櫛木理宇のレビュー一覧
-
購入済み
代償
「瑕疵物件」…不動産売買ではこのような表記になるそうだが、本作は『瑕死物件』。
この題名の本当の意味に気付いたのは本作の終盤であった。
一見すると短編集のような様相の本作。
だが、一遍一遍読み進める毎に、毎回のように登場する人物の人となりや、その章での主人公らしき人物達が、それぞれどのような立ち位置であるのかが次第に明らかになってくる。
推理小説を読んでも推理は名探偵にお任せ。
「ほーほーなるほど!」とまるで我が推理が真実に到達したかのような陶酔感を味わうのが常なのだが、本作に限っては先の見えないモヤモヤ感が随分読み進めるまで私の頭を覆っていた。
なかなか明らかにならない真相は、 -
Posted by ブクログ
見ず知らずの他人が家族の誰かに取り入って家の中に入り込み、いつの間にか支配し家庭を壊していく。話だけ聞くと信じ難いけれど、実際に似たような事件がかつて起きたというから驚く。
不眠による判断力の低下、甘言、暴力と脅し、あらゆる手を使って他人を意のままに操るマインドコントロール。本当にそんなことが可能なのか分からないけれど、葉月の術中にはまり、互いに憎しみ合う家族の姿がもどかしい。何より身勝手な父親に腹が立つ。
葉月の異様な厚化粧には何か意味があるのかとは思っていたけれど、そう来たか。ちゃんと伏線が張られてたー。
他人に家を乗っ取られる恐さを描いた話だと思っていたら、ちゃんとミステリーだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1.自転車事故の備えられている花を持ってくる。。。
2.指が足を這う、、下の名前を呼び合う関係って。
3.友達を倉庫に閉じ込めたら、、、
疑似恋人でちょっぴりぎくしゃくしている二人。
下の名前を呼び合おうとして、、、でもこれが謎を解くカギになり。
むずきゅんシーンを上手く使ってるな。
<むずきゅん>
今回、このみちゃんと恋人に、、、、ストーカー対策のための疑似だけど。
腕を組んだり、下の名前で呼び合おうとしたり、、、
森司くんは、気づかなかったけど、実はこのみちゃん
「意外な特典というか、役得というか」って言ってる。
この時点で、このみちゃんも森司くんのこと、想ってるんだな。
ストー -
Posted by ブクログ
6篇からなる短編集。
1話目から、思ってたのと全然違う展開にびっくり!!
え〜!と予想の上を行きました!
どの話も毒々しくて不穏。
でもこういうの嫌いじゃない笑
櫛木さん、長編しか読んだ事なかったけど、短編もハズレなしで面白かったです!
「ママが怖い」と「その一言を」が特に面白かった。
最後の「タイトル未定」は、なんと作家の櫛木理宇さん登場!!
ほんとの話なのか、創作なのか頭ごちゃごちゃしたけど、こういう自分を作品に登場させるのって、サプライズ的で私は好きです。
そして1番驚いたのが櫛木さんの性別!!
てっきり男性かと思ってましたー
名前にミスリードされてた笑笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらず進展が遅い!(主役二人の恋模様の)
今回まさか肝心のシーン前で終わってしまうとは思いもしなかった。
彼らのクリスマスは長いのである。
……次の巻でさらっとクリスマス終わってそうな気がしないでもない。
今回はどの話も虐げるもの・虐げられるものの話だったなと。
問題を解決しても救いがあるパターンとないパターン(というか解決しても甲斐がない)があるのが、また世知辛い。
特に2話目の彼女は助けたところで、ああいうオチだとねえ……でも、ああいうタイプ程長生きする。
ずるいけども。
学校の七不思議の話は今回の話の中でも折り紙付きの怖さ。
かなり昔からの連鎖と謎解きになっていて、読み応えも凄か -
Posted by ブクログ
余所者を一切受け付けない町、睦間。いくらこの町に引っ越して何年たとうとも……
梅宮は仕事がない。
友人に誘われて塾へ講師として睦間に引っ越してきた。要介護の母と妻、娘と一緒に。
しかしすぐに嫌気がさし介護の母を妻に押し付けて家を出る。
たまに帰るが一声かけてすぐに家を出る。
この町の住民はどこかおかしい。
地元民が起こした犯罪はもみ消され、余所から来た者に対してはいじめ抜く、何年も。
放火、レイプ、殺人、ありとあらゆる犯罪が起きて犯人がわからなければ余所から来た者に罪をなすりつける。
年に一度の祭りは誰もが気が高揚しほとんど暴動になる。店は襲撃され、余所者の家は何人もの人間によって破壊される