あらすじ
八神森司は、幽霊なんて見たくもないのに、「視えてしまう」体質の大学生。片想いの美少女こよみのために、いやいやながらオカルト研究会に入ることに。ある日、オカ研に悩める男が現れた。その悩みとは、「部屋の壁に浮き出た女の顔の染みが、引っ越しても追ってくる」というもので……。次々もたらされる怪奇現象のお悩みに、個性的なオカ研メンバーが大活躍。第19回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞の青春オカルトミステリ!
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霊が見えてしまう主人公、森司。
ただ霊が見えるというだけで、なんら霊と対抗するような術を持ち合わせていない彼がその能力がきっかけ(のようなもの)で出会ってしまった美少女こよみ。
高校時代から想う彼女と偶然同じ大学に入学した森司は、
こよみと同じオカルト研究会に入るが、それがきっかけで次々と心霊現象に遭遇してしまう。
彼女を守るため、ついでに距離を近づけるため奮闘する青春ホラー小説。
賞を取るくらいの作品ということで、ちょっとラノベっぽい作品を初めて手にとりましたが、内容は至って普通。ホラーとして怖いわけでもなく、凝ったミステリーがあるわけでもなく。
正直ネットでこの程度の小説書いてる人いるんじゃないかと。
ただ、しょっちゅうお化けが出てきてる癖に
それと並行して甘酸っぱい恋が垣間見えるという、相反するものが描かれていることが非常に魅力的。とてもツボ。
単純に甘酸っぱい恋愛が好きな方ならホラー要素とかほぼないのでかなりオススメ。
続編も2冊出ているので是非そちらも読み進めたい。
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非常に緊張感がある中での読書となった。全く内容を知らないまま既巻22冊をまとめ買いして読み始めたためだ。新潟が舞台のゆるいホラーものとしてちゃんと面白かったので安心。シモ方面の話題がちょいちょいあるのは大学生だからとはいえうーん。。エピローグはほーんそういうね、とちょっとにやにやしました。
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ほんのり怖いオカルト青春ミステリ。オカ研に入った動機は好きな子がいるから。キラキラしたキャンパスライフを送りながら、時折り訪れる相談者の普通じゃない悩みを解決する。大体爽やかな終わり口で1話1話が終わる。軽く読める。と来れば、オカ研のメンツと一緒に怪異を体験しているかのような馴染みの良さ。どぎつい作品のイメージが強い作者だけど、こういうのもイケるとは。ますますファンになりました。
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ホラー×キャンパスライフ×恋愛=面白くない…、と思っていたのですが、まさかまさかの面白過ぎて、2日で読破しちゃいました。4,5話程の怪奇現象の謎を解き明かしつつ、ヒロインとの恋愛成就を目指す森次くん。草食系男子でありながら、霊感持ち、なのにホラーは苦手。しかしヒロインのこよみちゃんがオカルトサークルに入るものだから、自分も入っちゃう。ここまでだと、至極平凡なキャンパススウィートライフになってしまいそうだが、スパイスとしてサークルに持ち込まれる怪奇現象の悩みを解き明かしつつ展開されていくストーリーが実に爽快です。きっと、怪奇現象も科学的に解明されて、「ほら、おばけなんて噓でしょ」というオチなのかと思ったら、ちゃんと幽霊も出てくる。個人的には、シェアハウス先での色情霊による話がぶっ飛んでて面白かったです。読み進めていると、「なんだ、ヒトコワか」とオチが読めていたのに、その遥か上の予想を裏切る展開に頁を捲る手が止まりませんでした。
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青春、ホラー、ミステリなど様々な要素が盛り込まれていて、読み心地としてはラノベ。確実に需要あるだろうなぁと思ったら映像化もされていた。視えてしまう男子大学生と女子大学生の淡い恋、シリーズが進むに連れて関係が進むだろう展開に期待。
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大好きな作家、櫛木理宇の作品の中でも比較的マイルドなほうだとは思う。
タイトルからしても、ホラー好きの娘にオススメしようと思ったら…
あら大変!かなり際どい描写が…
でも今時の学生は、そんなの気にならないのかも?
ラストのエピソードはかなりグッときます。
簡単に紹介すると、いじめのお話。
科学が進んで、時代が変わっても、人の心の闇だけは変わらない。
そんなお話にゾッとしました。
マイルドな中にも、やはり櫛木節は健在でした。
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ホラーだけど、怖いだけじゃないのがこの作品の面白いところ。この作品だけは何度も読み返してしまう。
素敵ポイント①森司とこよみちゃんの恋愛模様を見守ることができる。ほんわかする。
素敵ポイント②毎話オカルト知識が増える。
素敵ポイント③違った内容の話が収録されているが、繋がりがある(今回は男女関係のあれこれ)から読み終わった後なんとも言えない達成感?みたいなものがある。
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相変わらずホラー系ばっかの今日この頃。本作については、筆者の著作を一度読んでみたかったのもあり。シリーズとしてずいぶん作を重ねているみたいだけど、まあもういいや。少なくとも”ゴーストハント”シリーズの方が好きだし。同作を、ほぼ同じ時期に読んでいたというのも、タイミングが悪かった。本作もまあ、面白かったけどね。
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オカルト・ホラーとロマンスが絶妙にブレンドされた大ヒット怪奇青春小説シリーズの1冊目。ヤマウチシズさんのイラストはきっと読者のハートを掴んで必ずヒットを呼び込むのでしょうね。八神森司はヘタレの意気地なしにしてはイケメン過ぎる気がしますが、不思議美少女の灘こよみはイメージにぴったりですよね。ホラー小説ですが出て来る霊たちが割とあっさりと潔く退場して最後がハッピーエンドなのが好感度の高い理由でしょうね。森司とこよみは互いに心の中では既に結ばれているけれど言葉で愛を語らないシャイで草食的な恋人関係なのでしょうね。
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日常系&ライトホラーという感じの、向こうの世界が「視える」人の物語。
軽い気分転換にちょうどいいかと、手に取ってみました。
大学生活ってこんなに甘酸っぱかったかぁと、、
甥っ子・姪っ子が大学生になったことを思いながら。
背筋にゾッと来るような怖さはありませんが、
登場人物の気持ちにシンクロできれば、楽しめるかと。
また、人の悪意については結構エゲツナイなぁと感じてみたり。
ラスト、伏線がちょっとだけ解消されて、、続きは次巻のようですよっと。
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懐かしの再読、やはり面白い。
このシリーズが大好きで友人と毎日図書室に通っていた学生時代を思い出しました。
櫛木理宇先生を好きになったきっかけの作品です。
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八神森司は、幽霊が「見えてしまう」体質の大学生。片想いの美少女こよみのために、仕方なくオカルト研究会に属している。ある日オカ研に、女の顔の形の染みが、壁に浮き出るという悩みが寄せられ……。
久々に再読しました!
霊感持つ八神君は一目惚れした子が霊感はないが霊などに乗り移ったりしてしまう為ガードをしていく!
けど幽霊なんて視たくないのに視えてしまう笑
その好きな子がオカルト研究会に入ったタメ八神も入ることになり怪奇現象のお悩みを解決していきます!
読んでて八神君がどうなるかニヤニヤしながら読んでしまいました笑
続き出てるので読んで行きます!
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冒頭部分を以前に読んだことがある気がする。もしかして再読か?と思ったが、その後のプロットに覚えはなく、恐らく初読みだと判断。
YA本な感じが漂ってるけど、ちゃんと怪奇現象は起こる。映像化もされているらしく、ぜひそちらも見てみたい。
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好きな人が好きなシリーズで、お勧めされた且つ共通の話題が欲しかったから読んだ。大人でもそれなりに楽しめるし、心霊系の知見が増える教養小説としても受け取れる。
怖さは50点、恋愛60点、ミステリー性60点って感じ。
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前から存在だけは知ってて、ラノベタイプの角川ホラー文庫のやつでしょ、と思って読んでなかったんだけど、依存症シリーズが刺さった(笑)ので読んでみました。やっぱりラノベタイプの角川ホラー文庫のやつでした笑まぁさらっと読めるのでよかった。
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特に毒にも薬にもならないお話だったなぁというのが所感でした。結局1冊通してあまりお話は進展してませんし。
あとキャラが多くて同時に喋るシーンが多いのですが、誰が話しているのかちょっと読みにくかったです。口調で差別化しようとはしてますが。。。
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櫛木さんのデビューを飾った人気シリーズ。私はこのシリーズ以外の櫛木さん作品ばかり読んできた。今まで「寄居虫女」「死刑にいたる病」「老い蜂」等々、不気味でサイコパスな物語を選んで読んできた。だがこれは装丁でもわかるように、完全なる青春ホラー小説。ちょっと私に合わないかなと思いつつも読んでみた。
まぁ想像通りの設定。ベタな恋愛要素もあり。でも「…うっ!」っとなる部分もある。私の中では櫛木さんらしからぬ印象。まぁ私の好みとはちょっとずれているので、お手すきの時に読んでみよう。シリーズなんと20作ほどあるらしい。
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2016年中山優馬さん、島崎遥香さん主演で上映された映画の原作。幽霊なんて見たくないのに「視えてしまう」青年、八神森司が片思いの美少女こよみのためにいやいやながらオカルト研究会に入ることに。次々ともたらされる怪奇現象のお悩みに、オカ研メンバーが大活躍!!(きうい)
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超自然現象を扱っている、と言う意味ではホラーだが、学園ドラマ調で話もさほどホラー度は強くない。
どちらかというと、大学版トワイライト・ゾーン調の話しで予定調和的に終わる短編集。
ホラー小説大賞の読者賞受賞というのに期待したが、さほどインパクトは無かった。
文章は読み易く、会話も今風な一方で、妙に古い表現があるのが面白い。
Posted by ブクログ
ストーリー構成としてはいいと思います。
ためになる文学うんちく等も由緒由緒にあって面白い。
ただ、主人公の森司が、どうしても好きになれない。。
思春期特有な言動なのかも知れないけど、そんな分かりやす過ぎるほど典型的な見栄っ張り奥手キャラは、自分は読んでてイラッときました。。
Posted by ブクログ
読書録「ホーンテッド・キャンパス」3
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p41より引用
“「あのねえ、おさななじみ同士で恋がめば
えるなんて、漫画の中だけの現象よ。あだち
充の世界よ。そんなの、現実にはまず起こり
えないっての」”
目次より抜粋引用
“壁にいる顔
ホワイトノイズ
南向き3LDK幽霊付き
雑踏の背中
秋の夜長とウイジャ盤”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作オカルトミステリ。
怖がりでオカルト関連が大の苦手であるに
も拘らず、幽霊が見えてしまう主人公・八神
森司。高校生活も残り少ない最後の秋に、い
つもは特に何もない中庭に、いつもとは違う
光景を目にした…。
上記の引用は、オカルト研究会メンバー・
三田村藍の台詞。
主人公・八神が片思いしている相手とオカル
ト研究会部長の関係について。動物行動学の
話だと、人生の中で一緒に過ごした時間が長
ければ長いほど、男女の関係にはなり難いそ
うですね。そうすると、幼馴染との恋という
のは、この台詞の通りなことが多いのかもし
れません。
読みやすい短編で、気軽に読み進めること
が出来ます。人間関係の把握などを思うと、
シリーズを順番に読む方が良さそうです。
作中のもののたとえに、他作家の作品が良
く出てくるので、文芸に関する知識がある人
の方が楽しめそうです。もちろんオカルトに
関する知識もあると、より面白い作品ではな
いでしょうか。
ーーーーー
Posted by ブクログ
こんな大学生活は送ってないけれど、なぜか懐かしく思う。
ホラー要素は少なめで、一貫して主人公の片思い(?)が描かれている。
ミステリーとしては結末に意外性がないなと思ってしまうが、読みやすく娯楽としては良い本だと思う。
Posted by ブクログ
ホーンテッドキャンパス 1巻目。
小説紹介のポッドキャストで聞いて興味を持った。
ホラーなのに、むずきゅんが入っているため、
単純な怖い本じゃなくなっているのが「なるほど」と思った。
森司くんとこよみちゃん、この先どうなるのか気になった。
Posted by ブクログ
甘酸っぱいというよりはなんだかもどかしい青春とほんのり香るホラー。不思議な学園生活に華を添える2つの要素は主張し過ぎずちょうど良い。八神くんは応援したい。
Posted by ブクログ
オカルトサークルに紹介制で依頼人が持ち込んでくる怪奇現象を解決していく物語。少し霊感がある部員が二人おりそれ以外は一般人という部員構成なのに事件解決がスムーズすぎる気がした。もう少し泥くさく解決に向かって欲しかった。もし霊感が異常に強い部員がいるならまだスムーズでも良かった。ラブコメ感も多少あり個人的には少し弱い気もしたが、ホラーに力を入れているならこの程度かなと思った。