櫛木理宇のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
コールセンターの派遣社員として働く飯島市果。打ち明け話をできる友達もなく、淡々と日々をやり過ごす。そんな彼女がひとり飲みの居酒屋で出会った“女”。彼女が街で無造作に人を殺すところを目撃した時から、連続殺人鬼との同行が始まる。
終始市果目線で語られているからか、“女”の異常さが際立つが、彼女に共感や友情すら覚え始めた頃から、市果の歪さが現れてくる。
そしてそこに24年前に娘を拐われた警察官の人生が交差する時、事件は様相を変える。
美雨と市果の関係。本当に歪んでいるのは誰か。
連続殺人鬼さえも霞むほどの本当の狂気に背筋が凍る。
これで終わらないという終わりにゾッとした。 -
Posted by ブクログ
白石和井田コンビニ第2弾!絡みがよかった!!!
唯一ホッコリできるのが、白石と和井田と果子ちゃんが喋ってる時!笑
それ以外はずーっとグロいえぐい話。
この気持ち悪さを書くの櫛木さんはすごく上手ですね…。他作品もそうですが。
でもこれが実際にもある話で、だっこ会というか幼女のアイドルって実際にいるんです。Twitterにもいるし、なんなら私は家の近くの公園でちょうどこれに出てくるだっこ会というものをしているのを目撃しました。すごく身近に起きていることなので考えさせられるし、そうだったんだ…と思うことも多々ありました。
読んでて苦しいです。 -
Posted by ブクログ
カラーの異なる作品群で、それぞれの慄きがあり面白かった!
めくるめくパニック映画のような『アイソレーテッド・サークル』。
ジメッとした薄暗い雰囲気が抜群な味をもつ『お家さん』。
実話怪談の入れ子構造が心地良い『窓から出すヮ』。
自分の身に起きたら一番厭な『追われる男』。
グロテスクな怖気がはしる『猫のいる風景』。
特に好きだったのは、最後にふさわしい静かな余韻がある恩田陸『車窓』。
新幹線内の短いやりとりだけどリアルに空気感を想像できる。私も車窓を眺めて、この町に生まれたらどんな人生だったかな?とか、窓一面の畑の持ち主の日々を想像したりするのが好きなので、これから新幹線乗るたびに思い出しそう -
Posted by ブクログ
※
物語の中に何度か出てくるフレーズ
『skeleton in the closet/
クローゼットの中の骸骨』
公にできない秘密や隠し事
家庭内の暗黙のルールや外に出さない話は、
どの家庭にも多少はあるだろう。
でも各々に秘密の重さや深刻さは違っていて、
それが一人の人間の人格を歪ませたり、
壊してしまった結果、他人の人生までも
狂わせる凄惨な事件が起きたら。
押入れの再奥に隠した死体を見た時、
殺人に至った理由が分かるのだろうか。
それとも、理解できないことが不安だから
自分に都合がよくて納得できる理屈を見つけて
分かった気になってしまうのか。