櫛木理宇のレビュー一覧
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ネタバレ短編も悪意が凄い…どす黒い気持ちのままで終わるお話も、当人たちには救いだったのかも?となるお話もありました。
「その一言を」と「タイトル未定」、どちらも電波…と思いました。「その一言を」の締めの一文がいちばん狂気。でも「その一言を」、本人たちは悪くなくて育てられた相手と育った環境がかなり悪かったのが原因という心苦しさはありました。
「タイトル未定」は作者が自身で遊んでいて面白かったですがよく考えたら怖い。盗作されたと思いこんで起こってる事件あるから現実的じゃなくはないので…商業作家じゃないけど身近でもあったので、本当にこういう人いるよね…という恐怖でした。妄想を信じ込んでる人はその世界に生きて -
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読書録「ホーンテッド・キャンパス墓守は笑
わない」3
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p130より引用
“「正直言って、ぼくは彼についてあまり考
えたくないんだよねえ。昔、信頼できる人に
言われたことがあるんだ。"恨むと、相手と繋
がってしまうからやめろ"って。べつにぼくは
久裕くんを恨んじゃいないけどさ、でも恨み
つらみに限らず、強い思念というのは余計な
ものを引き寄せがちだし、いやでも相手とな
にかを繋いじゃうでしょ」”
目次より抜粋引用
“こどものあそび
湖畔のラミア
墓守は笑わない”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連 -
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読書録「ホーンテッド・キャンパス水無月の
ひとしずく」3
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p126より引用
“「大丈夫、平気平気。その程度の黒歴史な
ら誰にでもあるから。かくいうぼくなんか厨
二病の現役で、いまだに本気でCIAに就職した
いと思ってるし、テロリストやゾンビと戦う
脳内シミュレーションを欠かさないし、空か
ら早く美少女が降ってこないかなって考えて
るよ。だから気にせず、どうぞ話を進めて」
”
目次より抜粋引用
“辛辣な花束
指は忘れない
罪のひとしずく”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第十二弾。 -
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読書録「ホーンテッド・キャンパスきみと惑
いと菜の花と」
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p119より引用
“ 初対面の際には「インドをはじめとする
各国で、宗教的修練としておこなわれている
火渡りについて」を、にこにこ笑いを浮かべ
たまま、ノンストップで四十五分間語られた。
さらに先日は、「呪いとまじないの違いにつ
いて」をえんえん講釈された。どちらも森司
がトイレ休憩を訴えるまで、資料を一冊たり
とも見ずにの大演説であった。”
目次より抜粋引用
“目かくし鬼
よけいもの、ひとつ
いちめんの菜の花”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカ -
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読書録「ホーンテッド・キャンパス春でおぼ
ろで桜月」3
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p237より引用
“「……なんでこの一角だけ、こんなきれい
な女がようさん集まってくるんですか。しか
もなんでおれに気さくに話しかけてくるんで
すか。これは高い絵とか買わされる流れです
か。それとも保険の勧誘か、宗教か」”
目次より抜粋引用
“意気地なしの死神
金の帯 銀の帯
月のもとにて
籠の中の鳥は”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第九弾。
暦とは違って冬の気配がまだまだ残る雪大
周辺、日の長さだけが春めいている夕 -
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読書録「ホーンテッド・キャンパスなくせな
い鍵」3
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p229より引用
“ 世の人びとはみな「自分とかかわりない
ところにある悲劇」が好きだ。そして、それ
にまつわる美談が好きだ。”
目次より抜粋引用
“嗤うモナリザ
仄白い街灯の下で
薄暮
夜に這うもの”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第七弾。
年の瀬が迫る中、それぞれの正月の過ごし
方を語り合う雪大オカルト研究会の面々。一
通り話を聞いてみたところ、特に楽しく正月
を過ごしているわけではないようで…。
上記の引用は、過 -
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読書録「ホーンテッド・キャンパス雨のち雪
月夜」3
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p154より引用
“ 蘊蓄語りが終盤に入る頃には、藍はなぜ
かこの男がなんとなく好きになっていた。も
ちろん恋愛云々の感情ではなく、純粋な"好意"
というやつである。まごうことなき変人だが、
すくなくとも害のある男ではなさそうだ。”
目次より抜粋引用
“旅籠に降る雨
白のマージナル
よくない家
異形の礎”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第六弾。
江戸時代からあるといういわれの温泉街、
そこでも老舗の旅館 -
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読書録「ホーンテッド・キャンパス恋する終
末論者」3
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p165より引用
“ 甘いものをすすんで食べる習慣がない森
司でも一目でわかる。これはおそらく他人か
らもらわない限り、一生口にすることはない
たぐいの菓子だ。個人的嗜好にかかわらずあ
りがたがって食わねばならない、庶民とは別
世界の食い物である。”
目次より抜粋引用
“告げ口心臓
啼く女
まよい道 まどい道
姥捨山奇譚”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第五弾。
人の良さにほだされて甘く接した恋敵から
の誘いに呼び出され