櫛木理宇のレビュー一覧

  • 虎を追う

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    ネタバレ

    作者さまがおっしゃる、爽やかな、と言うの、まあ、無理がありますが、確かに主人公が、皆、前向きな作品ではあります。

    この作者様の作品は、案外好き嫌いが、別れると思いますが、私は近年の作家さんとしては、大好きです。

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    2022年07月04日
  • 死刑にいたる病

    ネタバレ 購入済み

    共鳴してしまう怖さ

    映画が公開されていたので、気になって読んでみました。
    共感できない主人公だったはずなのに、いつしか彼と同じ心情に陥っていたみたいです。
    読み進めるスピードが上がり、辿り着いた事実に「えっ?!そうだったの…」大丈夫か自分と思わされました。
    この物語は続いてしまうのか?とフィクションなのに心配になりました。
    ホント、櫛木理宇さんにやられました。

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    2022年07月03日
  • 死んでもいい

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    表題作の「死んでもいい」を読んで
    ちょっと嫌な感じの作品だなぁと思ったが
    全体的にイヤミスならぬイヤ本だったが
    いろんなバリエーションの嫌な話がおもしろかった!

    技巧に満ちた嫌な感じの「その一言を」
    意外に読後感はいい「からたねおがたま」
    逆に読後感の悪い「ママがこわい」「彼女は死んだ」
    メタ的な「タイトル未定」

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    2022年07月02日
  • ホーンテッド・キャンパス 恋する終末論者

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    ネタバレ

    ふたつの金言。
    「親は、子どもに、正しいお金を使うのが嬉しい」
    「親であることは、特典であって、権利ではない」

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    2022年06月16日
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに

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    このシリーズ初の長編。
    今までの短編も良かったけど、今回の長編も楽しかった。
    雪中で半ば迷い込んだ村、
    閉ざされた村で、穢れた血、巫女筋、近親相姦、古の因習、昭和テイストのストーリーを見事に平成で成り立たせている。
    土地由来の風俗、オカルト、だんだん滅びゆくものだと思うが、残ってほしいのもあるね。
    もちろん悪い風習は消えるべきだが。
    昔話って、ばばあを殺してじじいに食わせるとか、オリジナルだとひどい話たくさんあるんだね。
    今回の瓜子姫の話って初めて知った。

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    2022年06月16日
  • チェインドッグ

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    映画館で10回以上も上映予告を見て映画化で知り、「映画史に残る驚愕のラスト」て聞いたら、めっちゃ気になるじゃないですか。
    興味を持って、まず原作本から。
    読み始めたらページをめくる手が止められずに(気持ち的には)一気読みでした。

    突然届いた一通の手紙から、鬱屈した日々を送る大学生雅也の日々が変わっていく。冤罪なのかどうか再調査することにより、少しづつ明らかになっていく真実。
    本当に冤罪?え?もしかして?まさか?……から二転三転する展開。
    出会った人みな魅了してしまう殺人鬼に、雅也まで影響され堕ちてしまうんじゃないのか、ハラハラしながら読んでいくと……結局そこに着地するなんて。と安心(?)したのもつかの間、最後の最後でどーんと絶望させられました。
    灯里ちゃんが、とてもとても心配です……

    ★

    作者はシリアルキラーにとても興味関心があるらしく、扱ったサイトを持っていたと教えてもらいました。さもありなん。

    ★

    え?もしかしてコイツがそうなんじゃ?と思わされる一輝が終盤、いい仕事するんですよね…… 読んでる最中、人から聞いた「榛村=中村倫也」が頭にこびりついて剥がれなくてずっと中村倫也に変換してたけど、最後まで読んで、やっぱり阿部サダヲだなって腑に落ちました。

    映画、見てみたいな。
    予告で岩井志麻子さん、ちらり映ってましたね

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    2022年06月05日
  • 短編アンソロジー 学校の怪談

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    学校が舞台とあって、昔流行った“学校の怪談”のように、それほど怖くはないし、後味悪いものもあまりない(全くないわけではないけど、トラウマ級ではないかな?)ので、気軽に読めた。

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    2022年06月01日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    少年の復讐劇。少年犯罪やイジメについて考えさせられる。
    素直に読んでいくと最後に「ん?」ってなる。
    これも、ミステリー…なのかなぁ?
    ジャンル分けが難しい…。
    けど、面白く読めたのでそれが一番!

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    2022年05月13日
  • 死刑にいたる病

    S

    ネタバレ 購入済み

    引きずられる

    一気読み。変な吸引力と言うか、読まずにいられなくなってしまいました。雅也がボーダーラインを超えるか否かがとにかく気になって、ぞわっとした怖さと共に私も支配されてしまったのかも......

    2
    2022年05月08日
  • 侵蝕 壊される家族の記録

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    ネタバレ

    最後の参考文献のページを見て、やっぱりあの事件が元になってたのかとさらに心が沈みました。
    幕間と皆川家の時間が重なり合う第四章からエピローグ、私は泣かずにはいられなかったです。ホラーで泣いたのは始めてかも。
    山口葉月がなぜ長きに渡って色んな家庭に寄生することになったのかまでストーリー掘り下げられてたらもっと良かった。
    情状酌量の余地なんかないくらいあの女は酷いことしてきたけど、そう至る背景を見てみたかった。
    そもそも理由も無く、なんとなく家庭を壊し続けていたのなら、余計山口葉月という女に恐怖を覚えたことと思う。
    読み終わったあと、少しの間だけホラー、イヤミス小説読むの辞めようと思った。
    それだけ辛すぎる展開が続く本でした。

    家族への愛を失いそうになったら、過去に自分をたくさん愛してくれたことをたくさん濃く思い出して、憎悪をかき消せるくらい強い心を持ちたいと思えました。
    実際、皆川家と同じ状況に自分が陥ったらそれは無理かもしれないけど…。
    にしても美海ちゃん、最後まで本当によく頑張った。
    始めてハグしたい衝動に駆られるほどの登場人物に出会えました。
    小説の中の人物とはいえ、この先どうかみんなに幸あってくれと願わずにはいられないです。

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    2022年04月28日
  • ホーンテッド・キャンパス だんだんおうちが遠くなる

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    ネタバレ

    ホーンテッド・キャンパスは、怪異よりも、人の方が怖いという感想を持つ話だけど、
    今回の物語の中では、悪意という悪意は無く、人の方が怖いという感覚ではなかったかな。

    もちろん、生き霊だとか、死してなお執着する思いの強さだったりが描かれるので、人の思いの強さや深さが与える影響なんかは感じる話ばかりでは合ったけれど。


    ここからはネタバレ。

    「人の方が怖い」という話が多いホーンテッド・キャンパスで、今回はそれに当てはめるなら、3つ目の話かな。
    劇団員の紫乃譜が、虐待されている隣家の子を知らぬふりしていたその心持ちが1番怖い。
    もちろん、そう至るには紫乃譜の人生に原因があるんだけどね。
    そしてその原因となる心の動きが、3作目の物語の核にもなっている。
    紫乃譜が隣家の子を見殺し(亡くなってないけど)にするのは仕方ない流れにしても、やっぱり砂を噛んだような、うーん、、、というような、怖さというか苦さを感じたな。

    「人が怖い」で、悪意が前面に押し出されることも多い中で、ちょっと種類の違う「人が怖い」でした。


    さて、森司とこよみちゃんの恋愛模様は進展せず。
    とはいえ、これお互いが自分のこと好きじゃないのかって、もはや分かってるよね⁈
    焦ったすぎるけど、焦らさないと、なかなかホーンテッド・キャンパスの巻数稼げないもんね(笑)

    まだまだ櫛木理宇的には、この舞台設定に合うホラーな物語生み出せるってことかな?
    生み出し終わるまでは、森司・こよみの両思いは叶わないかな?

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    2022年04月10日
  • ぬるくゆるやかに流れる黒い川

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    ネタバレ

    なぜ、どうして、から遠ざかった香那。
    自ら真実をつかもうとする小雪。
    協力してほしいという小雪。
    悩みながらも協力することにした香那。

    自分達はあのときの犯人と同じ二十歳になった。

    事件を忘れられない刑事と弁護士。

    調べれば調べるほど闇は濃くなる、深みにはまる。



    177ページ~180ページ

    345ページ~349ページ

    453ページ~454ページ

    重い話だった。読んでいて苦しかった。
    女性蔑視など女性の問題を多く取り扱っている。
    いろいろと考えさせられるテーマだったと思う。

    救いは、香那と小雪の関係性の変化と刑事の家族団らんシーン。

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    2022年03月07日
  • ホーンテッド・キャンパス 水無月のひとしずく

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    ようやく、ようやく八神とこよみちゃんに新展開がありそうな⁉️
    もう、この二人の関係のじれったさときたら…。
    しかし、話の内容は毎作かなり面白い。
    連作短編だから、読みやすいし次はどんな依頼者が訪れるか楽しみでしかたがない。

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    2022年03月04日
  • ホーンテッド・キャンパス だんだんおうちが遠くなる

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    このシリーズでいつもぞわりとさせられるのは、怪異というよりも、それを起こす人間の執念の方。
    オカ研のブレない雰囲気にほっとする。相変わらずじれじれしている森司とこよみちゃんにも癒される。もはや隠す気のないオカ研の先輩方も好き。
    それにしても森司は、鈴木くんの評価どおり、誰とでもそれなりにうまくやっていける雰囲気で、いいなあ。

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    2022年02月27日
  • 赤と白

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    女子高生二人の視点で物語が展開していた
    その他何人かの女子高生が登場して
    母親との関係がみなそれぞれだがそこに
    いろいろ問題が・・・
    最初に新聞記事があり
    物語はそこへ向かうんだろうなとはわかりました
    精神科医の解説も興味深かった

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    2022年02月09日
  • ホーンテッド・キャンパス だんだんおうちが遠くなる

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    前作のインパクトから変わって今回はテンポ良く読めるお話でした。メインイベントの八神とこよみちゃんとの絡みは全員が拳を握って「!!!」ってなると思います。そこも含めて今回も最高に楽しめました。

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    2022年01月08日
  • ホーンテッド・キャンパス だんだんおうちが遠くなる

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    19弾!
    今回は血縁が怪奇現象の引き金に

    四谷怪談の章、作り込まれ方が凄いと思ったけど、参考文献の量で納得


    そして相変わらず進展しない、
    こよみと森司可愛いw

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    2022年01月06日
  • ホーンテッド・キャンパス 夜を視る、星を撒く

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    ネタバレ

    一冊飛ばした(´・ω・`)スマン
    八神と灘カップルは両想いだけど進展はしない
    から安心して読めるw
    今回は強烈な霊が何人(?)も出て来た忙しい
    巻なのに、「おうちデート」って超絶美人さん
    に言わせる作者は確信犯なので終身刑にしてね
    (一生、このシリーズだけ書かせる)

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    2022年01月06日
  • ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり

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    読書録「ホーンテッド・キャンパス白い椿と
    落ちにけり」4

    著者 櫛木理宇
    出版 角川ホラー文庫

    p202より引用
    “ 決まりきった生活は安寧であるようでい
    て、知らぬ間に自我をすり減らせていく。ぬ
    るま湯に浸かった日々が感覚を鈍らせる。親
    しいはずの人々に囲まれながらも、孤独に陥っ
    ていく。”

    目次より抜粋引用
    “悪魔のいる風景
     夜ごとの影
     白椿の咲く里”

     見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
    を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
    テリ。シリーズ第10弾。
     「血が沸騰するような気がする」と、エク
    ソシスト系映画を見た時の自らの反応を話す、
    オカルト研究会仮入部希望の一年生・蟹江。
    大仰とも言える表現を使う彼に、部長・黒沼
    は菓子を勧めて話をさらに聞き出す…。

     上記の引用は、大学院生の研究生活につい
    ての一節。
    肉体的にも精神的にも、変化のある負荷がな
    ければ、衰えてしまうものなのかもしれませ
    ん。
     事件をきっかけに入った新入部員の鈴木が、
    味のあるいい奴で、主人公・八神森司のフォ
    ロー役としていい立ち回りをしてくれます。
    しかし、この巻まで進んでも、主人公とその
    想い人の仲は良い雰囲気な様子止まり。周り
    の登場人物も我々読者も、まだまだ甘酸っぱ
    い関係を見守ることになりそうです。

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    0
    2022年01月02日
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに

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    読書録「ホーンテッド・キャンパスこの子の
    ななつのお祝いに」4

    著者 櫛木理宇
    出版 角川ホラー文庫

    p261より引用
    “「ハイヌウェレ型神話は、インドネシアの
    セラム島に伝わる伝承だ。ココヤシの花から
    生まれた少女ハイヌウェレは、尻からさまざ
    まな宝物を生むことができたという。村人た
    ちはそんな彼女を気味悪がり、殺してしまっ
    た。ハイヌウェレの父親は、掘り出した死体
    を切り刻んであちこちに埋めた。すると、彼
    女の死体からは芋が生えてきて、人々の飢え
    を満たしたそうだ」”

    目次より抜粋引用
    “ここはどこの細道じゃ
     天神さまの細道じゃ
     ちいっと通してくだしゃんせ
     御用のない者通しゃせぬ
     御札を納めに参ります”

     見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
    を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
    テリの長編作。シリーズ第八弾。
     副部長・三田村藍の卒業旅行を理由にして、
    部員全員で温泉旅行へ出かけた雪大オカルト
    研究会。色々なトラブルに見舞われた挙句、
    とうとう吹雪で立ち往生までしてしまい…。

     上記の引用は、昔話の瓜子姫と世界の神話
    についての部長の台詞。
    距離も時代も離れた世界で、同じような神話
    や昔話のエピソードが語られるのは、人が生
    きることはどんな所でも同じような物という
    ことなのかもしれませんね。
     シリーズ初の長編。終わりに向けて怖さや
    気持ち悪さが積み重なり、濃密になっていく
    のが、ここまでのシリーズとは少し違った味
    わいです。ホラー度は長編の方が、高く描き
    やすいのかもしれませんね。
     どんなことでも、執着が過ぎると人は狂っ
    てしまうものなのか、と思わせる話でした。

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    2021年12月27日