櫛木理宇のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
全体としては読みやすく、ホラーとしてはやや軽めの読後感。
手紙や証言のような断片を整理していく構成が印象的で、短編を挟み込んでいるようなテンポの良さがある。
その分、一つひとつのエピソードはサクッと読めて、流れに乗りやすい。
昨今のモキュメンタリーブームのった印象。
ただ、その“断片を繋いでいく面白さ”に期待して読み進めると、少し肩透かしを食らう部分もある。
呪いの原因が、それまで積み上げてきた要素から導かれるというよりは、やや唐突に提示される印象があって、そこは正直もったいない。
伏線を拾う楽しさを感じる前に終わってしまった感覚が残る。
ラストについては賛否が分かれそうだけど、ホラーとし -
-
Posted by ブクログ
閉鎖的な村の空気、民俗学的な風習や文化… 背後に迫ってくる不穏さに耐えられないホラー #鬼門の村
■あらすじ
大学生の友部は大学教授から依頼をうけ、好条件のアルバイトをすることになった。これまでラジオ番組に投稿のあった情報から、丑土村に関する怪談話を整理する仕事であった。
ただしそのアルバイトは、かつて丑土村で起こった一家惨殺事件が起こった家に滞在しなければならなかった。その村で調査を進める友部だったが…
■きっと読みたくなるレビュー
怖い… 民俗学ホラーって抗えない魅力がありますよね。本作『鬼門の村』もまさにその空気を全力でぶつけてくる一冊。じっとりした不穏さがたまらない。
まず構成 -
Posted by ブクログ
人が人じゃなくなる時はいつだろうか。
私の人生において、浮かんだことのない疑問だった。
本作「殺人依存症」はそんな疑問が生まれる作品だ。
無慈悲な方法で子供たちが殺される。
その事件を追う刑事。
その刑事の過去。
残忍な犯行を繰り返す犯人の本当の親玉。
どれをとっても、どこか痛くて苦しい。
境遇が不幸であれば、人を殺していいことにはならない。
でも人にされた消えない傷や憎しみは、人じゃなくなって初めて昇華されていくのかもしれない。
少し引っかかるのは、刑事を陥れるために起こした事件だと分かってたから、親玉はそこまで「殺人」に依存していたわけでは無いというところだ。
親玉が依存して -
Posted by ブクログ
個人的には、櫛木さんの作品にしてはいつもより異質な感じ。閉鎖社会を描くのが得意な作家さんなので、ホラー要素を付け加えて小説にして欲しいと依頼されたのだろうか?…とも勘ぐってしまった。
小説ではあるけど内容云々より、表紙・帯からも構成がややエンタメ寄り。無駄な挿し絵などが文中になかっただけ、文章に集中できて良かったなと思う。
----------------------
●あらすじ↓
主人公(友部清玄)は、大学教授(嘉形)のアルバイト募集を見て夏休みにある村のいわく付きの家に行く。その家で、ラジオ番組によせられた実話怪談の投稿を読みまとめ、嘉形教授に毎日報告するといったストーリー。
清玄(