櫛木理宇のレビュー一覧
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ultraさんに「少女葬」はお任せしたのですが、結局手に取ってしまうのが櫛木作品の引力。
家出した少年少女たちが身を寄せる劣悪なシェアハウス。そこから浮かび上がるのは、社会の底に沈殿した汚泥のような現実。
作中に「馬鹿は罪」といったニュアンスの言葉があったが、実際に問われているのは“無知”なのだと思う。
そして、その無知を放置し、保護できない大人たちは、それ以上の罪を背負っているのではないのかしら。
小説としてのリアリティを成立させるギリギリの線に踏み込んでいるからこそ読んでいて辛い。
それでも読み終えたあとに思うことは、
まず、日本の少年少女を救える政策から始めてほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ伊沢綾希
シェアハウス・グリーンヴィラに住む。
小泉淳平
グリーンヴィラの住人。痩せっぽちの少年。峰岸の手伝いをしている。
三津子
グリーンヴィラの住人。住人の一部から「お母さん」と呼ばれている。
峰岸
グリーンヴィラの住人。「お父さん」と呼ばれている。
関井眞実
グリーンヴィラの住人。綾希と同室
リカ
グリーンヴィラの住人。綾希と同室。「彼氏」と組んで非合法の仕事をしている。
ユウ
リカの彼氏。
宇田川海里
グリーンヴィラのオーナーの知り合い。
国井
グリーンヴィラの住人。
長谷川季枝
警官に追われた綾希が逃げ込んだ喫茶店「LA STRADA」の雇われ店長。
長谷川陸
季枝の息子。高校を中退して「LA STRADA」の手伝いをしている。
ナナ
海里のグループのメンバー。
サキ
海里のグループのメンバー。
ヒロキ
海里のグループのメンバー。
亮
海里が紹介した少年。モデルのような美男子。
トモユキ
海里のグループのメンバー。
若月
グリーンヴィラの住人。
小松
グリーンヴィラの住人。“疑似家族”にいつも冷笑的な目を向けている四十がらみの男。
東南アジア人女性
グリーンヴィラの住人。綾希と同室。風俗嬢をしながら故郷の家族に送金を続けている。
細貝
グリーンヴィラのオーナー。生活保護を貰う老人やホームレスを住まわせ、金の管理をしている。
伊沢ふみ子
伊沢綾希の母親。
星野圭
海里の彼氏。
関原
「LA STRADA」の常連の客。行政書士。
森内
綾希が働く弁当屋のパート。
前原
綾希が働く弁当屋の同僚。シングルマザー。
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Posted by ブクログ
“殺人鬼”つながりでこの一冊。
阿津川辰海さん
木爾チレンさん
櫛木理宇さん
くわがきあゆさん
結城真一郎さん
という豪華執筆陣に惹かれて手に取りました。私にとってまるで福袋みたいでした。
流石どの話も面白い。そしてさくっと読めてしまう短話集。
この中で私が好きな話は阿津川辰海さんの『シリアルキラーvs.殺し屋』
古書店に勤める男を一ヶ月以内に殺して欲しい。という依頼を受けた殺し屋のお話。
あまり話すとネタバレになってしまうから話せないけれど、流れる空気感がチルい。殺人鬼と相対する空気感ではないの。緊迫してる場面のはずなのになぜか緩く感じてしまう。不思議な温度をもった物語でした。
他の作家さんの話もどんなあらすじか気になる方はぜひ検索かけてみてください☆
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Posted by ブクログ
言い伝えと群集心理。
『鬼』や『なまはげ』といった子どもを叱るときに使う怪異。その怪異が『人』になるとこんなにも現実味をおび、不気味さが増す。
“妻の墓参りのために、亡き妻の故郷鵜頭川村を訪れる岩村明と娘愛子。
そんな中、豪雨にみまわれ山間の小さな村は土砂崩れで孤立する。
そして若者の死体が発見された。犯人は村人か、それともー。
暴動と狂乱。血と恐怖のパニックサスペンス。”
閉ざされた環境、狭い人間関係の中では現代社会の常識は通じず、慣習が幅をきかせている。それどころか『それ』が全てでさえある。朱に交われば赤くなる。白だろうと黒になる恐ろしさ。
群集心理を利用し暴動が起きる時、そこには狂気だけが渦巻くのである。
もうそうなっては誰にも止められない。
岩村と愛子は生きて帰ってこれるのだろうか。