世界が赫(あか)に染まる日に

世界が赫(あか)に染まる日に

825円 (税込)

4pt

中学三年生の緒方櫂は復讐心をたぎらせていた。従弟が上級生たちから凄絶ないじめに遭った末に意識不明の重体に。その妹も同じ連中に性的暴行を受けたのだ。自殺願望を持つ同級生・高橋文稀が櫂の復讐の相棒となることを承諾。二人は予行演習として、少年法に守られて罰せられない犯罪者たちを次々と襲い始める。エスカレートする制裁の果てに待つ衝撃の運命とは?

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世界が赫(あか)に染まる日に のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月01日

    「神様って、いねぇんだな」
    主人公の櫂のこの台詞が非常に印象的です。

    未成年保護法については度々議論されている問題ですが、櫂と文稀、学校では全く接点の無かった2人が復讐劇を通じて友情を育んでいく姿に、苦しい、というか悲しいというか、とにかく全編を通して胸が締め付けられます。

    実際にあった事件も例...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月23日

    誰にも見てもらえなかった文稀は、「復讐」という名目で、「自分を世に認識してほしい」という腹の奥底に眠る欲求を満たしているように思った。

    「子どもは精神が未発達のため、少年犯罪の心理は明確になっていない」という様な文章があったが、少年犯罪の動機にはこのような心理があるのではないか、という一説を提唱し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月07日

    同じクラスに居ながら、言葉も交わした事の無かった櫂と文希。偶然に出会った公園での夜をきっかけに、ある計画を実行することになる。
    それは隠蔽されたイジメによって受けた暴力で、意識不明になっている櫂の従兄弟の祥太の為の復讐だった。
    スクールカーストで表したら、真逆に位置する二人だが、復讐の予行練習を繰り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月04日

    緒方櫂15才は体格の良い普通の中学生である。幼い頃から仲が良かった従弟の土橋祥太がイジメにより片眼を失い昏睡状態にあることから犯人や学校、そしてマスコミの対応に対して鬱屈した感情を昇華できないでいた。
    そんな彼が夜の泉第二公園で出会ったのは同級生の高橋文稀だった。クラスでも目立たない文稀の口から出た...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月05日

    程度の差はあれど誰もが一度は妄想したであろう、いじめに対する報復劇。
    私刑の描写が生々しい分、少年たちの心の機微に関しては大雑把な気がしたが、全速力で走り切る展開にはその位が良かったのかも。

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    Posted by ブクログ 2022年05月13日

    少年の復讐劇。少年犯罪やイジメについて考えさせられる。
    素直に読んでいくと最後に「ん?」ってなる。
    これも、ミステリー…なのかなぁ?
    ジャンル分けが難しい…。
    けど、面白く読めたのでそれが一番!

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    購入済み

    甘い

    2021年09月11日

    日本は加害者に甘い。ほんとにその通りだと思う。

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    Posted by ブクログ 2021年06月02日

    「少年法というのはもともと、戦後に町へあふれかえった戦災孤児に対する情状酌量措置として制定されたそうだ」

    本を好んで読み、様々な世界に触れる日常を送っている私達は、想像する事が出来る。
    相手に触れた時、どう感じるのか。
    言葉を投げかけた時、どう考えるのか。
    自分がこうした時、相手はどう思うだろうか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月16日

    主人公の従兄弟が酷いイジメを受けたことに対する復讐をすべく、予行演習として過去に犯罪を犯すも少年法に守られている加害者たちに、制裁を加えていく報復と復讐の物語。

    主人公2人が因果応報とばかりに盛大に裁いていく展開を肯定する私と、被害者から加害者へ変わっていく2人を否定する私が、途中から対峙する始末...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月12日

    緒方櫂と高橋文稀の復讐劇。

    文稀のブログの意味に気付いた時、櫂のことを友達だと信じている文稀がいたんだって知って泣きそうになってしまった。

    二人がやっていることは正義を振りかざしたとしたって暴力だし、犯罪だし、良いことではないんだけど、その間に二人の絆が確立していったんだなって実感した。

    文稀...続きを読む

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