櫛木理宇のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ホラーテイスト・ラブコメ第2弾。(勝手につくりましたが方向性は間違っていない自信あり)
この回では、舞台となる雪越大学の地方が明かされます。
名前から想像できる所と思っていましたが、作者の出身地辺りなのでしょうか。
前作の登場人物が再び登場したりするので、ぜひ前作から読んで欲しいですね。
前作に続いて晩秋から冬のチョコレートの時期といえば、ラブコメ度は否が応でも上がります。ホラーのテイストも場面を想像するとちょっと怖くなってきています。
前作でもそうでしたが、作者のホラー・オカルト作品に対する造形の深さを垣間見る場面が多いです。その意味でも参考になります。 -
Posted by ブクログ
不思議なペットショップで素晴らしいペット(でも飼い主の目には美少女に見える!)と出会う人たちの物語。少し不思議でほんわかとして、だけど心理面の痛々しさも描かれていて、読み応えのある作品です。
主人公・翼の出会うモナミがとにかく可愛い! ツンデレぶりも最高です(だって猫だもん)。猫の姿も美少女の姿も楽しめる……一度で二度おいしいペットですね。こんなん飼いたい。
心に傷を抱えたそれぞれの人たちの物語は悲しくて苦しいのだけれど。トラウマそのものの正体に気づけず症状だけに苦しまされる、という方がつらいものがあるなあ。もちろん直視するのがつらいことなのは当然だけれど。正体が分からず対処できないことの恐ろ -
Posted by ブクログ
口絵がわりのキャラクター紹介を見ると、いつものメンバーの他に、見慣れないキャラがいます。
おお、これはもしかして、と思うと……w
オカルト研究会の事情を考えてみれば、藍が卒業してしまって、4人になってしまいました。
5人いないと、部として存続できないわけです。
そこで、なんとか新入生を勧誘できないか?
という他に、森司にはずっとリーダーシップが求められるようにもなってきます。
三年生だし、泉水は苦学生で忙しいから、メインで動けるのは前にもまして森司、そしてこよみとなるわけで。
先輩たちのサポートを受けながら、中堅部員として頑張る森司とこよみの様子は、これまさに学園ものだなあ、と感じさせら -
Posted by ブクログ
これ、連作短篇(オムニバス)なのだけれども、1巻で扱われた事件に登場した「その回のゲスト」が、ちょい役で出て来たりして、結構美味しい。
本筋はホラーとミステリがうまく噛み合っている感じがする。事件の解決のきっかけとなるのは主人公の「びみょ~な霊感」なのだが、それによって彼は「閃く」。
その結果、怪しいものがわかったり、中心人物の告白があったりして、謎が解けるという段取り。
一方、シリーズを通してのサブテーマであるらしい、主人公とヒロインの「らう゛こめ」は、常にすれ違い。しかし主人公の霊感と同じくらいびみょ~ながら、ほんのちょっぴり距離が縮まったようにも、見え……なくもないw