櫛木理宇のレビュー一覧

  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    未知のものへの恐怖を存分に感じさせられた。
    『お家さん』長吉の前に現れる霊の痛々しい様、そして何より結末の後味の悪さが面白い。

    『猫のいる風景』
    語り手の悪趣味な復讐とシャブ漬けにされた猫が好き。

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    2025年09月25日
  • ホーンテッド・キャンパス

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    八神森司は、幽霊が「見えてしまう」体質の大学生。片想いの美少女こよみのために、仕方なくオカルト研究会に属している。ある日オカ研に、女の顔の形の染みが、壁に浮き出るという悩みが寄せられ……。

    久々に再読しました!
    霊感持つ八神君は一目惚れした子が霊感はないが霊などに乗り移ったりしてしまう為ガードをしていく!
    けど幽霊なんて視たくないのに視えてしまう笑
    その好きな子がオカルト研究会に入ったタメ八神も入ることになり怪奇現象のお悩みを解決していきます!
    読んでて八神君がどうなるかニヤニヤしながら読んでしまいました笑
    続き出てるので読んで行きます!

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    2025年09月19日
  • ふたり腐れ

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    ネタバレ

    このふたりは出会えて良かったのだろうか。やっていることは殺人行脚なわけで良いこととはもちろん言えないが。しかしイノリとセイと旅をして心の安寧を得てもいた。番場夫婦のヨリも戻ったけど4年後が怖いよな…

    主人公が1番イカれてた。

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    2025年09月18日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    北沢陶さん目当てで読みました。
    主人公は、家と関係ないのにあのような結末は気の毒だなと思いましたが、面白かったです。
    でも、やっぱり長編の方が魅力的かもしれません。

    全体的に、読んでいる最中は先が気になってドキドキするも、結末で「結局何なんだ」というのが多かったように感じます。それを楽しんで、ということなんでしょうけれど。

    「猫のいる風景」は、胸糞サイコで、猫ちゃんも絡んでくるし、好き嫌いが分かれそうです。
    が、私は賢い姪っ子が小気味よく追い詰めていくのが痛快でしたし、それ相応の報いを受けてスッキリしました。

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    2025年09月18日
  • 執着者

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    ネタバレ

    北野谷さんと今道さんが魅力的だった。
    小さい頃ネグレクトしてたのに、いくら教誨師から諭されても、子供のために復讐って…ちょっと無理があるなぁ。

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    2025年09月16日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    ネタバレ

    誰が悪いのかなぁ…被害者は悪くないのは当然として、裁かなかった司法?擁護する親?イジメを黙認した教育委員会?
    そしてフミキには何かあるなぁと思ったら大きな隠し事があって驚いた。カイは直情型である意味わかりやすいけどフミキは謎が多かったから。

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    2025年09月13日
  • ふたり腐れ

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    話はとても面白かった。予想外の流れになり続編を読みたくなる終わりだった。
    が、最近のXでちらっと見かけた男性の思い込み内容がそのまま当たり前のことのように書かれていて、作家でも認識はこんなもんなのかとガッカリした。生理のにおいわかるとか本気で書いてる⁈ご本人がXをしているのは知っているが、こういう乗っかり方するんだな…と。好きな作家さんだっただけにとても残念でした。

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    2025年09月10日
  • 七月の鋭利な破片

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    14年前、小学校5年生の林間学校で同じ班の乃恵瑠は近所の危険人物、ペドフィリアの須藤に拉致され殺された。14年ぶりに同じ班のだった青哉、凪、武丸、若葉で会うことに。その数日後、若葉が絞殺体で発見される。
    14年前の拉致、殺人の真相は‥そして若葉はなぜ、誰に殺されたのか?
    櫛木理宇さんのお話しって感じのお話しでした。
    子供を守る大人が傷つけるばっかりで、青哉が子供を守る大人になりたいと思ってくれていてよかった。
    櫛木理宇さんにしては最後か爽やかだった。

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    2025年09月08日
  • ホーンテッド・キャンパス 死者の花嫁

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    シリーズ4作目。合宿回がなかなか楽しそうで良かった。黒岩部長の過去も少し明かされてたのも深掘りがされていくんだなと感じる。そして灘家の面々が登場し出して、これはまた森司とこよみの仲がちょっとばかし進展するのか…次巻もなんだかんだで気になる!

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    2025年09月03日
  • ふたり腐れ

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    怖い物語だった。
    コールセンターで働く主人公の市果(イチカ)は、親しい友達を作りたいと思いながらも人と上手く付き合えず、常に一人で過ごしていた。
    ある日、駅の階段上近くで泥酔している男に遭遇する。
    その男を階段から突き落とし、財布から現金を抜き取る女を目撃する。
    その女は市果に近づき、刃物をチラつかせて市果の自宅に同行し、匿うことを強要した。
    寝る時には市果の逃亡を防ぐため、手足と口をガムテープで拘束するのだが、何故か職場に出かけることは認める。
    そして不思議なことに、市果も今の窮状を誰かに訴えることをせず、女と市果の奇妙な共同生活が始まる。
    女は金がなくなると街に出て、身も知らない人を襲って

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    2025年09月02日
  • 七月の鋭利な破片

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    人間関係、時間、一人ひとりの思い込み、
    願望や嫉妬など、あらゆる物が絡み合って
    起こった痛ましい事件。

    関係した人たちは、各自差はあれでも
    その記憶に縛られて生きてきた。

    己のことしか考えず、他者を常に下に見る
    ただ一人,事件の犯人を予定除いては。

    毒親、モラハラ、フキハラ、ヤングケアラー、
    ペドフィリア、酒乱、男尊女卑、歪んだ欲望に
    翻弄されて悩み苦んだ長い時を経て、現実を
    受け入れ、消化し、折り合いをつけながら
    生きていくことに一歩を踏み出した物語。

    蒸し返るほどの辛い夏を、遠雷が濯ぐ。

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    2025年08月31日
  • ホーンテッド・キャンパス 桜の宵の満開の下

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    ついに恋敵現る!しかもなかなか憎めない奴と来た。森司はどう出るのか…それくらいで、あとはいつもの構えることなく読める青春オカルトストーリー。建物そのものが呪われている例を語る蘊蓄や、ポルターガイストについての小さな豆知識など、こういうのが毎回楽しくてまだ飽きない。

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    2025年08月30日
  • ホーンテッド・キャンパス

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    冒頭部分を以前に読んだことがある気がする。もしかして再読か?と思ったが、その後のプロットに覚えはなく、恐らく初読みだと判断。

    YA本な感じが漂ってるけど、ちゃんと怪奇現象は起こる。映像化もされているらしく、ぜひそちらも見てみたい。

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    2025年08月26日
  • ホーンテッド・キャンパス だんだんおうちが遠くなる

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    ホーンテッド・キャンパス第19弾です。
    3作の短編集です。今回の3作目は四谷怪談をベースにした話しで詳しく四谷怪談が語られていて、おー、そんな話しなんだという事がわかって良かった。でも今回も虐待児を含むお話しで少し食傷気味。ホーンテッド・キャンパスでは虐待児の話しはそんなに目立たないけど、櫛木理宇さんの作品には多いので今年は櫛木理宇さんを読み過ぎかもしれません。

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    2025年08月26日
  • ホーンテッド・キャンパス 待ちにし主は来ませり

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    ホーンテッド・キャンパスシリーズ第18弾です。クリスマスをめぐるホラーな話しが短編2つと中編1つです。
    最後の中編はスケールが大きい話しだった。でも、誰も怪我とかせず、無事に解決してよかった。

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    2025年08月25日
  • 凶獣の村 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎

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    鳥越恭一郎シリーズ第3弾です。
    定年退職した刑事が殺された、一緒に行動していた、孫娘が誘拐された。
    その刑事の遺体が見つかった胎岳村では未解決の誘拐殺人事件と行方不明事件があり、かつて十雪会という新興宗教の拠点であった。鳥越はゴンゾウ刑事長部と捜査する。
    櫛木理宇さん、お得意の話だったなぁ。
    珍しく、エピローグが不穏な感じじゃなく、良いことで終わっていたのが救い。

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    2025年08月24日
  • ふたり腐れ

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    うーむ。
    いまいちだったかな。途中 ボニーアンドクライドみたいな。と思ったら、最後は…
    でも、あまり面白くはなかったかな。

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    2025年08月21日
  • ホーンテッド・キャンパス 幽霊たちとチョコレート

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    前作でこのシリーズの話の作りやノリは掴めたので、気軽にすぐ物語に入り込めた。随所に盛り込まれてる小ネタも楽しめたし、舞台が2月ということは部長たちはどうなるのだろうか。いつものホラー青春キャンパスライフは良かったけど楽しめた話は花嫁人形だけだったので星3つということで。

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    2025年08月19日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    主人公の未散による過去の事件のルポを書くための取材と逃亡犯の古沢からの助言を通して、過去の事件の真実を明らかにしていくので、短編集を読んでいる感覚だった。

    古沢の起こした事件に関してはあまり掘り下げられておらず、グロさも櫛木先生にしてはマイルド。
    ただ、ひどい家庭環境で育った子供の行先の描写は相変わらず見事。読んでいてしんどくなる。

    個人的に、古沢の存在が薄くなりがちで、未散の追った事件の方が印象に残った。

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    2025年08月14日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

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    六篇からなるホラーアンソロジー。目当ての斜線堂有と櫛木理宇の作品含めどれも異なる恐怖を描いておりずっと嫌な感じが残ったりと面白い。初読みの作家さんもいたので他の作品も読んでみたくなった。

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    2025年08月13日