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Posted by ブクログ
余所者を一切受け付けない町、睦間。いくらこの町に引っ越して何年たとうとも……
梅宮は仕事がない。
友人に誘われて塾へ講師として睦間に引っ越してきた。要介護の母と妻、娘と一緒に。
しかしすぐに嫌気がさし介護の母を妻に押し付けて家を出る。
たまに帰るが一声かけてすぐに家を出る。
この町の住民はどこかおかしい。
地元民が起こした犯罪はもみ消され、余所から来た者に対してはいじめ抜く、何年も。
放火、レイプ、殺人、ありとあらゆる犯罪が起きて犯人がわからなければ余所から来た者に罪をなすりつける。
年に一度の祭りは誰もが気が高揚しほとんど暴動になる。店は襲撃され、余所者の家は何人もの人間によって破壊される。
梅宮の家の方向が赤く燃えている。もしかして家に火が……
余所者を全く受け付けない町というのは探せばどこかにありそうですが犯罪がまかり通るというのは大問題でいやーな気分になりました。
もっと人間関係がドロドロしてホラー寸前までのくらーい感じを予想していたのですが何か軽い感じになっているのが残念でした
(本文中のSNSのツイートが軽い感じを出しているのかも)
Posted by ブクログ
私なんかは容易に複数の映画館に行ける立地の町でなければ住めないと思うのですが、それでも田舎暮らしにはある種の憧れがあります。町の誰しもが顔見知りでまるで大きな家族のよう、あったかくて、困ったときは何の見返りも求めずに助け合う。田舎とはそういうものだと思っているし、そうであってほしいと思っている。そんな思いが見事にぶった斬られるのが、坂東眞砂子の『くちぬい』であり、この櫛木理宇の『避雷針の夏』であり。
地元の人間であれば、たとえ殺人犯であっても赦されるどころか英雄視。よそものならば目立たず慎ましやかに暮らしていても難癖をつけられる。そんな町に越してくるはめになった家庭の娘ふたりは何を企てようというのか。
娘のうちのひとりの父親には虫酸が走る。実母の介護を妻に押しつけ、自分は家にも帰らずに好き勝手。悪いのは俺じゃないとひたすら言い訳する奴に限って「業腹だ」と言うんだわ。そんなあなたに業腹です。
これを読んで田舎暮らしなんてまっぴらごめんと思ったあとは、乃南アサ原作の映画『しゃぼん玉』(2016)を観て、やっぱり田舎もいいなぁと感じることをお勧めします。
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