櫛木理宇のレビュー一覧

  • 虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛

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    わかってはいたけど、残酷すぎて人には勧められない…
    しかし、事件の解明パートは食い入って読んでしまいました。
    そしてラストスパートで畳み掛けるように真相が明かされていきます。後半のスピード感がすごい。

    読み終わると実写版があったか?というくらい登場人物の容貌が勝手に頭で形成されてました。
    家の外観とか、庭木の緑の濃さまでイメージが頭にこびりつく。
    だから現実味を帯びてしまって余計におぞましく感じるような。

    「虐待の連鎖」というテーマがテーマなので、エンタメで消費されるだけで終わらない、考えさせられるところがあるという意味でも現実味はあって然るべきところなのかもしれませんね。
    こんなおぞまし

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    2023年06月01日
  • 鵜頭川村事件

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    豪雨による土砂災害で孤立した鵜頭川村。
    男尊女卑で、一族間の格差甚だしい閉鎖的な村落が、日に日に不穏な気配で満たされていく。中心には、日頃虐げられてきた者たち。父親に、矢萩姓の粗暴な男たちに小突かれ詰られ虐げたれてきた若者たち。彼らの不満は、安保闘争さながらの勢いである夜爆発する。

    岩森はどうして標的にされてしまったのだろうか。
    限りなく余所者で、無害で、幼い娘を連れた岩森が狩られる対象になってしまったのが解せなかった。扇動者の外への憧れが、彼を標的に加えてしまったのだろうか。パニックホラー的に、幼い娘を連れて逃げるというのは恐怖を煽るのに有効だと思うが、それだけのように感じた。また、恐怖を

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    2023年05月27日
  • ホーンテッド・キャンパス 最後の七不思議

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    櫛木先生の作中の事件は陰惨でドロドロと
    生唾ひとつ決して体内に呑み込んではいけ
    ない悍ましいものだが、主人公とその彼女
    のピュアな恋愛事情が気持ちよくて困る

    ドロドロなしの作品が読みたい!(´・ω・`)

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    2023年05月04日
  • ぬるくゆるやかに流れる黒い川

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    登場人物が多すぎて全体的にとっちらかっている印象。結末が唐突に突きつけられた感じでした。
    ただ小雪と香那の間に本物の信頼と友情が芽生えて、「怒っていいんだ」という感情を得られたところはとても良かったと思う。
    タイトルの川って血筋の事なのかな?と。

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    2023年04月13日
  • 虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛

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    ネタバレ

    負の連鎖。虐待、親子関係、洗脳。
    事件だけでなく、主人公の少年たちとかかわれなくなった理由など、気になるところがたくさんあって一気読み。
    シリーズ化されるのかな。
    親友の和井田、妹、白石の食事の場面が唯一ほっこりする。

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    2023年04月07日
  • 残酷依存症

    hnh

    購入済み

    面白かったです

    単純に読みやすく面白かったです
    でも、内容がラストあたりで重かったように感じました。続編ありそうな感じが良かったです

    #怖い #切ない

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    2023年03月29日
  • ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色

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    傷口、猫、片足。

    己のしたことがじんわりと染みてきた、な1話目。
    と思ったら、違う現実も見えてきました。
    これは…ちょっと狡猾すぎます。

    猫は、ひたすらに可愛いなw と思っていたら
    すごい事をしている人が。
    こういう人いますが見抜くには…なかなか。
    いや、依頼主の方の『話』もすごいですが。

    よくこういうネタはありますが、ここまで絡むと
    執念がすごいというか…。
    気持ちだけが強くなると、恐ろしいです。

    全体的には、この二人のサボテンもしや…w で
    にやにやしてしまいましたが。
    若干前進しているよう…な??

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    2023年02月28日
  • アンハッピー・ウェディング 結婚の神様

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    「チェインドッグ」

    (後に「死刑にいたる病 」と言うタイトルに改題され文庫化)

    が面白かったのでこちらも手に取りました。

    ラブ&サスペンス最新作とありましたが、漫画チックなドタバタラブコメディと言った印象を受けました。

    少し前にテレビで「代行・代理出席サービス」のニュースを見ましたが本作も主人公が結婚式の代理出席者である「サクラ」のバイトをする事で起こる事件が描かれています。

    どこか現実味がないので、あまりのめり込むが出来ず
    インパクトがなかったせいか読後感も物足りませんでした。

    櫛木さんにはやはり「チェインドッグ」の様な心理戦を含んだ
    ゾクッとする物を期待します。

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    2023年02月11日
  • 侵蝕 壊される家族の記録

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    こんなにも警察も学校も行政も親戚も頼れない事あるって思うくらい四面楚歌の状況の方が恐ろしい。なかなか重め。

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    2023年02月09日
  • ぬるくゆるやかに流れる黒い川

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    2つの家族の惨殺と犯人の自殺。2つの遺族の子供(娘)が再会して事件を何故ころされたか、真相は。女性憎悪とは?

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    2023年01月21日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    緒方櫂と高橋文稀の復讐劇。

    文稀のブログの意味に気付いた時、櫂のことを友達だと信じている文稀がいたんだって知って泣きそうになってしまった。

    二人がやっていることは正義を振りかざしたとしたって暴力だし、犯罪だし、良いことではないんだけど、その間に二人の絆が確立していったんだなって実感した。

    文稀が報われないなぁ。
    母親がクズすぎて。
    でも、こういう母親も実際いるんだろうなって思えてしまう世の中が怖い。

    文稀が今後幸せになれるといい。

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    2023年01月12日
  • ホーンテッド・キャンパス 幽霊たちとチョコレート

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    本当に怖いのは人か幽霊か。永遠の命題になるかと思いきや、人類はもう答えはわかっている。それは「人間」に違いない。青春×学園×ホラーという黄金比に挑んでいる本作。シリーズ2作目で恋愛の要素ももちろん含んでいる。中高生くらいから読んでいればさらに感情移入して読めただろう。それでも何歳になっても甘酸っぱさも、感受性のあるあの頃に思う謎に対する解決欲も絶えずにある。ライトなホラーと最高だ。

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    2022年12月02日
  • 虎を追う

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    ネタバレ

    少しずつ少しずつ過去に近づいていく。

    元刑事とその孫と友人たち、ネットを駆使し、雑誌、マスコミも協力する。
    お互いの足りない部分を補いつつ、自分達がやれる全てのことを注ぐ。

    何故、亀井戸は、伊与と共に過ごすことを選んだのか、死刑囚になってしまっても守りたかったものはなんだったのかなど…。
    一気読み。

    タイトルの「虎」の意味もわかる。

    愛情表現、伝え方、守るもの、守り方の間違いが起こす悲劇。

    それぞれの成長、家族間の問題なども変化したり、事件解決でスカッとしたけれど、そのままで終わらないところがなんというか…。

    予備軍はいるということ、怖い現実…。

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    2022年11月15日
  • ホーンテッド・キャンパス

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    2016年中山優馬さん、島崎遥香さん主演で上映された映画の原作。幽霊なんて見たくないのに「視えてしまう」青年、八神森司が片思いの美少女こよみのためにいやいやながらオカルト研究会に入ることに。次々ともたらされる怪奇現象のお悩みに、オカ研メンバーが大活躍!!(きうい)

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    2022年11月07日
  • 短編アンソロジー 学校の怪談

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    一部にあった、いじめの話はあまり面白くない。
    子供の怖い話ってイジメが多くて嫌な話が多い。
    7番目の七不思議は、ハッピーエンドで良かった。

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    2022年10月31日
  • ホーンテッド・キャンパス 夜を視る、星を撒く

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    シリーズ第16弾。
    3話からなる短編集。

    読み応えのある内容でした。
    とくに1話目は新しい力の持ち主の登場により長編にしてもよさそうな内容。

    他2編も悲しく考えさせられる仕上がりとなっております。

    森司と灘のどうでもいい話は少し進展あり。
    バイトもせず親の仕送りでカルパッチョだのブルスケッタだのパスタだのチキンだのって格好ばかりつけるあたりが全く好感もてない。(個人の感想です)
    それよりも泉水の話が読みたいので希望する。

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    2022年10月20日
  • ホーンテッド・キャンパス 水無月のひとしずく

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    シリーズ第12弾。

    3話からなる短編集。
    以前登場した住んではならない家が再度登場!
    いつかこの家の話があるだろうと期待していたのでとてもうれしい。
    そしてやっぱり怖ろしい。
    よんでてゾっとする。
    どうやらもう一回いつか登場しそうな予感。

    正直・・・灘と森司の恋の行方はもうどうでもよい。
    あきた。
    他のメンバーの恋を始めてほしい。

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    2022年10月06日
  • ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり

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    シリーズ第11弾。

    3話からなる短編集。
    相変わらず森司は働かない・・・。
    はて・・・・?
    しかも土鍋で人からの頂き物(無料)のお米を炊きだしたよ・・。
    炊き込みご飯を極めるとか言い出してるし。
    森司が苦手なのでなんだか癇に障るのです。
    といいつつももう11作目。
    結局はまってます。
    森司は苦手でもお話はどれもおもしろいです。

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    2022年10月06日
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに

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    シリーズ第8弾。
    シリーズ初の長編。

    オカルト研究会の部員1人の卒業旅行をかねて温泉旅行へ。
    そこで巻き込まれる日本の田舎の悪しき風習なお話。

    楽しめるは楽しめるがいつまでたってもゴチャゴチャ感がなくならず読みずらいのは何故だろうか・・・?

    部長の親族登場により部長の謎めいた部分も一部あきらかになります。

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    2022年09月27日
  • 瑕死物件 209号室のアオイ

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    今月5冊目
    ★★★
    んー、微妙。この本読んだら、子供に葵ってつけるのやめるよな。。
    この作家も変態系からホラー系やら多彩ね

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    2022年09月11日