あらすじ
今年も残すところあと数日。世間は完全に正月ムードの中、雪越大学三年生の八神森司は、アパートの自室でとぐろを巻き、孤独な年越しを決めていた。例のクリスマスイブから数日たち、その騒動でなくしてしまったネクタイをこよみと買いに行く約束をしていたのだが、大雪の心配があった。こんな日は家にずっといたい――と思っていたその時、雪大オカ研のメンバーから召集のLINEが入った。今回の依頼主は、かつてタレント占い師として名をはせていた如月妃映こと蒔苗紀枝だった。その奇怪な相談内容は、「自宅でいつも、自分が死んでいる――」というものだった。大雪の降る中、オカ研メンバーの推理が冴えるシリーズ19弾。
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ドキドキびっくりするような怖さではなく、ジワジワ怖い家族にまつわるお話を収録。
四谷怪談を題材にした話があり、ぼんやりとしか知らなかった内容を知れたのが面白かったです。
四谷怪談が長年語り継がれるのはいつの世も伊右衛門のような「まるであいつみたい」なワルがいたり、お岩に類する女性たちの影を四谷怪談に見出すからだという部長の話になるほど。
こよみちゃんと森司の仲も相変わらずでほっこりします。
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第19弾。だけれど二人の仲の進展は……うーん、ま、こんなもんでしょか。全くの進歩がないわけではないけれど。その他オカ研メンバーの気持ちはよーく分かるぞ。
ホラーの部分は今回も怖いです。ほんわかムードに騙されずやっぱりどこまでも怖い。しかし実は一番怖いのって幽霊……よりも生きている人間……よりも……雪っ!? これは雪国の人なら共感できるのでしょうか。閉じ込められるって驚愕すぎます。全然ロマンチックじゃないんだ。
というのはさておき。「四谷怪談異考」が凄いです。ざっくりとしか知らなかった「四谷怪談」も分かりますし。それになぞらえた現実の事件の謎解き、そしてラストの一番恐ろしく惨たらしい真相の解明まで、ぞくぞくが止まりませんでした。鼠と櫛の謎が怖すぎた……。
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このシリーズを読み始めて8年近く経とうとしてる。中学の時に読んだ森司は大学1年生。大学四年生の時に読んだ森司は大学3年生。とうとう彼らの年齢を追い越してしまった。彼らはまだ付き合ってすらいない。
虐待
今回は虐待がテーマ。かつて虐待を受けた人にもたらされる様々な影響。その一つである攻撃者への同一化というのは恐ろしい現象だ。虐待被害者が、受けた被害と似たようなことを他者にしてしまう。自分が加害者になることで、自分は被害者ではないと信じ、自己防御する反応らしい。自分の行動がおかしくなったら、気をつけようと思う。
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今回黒沼部長のうんちくで面白かったのが、四谷怪談の話!
赤穂浪士が関わってたのは知ってたけど
民谷伊右衛門の話、案外知らない事が多いと気づきました
占い師の裏側とか、旧家のしきたりとか
今回も面白かった‼️
八神君とこよみちゃん、惜しかったねwww
まぁ絶対邪魔が入ると思ったけどwww
いつになったら両思いと気がつくのか
オカ研のメンバーにいじられて可愛い❤️
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自分が死んでいる、見え方が違う祖父母、四谷怪談。
それはちょっとどうだろう…という真相な最初の話。
選び取るのは本人、とはいえ、これはちょっと
無責任な感じがします。
それによって引き起こされたとも言える内容。
一番の元凶は…ですが。
笑っているか、怒っているか。
これはどっちだ、と思っていたら…。
これはこれで、生きている人間も変わりないですし
本人にとっては、確かに怖くないかと。
やはり、生きている人間が一番怖い。
言わずと知れた、な四谷怪談。
上澄み程度しか知りませんでしたが
こういう話なのか、と。
これは今でも使える男女間ではありますが
写真については、当人の心があるので、なんとも。
これぐらい、なのか、だからこそ、なのか。
匿名
怖かった
今回も恐ろしいお話しばかりでした!
霊より生きてる人間の方が怖い!と思わせる話しもあり、複雑な気持ちになりました。
そんな話しとは真逆でオカケンの皆んなは真っ直ぐでピュアな人達ばかりでホットします。
でも、シンジとコヨミちゃんのお付き合いが始まってからの話しが読んでみたいです。
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年末年始も落ち着かないメンバーである。
今回は「怒り」が印象的な話が多かった気がする。
あと複雑な仕様になっている話ばかりで、真相が明かされるドキドキ感も強かった。
ああ、そうなるのかと。
怖さという意味では、四谷怪談の話に出てきた某キャラがスルーしていた事実が一番怖かった。
森司も「真に恐ろしいのは、これだ」と言わしめた件。
やはり、幽霊よりよほど怖いのは生きた人間の意志の方である。
そんな中、ちゃっかりこよみちゃん一家の危機に駆けつけ、夜食をいただき、お泊り未遂まで発展した人がいるんですけど。
これでまだ付き合ってないんですって。
何回目だろう、このツッコミ。
ついにみんなに結婚の方が早そうと言われる始末。
全くだ(こよみちゃん家族公認だもの)
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ホーンテッド・キャンパスは、怪異よりも、人の方が怖いという感想を持つ話だけど、
今回の物語の中では、悪意という悪意は無く、人の方が怖いという感覚ではなかったかな。
もちろん、生き霊だとか、死してなお執着する思いの強さだったりが描かれるので、人の思いの強さや深さが与える影響なんかは感じる話ばかりでは合ったけれど。
ここからはネタバレ。
「人の方が怖い」という話が多いホーンテッド・キャンパスで、今回はそれに当てはめるなら、3つ目の話かな。
劇団員の紫乃譜が、虐待されている隣家の子を知らぬふりしていたその心持ちが1番怖い。
もちろん、そう至るには紫乃譜の人生に原因があるんだけどね。
そしてその原因となる心の動きが、3作目の物語の核にもなっている。
紫乃譜が隣家の子を見殺し(亡くなってないけど)にするのは仕方ない流れにしても、やっぱり砂を噛んだような、うーん、、、というような、怖さというか苦さを感じたな。
「人が怖い」で、悪意が前面に押し出されることも多い中で、ちょっと種類の違う「人が怖い」でした。
さて、森司とこよみちゃんの恋愛模様は進展せず。
とはいえ、これお互いが自分のこと好きじゃないのかって、もはや分かってるよね⁈
焦ったすぎるけど、焦らさないと、なかなかホーンテッド・キャンパスの巻数稼げないもんね(笑)
まだまだ櫛木理宇的には、この舞台設定に合うホラーな物語生み出せるってことかな?
生み出し終わるまでは、森司・こよみの両思いは叶わないかな?
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このシリーズでいつもぞわりとさせられるのは、怪異というよりも、それを起こす人間の執念の方。
オカ研のブレない雰囲気にほっとする。相変わらずじれじれしている森司とこよみちゃんにも癒される。もはや隠す気のないオカ研の先輩方も好き。
それにしても森司は、鈴木くんの評価どおり、誰とでもそれなりにうまくやっていける雰囲気で、いいなあ。
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前作のインパクトから変わって今回はテンポ良く読めるお話でした。メインイベントの八神とこよみちゃんとの絡みは全員が拳を握って「!!!」ってなると思います。そこも含めて今回も最高に楽しめました。
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19弾!
今回は血縁が怪奇現象の引き金に
四谷怪談の章、作り込まれ方が凄いと思ったけど、参考文献の量で納得
そして相変わらず進展しない、
こよみと森司可愛いw
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今回も楽しませていただきました。
いろんな人がいて、いろんなことがきっかけで、不可思議なことが起きるというのはとても納得ができることで、好きだなぁと思うんですよね。
それに加えて、そろそろ二人をくっつけてあげてほしいなぁとも思ったりもしますね。
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ホーンテッド・キャンパス第19弾です。
3作の短編集です。今回の3作目は四谷怪談をベースにした話しで詳しく四谷怪談が語られていて、おー、そんな話しなんだという事がわかって良かった。でも今回も虐待児を含むお話しで少し食傷気味。ホーンテッド・キャンパスでは虐待児の話しはそんなに目立たないけど、櫛木理宇さんの作品には多いので今年は櫛木理宇さんを読み過ぎかもしれません。
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1 水晶の飾り窓・・・理想通りの屋敷、裕福でやさしい夫、静かで平穏な生活を手に入れた薪苗紀枝を悩ませているのは自宅のインターフォンに現れる女性、水晶が呼ぶ幽霊
2 大好きな祖父母・・・百々畝凪の相談は優しい表情の祖母の幽霊が現れる件だった。そして百々畝家に伝わる、亥の年に12歳の女児が奥座敷に何かがいるのを視て吉凶を占うしきたりを話し始める
3 四谷怪談異考・・・劇団箱庭座が脚本家の3回忌の追悼公演を企画したところ座長が事故死、主役に抜擢された志乃譜が相談に来た