櫛木理宇のレビュー一覧

  • 避雷針の夏

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    ネタバレ

    同様な村八分を描く中山七里の「ワルツを踊ろう」のような復讐劇的展開を想定していたが、意外と比較的静かな終わり方だった。

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    2025年04月01日
  • 執着者

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    ストーカーの描写はかなり怖いし、気持ち悪い。
    どうなるの?と読んでいったが、展開になかなかついていけず…。
    最後まで乗り切れなかった。

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    2025年03月26日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    貴志祐介さんを目当てに手に取りましたが、流石の執筆陣、数時間で一気に読み切りました。短編で読みやすく、気軽に読み始められるかと思います。

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    2025年03月25日
  • 骨と肉

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    ネタバレ

    ここまでドロドロした話は久しぶりだった。
    誰かも彼もが怪しく思えて、なんならタケルの無意識犯行とか…も思ったけど。
    赤い穴倉は怖すぎた。そして祖母をそこまで壊した祖父…いったいどんなひとー??
    祖父と祖母の話も読みたい。

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    2025年03月23日
  • 監禁依存症

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    性犯罪者を弁護し、悪質な方法で示談に成立させてきた弁護士の息子が誘拐される。
    前作に続き、誘拐事件を担当する刑事と、法とは正義とは何なのかに苦悶する一作目の少女が交錯するストーリー。
    前作までと比べ残虐描写はマイルドながら、犯罪の手口や、法は何のためにあるのかという哲学はより多くなっている。

    作中には「法は人民の幸福と権利を守るため。ひいては人民が住む社会と秩序を守るため」とあるが、犯罪者を望む形で裁けず正義と乖離することがある。
    どんなに残酷な性犯罪を犯した犯罪者でも、示談や軽刑罰で収められてしまう。
    このことに憤る少女が行き着く道はいかに。

    徐々に侵食されていく少女の日常が恐ろしく、既

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    2025年03月19日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    ネタバレ

    おお!と思えたのは最初の弟の彼女と結婚した兄の話だけだったかな。完全に車に轢かれたのは弟だと思ってた。あとは似たような話がプツプツと続くのでちょっと飽きてしまった。度々出てくる福子と主人公共通の友人もそんな都合よく沢山いるか?という感じ。
    ただ毒親や最低な家族たちの描写は心が痛かった。体の暴力は無くても言葉の暴力で傷が増えていき、最後には感じない方が楽で幸せとまで思わせてしまうのは本当に罪深い。

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    2025年03月17日
  • 残酷依存症

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    何者かに襲われ監禁された大学生3人が、要求や指令を出され、刻々と死へと追いやれていくデスゲーム。
    前作から引き続き、刑事が再登場し、次々と真相がわかっていき、同情一つもできぬ因果応報の物語だった。
    痛々しく残酷な描写が続くのに、一切可哀想と思えない展開が続く。

    今回も実際にあった事件が出てきてリアルさがあり、犯罪者の人権や命を守らなくてはいけない警察の葛藤も垣間見えた。
    社会の敵と犯罪者は異なり、法の上での正義を守らなくてはいけない。
    作中の一連の事件の解決で守られたのは、誰のどんな正義だったのか。

    前作の主犯が完全な悪から善へと180度入れ替わったこと。これが今後の展開にどう影響するのか

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    2025年03月14日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    アイソレーデッド・サークル
    シチュエーションを楽しむホラーって感じ 無力感がすごい 主人公もきっと戻ってこれないんだろうな つい最近スーファミのホラーノベルゲーム?の実況を見てて、それに近いものを感じた

    お家さん
    湿度を感じるホラー 幽霊よりも底しれない人の悪意が怖い 主人公がかわいそう…一番好きだったかも!

    窓から出すヮ
    特に理由はない、理屈の通じない天災的なホラーが好きだからわかる〜と思いながら読んだ 相変わらず出てくる小話全部不気味で怖いよ 背筋さんのお話はいつも体験型というか 結び方がこれは仕掛けとわかっていてもちょっと怖かった

    追われる男
    主人公とその恋人がかわいそうすぎる 上

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    2025年03月13日
  • 死蝋の匣

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    シリーズものと知らずに、2作目から読んでしまったが支障はなかった。

    複雑に絡む連続殺人事件。それぞれの立場から解決していく白石と和井田。
    登場人物多く、最後の方は混乱気味。短期間で一気に読まないとなかなか理解が追いつかない。

    年齢に見合わぬ和井田のオヤジっぽい言動に違和感。

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    2025年03月12日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    角川ホラー文庫30周年記念の全編書き下ろしのアンソロジー。『堕ちる』が微妙だったから惰性で読んだのに、1冊目以降は面白かったなあ。笑

    好みが分かれそうな有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」、私はめちゃくちゃ楽しかった。まさかの(展開的な「まさか」じゃなくて、有栖川有栖先生が…!?という「まさか」、)異世界もの。続きを下さい。男子大学生の会話が軽快でいいよねえ。
    北沢陶「お家さん」、デビュー作でも感じたけどこの方は人の心の動きを丁寧に追うので好き。湿っぽい雰囲気を味わう。
    恩田陸「車窓」は短いながらも新幹線の車窓から見える看板たちがハッキリと頭に浮かんだ。恩田陸が書くとなんかお洒落になる。

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    2025年03月12日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    キャーッ 恐い!! と感じたお話と
    ええっ 恐い?? と感じたお話があって

    自分の感性が鈍ったかもと思ったのが一番怖かった………

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    2025年03月09日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    ネタバレ

    逃亡犯となった親友の福子と事件ライターの未散。ふたりの話が中心かと思ったら、福子からヒントを得て未散が事件の真相に気づいていくという展開が意外で、またその真相自体が最初の事件と印象が変わっていったのに驚いた。
    でも女子中学生の亡くなるまでの心理や福子の殺人犯となるまでの環境など、胸がムカムカする人間が多すぎてしんどい。

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    2025年03月04日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    【収録作品】
    有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」
    北沢陶「お家さん」
    背筋「窓から出すヮ」
    櫛木理宇「追われる男」
    貴志祐介「猫のいる風景」
    恩田陸「車窓」

    角川ホラー文庫30周年を記念したアンソロジーの第3弾。
    「アイソレーテッド・サークル」霧に閉じ込められた学生たちの悲劇。神隠しの噂があり、地元の人さえ立ち入らない場所へ。
    「お家さん」大阪の商家で新入りの長吉に聞こえる、恨めし気な声。店の者からは腫れ物に触るように扱われているお家さんが長吉を「ええ子」というのはなぜか。
    「窓から出すヮ」筆が乗らず、怪談を集めるホラー作家。
    「追われる男」昭和か。
    「猫のいる風景」姉の自死の理由を探

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    2025年03月02日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    全部が全部怖い!って感じではなくて、一概にホラー小説っていっても色んなジャンルがあるんだな〜って面白かった。

    話として1番好き、かつ、ええっ!って気持ちになったのは北沢陶のお家さん。心温まるやりとりからの絶望への緩急が見事すぎた。

    背筋の窓から出すワはこの本の中で1番慄いた。戦慄した。最後のページなかなか捲れなかった。笑
    何が怖かったのか説明できないけど、説明できない恐怖って1番怖い。

    貴志祐介の猫のいる風景は、話自体はスカッとするのに本当に後味が悪い。この感情って両立するんだ、、

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    2025年03月02日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    ネタバレ

    櫛木理宇作品 初読み。
    1章ずつのストーリーは完結型で とても読みやすかった。
    でもラストはそういう終わり方かぁ…とちょっとモヤモヤ…。
    最川は福子に利用された事に気付くのかな。
    あの暴動の決着はどうつくのかな。
    とか その後の事が気になってしまう…。

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    2025年02月25日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    描写がけっこうグロい、けどサクサク読めてしまった。
    話の内容的には現実じゃありえないけど、これが中学生じゃなくて大人ならあってもおかしくない内容かなと思った。

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    2025年02月25日
  • 骨と肉

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    登場人物が、みんな病んでいた。猟奇殺人、アルコール依存が、双子の精神世界とからまって、ごちゃごちゃしている。

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    2025年02月11日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    ネタバレ

    警察小説アンソロジー
    「オール讀物」2023年6月号掲載(+書下し2)
    佐々木譲の入れ墨問題は最近緊張感を味わったw
    乃南アサの古き良き警察モノは読後感が最高
    松嶋智左の女性刑事モノは秀逸、特殊なヤギノメw
    初めての大山誠一郎、理屈は分かるケド荒唐無稽
    長岡弘樹、秘かな執念、悲惨にならなくて良かった
    櫛木理宇氏は青春作品を引きずるが切れ味は良し
    今野敏、主役をあーだこーだと小さな事で悩ませる
    長岡氏の教場シリーズ借りる事にしたw

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    2025年01月08日
  • 鵜頭川村事件

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    村の大量殺人というと、津山の話とかぶるのかな?と思うと、主人公が村の若者のヒーローだから造形が全然違った。
    昭和54年って、スターウォーズの頃なら、こんな古い因習の村ってあったの?ともっと昔の話に思えた。職住が近いから余計閉塞感増すんだね。

    ただ、辰樹の閉塞感、自暴自棄な気持ち。無差別殺人を犯す人と同じ。自分も周りも全て消えてしまえ…みたいな。かたや、親友の敦人は都会でのびのび暮らしているのが余計辛かったんだろうね。

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    2024年12月26日
  • 死蝋の匣

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    『虜囚の犬』コンビ再び

    〜人間として育てられないと人間にはなれない〜
    とても心に刺さった一文でした。

    櫛木理宇さんの小説は残酷でエグくて、
    これでもかというぐらいの壮絶さや悲惨さを
    敢えて書き抜いていて突き抜けた感じがする。

    好き嫌いもあるので苦手な人もいるだろうけど、
    これ以上ないぐらい過酷な状況から中途半端に
    目を背けない潔さ。

    ほんの隣で起こっているかもしれない事や、
    一歩違えばそちら側に傾くかもしれない危うさ、
    何処かで誰かが声を上げられずに蹲っている
    かもしれないと投げかけてくれている気がする。

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    2024年12月15日