櫛木理宇のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
共鳴してしまう怖さ
映画が公開されていたので、気になって読んでみました。
共感できない主人公だったはずなのに、いつしか彼と同じ心情に陥っていたみたいです。
読み進めるスピードが上がり、辿り着いた事実に「えっ?!そうだったの…」大丈夫か自分と思わされました。
この物語は続いてしまうのか?とフィクションなのに心配になりました。
ホント、櫛木理宇さんにやられました。
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Posted by ブクログ
映画館で10回以上も上映予告を見て映画化で知り、「映画史に残る驚愕のラスト」て聞いたら、めっちゃ気になるじゃないですか。
興味を持って、まず原作本から。
読み始めたらページをめくる手が止められずに(気持ち的には)一気読みでした。
突然届いた一通の手紙から、鬱屈した日々を送る大学生雅也の日々が変わっていく。冤罪なのかどうか再調査することにより、少しづつ明らかになっていく真実。
本当に冤罪?え?もしかして?まさか?……から二転三転する展開。
出会った人みな魅了してしまう殺人鬼に、雅也まで影響され堕ちてしまうんじゃないのか、ハラハラしながら読んでいくと……結局そこに着地するなんて。と安心(?)したのもつかの間、最後の最後でどーんと絶望させられました。
灯里ちゃんが、とてもとても心配です……
★
作者はシリアルキラーにとても興味関心があるらしく、扱ったサイトを持っていたと教えてもらいました。さもありなん。
★
え?もしかしてコイツがそうなんじゃ?と思わされる一輝が終盤、いい仕事するんですよね…… 読んでる最中、人から聞いた「榛村=中村倫也」が頭にこびりついて剥がれなくてずっと中村倫也に変換してたけど、最後まで読んで、やっぱり阿部サダヲだなって腑に落ちました。
映画、見てみたいな。
予告で岩井志麻子さん、ちらり映ってましたね -
ネタバレ 購入済み
引きずられる
一気読み。変な吸引力と言うか、読まずにいられなくなってしまいました。雅也がボーダーラインを超えるか否かがとにかく気になって、ぞわっとした怖さと共に私も支配されてしまったのかも......
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Posted by ブクログ
ネタバレ最後の参考文献のページを見て、やっぱりあの事件が元になってたのかとさらに心が沈みました。
幕間と皆川家の時間が重なり合う第四章からエピローグ、私は泣かずにはいられなかったです。ホラーで泣いたのは始めてかも。
山口葉月がなぜ長きに渡って色んな家庭に寄生することになったのかまでストーリー掘り下げられてたらもっと良かった。
情状酌量の余地なんかないくらいあの女は酷いことしてきたけど、そう至る背景を見てみたかった。
そもそも理由も無く、なんとなく家庭を壊し続けていたのなら、余計山口葉月という女に恐怖を覚えたことと思う。
読み終わったあと、少しの間だけホラー、イヤミス小説読むの辞めようと思った。
それだけ辛すぎる展開が続く本でした。
家族への愛を失いそうになったら、過去に自分をたくさん愛してくれたことをたくさん濃く思い出して、憎悪をかき消せるくらい強い心を持ちたいと思えました。
実際、皆川家と同じ状況に自分が陥ったらそれは無理かもしれないけど…。
にしても美海ちゃん、最後まで本当によく頑張った。
始めてハグしたい衝動に駆られるほどの登場人物に出会えました。
小説の中の人物とはいえ、この先どうかみんなに幸あってくれと願わずにはいられないです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレホーンテッド・キャンパスは、怪異よりも、人の方が怖いという感想を持つ話だけど、
今回の物語の中では、悪意という悪意は無く、人の方が怖いという感覚ではなかったかな。
もちろん、生き霊だとか、死してなお執着する思いの強さだったりが描かれるので、人の思いの強さや深さが与える影響なんかは感じる話ばかりでは合ったけれど。
ここからはネタバレ。
「人の方が怖い」という話が多いホーンテッド・キャンパスで、今回はそれに当てはめるなら、3つ目の話かな。
劇団員の紫乃譜が、虐待されている隣家の子を知らぬふりしていたその心持ちが1番怖い。
もちろん、そう至るには紫乃譜の人生に原因があるんだけどね。
そしてその原因となる心の動きが、3作目の物語の核にもなっている。
紫乃譜が隣家の子を見殺し(亡くなってないけど)にするのは仕方ない流れにしても、やっぱり砂を噛んだような、うーん、、、というような、怖さというか苦さを感じたな。
「人が怖い」で、悪意が前面に押し出されることも多い中で、ちょっと種類の違う「人が怖い」でした。
さて、森司とこよみちゃんの恋愛模様は進展せず。
とはいえ、これお互いが自分のこと好きじゃないのかって、もはや分かってるよね⁈
焦ったすぎるけど、焦らさないと、なかなかホーンテッド・キャンパスの巻数稼げないもんね(笑)
まだまだ櫛木理宇的には、この舞台設定に合うホラーな物語生み出せるってことかな?
生み出し終わるまでは、森司・こよみの両思いは叶わないかな?
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Posted by ブクログ
ネタバレなぜ、どうして、から遠ざかった香那。
自ら真実をつかもうとする小雪。
協力してほしいという小雪。
悩みながらも協力することにした香那。
自分達はあのときの犯人と同じ二十歳になった。
事件を忘れられない刑事と弁護士。
調べれば調べるほど闇は濃くなる、深みにはまる。
177ページ~180ページ
345ページ~349ページ
453ページ~454ページ
重い話だった。読んでいて苦しかった。
女性蔑視など女性の問題を多く取り扱っている。
いろいろと考えさせられるテーマだったと思う。
救いは、香那と小雪の関係性の変化と刑事の家族団らんシーン。
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Posted by ブクログ
読書録「ホーンテッド・キャンパス白い椿と
落ちにけり」4
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p202より引用
“ 決まりきった生活は安寧であるようでい
て、知らぬ間に自我をすり減らせていく。ぬ
るま湯に浸かった日々が感覚を鈍らせる。親
しいはずの人々に囲まれながらも、孤独に陥っ
ていく。”
目次より抜粋引用
“悪魔のいる風景
夜ごとの影
白椿の咲く里”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第10弾。
「血が沸騰するような気がする」と、エク
ソシスト系映画を見た時の自らの反応を話す、
オカルト研究会仮入部希望の一年生・蟹江。
大仰とも言える表現を使う彼に、部長・黒沼
は菓子を勧めて話をさらに聞き出す…。
上記の引用は、大学院生の研究生活につい
ての一節。
肉体的にも精神的にも、変化のある負荷がな
ければ、衰えてしまうものなのかもしれませ
ん。
事件をきっかけに入った新入部員の鈴木が、
味のあるいい奴で、主人公・八神森司のフォ
ロー役としていい立ち回りをしてくれます。
しかし、この巻まで進んでも、主人公とその
想い人の仲は良い雰囲気な様子止まり。周り
の登場人物も我々読者も、まだまだ甘酸っぱ
い関係を見守ることになりそうです。
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Posted by ブクログ
読書録「ホーンテッド・キャンパスこの子の
ななつのお祝いに」4
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p261より引用
“「ハイヌウェレ型神話は、インドネシアの
セラム島に伝わる伝承だ。ココヤシの花から
生まれた少女ハイヌウェレは、尻からさまざ
まな宝物を生むことができたという。村人た
ちはそんな彼女を気味悪がり、殺してしまっ
た。ハイヌウェレの父親は、掘り出した死体
を切り刻んであちこちに埋めた。すると、彼
女の死体からは芋が生えてきて、人々の飢え
を満たしたそうだ」”
目次より抜粋引用
“ここはどこの細道じゃ
天神さまの細道じゃ
ちいっと通してくだしゃんせ
御用のない者通しゃせぬ
御札を納めに参ります”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリの長編作。シリーズ第八弾。
副部長・三田村藍の卒業旅行を理由にして、
部員全員で温泉旅行へ出かけた雪大オカルト
研究会。色々なトラブルに見舞われた挙句、
とうとう吹雪で立ち往生までしてしまい…。
上記の引用は、昔話の瓜子姫と世界の神話
についての部長の台詞。
距離も時代も離れた世界で、同じような神話
や昔話のエピソードが語られるのは、人が生
きることはどんな所でも同じような物という
ことなのかもしれませんね。
シリーズ初の長編。終わりに向けて怖さや
気持ち悪さが積み重なり、濃密になっていく
のが、ここまでのシリーズとは少し違った味
わいです。ホラー度は長編の方が、高く描き
やすいのかもしれませんね。
どんなことでも、執着が過ぎると人は狂っ
てしまうものなのか、と思わせる話でした。
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