櫛木理宇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
逃亡犯こと福子からヒントを得て、ライターの主人公が描き出す事件の姿が興味深い。特に「円鍋市兄弟ストーカー過失致死事件」は飛び抜けて鮮やか。
どの情報をどの順で読ませるか、どこまで見せるか、そして鍵となる切り札をいつ出すのか。そのカードの切り方が素晴らしい。「は?どこに落とし所があるんだこの話?」とやきもき読み進めてきて最後に「あ、勝手に勘違いしてたの自分だ」と呻いたのちに感嘆のため息。してやられた感さえ楽しかった。この第2話部分までは星★★★★★だった。
赤羽の一件で「こんな支配欲野郎の機嫌を損ねまいと無駄に社会性を発揮する未散を見たくなかった…」と落ち込んだのと、10代の黒歴史を卑下して自分を一刀両断する件がくり返されるしつこさがひっかかった。考え方や行動など、過去の自分が恥ずかしくてのたうち回る気持ちは共感する。けれど「言うてそんなぶった斬ることか?」とも思うから。もっと大らかに子どものころの自分を見てやれるといいのに…
そんな未散の自意識過剰気味な部分が、福子の淡白さを際立たせる。
終盤、ことが始まり、息もつかせぬ急展開からのラストにわけのわからない涙が出た。
環境によって学習の機会を奪われてきた人たちが、夜間学校に通って文字の読み書きができるようになり、書いた作文を読んだことがある。そこには「文字を取り戻した」とあった。
福子は、あまりに長い間ずっと、人としての尊厳を得られる環境になかった。
やっと、取り戻せたんだとわかる。
どうなったのか、どう行動したのか、その後は予測しようもないが、どうかそのままの心で生きていってほしいと祈らずにはいられなかった。
少しさみしくて、強くてあたたかいラストだった。
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Posted by ブクログ
主人公たち四人を除いて、ろくな大人が出てこない。小児性愛、毒親、モラハラ、DV、不倫、自己愛性パーソナリティ障害…、子どもを守るべき大人が皆壊れていて、子どもにいらぬ負い目を長い間負わせているという話に胸糞悪くなる。
ある意味櫛木理宇の作品らしくはあるんだけど、これの前に読んだ「悲鳴」が良かっただけに、この作品はイマイチかな〜。
ミステリとしても最後にバタバタと辻褄を合わせたような感じがちょっと…。
−−−おれたちは、子どもだった。本来なら庇護されるべき対象だった。あの頃のおれたちに、『きみは守られて当然の存在だ』と言ってくれる大人は、誰一人いなかった。それをおかしいとすら思っていなかった。
これは本当に今の問題だと思う。幼い大人が多いし、余裕もなく、自己愛が強すぎる。子供は大人の顔色をうかがい、早くから子供じゃいられなくなる。なんか可哀想だな。 -
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角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第3弾。
以下印象的だった作品。
北沢陶「お家さん」
唯一読んだことのなかった作家さん。大阪の商家を舞台にしたしんねりしたジャパニーズホラーという感じでとても好みでした。お家さんの執念が深すぎる。他の作品も読んでみたい。
恩田陸「車窓」
新幹線の車窓から外を眺めていたらふいに見かけた灰色の楕円形の看板に浮かんだぼんやりした模様や数字や人の顔。自分もふいに見てしまうのでは、という恐怖と、ラストシーンにぞわっと来た。看板って近くでみるとめちゃくちゃでっかくてそれだけでも結構怖いもんな。
背筋「窓から出すヮ」
ネットから寄せ集めた話を羅列して最終的によくわからないオチを付けましたみたいな話で好きじゃなかった。最近こういう作品多いなぁ。 -
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片想いの美少女こよみと共に、奇妙に充実した「オカルト研究会」ライフを送る、大学生の八神森司。しかし桜の季節、こよみの元同級生の爽やかイケメンが現れて……。恋も恐怖も増量中の人気シリーズ第3弾!
3作目読み終わった〜!
こよみと森司とのやり取りが初心過ぎて可愛い♡
森司の恋愛感がもうやば過ぎます!
可愛い〜って何回も思ってしまいました笑
恐怖のお話5篇入ってましたが全部やばかったです!
めちゃくちゃ恐怖ではなかったですが生霊の目が視えるとオカ研に行ってやってもらったらDVの彼氏に閉じ込められた親友(彼女)が恨めの目で助けて欲しいと出たお話でやばいと思いました!
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いつもの櫛木理宇先生の物とはだいぶ違う感じで初心者でも読める感じがします。それでも所々に櫛木節が転がっていて小気味いい感じの作品です。
私はドリームダストモンスターズを3部作?の最後の方から呼んでしまってそれも二冊目迄読んで気がつくという大失敗を侵してしまった。それでは最後まで読むことが話の流れがわかるのではと三冊全部読んで一気に感想を書く事にした。
アキと壱は高校の同級生。最初から壱はアキの事が気になっていたみたいでちょっかいを出すがアキの方は過去の悪い記憶から毎晩夢を見る。しかし壱と壱のばあちゃんが救ってくれる。その後は夢見の仕事を手伝い三冊目には夢見でたくさんの人を救う。二人の仲も恋の予感がドンドンエスカレートする。また青春ミステリーには欠かせない恋敵まで現れててんこ盛りだ。壱の一途な想いは連れないアキを変える事が出来るのか?仲間を救う事ができるのか?あっという間に三冊読んで気がつくと、いつしか結末はハッピーであって欲しい思う私がいました。久しぶりに楽しい読書時間でした。 -
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八神森司は、幽霊が「見えてしまう」体質の大学生。片想いの美少女こよみのために、仕方なくオカルト研究会に属している。ある日オカ研に、女の顔の形の染みが、壁に浮き出るという悩みが寄せられ……。
久々に再読しました!
霊感持つ八神君は一目惚れした子が霊感はないが霊などに乗り移ったりしてしまう為ガードをしていく!
けど幽霊なんて視たくないのに視えてしまう笑
その好きな子がオカルト研究会に入ったタメ八神も入ることになり怪奇現象のお悩みを解決していきます!
読んでて八神君がどうなるかニヤニヤしながら読んでしまいました笑
続き出てるので読んで行きます!