推
しはかれない』と主張し、各出版社の編集者
宛に抜き打ちで送りつけたようですが、当然
返事が来るわけもなく」”
目次より抜粋引用
“さいなむ記憶
追想へつづく川のほとり
ファイアワークス
うつろな来訪者
死者の花嫁”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第四弾。
部室もカビる梅雨の長雨、いきなり大声を
出したオカルト研究会部員・三田村藍。大学
生活最後の夏を楽しむために、海での合宿を
提案するのだった…。
上記の引用は、困ったちゃんな義理の弟を
持つ文芸サークル部長の台詞。
ネットの発達していなかった時代は、編集者
の目にかなわなければ、日の目を見ることが
出来ない作品が沢山あったのでしょうね。
そう思うと、読者やファンがいなくても、作
品を手軽に発表することだけはしやすい世の
中になっています。ただ読む側としては、自
分に合う作品や良い作品に出会うまでの苦行
は増えているのかもしれません。
主人公・森司と意中の相手との仲も少しず
つ進展し、良い感じになりつつあります。
部長と従妹の過去話や、主人公の想い人の少
しずれている理由など、登場人物の人間像に
深みを持たせるエピソードのある巻となって
います。
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Posted by ブクログ
なかなかホラー色の強かった一冊。
森司とこよみは相変わらずだが、ホラーで息が詰まった合間に、ふっと一息つかせてくれる。
森司の勘違いポンコツぶりには、呆れる部分もあるが…
最後のエピソード、浅間山荘や連合赤軍の事件が、深く関わってくる。
この作品には実際に起こった出来事や事件がよく扱われているが、参考として扱われることが多く、ここまで深く関わったのは初めてだ。
私が小学生にあがったばかりの頃、浅間山荘立てこもり事件のニュースがテレビで流れていた。
おそらく連日TV中継されていたのだろうけど、幼かった私は遊びながら横目でチラッと見た記憶があるくらいで、その印象も警察もののTVドラマを見ている感覚とあまり変わらなかった。
大人になってから事件の詳細を知ったが、それでもなぜ当時の若者があのような事件を起こさなければならなかったのか、今も理解できない。
ただ何となく解るのは、時代が今と違って、若者や女性に対してもっと押さえつけて窮屈で理不尽だったのだろう。
学生運動もそうだけど、事の起こりは世間も納得できるものの筈だった。
それがどこかでだんだんおかしくなっていって、引き返すことの出来ない所まで行ってしまったのか。
東大の抗争もそうだけど、頭も良くっておそらく普通の家庭の人たちがなぜ?とも思うが、オウムの事件でも捕まった人たちは、たいてい高学歴だった。
何か集団心理が働いて、そこから動けなくなってしまうのか?
そして抜け出せない自分を守るために、犯罪とわかっていても「これは仕方のないこと」として、受け入れてしまうのか?
お勉強が出来る頭の良さよりも、正しく普通に生きていく図々しさを身につけたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりにこのシリーズを読んだのだが、森司とこよみちゃんは付き合っているのか、いないのか。どうなんだっけ?と混乱した(*_*)
キャラクター紹介の森司のとこに「こよみに片思い中」とあるので付き合ってない。と判明!
いやいや、付き合ってるよね!当事者だけがまだ交際してないと思ってる状態なんだよね。じれったい~。でもそこが面白いのだよね(*^^*)
今回三編収録されてるけど全部怖かった!
ご飯を食べられることのありがたさも身に染みた。破棄される食料がある一方、お腹を透かせている人もいる。どうにかうまくいかないものなのだろうか。
お気に入りシーン。p168「馬鹿を言うな」森司は吠えかえした。「おまえ、おれにそんな度胸があると思っているのか」
森司と小山内の会話を、泉水と藍と部長が聞いて感想をつぶやくとこも好き( *´艸)