あらすじ
性犯罪者たちの弁護をし、度々示談を成立させてきた悪名高き弁護士の小諸成太郎。ある日、彼の九歳のひとり息子が誘拐される。だが、小諸は海外出張中。警察は過去に彼が担当し、不起訴処分となった事件の被害者家族を訪ねるが……。この誘拐は怨恨か、それとも身代金目的か――。ラスト一行まで気が抜けない、二転三転の恐怖の長編ミステリー。
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匿名
面白くて続きが気になり、一気読みしました。小学生の何も判ってない頃から性的な対象として大人に見られていた事を思い出しましたし、小諸成太郎が酷すぎて目には目をと思ってしまう話しでした。読んでいて辛くなったし、外に出るのが怖くなりましたが、作者の怒りを作品にすごく感じたしとても面白い作品でした。
Posted by ブクログ
最近、Netflixで「九条の大罪」を一気見した。
どう考えても極悪な犯罪者を弁護し、世に放つ九条。
ヤクザに金をもらって言いなりになるのではなく、感情を抜きにして「法律」という平等なルールのもと、正当な権利を行使することが九条の軸となっている。
確かに、あの作品は本当にいろんな人間がでてくる。
境界知能の人間が生き抜くために犯罪に手を染めてしまうこと。その大元は結局ヤクザだったり、機能していない家族のせいだったり。
私は「九条の大罪」を観て、
法律を理解して使う人間の難しさを感じた。
では本作「監禁依存症」は?
今回の話には「小諸成太郎」という弁護士が中心にいる。
小諸弁護士は性加害者の弁護を多く担当し、どれだけ卑劣な行いをしても無罪や軽い判決にしてしまう。
そのせいで、さらに大きな被害が出てしまう。
そんな小諸氏の息子が誘拐される。
刑事たちは刑事たちなりの仕事をまっとうする中で小諸に恨みを持つ者たちに話を聞き、関わった事件を見直す。
どれもこれも、最低なものだ。
一方で、このシリーズに出てくる杉浦刑事の娘、架乃は大学生になり、法律を勉強している。
一作目の事件があってから架乃はずっと不安定だ。
警察を目指す反面、世の中の女を見下す男たちに憤りを通り越して嫌悪感を持ち続けている。
この作品を通して一貫しているのは、
親と子の関係と、男女間の偏った思考である。
親が子を傷つけ、親の価値観が子を育てる。
その結果、浜真千代のように誰も信じず、人を操り過去の自分を傷つけた世の中に復讐する人間が生まれる。
架乃のような不安定で「性」そのものを嫌悪する人間が生まれる。
小諸成太郎のような、女という生き物を所有物のように扱う悪徳弁護士が生まれる。
どうしたらこの連鎖を断ち切れるのか。
法律というものの真っ当な使い方は、
「感情」と「ルール」をうまく使いこなすことなのか。
シリーズもの特有の面白いさもありながら
人の価値観をうまく揺さぶる名作でした。
あと二作品、早急に読みます。
Posted by ブクログ
朝起きて一気読みしました。
このジャンルの本に惹きつけられてしまう自分の本性は否定できないです。
ですが短絡的に受け入れるのではなく被害者の苦痛を擬似的にでも共有する事ができるほど最後まで容赦なく読者に「依存症」の意味を問いかけてきます。
読書はいつでも私を救ってくれます。
Posted by ブクログ
シリーズ三作目。これも一気に読んだ。
これは特に前作とのつながりがあるので一作目から読むことをお勧めする。
今回も地獄を煮詰めたような内容です。
今作で浜真千代のターゲットとなった人物への制裁はとある狂気映画を思い出してしまった。(同じ人いるかな。)
展開としては前作に引き続き飽きることがなく読めたので良かった。
Posted by ブクログ
手を止めたくなる時があった。
あまりにもリアルだからだ。読み手を当事者のように誘う文力。でも心は次のページを躊躇うが表情は無邪気な子供のような笑顔になる。
殺人。監禁。拷問。レイプ。輪姦。性同一性障害。スクールカースト。いじめ。ニュースやネット、フィクションな作品でよく取り上げられる。身近なようでどこか遠くぼやけた存在に思える。それは体験していないから、見ていないから、周りにそういう状況になった人を知らないからなのかもしれない。でも確かに存在している。
ぼやけたものが鮮明に押し寄せられた作品。
Posted by ブクログ
シリーズを追っていくごとに骨太の社会派に近しくなっていくが、今回は直接的にグロテスクな描写は少なかったにも関わらず最もおぞましかった。エピローグでは一捻りあってより作者らしさを感じれた良作
Posted by ブクログ
性犯罪者の弁護を手掛ける弁護士の息子が誘拐された。この誘拐の目的は怨恨なのか。一方で浦杉の娘・架乃は、自分と同じように性犯罪に怒りを抱える友人を見つける。事件以来父との仲も修復でき、平穏な日常に戻ったかのように思えた架乃には、まだ断ち切りがたいあの人物への想いがあった。
今回もなかなかに胸糞悪くて、だけれど読む手が止まらないミステリです。性犯罪に対する問題って、男女間で感じ方に相当差があるんだろうな、という気がしました。善悪だけじゃなくて、もともとの意識が違うのではという気がします。もちろん多くの人にとっては、悪意のないレベルなのでしょうけれど。
あの人に下された制裁、男性目線からするととんでもなく恐ろしいことなのでは、と思いますが。ものすごくいい気味だよな、と思ってしまいます。最高の復讐といえるかもしれません。
そして今回もやってくれるわ浜真千代。なんだかなー、こういうところがあるから魅力を感じて、惹きつけられてしまう面もあるんですよね。だけど絶対に信じてはいけない気がする……!
Posted by ブクログ
鳥肌が何回も止まらない。
胸がざわついて絶対的に答えが出せないような絶妙なラインをずっと添わせるような感情の引き出し方があまりにも凄すぎます。
もう私も読めば読むほど何が正解か分からない!
普段時系列が書かれててもあまり気にしてないのですが、つい途中で確認きて読み戻したり、ここにきて時系列が効くか~…と小説としての構成も好きです。
架乃がついに…ラストがもう頭抱えます。
前作からの話も引っ張ってきてて、いよいよ人物たちの対決が延長戦に入ってきて今後の展開を物凄く期待してしまいました。
エピローグがプロローグとの比較になっていて、全部読んだあとにこれがきたら私は弁護士たちに対してスッキリしてしまうかも…まさかのあの人がプロローグ!?ってなります
Posted by ブクログ
「依存症」シリーズの第3弾。
性犯罪者の弁護で数々の示談を「勝ち取ってきた」悪徳弁護士のひとり息子が誘拐されてしまうお話。
第1弾から一貫して「性犯罪」が軸にあるこのシリーズですが、過去3作品の中で最もミステリーとしての完成度が高く、途中何度か「えっ?やだやだやだ!」となったり、最後には「うわぁ、そういうことね」と感心させられてしまいました。
過激な描写も多いこのシリーズですが、個人的にはそんなに気にならなかったです。ただ、これも感覚を麻痺させられているというか、「勧善懲悪」の形だから読めている時点で法の外にいるやり方を認めてしまっているのでは?というもどかしさもあります。
今回は特にシリーズ物ならではの楽しみもあり、そっち単独でもめちゃくちゃ面白いはずなのに、上手く本筋と絡めるのも素晴らしい。
最近、第4弾が出たらしいのでそちらもいずれチェックします。
Posted by ブクログ
性犯罪者たちの弁護をし、度々示談を成立させてきた弁護士の小諸成太郎。彼の9歳のひとり息子在登が誘拐された。だが小諸はタイに出張中で連絡がつかず──
元気に動いてる架乃ちゃんを見られて良かったなぁ、なんて最初はのんきに思っていたのだけど。
この作品、シリーズ内でも特に好きかも。騙されまくり。
“X”ではなく“Twitter”の表記が。懐かしい。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目、安定して面白い
やってる事はイカついけどもはやダークヒーロー的な勧善懲悪に見えてきました。
狙いは何なのか、このシリーズがどう収束していくのか今後が楽しみです。
Posted by ブクログ
浜真千代シリーズ3冊目。
監禁から読んでしまうと話の展開が分からないので
殺人依存症から読むのがおすすめ。
色々な人の日常、話が進んでいき
最後はどうやって終わりになるんだ?もうページ数が少ないのに終わるの??と
勝手にドキドキして読み進めてました。
プロローグとエピローグでの伏線回収。
絢と架乃と初めて出会った所、セガワさんと片仮名で書かれてたのはそういう事だったのか、と
後で気付いた。
登場人物全てが浜真千代が関係していて
依存性シリーズがどう完結するのか、楽しみながら
読み進めてました。
父親も父親ながら成太郎も弁護士の立場ではあるが
減刑を勝ち取る為に、ここまで被害者を攻め立てて
わざと理性を崩させる事をするのか、と。。。
依存症シリーズで出てきている(特に前作)
ホモソーシャル、弱き者は異性、と言うのを
表現していると感じた。
まだ続く終わり方だったので次回作、どういう
展開で続くのか楽しみです!
Posted by ブクログ
『依存症シリーズ』第3作品目!
これも一気読みでした!!
今回はあまりグロい描写はないかなあ〜って油断していたら今回も目を背けたくなる描写が出てきて、完全に油断してました…(汗)
そして架乃ちゃんが可愛そすぎるなと心が苦しくなった。架乃ちゃんの今後が気になる作品でもありました…!
Posted by ブクログ
依存症シリーズ3作目!今までの中で一番好きかも。とはいえ全部面白かった。杉浦と架乃の真相、小諸家の真相、どちらもすごい衝撃だった。全く本筋とは関係はないのだけどネイル、私も好きなので詳しく描写されていて楽しかった。続けて拷問依存症を読むことにします。
Posted by ブクログ
依存症シリーズの第3作目、今回もとっってもよかったです!このシリーズは非常に私好みで、読み終わるのが毎回惜しいと思いながら、読み進めてる
浜真千代がネイルサロンの店長に?最初は信じられなかったが、彼女ならと思ってしまった私もすでに浜真千代に洗脳されているのかもしれない。結局すごく身近にいる大家だったのは久しぶりにゾッとしてすごくよかった
次作を読むのも楽しみです
Posted by ブクログ
依存症シリーズ第3弾!
う〜ん。
この弁護士さん、許されへんな。
確かに、被告を有利にする為に動くのは仕方ないけど、被害者追い込んで、示談とか罪軽くして、ええの?
金積んで、何でもOKな弁護士は、他の作家さんであるけど、これとも違う感じ。御子柴さんなら、弁護請けん気もする。
性犯罪者らの弁護して、加害者有利な示談とかええ判決勝ち取った悪特弁護士の子供が誘拐される!
でも、真相は、やはりヤツにリモート操作か?
このシリーズのメインは、真千代やけど、何か仕事人みたいに、法律では裁けんけど、生かしてる意味ないヤツをバッサリと!って感じになってきてる。
これでは、人をあっさり殺める真千代が憎めなくなるやん!
でも、天敵 浦杉さんには容赦無し。まぁ、真実とは言え、これを明かすと多分、浦杉さん死んだも同然やん!
立ち直れるのかな。浦杉さん…
あっ!悪徳弁護士は、成敗されたよ!
生きてるけど、多分、生きてた方がツラい生き方で!
(_◜◡̅)っ✂︎╰⋃╯ …キッチャッタ
更にカラダも♀にしてから、弁護した性犯罪者と同じことをされ…
目には目を!やな。
多分、壊れるなココロ↓
(´・ω・`)ボロボロ
(´・ω・,’;,’;,
(´・ω,’;,;
(´,’;,’;
(,’;,’
‘;,,(‘ココロ コワレタ…・・
Posted by ブクログ
終始胸糞な一冊。良い意味で。
描写デザインからしてクドそうだなぁと懸念していたけれど、、表紙より全然クドくて吹いた笑
ラストのどんでん返し!そして一層クドくなって終わり。
しかもシリーズ物だったらしい、、(これがシリーズ1では無い)
色々泣いた。
Posted by ブクログ
①だいぶ前に殺人②拷問③そして監禁
の順番で読んだゆえ
殺人の内容まったく覚えておらず
『真千代だれよ』状態で読むと損します…
これは絶対に順番通り読んだほうが絶対面白い作品
なのでこちらも終盤には少し「???」とはなったけど
このボリュームなのにリタイアしなかったので
やっぱり面白いは面白いのよ
また時間を置いて
忘れたころに『順番どおり』読んでみようと思います!
Posted by ブクログ
弱者への痛ましい胸糞で残忍な事件は沸々と怒りがこみ上げる。繋がっていく様々な展開が凄い。悪は人間が創りだしたもの。司法について考えさせられたしいろいろな感情を揺さぶられた作品だった。
Posted by ブクログ
めっちゃ面白かった… 結構後半まで何も解決しないしこのまままさか次巻に続くになるのか?と不安になってきてたら怒涛の展開過ぎてびびりまくりでした。 どうしよう自分も真千代に惹きつけられてるわ。。
Posted by ブクログ
浜真千代はダークヒーローなのか???
小諸のような犯罪者を助ける弁護士なんていていいものか!と思いながら今回は依存症シリーズなのに誰も惨い殺人が起きなかったがまさかの制裁に衝撃が隠せなかった。
今まで弁護して加害者の罪を軽くしてきた結果自分があの報いを受けることになるなんて思いもしなかっただろうな。
そして架乃が殺人依存症で自分の父が自分の安否の為だと思っていたあの子だけは〜の本当の意味を知ってしまった時こんなにも言葉の真意に気づかなければと思わざるを得なかった。
Posted by ブクログ
なんというまさかの復讐方法...。
殺してないから命までは取らないとは言いつつそこまで手を出せるのは流石としか言わざるを得ない...。
架乃がなぜ真千代と共にいるのか理解出来たし大満足。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。娘にフォーカスし今回も胸糞な犯罪が渦巻く。今作ではこの作品のコアな部分にグッと踏み込んでいたので嬉しい。真犯人、あなたは恐ろしい、これは正義なのではと錯覚に陥るほどに…これから娘はどうなって行くんだろうか。4作目はすでに手元にある。ここまでのシリーズもので読むスピードが衰えることのない作品は初めて。
Posted by ブクログ
依存症シリーズ3作目。
性犯罪者の弁護を専門にし、数々の示談を成立させてきた悪名高い弁護士・小諸成太郎。そんな彼の九歳の息子が誘拐される。この誘拐は怨恨か、それとも身代金目的か、という衝撃的な幕開けの長編ミステリ。
読み進めるほどに、いくら小説とはいえこんな弁護士が本当にいたら…と怒りが込み上げてくる。もちろん弁護士という仕事は社会に必要な存在だと思う。警察だって間違えることはあるし、冤罪を救うためには弁護士の力が欠かせない。正義のために戦う人も確かにいる。
だけど、小諸のように「正義」を名乗りながら被害者を踏みにじる人間を前にすると、法の意味とは何か、誰のための法なのかと考えさせられる。
強姦の痛みを知らない人間が、どうして裁きを下せるのか。法の下の平等が、時にこんなにも冷たく感じるのはなぜなのか。
弁護士一家に降りかかった悲劇は、因果応報という言葉で片づけたくなるほどの重さがある。
匿名
弁護士って、こんなに好き勝手できるの?と、怒りが湧きました。被害者が責められる裁判なんてあっていいわけがない!裁判官も軽く咎めるだけなんて信じられません。こんな裁判があるとしたら悲しいです。性犯罪に対してもっと厳しい国になってほしいです。
Posted by ブクログ
前の2作は自分には物語の進み方がゆっくり過ぎ間が少し読むのに疲れると思っていましたがシリーズを順番に読んでいると何となく先は読めるな…と思いつつも面白くなってきました。
Posted by ブクログ
これ2作目なの知らなくてこれから読んでしまった…4部作あるんですね!シリーズであるのは知ってたんだけど繋がってるとは知らず…!本初心者、びっくりしました。
あえてナンバリングを隠す手法だとか。ほんで真千代誰や!!!ってなって終わった笑
物語は予測できず面白かったけど、性被害が多すぎてずっと重かった作品。ドロドロしんどい。性被害に疎い人には読んでほしいなとは思うけど、あまり人にはお勧めできないかもと思い⭐︎3。嫌いではないけどずっと辛い。
けど真千代が気になるから殺人依存症も頑張って読みたいと思います!あー重い。
Posted by ブクログ
常に気持ち悪いっていう感情で支配されてた…
弁護士が相当おかしくてやばいことはよくわかった…
それに対する小諸一家を巻き込んでの復讐、、、
たしかに復讐したくなるくらい酷すぎる…
終始胸糞悪かった…
Posted by ブクログ
装丁は絵ではなく、文字。
目には目を 歯には歯を。同じ地獄をお前にも。
この一文が、読後の感覚をすべて象徴しているように思います。
殺されるより、生地獄。
まさに“監禁依存症”という言葉が刺さる展開でした。
櫛木さんの依存症シリーズも本作で三作目。
今回は、性犯罪者の弁護を引き受け、繰り返し示談を成立させてきた男性弁護士が登場です。妻と子がおりながら浮気をやめず、どこか母親への執着を引きずったままのマザコン夫。
分類としてはミステリーではあるのですが、
事件の解決以上に、
“報復”という感情の残照 が強く残る作品でした。
読み手をかなり選ぶタイプであることは間違いありません。
けれど、行き場のない怨恨を描き切ることで、
読者側の鬱屈まで解放されるような一冊です。
ちょっと解放されました。
依存症シリーズ、ここで休憩。